星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
ときどき猫ブログや宇宙物理学のブログになります
星空や猫だけでなく、風景や草花などの写真を撮るのも好きです

<< May 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

2019.01.16 Wednesday

このレンズ、悩みますねえ

0

    星景写真では、レンズは「Canon EF16-35mm F2.8L III」を使っています。
    このレンズはとても良いレンズで、通常のフィルターを使用することもできます。
    でも周辺減光が大きいのが唯一?の欠点です。
    ポタ赤で追尾撮影するなら絞りを4.0程度に絞れば済むのですが、固定撮影する場合はできるだけ絞らずに使いたいです。
    焦点距離が24mmあたりでは3.2程度、16mmあたりでは4.0程度が限界でしょうか?

    で気になっているのが「TAMRON SP 15-30mm F/2.8」です。
    友人が持っているので、ちょっと借りて使ってみました。


    冬の大三角


     2018/12/29 23:36  TAMRON SP 15-30mm F2.8 (20mm)
     ISO4000、F2.8、固定撮影(30秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの後ろに配置
     EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて


    冬になって葉を落とした木々の上に ”冬の大三角” がきれいに見えていました。

    このような前景に対してはマスクを使った合成が(私には)できないので、短時間の固定撮影の1枚撮りです。
    絞り解放で撮っていますが、このレンズは周辺減光が少なくて良いですね。
    Raw現像時の補正だけで済みました。

    露光時間を30秒にしたので、星が少し流れてしまっています。
    20秒でもよかったかもしれませんね。

    Raw現像はCameraRawで行っていますが、プロファイルとして「Adobe風景」を選んでみました。
    全体の色合いが私の好みに一番近かったです。
    シアンがちょっと強かったので、色相・彩度で調整しています。

    フォーカスが少し甘いですね。
    鹿鳴峡大橋の照明を使ってオートフォーカスでフォーカスを合わせたのですが、もっとちゃんと調整しないと駄目ですね。



    このレンズはいわゆる「出目金レンズ」なので、通常のフィルターは使えません。
    Leeのポリエステルフィルターをレンズの後ろに貼り付けています。

    このような「出目金レンズ」はこれが悩みの種です。
    フィルターを付けてずっと撮影するなら問題無いのですが、私の撮影スタイルではフィルターを付けたり外したりしなければなりません。
    暗くて寒い野外でこれをやると、レンズを落としてしまったりするリスクがあります。
    実際、以前に別のレンズですがあわやということがありました。

    絞り解放でも余裕で使えるのはとても魅力的なのですが、悩ましいですねえ。


     








    2019.01.11 Friday

    星景写真の撮影方法を見直しています(改)

    0

          1/2に同じような記事を書きましたが、以下の点を見直して撮影し直しました。 → 1/2の記事
            ・フォーカスが少し甘かったので調整し直しました。
            ・星空部分はISO感度を落として、露光を控え目にしてみました。


      星景写真の撮影方法と仕上げ方に関しては、まだまだこれだというものが見つけられずにいます。

      数年前にたどり着いたひとつの方法は、以下のようなものです。
        ・地上風景部分と星空部分をそれぞれに適した条件で撮影する。
           ・地上風景部分は、ISO感度を低めにして数分間露光し、数枚をコンポジット(加算平均)する。
           ・星空部分は固定撮影で、ISO感度を高くして露光時間は20秒程度とする。
           ・星空部分の撮影では、ディフュージョンフィルターを使用する。
        ・それぞれを仕上げて、マスクを使って合成する。


      勿論この方法は万能ではありません。
      地上風景の様子によっては、全く太刀打ちできない場合もあります。

      また、いろいろな面で満足できるレベルのものでもありません。
      それでも自分では及第点には達しているかなと思ってはいますが、、、。


      星空部分を固定撮影しているのは、追尾撮影したときにマスクを使っての合成がうまくできないからです。
      一方で、固定撮影では星の流れが目立たないように露光時間を短く(20秒程度)しなければなりません。
      そうするとISO感度をかなり高くしなければならず、画質の低下が気になります。
      特に星の色合いが乏しくなっているのが不満でした。


      そこで、星空部分を固定撮影したものと、ポタ赤でちょっと追尾撮影したものを比べてみました。


      星空部分を固定撮影したもの
      E20190103_7515-7517.jpg

       2019/01/03 EF16-35 f2.8 (25mm)
       地上風景部分 : 20:21、ISO1000、F4.0、固定撮影(240秒)、2枚
       星空部分 : 20:19、ISO4000、F4.0、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
       地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
       EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて



