星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
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星空や猫だけでなく、風景や草花などの写真を撮るのも好きです

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2019.07.18 Thursday

固定撮影による星景写真の試行錯誤 (4)

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    6/5の晩に山梨県・みずがき湖で撮影した星空写真です。
    地上風景部分と星空部分をマスクを使って合成した星景写真です。


    女神像と牡鹿像と大小の柄杓(ひしゃく)


     2019/06/05  EOS 6D(RAW)  EF16-35 f2.8 (20mm)
     地上風景部分 : 00:00 ISO1000、F3.5、固定撮影(240秒)、2枚
     星空部分 : 23:57 ISO5000、F3.5、固定撮影(25秒)、3枚、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
     地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
     山梨県・みずがき湖にて


    「女神像」と「牡鹿像」を前景にした ”大小の柄杓(ひしゃく)” です。
    これだけ盛り沢山だと、レンズの焦点距離をかなり短くしないと入りきりません。
    牡鹿像を少し斜めから撮りたかったのです、うまく配置できませんでした。
    この日はときどき、このように低空に薄雲がたなびいていました。
    星景写真では小道具として使えますが、撮影中は気分的にあまりうれしくないですね。


    合成はかなり苦労しました。
    境界のすぐ外側の星空領域に黒っぽいスジが出来てしまうのです。
    これを「選択とマスク」で消そうとすると、副作用が出てしまって、いかにも合成したなという感じになってしまいました。
    さらに、境界付近の汚さを低減させる処理のパラメータなどが、場所によってかなり違ってくるのです。
    あちらを立てればこちらが立たずです。

    マスクの作り方が良くないのではと思って、作り直しました。
    星空部分の画像が1枚の場合の要領で作っていたので、地上風景がブレている部分の扱いが中途半端になっていたのです。
    これによってある程度は見れる状態になったかなと思います。
    結局、まる1日以上も悪戦苦闘しました。
    もうこれ以上は無理です(涙)。


    以下に3カ所を拡大して、ステップごとの様子を示します。
      (1) 地上風景用の画像
      (2) 星空用の画像
      (3) マスク
          ・星空用の画像から作成しています
          ・地上風景はコンポジットでブレるので、そこまで含めてマスクを作成します
      (4) マスクを使って合成した段階
          ・境界のすぐ外側の星空領域に黒っぽいスジが出来てしまいました
      (5) 「選択とマスク」
          ・パラメータを調節してそのスジをできるだけ消します
     
     



    「選択とマスク」
      この別ウィンドウを表示させる方法はこちらをご覧ください。 → 2019.07.11の記事

      不要なカラーの除去
        ・ぼやけた境界にある不要な色のフリンジを除去してくれます。
        ・PS CC 2019 では、除去の強さを替えられます。
        ・私は PS CC 2017 を使っているので、そのスライダーがありません。

        ・ぼかし量を大きくすると効果が大きくなるようです。
        ・しかし副作用もあるので、控え目の設定を探す必要があります。
        ・コントラストやエッジをシフトのパラメータを変えてみると効果的な場合もあります。
     


     








    2019.07.15 Monday

    固定撮影による星景写真の試行錯誤 (3)

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      6/5の晩に山梨県・みずがき湖で撮影した星空写真です。
      地上風景部分と星空部分をマスクを使って合成した星景写真です。


      さそりと木星、そして天の川


       2019/06/05  EOS 6D(RAW) EF16-35 f2.8 (31mm)
       地上風景部分 : 23:24 ISO1000、F3.5、固定撮影(240秒)、2枚
       星空部分 : 23:33 ISO5000、F3.2、固定撮影(15秒)、2枚、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
       地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
       山梨県・みずがき湖にて


      ”アンタレス” がちょうど南中した頃です。
      ”さそり” が立ち上がってきて、”木星” と ”夏の銀河(天の川)” が縦構図で収まるようになりました。


      いつもと違った前景で撮影したのですが、これが意外にも厄介でした。
      右側の木立の葉が大きくぶれているのは風のせいで、これはどうしようもありません。
      問題はとんがり屋根の上のアンテナ(避雷針?)です。