      星空部分をポタ赤でちょっと追尾撮影したもの
      E20190103_7516-7520.jpg

       星空部分 :20:31、 ISO2000、F4.0、追尾撮影(40秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置



      星空部分の画像のRaw現像

      撮影画像はAdobeのCameraRawでRaw現像しています。
      固定撮影の場合の主な現像条件を下に示します。
       
      FIG01.jpg


      星空部分の画像のレタッチ

      周辺減光はRaw現像時に補正していますが、さらにグラデーションマスクを使って整えています。
      また街明りなどで空の明るさや色合いに偏りが生じているので、同様に整えています。
      処理はPhotoshopで行っていますが、処理のレイヤーの例を示します。
       
      FIG02.jpg


      合成

      合成用のマスクは、地上風景用の画像から作っています。
      そのマスクを星空用の画像に適用して、地上風景用の画像に重ねます。
      その際に、地上風景と星空との境界付近の不自然さができるだけ小さくなるように、マスクを少しぼかしています。
       
      FIG03.jpg



      星空部分の比較

      星空を固定撮影したものと追尾撮影したものを比較してみます。
      元画像を50%にリサイズして切り出しています。
      画像は「Dfine2」でノイズ低減処理をする前のものです。

      FIG07.jpg

      FIG08.jpg

      20秒の固定撮影でも星の流れはあまり目立ちませんが、追尾撮影したほうがやはり綺麗ですね。

      追尾撮影したものは、ISO感度を4000から2000に下げているので、背景が少し綺麗になっています。
      でも星の色合いが乏しいのはあまり変わりませんでした。

      前回は星空に対してかなり露光オーバーになっているのかも、という懸念がありました。
      そこで今回はISO感度を落として露光を控え目にしてみました。
      でも結果はあまり変わらなかったので、これが要因ではなかったようです。

      このレンズは周辺部の星像や色合いなどはとても気に入っているのですが、周辺減光がかなり大きいのが不満です。
      でもいわゆる「出目金レンズ」でないので、フィルターをレンズ前面に着けることができます。
      私はこんな方法で「Leeのポリエステルフィルター」を装着しています。 → 記事はこちら

      ディフュージョンフィルターをレンズの前に装着すると、周辺部の明るい星はラグビーボールのように歪んでしまいます。
      今回の例題でもそれが少し見えていますが、レンズの焦点距離が短いほどより顕著になるようです。
      ディフュージョンフィルターをレンズの後ろに装着するとこの問題は回避できるのですが、夜の野外でレンズを外して付けたり外したりする勇気が私にはまだありません。



      地上風景と星空との境界付近の不自然さへの対処

      星空を本格的に追尾撮影した場合には、マスクを使った合成が私にはうまくできません。
      そこで40秒程度の追尾撮影ならどうなのかを見てしました。
      元画像を50%にリサイズして切り出しています。
      なお、マスクを使った合成では地上風景と星空との境界付近が不自然になりがちなので、マスクを少しぼかしています。

        A:地上風景用の画像
        B:それから作ったマスク
        C:固定撮影した星空部分と合成したもの(マスクはぼかしていない)
        D:マスクを少しぼかしたもの
        E:追尾撮影した星空部分と合成したもの(マスクは少しぼかしている)

      FIG06.jpg

      左側は、冬になって木々の葉が落ちて枝の隙間から向こうが見えるようになった部分です。
      合成時に最も悩まされる部分の一つですが、星空をちょっと追尾撮影したものでも、同程度に仕上げることができました。
      でも右側に示した部分は、追尾撮影してぶれた地上風景部分が隠しきれずに顔を出してしまっています。
      このあたりが、私がまだ悩んでいるところです。



      その他

      固定撮影では三脚にカメラを載せているだけなので、構図の微調整はそれほど億劫ではありません。
      でもポタ赤で追尾撮影する場合には、構図調整に制約が生じたり、億劫になることがあります。
      暗くて寒い野外では、気合いだけではなかなか克服できません。



      このような比較結果は、特に地上風景の様子によって違ってくると思います。
      今年もまだまだ試行錯誤が続きそうです。


       








      2019.01.02 Wednesday

      星景写真の撮影方法を見直しています

      0

        星景写真の撮影方法と仕上げ方に関しては、まだまだこれだというものが見つけられずにいます。

        数年前にたどり着いたひとつの方法は、以下のようなものです。
          ・地上風景部分と星空部分をそれぞれに適した条件で撮影する。
             ・地上風景部分は、ISO感度を低めにして数分間露光し、数枚をコンポジット(加算平均)する。
             ・星空部分は固定撮影で、ISO感度を高くして露光時間は20秒程度とする。
             ・星空部分の撮影では、ディフュージョンフィルターを使用する。
          ・それぞれを仕上げて、マスクを使って合成する。


        勿論この方法は万能ではありません。
        地上風景の様子によっては、全く太刀打ちできない場合もあります。

        また、いろいろな面で満足できるレベルのものでもありません。
        それでも自分では及第点には達しているかなと思ってはいますが、、、。


        星空部分を固定撮影しているのは、追尾撮影したときにマスクを使っての合成がうまくできないからです。
        一方で、固定撮影では星の流れが目立たないように露光時間を短く(20秒程度)しなければなりません。
        そうするとISO感度をかなり高くしなければならず、画質の低下が気になります。
        特に星の色合いが乏しくなっているのが不満でした。


        そこで、星空部分を固定撮影したものと、ポタ赤でちょっと追尾撮影したものを比べてみました。


        星空部分を固定撮影したもの


         2018/12/29 20:25  EF16-35 f2.8 (23mm)
         地上風景部分 : ISO1000、F3.2、固定撮影(240秒)、2枚
         星空部分 : ISO6400、F3.2、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
         地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
         EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて



        星空部分をポタ赤でちょっと追尾撮影したもの


         星空部分 : ISO4000、F4.0、追尾撮影(40秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置

         星空部分は、固定撮影の場合と露光条件が異なるので、明るさが同じになるように調整しました。



        星空部分の画像のRaw現像

        撮影画像はAdobeのCameraRawでRaw現像しています。
        固定撮影の場合の主な現像条件を下に示します。
         


        星空部分の画像のレタッチ

        周辺減光はRaw現像時に補正していますが、さらにグラデーションマスクを使って整えています。
        また街明りなどで空の明るさや色合いに偏りが生じているので、同様に整えています。
        処理はPhotoshopで行っていますが、処理のレイヤーの例を示します。
         


        合成

        合成用のマスクは、地上風景用の画像から作っています。
        そのマスクを星空用の画像に適用して、地上風景用の画像に重ねます。
        その際に、地上風景と星空との境界付近の不自然さができるだけ小さくなるように、マスクを少しぼかしています。
         



        星空部分の比較

        星空を固定撮影したものと追尾撮影したものを比較してみます。
        画像は「Dfine2」でノイズ低減処理をする前のものです。





        20秒の固定撮影でも星の流れはあまり目立ちませんが、追尾撮影すると星がちゃんと丸くて良いですね。

        追尾撮影したものは、ISO感度を6400から4000に下げているので、背景が少し綺麗になっています。
        でも星の色合いが乏しいのはあまり変わりませんでした。
        これは両方とも星に対してかなり露光オーバーになっているのかもしれません。
        背景の荒れを抑えるためにたっぷり露光して仕上げる時に暗くするという考えが間違っていたのかもしれません。
        これが後日検証してみたいと思います。

        レンズの絞りは、固定撮影ではF3.2で、追尾撮影ではF4.0です。
        絞ったほうが周辺減光が少ないのは実感できて、後処理での補正が少なくて済みました。

        このレンズは周辺部の星像や色合いなどはとても気に入っているのですが、周辺減光がかなり大きいのが不満です。
        でもいわゆる「出目金レンズ」でないので、フィルターをレンズ前面に着けることができます。
        私はこんな方法で「Leeのポリエステルフィルター」を装着しています。 → 記事はこちら
        本当はレンズの後ろに装着するのが良いのですが、夜の野外でレンズを外して付けたり外したりする勇気がありません。



        地上風景と星空との境界付近の不自然さへの対処

        星空を本格的に追尾撮影した場合には、マスクを使った合成が私にはうまくできません。
        そこで40秒程度の追尾撮影ならどうなのかを見てしました。
        なお、マスクを使った合成では地上風景と星空との境界付近が不自然になりがちなので、マスクを少しぼかしています。