      星空部分は2枚の固定撮影を星の位置が合うようにコンポジットしたのですが、そうするとアンテナが2本になってしまいます。
      合成のマスクをどういじくっても駄目でした。
      結局、星空部分の画像は比較暗でコンポジットしてアンテナを消しました。
      画質を考えると加算平均したいのですが、仕方がありませんね。


      とんがり屋根とアンテナの部分を拡大して示します。
        (1) 星空部分の画像を加算平均した場合
           マスクは星空部分の画像から作成し、ぼかしを 0
        (2) 星空部分の画像を加算平均した場合
           マスクは星空部分の画像から作成し、ぼかしを 10
        (3) 星空部分の画像を比較明合成した場合
           マスクは地上風景の画像から作成し、ぼかしを 0
       


       








      2019.07.13 Saturday

      固定撮影による星景写真の試行錯誤 (2)

      0

        前回の記事でご紹介した例題を使って、もう少しお話します。



        [画像の明るさ]

        私は比較的明るく仕上げています。
        具体的には以下のような感じです。
          ・地上風景 → 黒つぶれするところが無いようにしている
          ・星空 → 星空領域の中央部で輝度が256諧調の60程度になるようにしている



        [ディスプレイに関して]

        画像の見え方はディスプレイ(設定も含めて)に依りますよね。
        特に暗部の見え方の影響は小さくありません。

        以下に2つのグレースケールを示します。

          グレースケール1 (256諧調で8諧調ステップ)

          グレースケール2 (256諧調で4諧調ステップ)


        私が作業をしているデスクトップPCでは、
          ・Photoshop では、諧調0と諧調4の違いがはっきりわかります。
          ・ブラウザ(Firefox)では、諧調0と諧調4の違いが何とかわかります。

        しかし、ノートPCでは、
          ・ブラウザ(Firefox)では、諧調0と諧調4の違いがわからず、0と8の違いが何とかわかる状況です。

        同じ画像を見ても、ノートPCではコントラストが付いたように見え、暗愚の諧調が見えにくいです。
        ディスプレイの明るさだけでなく、ガンマ値なども影響していると想像できます。

        だから次の項目などは、人に寄っては重箱の隅どころか重箱の外の話になってしまうかもしれません。



        [地上風景の暗部]

        周囲からの明かりが直接当たっていない部分はかなり暗く、輝度は256諧調の10以下です。
        これだけ暗いと画質云々を言える状態ではなく、画像はぐちゃぐちゃです。
        ISO感度を下げて、さらにコンポジット枚数を増やせば良いのでしょうが、あまりやる気が起こりません。

        そして暗部はどうしてもカラーバランスが崩れます。
        私の機材と処理環境では、グリーンが強くなります。
        そこで色域指定で選択して、グリーンの彩度を落としています。
        見難いですが、左が処理前で、右が処理後です。
         



        [地上風景にメリハリをつけたい]

        地上風景は暗くて諧調が乏しいので、(私は)どうしてもメリハリを付けたくなります。
        手っ取り早い方法は CameraRaw の「明瞭度」ですね。
        でもこれはやり過ぎると副作用が出るようです。
         

        上は元画像で、下は明瞭度をかなり上げたものです。
        星空領域で牡鹿の角の周囲が、少し黒っぽく(紫っぽく)なっているのが分かるでしょうか?
        またこの例では分かり難いのですが、山などの稜線のすぐ上の星空領域が明るくなります。

        とは言っても、地上風景を仕上げるのに「明瞭度」は強力な武器です。
        私は副作用を低減させるために、最近はマスクを使うようにしています。

        星景写真と言えど、星野写真並みにマスクを使うようになって、賛否両論はあると思います。
        でも綺麗な(あくまでも私の基準で)星空写真を追及していきたいのです。


         








        2019.07.11 Thursday

        固定撮影による星景写真の試行錯誤 (1)

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          6/5の晩に山梨県・みずがき湖で撮影した星空写真です。
          地上風景部分と星空部分をマスクを使って合成した星景写真です。

          ずっと放置していた訳ではなく、処理の方法などに関して試行錯誤していました。
          まだこれだと言えるほどにはまとまっていませんが、試行錯誤の生々しい悪あがきの記録としてお読みください(苦笑)。