          A:地上風景用の画像
          B:それから作ったマスク
          C:固定撮影した星空部分と合成したもの(マスクはぼかしていない)
          D:マスクを少しぼかしたもの
          E:追尾撮影した星空部分と合成したもの(マスクは少しぼかしている)



        左側は、冬になって木々の葉が落ちて枝の隙間から向こうが見えるようになった部分です。
        合成時に最も悩まされる部分の一つですが、星空をちょっと追尾撮影したものでも、同程度に仕上げることができました。
        でも右側に示した部分は、追尾撮影してぶれた地上風景部分が隠しきれずに顔を出してしまっています。
        このあたりが、私がまだ悩んでいるところです。



        その他

        固定撮影では三脚にカメラを載せているだけなので、構図の微調整はそれほど億劫ではありません。
        でもポタ赤で追尾撮影する場合には、構図調整に制約が生じたり、億劫になることがあります。
        暗くて寒い野外では、気合いだけではなかなか克服できません。



        このような比較結果は、特に地上風景の様子によって違ってくると思います。
        今年もまだまだ試行錯誤が続きそうです。


         








        2018.05.03 Thursday

        Leeのポリエステルフィルターの取り付け方

        0

          星景写真ではディフュージョン・フィルターとしてLeeのポリエステルフィルターを使っています。

          一般にディフュージョン・フィルターを広角レンズの前に配置すると、写野の端にいくほど明るい星がラグビーボールのように放射状に歪んで写ってしまいます。
          これは画角が広いレンズほど顕著のようです。

          Leeのポリエステルフィルターは鋏などで簡単に切れるので、丸く切ってレンズの後ろに両面テープなどで張り付けることができます。
          こうすると上記の問題を解決することができます。

          しかしフィルター有りの撮影と無しの撮影を繰り返すことが多くなって、この方法が使えなくなってしまいました。
          やれば出来ないことは無いのですが、暗い野外で頻繁にレンズを外してフィルターを付けたり外したりするのはやりたくありません。
          一度レンズを落としそうになったことがあります。
          構図が微妙にずれたり、カメラのセンサーにゴミが付く可能性も低くありません。

          そういう訳で、フィルターはレンズの前に配置して撮影しています。

          少し前までは、フィルターを手で持ってレンズの前にかざしていました。
          何と横着なやつだと思われそうですが、露光時間はせいぜい20秒ほどですからね。
          でもレンズの先端でフィルターを擦ったりするので、結構キズがつくのですよね。


          前書きが長くなりましたが、ここからが本題です。
          レンズの前に保護フィルターを付けるようにして、そこにフィルターを貼り付けようと考えたのです。
          保護フィルターにもいろいろな製品がありますが、あまりよく考えずにこれにしました。
           

          さて、どうやってフィルターを貼り付けましょうか?
          あれこれ考えているうちに、矢印のところに僅かな隙間があるのに気が付きました。
           

          この縁の部分よりわずかに大きな円形に切って挟み込むことはできないかなあ?

          やってみると、半分ほどはすんなり入るのですが、残りの部分がなかなか入りません。
          それでも悪戦苦闘の末に、何とか入れ込むことができました。


          でもどうしてそんな隙間があるのでしょう?
          ケンコー・トキナーのウェブから写真を借りてきました。
           

          V型反射防止エッジの形状が、保護ガラスとの間に僅かな隙間を作りだしていたのです。
          これを考えた方も、まさかこんな使われ方をするとは思いもよらなかったでしょうね。


          唯一気に入らない事は、保護フィルターがレンズにすんなりとねじ込めないことがあるのですよね。
          まあこれはこの保護フィルター固有の問題ではなくて、フィルター自体を薄くするためにネジのピッチが狭くなっているからだと思います。


           








          2018.02.24 Saturday

          星空写真を始めてみませんか

          0

            猫のことは大きな山を越すことができ、確定申告も無事終わったので、徐々に自分の時間が持てるようになりました。

            私のブログはホームページ的な性格も持たせています。
            でもメンテをかなりさぼっているので、少しずつ手を入れていきたいと思っています。


            北杜市みずがき天文愛好会ではときどき勉強会を行っています。
            昨年の勉強会で使った資料(PDF版)を、こちらでも公開したいと思います。

            今回の資料は、主にこれから星空写真(特に星景写真)をやってみようかなと思っている方を対象にしたものです。
            でも自己流で習得した内容なので、そのつもりでご覧下さい。
            間違っている部分やもっと賢い方法などがありましたら、教えて頂けるとうれしいです。