          地上風景部分と星空部分は、同じ構図でそれぞれの露光条件で撮影しています。
          両方ともに、固定撮影で複数枚をコンポジットしています。
          試行錯誤しているのはマスクを使って合成する段階ですが、それぞれの処理の段階でも対策を施こす必要性を感じています。


          牡鹿像と夏の銀河(天の川)


           2019/06/06  EOS 6D(RAW) EF16-35 f2.8 (27mm)
           地上風景部分 : 01:16 ISO1000、F3.5、固定撮影(240秒)、2枚
           星空部分 : 01:14 ISO5000、F3.5、固定撮影(20秒)、3枚、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
           地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成  山梨県・みずがき湖にて


           ”夏の銀河(天の川)” がほどよく立ち昇ってきて、"さそり” と ”木星” も良い感じに収まるようになりました。
          そんな星空を「牡鹿像」が眺めているところを撮ったものです。
          でも牡鹿の顔は少し右を向いているので、本当はどこを見ているのでしょうね?

          地上風景は黒潰れしないように、意識的に明るく仕上げています。
          ときどき風が吹いていたので、木々がとことどころボケボケになってしまいました。
          また木々がかなり鮮やかな緑色なのは、街灯の影響だと思います。

          星空がいまひとつの状態だったのが、ちょっと残念です。
          天の川は肉眼で何とか見えていましたが、、、。



          [1] 地上風景用の画像

            ・CameraRaw で RAW現像します。
            ・地上風景部分用に、2枚の画像を加算平均します。
            ・星空部分用に、2枚の画像を比較暗合成します。
               ・星の軌跡をできるだけ消すためです。
               ・さらに、境界付近の明るさや色合いを [2]の星空用の画像とできるだけ同じようにします。
            ・マスクを使って合成します。
           



          [2] 星空用の画像

            ・CameraRaw で RAW現像します。
            ・星を基準に位置合わせして、加算平均します。
              ・3枚の場合は、2枚目の画像を基準に位置合わせします。
              ・DSS(DeepSkyStacker)を使うと便利です。
              ・でもこの例題ではうまくいかなかったので、Photoshop のスクロール機能で位置合わせしました。
              ・シフト操作だけで回転操作ができないので、星空の中央付近で位置合わせしています。
              ・表示を「差の絶対値」にすると作業がしやすいです。
           


            ・Photoshop のグラデーションマスクを使って、かぶり等を補正します。
            ・絵作りをします。
           



          [3] 合成

            ・地上風景用の画像の上に星空用の画像を重ねます。
            ・星空用の画像にはレイヤーマスクを適用します。
              ・マスクは、星空用の画像から作成します。
           

            ・マスクを調整して、境界付近の違和感を低減します。
            ・調整方法は以下の2つです。
              ・ぼかし
                ・スライダーを動かして効果を確認しながら適当なぼかし量を探します。
                ・場所によって適当なぼかし量が大きく違う場合があります。
                  ・その場合は、マスク画像を手作業で直接ぼかしています。
                ・この操作のために、地上風景用の画像では星の軌跡をできるだけ消しておくのです。
              ・選択とマスク
                ・クリックすると別ウィンドウが開きます。
                ・グローバル調整(エッジのシフトなど)と不要なカラーの除去が効果的な場合があります。

                ・今回は、ぼかし 0.5、エッジのシフト -100、不要なカラーの除去、を選びました。
           


          境界付近の拡大 (牡鹿像の角の部分)
            (1) 地上風景用画像
            (2) 星空用画像
            (3) 星空用画像から作成したマスク → 角が太くなっています
            (4) 合成した画像で、調整をしていないもの → 角を取り巻くように筋状の線が見える
            (5) ぼかし(5.0)を適用したもの → 筋状の線がぼけて、少し目立たなくなった
            (6) 選択と調整で調整したもの → かなり目立たなくなった
           


          境界付近の拡大 (星空部分に重なった木立)
            これもかなり厄介な部分です。
            (5)と(6)は一長一短ですが、(4)よりは改善していると思います。
           


           








          2019.01.16 Wednesday

          このレンズ、悩みますねえ

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            星景写真では、レンズは「Canon EF16-35mm F2.8L III」を使っています。
            このレンズはとても良いレンズで、通常のフィルターを使用することもできます。
            でも周辺減光が大きいのが唯一?の欠点です。
            ポタ赤で追尾撮影するなら絞りを4.0程度に絞れば済むのですが、固定撮影する場合はできるだけ絞らずに使いたいです。
            焦点距離が24mmあたりでは3.2程度、16mmあたりでは4.0程度が限界でしょうか?