            ★星空写真・天文写真の概略 → こちら
             




            ★星景写真入門 → こちら
             


            ★星景写真のいろいろな手法 → こちら
             


            ★比較明合成による星景写真 → こちら
             


             








            2017.06.02 Friday

            星景写真の幾つかの方法

            0
               
              5/20の晩に長野県の蓼科で撮影した星空写真です。
               
              星景写真の撮影と仕上げ方にはいろいろな方法があり、それぞれに長所短所があると感じます。
              何を長所に感じて、何を短所に感じるかは、人それぞれだと思います。

              以下に「昇ってきた夏の大三角」を例題にして、幾つかの方法を比較してみます。
              最近の私は1番目の方法が多いですが、たまに別の方法をやってみたくなります。



              星空を固定撮影+地上風景を固定撮影


               2017/05/20 23:00  EF16-35 f2.8 (24mm)
               地上風景部分 : ISO1250、F4.0、固定撮影(240秒)、2枚をコンポジット
               星空部分 : ISO8000、F3.5、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
               地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
               EOS 6D RAW  長野県・蓼科にて


              ”夏の大三角” が昇ってきました。
              早く撮りたい気持ちを抑えて、”わし座のアルタイル” が少し高くなるのを待って撮影しました。
              室内にほんのり明りが灯っている建物を前景に入れています。
              と言うか、ここではこの構図しか無いのですよね(苦笑)。




              星空部分の画像です。
              星が日周運動であまり動かないように、露光時間を20秒と短く設定しています。
              ISO感度を8000とかなり高くして、あまり露光不足にならないようにしています。
              それでも地上風景はかなり暗くなってしまいます。
              低空のカブリなどはグラデーションマスクを使って明るさや色合いの補正をしています。




              地上風景部分の画像です。
              きれいに撮りたいのでISO感度を低くして、2枚をコンポジットしています。
              露光時間は4分と長いので、星は線状に写っています。




              地上風景用の画像の上に、このようなマスクを使って星空用の画像を貼り付けています。




              星空を追尾撮影+地上風景を固定撮影


               2017/05/20 23:00  EF16-35 f2.8 (24mm)
               地上風景部分 : ISO1250、F4.0、固定撮影(240秒)、2枚をコンポジット
               星空部分 : ISO2500、F4.0、追尾撮影(120秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置、2枚をコンポジット
               地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
               EOS 6D RAW  長野県・蓼科にて


              星空部分はポタ赤で追尾撮影して、1番目の方法の地上風景画像とマスクを使って合成しました。
              東の空なので、地上風景用の画像を先に撮影し、それから星空用の画像を追尾撮影します。
              最初の数枚は使わずに、10分ほど経過して地上風景部分がすっかり隠れてからの画像を使っています。
              そうしないと木々の部分がおかしくなってしまうのです。




              これはデネブ付近をピクセル等倍で切り出したものです。 (左が固定撮影、右が追尾撮影)
              やはり星空部分は追尾撮影したほうがきれいですよね。
              ISO感度を低くできるので、画像に余裕みたいなものが感じられます。
              固定撮影のものよりも、コントラスト強調を少し強めにしています。




              追尾撮影で合成なし


               2017/05/20 23:13  EF16-35 f2.8 (24mm)
               ISO2500、F4.0、追尾撮影(120秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置、4枚をコンポジット
               EOS 6D RAW  長野県・蓼科にて


              ポタ赤で追尾撮影した画像を4枚コンポジットして仕上げたものです。
              地上風景は全く無視して、天の川を主体に仕上げています。
              星空ははっきりくっきりしますが、地上風景は黒潰れして、おまけに追尾で流れています。

              これを星景写真と呼ぶかどうかは微妙ですね。
              地上風景だけが流れている写真や、星だけが流れている写真には、違和感を感じる人もいると思います。
              でもフィルム時代はこういう撮影法しかなかったのですよ。




              最初にも書きましたが、何を長所に感じて何を短所に感じるかは、人それぞれだと思います。
              それぞれが良いなあと思う方法で楽しんで下さいね。


               








              2016.12.11 Sunday

              星景写真における固定撮影と追尾撮影の比較

              0

                私の最近の星景写真は、星空部分と地上風景部分を別々に撮影・処理して、マスクを使って合成しています。

                合成が容易なことから、星空部分も固定撮影してきましたが、ISO感度や露光時間に制約が多いことも事実です。
                そこで思い切って星空部分をポタ赤で追尾撮影してみて、固定撮影のものと比較してみました。