            で気になっているのが「TAMRON SP 15-30mm F/2.8」です。
            友人が持っているので、ちょっと借りて使ってみました。


            冬の大三角


             2018/12/29 23:36  TAMRON SP 15-30mm F2.8 (20mm)
             ISO4000、F2.8、固定撮影(30秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの後ろに配置
             EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて


            冬になって葉を落とした木々の上に ”冬の大三角” がきれいに見えていました。

            このような前景に対してはマスクを使った合成が(私には)できないので、短時間の固定撮影の1枚撮りです。
            絞り解放で撮っていますが、このレンズは周辺減光が少なくて良いですね。
            Raw現像時の補正だけで済みました。

            露光時間を30秒にしたので、星が少し流れてしまっています。
            20秒でもよかったかもしれませんね。

            Raw現像はCameraRawで行っていますが、プロファイルとして「Adobe風景」を選んでみました。
            全体の色合いが私の好みに一番近かったです。
            シアンがちょっと強かったので、色相・彩度で調整しています。

            フォーカスが少し甘いですね。
            鹿鳴峡大橋の照明を使ってオートフォーカスでフォーカスを合わせたのですが、もっとちゃんと調整しないと駄目ですね。



            このレンズはいわゆる「出目金レンズ」なので、通常のフィルターは使えません。
            Leeのポリエステルフィルターをレンズの後ろに貼り付けています。

            このような「出目金レンズ」はこれが悩みの種です。
            フィルターを付けてずっと撮影するなら問題無いのですが、私の撮影スタイルではフィルターを付けたり外したりしなければなりません。
            暗くて寒い野外でこれをやると、レンズを落としてしまったりするリスクがあります。
            実際、以前に別のレンズですがあわやということがありました。

            絞り解放でも余裕で使えるのはとても魅力的なのですが、悩ましいですねえ。


             








            2019.01.11 Friday

            星景写真の撮影方法を見直しています(改)

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                  1/2に同じような記事を書きましたが、以下の点を見直して撮影し直しました。 → 1/2の記事
                    ・フォーカスが少し甘かったので調整し直しました。
                    ・星空部分はISO感度を落として、露光を控え目にしてみました。


              星景写真の撮影方法と仕上げ方に関しては、まだまだこれだというものが見つけられずにいます。

              数年前にたどり着いたひとつの方法は、以下のようなものです。
                ・地上風景部分と星空部分をそれぞれに適した条件で撮影する。
                   ・地上風景部分は、ISO感度を低めにして数分間露光し、数枚をコンポジット(加算平均)する。
                   ・星空部分は固定撮影で、ISO感度を高くして露光時間は20秒程度とする。
                   ・星空部分の撮影では、ディフュージョンフィルターを使用する。
                ・それぞれを仕上げて、マスクを使って合成する。


              勿論この方法は万能ではありません。
              地上風景の様子によっては、全く太刀打ちできない場合もあります。

              また、いろいろな面で満足できるレベルのものでもありません。
              それでも自分では及第点には達しているかなと思ってはいますが、、、。


              星空部分を固定撮影しているのは、追尾撮影したときにマスクを使っての合成がうまくできないからです。
              一方で、固定撮影では星の流れが目立たないように露光時間を短く(20秒程度)しなければなりません。
              そうするとISO感度をかなり高くしなければならず、画質の低下が気になります。
              特に星の色合いが乏しくなっているのが不満でした。


              そこで、星空部分を固定撮影したものと、ポタ赤でちょっと追尾撮影したものを比べてみました。


              星空部分を固定撮影したもの
              E20190103_7515-7517.jpg

               2019/01/03 EF16-35 f2.8 (25mm)
               地上風景部分 : 20:21、ISO1000、F4.0、固定撮影(240秒)、2枚
               星空部分 : 20:19、ISO4000、F4.0、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
               地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
               EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて



              星空部分をポタ赤でちょっと追尾撮影したもの
              E20190103_7516-7520.jpg

               星空部分 :20:31、 ISO2000、F4.0、追尾撮影(40秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置