                星空部分を固定撮影したもの


                 2016/12/06 23:20  EF24mm F1.4
                 地上風景部分 : ISO800、F2.8、固定撮影(240秒)
                 星空部分 : ISO6400、F2.8、固定撮影(20秒)、cokin Diffuser Light Filter をレンズの前に配置
                 地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                 EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて


                星空部分を固定撮影(20秒)したものです。
                この画像サイズだと分かりませんが、星は点像ではなくて少し流れています。
                と言っても、天の赤道からだいぶ離れているのでその程度は少ないです。



                星空部分を追尾撮影したもの


                 2016/12/06 23:20  EF24mm F1.4
                 地上風景部分 : ISO800、F2.8、固定撮影(240秒)
                 星空部分 : ISO1600、F2.8、追尾撮影(120秒)、cokin Diffuser Light Filter をレンズの前に配置
                 地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                 EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて


                星空部分を追尾撮影(120秒)したものです。
                コントラストや明るさや色合いは、固定撮影のものとできるだけ同じようにしています。
                なお、地上風景部分とマスクは、星空部分を固定撮影したものと共通です。

                星は点像になっています。
                ISO感度を低くしているので、拡大して見ると背景のざらつきは少ないです。
                でも一見して違いがほとんど分かりませんね。
                もっと違いがでると思っていたので、ちょっとびっくりです。



                星空部分を追尾撮影したもの


                そこで、星空部分を追尾撮影したものを少し強調処理してみました。
                ISO感度を低くしているので、ある程度は耐えられます。
                秋の銀河(天の川)やアンドロメダ銀河の淡い部分が浮かび上がってきましたね。
                せっかく追尾撮影したので、このくらいに仕上げるのが良いかなと感じています。



                星空部分を追尾撮影する場合でも、以下の場合にはマスクの作成と合成は特に難しいことはありません。
                  ・地上風景と星空との境界が単純な場合
                  ・撮影する方向が西の空や東の空の場合

                星空部分と地上風景部分の撮影の順番は以下のようにしています。
                  ・西の空では星が沈んでいくので、星空部分の写真を先に撮影します。
                  ・東の空では星が昇ってくるので、地上風景部分の写真を先に撮影します。


                 








                2016.12.02 Friday

                星景写真でのフィルターを変えてみたのですが、、、

                0

                  11/25の晩に山梨県のみずがき湖で撮影した星空写真です。


                  女神像と昇ってきた冬の大三角


                   2016/11/25 23:51  EF24mm F1.4
                   地上風景部分 : ISO800、F2.8、固定撮影(300秒)
                   星空部分 : ISO6400、F2.8、固定撮影(20秒)、cokin Diffuser Light Filter をレンズの前に配置
                   地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                   トリミング : 97.5%×97.5%  EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて


                  この日の星景写真のファーストショットです。
                  昇ってきた ”冬の大三角” がちょうど良い高さになったので、女神像と一緒に撮りました。
                  一部に前日に降った雪が残っているのですが、構図的にほんの僅かしか入れることができませんでした。

                  この日はフィルターをちょっと変えてみました。
                  そのためかどうかは分からないのですが、色合いを含めて星空の感じがどうもしっくりきません。
                  コントラスト強調はしないで、あっさりと仕上げてみました。
                  できればもうちょっとカラフルに仕上げたいですねえ。



                  星景写真のフィルターとして、以前使っていた「cokin Diffuser Light」を使ってみました。
                  Leeのポリエステルフィルターはかなり気に入っているのですが、
                  キズが付きやすくて、最近は輝星にヒゲがでるのが気になっていたのです。
                  まあキズが付くのは私の扱いが雑なせいですが、、、。
                   

                  これはPシリーズの角型フィルターです。
                  Kenko Tokina のウェブを見たら、このシリーズの「cokin Diffuser Light」はもう無いようですね。
                  フィルターホルダーの後ろにアダプターリングをはめ込んで、レンズの前面に取り付けることができます。

                  星の滲みはヒゲも出なくて良い感じです。
                  画像の周辺部でややラグビーボール状に歪みますが、まあ想定内ですね。
                  気になるのは、画像の隅で周辺減光がとても大きいことです。
                  レンズ前面とフィルターとが少し離れているせいなのか、フィルターに厚みがあるせいなのか?
                  そのために少しトリミングしています。
                  そして星空の色合いが微妙に気に入りません。
                  まあこれはこの日の星空の状態のせいかもしれませんが、、、。
                  さて、今後はどうしましょう。


                   








                  2016.10.16 Sunday

                  光害カットフィルターの再考

                  0

                    100mmレンズによる星野写真シリーズでは、カメラは「EOS-60Da」を使い、光害カットフィルターは使わずに撮影しています。

                    でもしばらく前から、赤い星雲の淡い部分の写りが悪いなあと感じていました。
                    最初はカメラの特性や処理のせいだろうと思っていたのですが、、、。
                    もしかして光害カットフィルターを使っていないせいでしょうか?

                    そこで以前に撮影した画像を引っ張り出して検討してみました。
                      ・フィルターは LPS-P2(FF)
                      ・フラット補正やダーク減算は無し
                      ・Raw現像 : CameraRaw8.5、プロファイルは CameraNeutral、色合い調整のみ


                    フィルター無し  8分露光、2014/09/22、みずがき山自然公園にて


                    フィルター有り(LPS-P2(FF))  8分露光、2013/09/28、みずがき湖にて


                    撮影場所も撮影日も違うので厳密な比較はできませんが、今回の比較ではフィルターを使ったほうが明らかに赤い星雲のコントラストが高いように見えますね。
                    実は星野写真シリーズを始める前にもちょっとした比較をしていました。 → こちらの記事
                    その時はフィルターを使った場合の露光時間を2倍にしたのですが、2倍も必要ならフィルター無しでたっぶり露光したほうが良いと判断したのです。


                    それでは次の3か所に関して詳細に比較してみましょう。
                      A : 星雲の濃い部分
                      B : 星雲の淡い部分
                      C : 背景



                    四角い部分(75×75)のヒストグラムを下に示します。
                      ・上の段がフィルター無し、下の段がフィルター有り
                      ・左からA,B,C



                    背景(C)の色合いが同じになるように調整していますが、フィルターを使ったほうが赤い星雲の領域(A,B)は赤が強いですね。
                    このRGBのバランスの差が星雲の領域の色合いの違いになっているのだと思います。


                    赤い星雲の領域の明るさは、背景の明るさに赤い星雲自体の明るさが加わったものと考えられます。
                    逆に言うと、赤い星雲の領域の明るさから背景の明るさを引き算してやれば、赤い星雲自体の明るさが分かるはずです。
                    そこでR成分に関して、ヒストグラムの平均値を使って計算してみました。
                      領域A(星雲の濃い部分)
                        ・フィルター無し 164−122=42
                        ・フィルター有り 138−73=65
                      領域B(星雲の淡い部分)
                        ・フィルター無し 143−122=21
                        ・フィルター有り 106−73=33

                    星雲の濃い部分でも淡い部分でも、星雲の明るさ(R成分)自体はフィルターを使ったほうが明るくなっているじゃないですか!
                    これはどうしてでしょう?

                     
                    私はずっと以下のように考えていました。
                     
                    星空写真の明るさは次の3つの成分からなると考えられます。
                      (1) 夜空の明るさ(主に地上の明りに起因する空の明るさ)
                      (2) 星空(地球外)の背景の明るさ(星雲などに着目すると天の川などの明るさもこれに分類される)
                      (3) 星雲自体の明るさ
                    画像例での背景の明るさは(1)と(2)の和になると考えられます。

                    光害カットフィルターを使うと、それぞれの明るさの一部がカットされます。
                    カットされる程度は、光源のスペクトル(特に連続スペクトルと基線スペクトルの違い)とフィルターの特性で決まります。

                    (1)の成分が効率良くカットされると、背景((1)と(2)の和)と星雲自体の明るさ(3)との比が大きくなるので、星雲のコントラストが高くなるのはよく分かります。
                    でも、星雲自体の明るさ(3)はフィルターを使うことで減少することはあっても増大することはないと思うのですよね。

                    でも画像例の結果を見ると、私はどこかで勘違いをしていたようです。
                    どこが間違っているのかなあ?
                    そして、これからの星野写真の撮影はどうしましょうかね。


                     








                    2016.08.11 Thursday

                    20秒露光の画像にそこまでやるの?