              星空部分の画像のRaw現像

              撮影画像はAdobeのCameraRawでRaw現像しています。
              固定撮影の場合の主な現像条件を下に示します。
               
              FIG01.jpg


              星空部分の画像のレタッチ

              周辺減光はRaw現像時に補正していますが、さらにグラデーションマスクを使って整えています。
              また街明りなどで空の明るさや色合いに偏りが生じているので、同様に整えています。
              処理はPhotoshopで行っていますが、処理のレイヤーの例を示します。
               
              FIG02.jpg


              合成

              合成用のマスクは、地上風景用の画像から作っています。
              そのマスクを星空用の画像に適用して、地上風景用の画像に重ねます。
              その際に、地上風景と星空との境界付近の不自然さができるだけ小さくなるように、マスクを少しぼかしています。
               
              FIG03.jpg



              星空部分の比較

              星空を固定撮影したものと追尾撮影したものを比較してみます。
              元画像を50%にリサイズして切り出しています。
              画像は「Dfine2」でノイズ低減処理をする前のものです。

              FIG07.jpg

              FIG08.jpg

              20秒の固定撮影でも星の流れはあまり目立ちませんが、追尾撮影したほうがやはり綺麗ですね。

              追尾撮影したものは、ISO感度を4000から2000に下げているので、背景が少し綺麗になっています。
              でも星の色合いが乏しいのはあまり変わりませんでした。

              前回は星空に対してかなり露光オーバーになっているのかも、という懸念がありました。
              そこで今回はISO感度を落として露光を控え目にしてみました。
              でも結果はあまり変わらなかったので、これが要因ではなかったようです。

              このレンズは周辺部の星像や色合いなどはとても気に入っているのですが、周辺減光がかなり大きいのが不満です。
              でもいわゆる「出目金レンズ」でないので、フィルターをレンズ前面に着けることができます。
              私はこんな方法で「Leeのポリエステルフィルター」を装着しています。 → 記事はこちら

              ディフュージョンフィルターをレンズの前に装着すると、周辺部の明るい星はラグビーボールのように歪んでしまいます。
              今回の例題でもそれが少し見えていますが、レンズの焦点距離が短いほどより顕著になるようです。
              ディフュージョンフィルターをレンズの後ろに装着するとこの問題は回避できるのですが、夜の野外でレンズを外して付けたり外したりする勇気が私にはまだありません。



              地上風景と星空との境界付近の不自然さへの対処

              星空を本格的に追尾撮影した場合には、マスクを使った合成が私にはうまくできません。
              そこで40秒程度の追尾撮影ならどうなのかを見てしました。
              元画像を50%にリサイズして切り出しています。
              なお、マスクを使った合成では地上風景と星空との境界付近が不自然になりがちなので、マスクを少しぼかしています。

                A:地上風景用の画像
                B:それから作ったマスク
                C:固定撮影した星空部分と合成したもの(マスクはぼかしていない)
                D:マスクを少しぼかしたもの
                E:追尾撮影した星空部分と合成したもの(マスクは少しぼかしている)

              FIG06.jpg

              左側は、冬になって木々の葉が落ちて枝の隙間から向こうが見えるようになった部分です。
              合成時に最も悩まされる部分の一つですが、星空をちょっと追尾撮影したものでも、同程度に仕上げることができました。
              でも右側に示した部分は、追尾撮影してぶれた地上風景部分が隠しきれずに顔を出してしまっています。
              このあたりが、私がまだ悩んでいるところです。



              その他

              固定撮影では三脚にカメラを載せているだけなので、構図の微調整はそれほど億劫ではありません。
              でもポタ赤で追尾撮影する場合には、構図調整に制約が生じたり、億劫になることがあります。
              暗くて寒い野外では、気合いだけではなかなか克服できません。



              このような比較結果は、特に地上風景の様子によって違ってくると思います。
              今年もまだまだ試行錯誤が続きそうです。


               








              2019.01.02 Wednesday

              星景写真の撮影方法を見直しています

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                星景写真の撮影方法と仕上げ方に関しては、まだまだこれだというものが見つけられずにいます。

                数年前にたどり着いたひとつの方法は、以下のようなものです。
                  ・地上風景部分と星空部分をそれぞれに適した条件で撮影する。
                     ・地上風景部分は、ISO感度を低めにして数分間露光し、数枚をコンポジット(加算平均)する。
                     ・星空部分は固定撮影で、ISO感度を高くして露光時間は20秒程度とする。
                     ・星空部分の撮影では、ディフュージョンフィルターを使用する。
                  ・それぞれを仕上げて、マスクを使って合成する。


                勿論この方法は万能ではありません。
                地上風景の様子によっては、全く太刀打ちできない場合もあります。

                また、いろいろな面で満足できるレベルのものでもありません。
                それでも自分では及第点には達しているかなと思ってはいますが、、、。


                星空部分を固定撮影しているのは、追尾撮影したときにマスクを使っての合成がうまくできないからです。
                一方で、固定撮影では星の流れが目立たないように露光時間を短く(20秒程度)しなければなりません。
                そうするとISO感度をかなり高くしなければならず、画質の低下が気になります。
                特に星の色合いが乏しくなっているのが不満でした。


                そこで、星空部分を固定撮影したものと、ポタ赤でちょっと追尾撮影したものを比べてみました。


                星空部分を固定撮影したもの


                 2018/12/29 20:25  EF16-35 f2.8 (23mm)
                 地上風景部分 : ISO1000、F3.2、固定撮影(240秒)、2枚
                 星空部分 : ISO6400、F3.2、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
                 地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                 EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて



                星空部分をポタ赤でちょっと追尾撮影したもの


                 星空部分 : ISO4000、F4.0、追尾撮影(40秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置

                 星空部分は、固定撮影の場合と露光条件が異なるので、明るさが同じになるように調整しました。



                星空部分の画像のRaw現像

                撮影画像はAdobeのCameraRawでRaw現像しています。
                固定撮影の場合の主な現像条件を下に示します。
                 


                星空部分の画像のレタッチ

                周辺減光はRaw現像時に補正していますが、さらにグラデーションマスクを使って整えています。
                また街明りなどで空の明るさや色合いに偏りが生じているので、同様に整えています。
                処理はPhotoshopで行っていますが、処理のレイヤーの例を示します。
                 


                合成

                合成用のマスクは、地上風景用の画像から作っています。
                そのマスクを星空用の画像に適用して、地上風景用の画像に重ねます。
                その際に、地上風景と星空との境界付近の不自然さができるだけ小さくなるように、マスクを少しぼかしています。
                 



                星空部分の比較

                星空を固定撮影したものと追尾撮影したものを比較してみます。
                画像は「Dfine2」でノイズ低減処理をする前のものです。





                20秒の固定撮影でも星の流れはあまり目立ちませんが、追尾撮影すると星がちゃんと丸くて良いですね。

                追尾撮影したものは、ISO感度を6400から4000に下げているので、背景が少し綺麗になっています。
                でも星の色合いが乏しいのはあまり変わりませんでした。
                これは両方とも星に対してかなり露光オーバーになっているのかもしれません。
                背景の荒れを抑えるためにたっぷり露光して仕上げる時に暗くするという考えが間違っていたのかもしれません。
                これが後日検証してみたいと思います。

                レンズの絞りは、固定撮影ではF3.2で、追尾撮影ではF4.0です。
                絞ったほうが周辺減光が少ないのは実感できて、後処理での補正が少なくて済みました。

                このレンズは周辺部の星像や色合いなどはとても気に入っているのですが、周辺減光がかなり大きいのが不満です。
                でもいわゆる「出目金レンズ」でないので、フィルターをレンズ前面に着けることができます。
                私はこんな方法で「Leeのポリエステルフィルター」を装着しています。 → 記事はこちら
                本当はレンズの後ろに装着するのが良いのですが、夜の野外でレンズを外して付けたり外したりする勇気がありません。



                地上風景と星空との境界付近の不自然さへの対処

                星空を本格的に追尾撮影した場合には、マスクを使った合成が私にはうまくできません。
                そこで40秒程度の追尾撮影ならどうなのかを見てしました。
                なお、マスクを使った合成では地上風景と星空との境界付近が不自然になりがちなので、マスクを少しぼかしています。