                    0

                      昨日ご紹介した星景写真の星空部分の画像処理に関する話です。


                      まず下の画像をご覧下さい。
                      左側は従来の処理方法で仕上げたものです。
                      この日は、夏の大三角付近はかなりきれいな星空でしたが、それより低空は透明度がイマイチでした。
                      7/9に撮影したものと比較すると一目瞭然です。  → こちら

                      そこで、星野写真の処理で使う手法を幾つか追加したのが右側です。



                      僅か20秒の露光時間の画像にそこまでやるの?と自分自身でも思っています(苦笑)。
                      しかし、いつもいつもきれいな星空に出会えるわけではなく、少しでもきれいに仕上げたいです。

                      星景写真の手法としては賛否両論あるでしょうし、好き嫌いもあるでしょう。
                      でもこういう手法もあるのだということを知っていて損はないと思います。



                      それでは順を追って処理をご説明します。



                      [Raw現像]

                      まずRaw現像ですが、CameraRaw6.5で処理しています。
                      ここでは、明るさと色合いを整えて、コントラストを少し付けています。

                      下の画像の左側は初期設定のもので、右側は各パラメータ等を調整したものです。




                      主な処理パラメータを下に示します。
                      プロファイルは「Camera Neutral」を指定しています。





                      [Raw現像後の処理フロー]

                      Raw現像後は Photoshop で処理していますが、その処理フローを下に示します。
                      主なステップは
                        (1) カブリ等の補正
                        (2) コントラスト強調
                           (2-1) 部分的な処理
                           (2-2) 全体的な処理
                        (3) Stella Image によるLab色彩調整
                        (4) 色合い調整

                      今回新たに追加した処理は (2-1) と (3) です。





                      [街明りによるカブリ等の補正]

                      ここは南側に甲府盆地があるので、特に低空は星空の明るさや色合いが大きく影響を受けてしまいます。
                      そして、その程度は空の透明度などにかなり依存します。
                      一方で、建物の明りや街灯などに関しては、星空への影響は微々たるものだと感じています。

                      そこで、街明りによるカブリ等をグラデーションマスクを使って補正します。
                      補正と言っても多分に主観的な要素が大きく、意見が分かれるところだと思っています。

                      下の画像の、左側が処理前で、右側が処理後です。





                      [色相・彩度]

                      星空の色合い調整は人によって好みがかなり違ってくるでしょう。
                      私は「シアン」の色相を調整することが多いです。

                      下の画像で、右側はシアンの色相を「+30」にしたものです。





                      [部分的なコントラスト強調]

                      天の川のもくもくした領域に関して、2ヶ所のヒストグラムを見てみます。
                      ここで標準偏差に注目下さい。
                      私はこの数値をコントラストの目安に使っています。
                      低空では空の透明度がイマイチなためにコントラストが低下しているのが分かります。
                      今回はその程度が大きいので、画像を見ても気付きますね。



                      そこで、下に示すようなマスクを使って、低空のコントラストを高めてやります。
                      このマスクは、通常の輝度マスクとグラデーションマスクの乗算で作ったものです。

                      今回は下のようなパラメータで2回繰り返しました。
                      1回目は輝度で、2回目は通常です。
                      2回とも通常にすると、色のコントラストが付きすぎてしまうからです。
                      これによって、下側の四角い領域の標準偏差は19.6まで高まりました。




                      下の画像で、左側が処理前で、右側が処理後です。





                      [全体的なコントラスト強調]

                      続いて、輝度マスクを使って、全体にコントラスト強調を施します。

                      下の画像で、左側が処理前で、右側が処理後に色合い調整したものです。
                      コントラスト強調は色合いも強調されてしまうので、強くなりすぎた青みを抑えています。





                      [Stella Image によるLab色彩調整]

                      以前から星景写真の星空は色が淡泊だなあと感じていました。
                      撮影のISO感度が高いせいでしょうか?私の処理方法によるものでしょうか?
                      そこで、Stella Image のLab色彩調整を使って色彩を少し強調してみました。
                      パラメータは、R=G=Y=1.5、B=1.3 です。
                      単純に彩度を高めるよりは、こちらのほうが自然だと感じています。

                      下の画像で、左側が処理前で、右側が処理後です。





                      それにしても、これが20秒露光の画像とは本当に驚くばかりです。
                      いったいどれだけの情報量を隠し持っているのやら。


                       








                      ▲top