                  A:地上風景用の画像
                  B:それから作ったマスク
                  C:固定撮影した星空部分と合成したもの(マスクはぼかしていない)
                  D:マスクを少しぼかしたもの
                  E:追尾撮影した星空部分と合成したもの(マスクは少しぼかしている)



                左側は、冬になって木々の葉が落ちて枝の隙間から向こうが見えるようになった部分です。
                合成時に最も悩まされる部分の一つですが、星空をちょっと追尾撮影したものでも、同程度に仕上げることができました。
                でも右側に示した部分は、追尾撮影してぶれた地上風景部分が隠しきれずに顔を出してしまっています。
                このあたりが、私がまだ悩んでいるところです。



                その他

                固定撮影では三脚にカメラを載せているだけなので、構図の微調整はそれほど億劫ではありません。
                でもポタ赤で追尾撮影する場合には、構図調整に制約が生じたり、億劫になることがあります。
                暗くて寒い野外では、気合いだけではなかなか克服できません。



                このような比較結果は、特に地上風景の様子によって違ってくると思います。
                今年もまだまだ試行錯誤が続きそうです。


                 








                2018.05.03 Thursday

                Leeのポリエステルフィルターの取り付け方

                0

                  星景写真ではディフュージョン・フィルターとしてLeeのポリエステルフィルターを使っています。

                  一般にディフュージョン・フィルターを広角レンズの前に配置すると、写野の端にいくほど明るい星がラグビーボールのように放射状に歪んで写ってしまいます。
                  これは画角が広いレンズほど顕著のようです。

                  Leeのポリエステルフィルターは鋏などで簡単に切れるので、丸く切ってレンズの後ろに両面テープなどで張り付けることができます。
                  こうすると上記の問題を解決することができます。

                  しかしフィルター有りの撮影と無しの撮影を繰り返すことが多くなって、この方法が使えなくなってしまいました。
                  やれば出来ないことは無いのですが、暗い野外で頻繁にレンズを外してフィルターを付けたり外したりするのはやりたくありません。
                  一度レンズを落としそうになったことがあります。
                  構図が微妙にずれたり、カメラのセンサーにゴミが付く可能性も低くありません。

                  そういう訳で、フィルターはレンズの前に配置して撮影しています。

                  少し前までは、フィルターを手で持ってレンズの前にかざしていました。
                  何と横着なやつだと思われそうですが、露光時間はせいぜい20秒ほどですからね。
                  でもレンズの先端でフィルターを擦ったりするので、結構キズがつくのですよね。


                  前書きが長くなりましたが、ここからが本題です。
                  レンズの前に保護フィルターを付けるようにして、そこにフィルターを貼り付けようと考えたのです。
                  保護フィルターにもいろいろな製品がありますが、あまりよく考えずにこれにしました。
                   

                  さて、どうやってフィルターを貼り付けましょうか?
                  あれこれ考えているうちに、矢印のところに僅かな隙間があるのに気が付きました。
                   

                  この縁の部分よりわずかに大きな円形に切って挟み込むことはできないかなあ?

                  やってみると、半分ほどはすんなり入るのですが、残りの部分がなかなか入りません。
                  それでも悪戦苦闘の末に、何とか入れ込むことができました。


                  でもどうしてそんな隙間があるのでしょう?
                  ケンコー・トキナーのウェブから写真を借りてきました。
                   

                  V型反射防止エッジの形状が、保護ガラスとの間に僅かな隙間を作りだしていたのです。
                  これを考えた方も、まさかこんな使われ方をするとは思いもよらなかったでしょうね。


                  唯一気に入らない事は、保護フィルターがレンズにすんなりとねじ込めないことがあるのですよね。
                  まあこれはこの保護フィルター固有の問題ではなくて、フィルター自体を薄くするためにネジのピッチが狭くなっているからだと思います。


                   








                  2018.02.24 Saturday

                  星空写真を始めてみませんか

                  0

                    猫のことは大きな山を越すことができ、確定申告も無事終わったので、徐々に自分の時間が持てるようになりました。

                    私のブログはホームページ的な性格も持たせています。
                    でもメンテをかなりさぼっているので、少しずつ手を入れていきたいと思っています。


                    北杜市みずがき天文愛好会ではときどき勉強会を行っています。
                    昨年の勉強会で使った資料(PDF版)を、こちらでも公開したいと思います。

                    今回の資料は、主にこれから星空写真(特に星景写真)をやってみようかなと思っている方を対象にしたものです。
                    でも自己流で習得した内容なので、そのつもりでご覧下さい。
                    間違っている部分やもっと賢い方法などがありましたら、教えて頂けるとうれしいです。


                    ★星空写真・天文写真の概略 → こちら
                     




                    ★星景写真入門 → こちら
                     


                    ★星景写真のいろいろな手法 → こちら
                     


                    ★比較明合成による星景写真 → こちら
                     


                     








                    2017.06.02 Friday

                    星景写真の幾つかの方法

                    0
                       
                      5/20の晩に長野県の蓼科で撮影した星空写真です。
                       
                      星景写真の撮影と仕上げ方にはいろいろな方法があり、それぞれに長所短所があると感じます。
                      何を長所に感じて、何を短所に感じるかは、人それぞれだと思います。

                      以下に「昇ってきた夏の大三角」を例題にして、幾つかの方法を比較してみます。
                      最近の私は1番目の方法が多いですが、たまに別の方法をやってみたくなります。



                      星空を固定撮影+地上風景を固定撮影


                       2017/05/20 23:00  EF16-35 f2.8 (24mm)
                       地上風景部分 : ISO1250、F4.0、固定撮影(240秒)、2枚をコンポジット
                       星空部分 : ISO8000、F3.5、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
                       地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                       EOS 6D RAW  長野県・蓼科にて


                      ”夏の大三角” が昇ってきました。
                      早く撮りたい気持ちを抑えて、”わし座のアルタイル” が少し高くなるのを待って撮影しました。
                      室内にほんのり明りが灯っている建物を前景に入れています。
                      と言うか、ここではこの構図しか無いのですよね(苦笑)。




                      星空部分の画像です。
                      星が日周運動であまり動かないように、露光時間を20秒と短く設定しています。
                      ISO感度を8000とかなり高くして、あまり露光不足にならないようにしています。
                      それでも地上風景はかなり暗くなってしまいます。
                      低空のカブリなどはグラデーションマスクを使って明るさや色合いの補正をしています。




                      地上風景部分の画像です。
                      きれいに撮りたいのでISO感度を低くして、2枚をコンポジットしています。
                      露光時間は4分と長いので、星は線状に写っています。




                      地上風景用の画像の上に、このようなマスクを使って星空用の画像を貼り付けています。




                      星空を追尾撮影+地上風景を固定撮影


                       2017/05/20 23:00  EF16-35 f2.8 (24mm)
                       地上風景部分 : ISO1250、F4.0、固定撮影(240秒)、2枚をコンポジット
                       星空部分 : ISO2500、F4.0、追尾撮影(120秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置、2枚をコンポジット
                       地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                       EOS 6D RAW  長野県・蓼科にて


                      星空部分はポタ赤で追尾撮影して、1番目の方法の地上風景画像とマスクを使って合成しました。
                      東の空なので、地上風景用の画像を先に撮影し、それから星空用の画像を追尾撮影します。
                      最初の数枚は使わずに、10分ほど経過して地上風景部分がすっかり隠れてからの画像を使っています。
                      そうしないと木々の部分がおかしくなってしまうのです。




                      これはデネブ付近をピクセル等倍で切り出したものです。 (左が固定撮影、右が追尾撮影)
                      やはり星空部分は追尾撮影したほうがきれいですよね。
                      ISO感度を低くできるので、画像に余裕みたいなものが感じられます。
                      固定撮影のものよりも、コントラスト強調を少し強めにしています。




                      追尾撮影で合成なし


                       2017/05/20 23:13  EF16-35 f2.8 (24mm)
                       ISO2500、F4.0、追尾撮影(120秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置、4枚をコンポジット
                       EOS 6D RAW  長野県・蓼科にて


                      ポタ赤で追尾撮影した画像を4枚コンポジットして仕上げたものです。
                      地上風景は全く無視して、天の川を主体に仕上げています。
                      星空ははっきりくっきりしますが、地上風景は黒潰れして、おまけに追尾で流れています。

                      これを星景写真と呼ぶかどうかは微妙ですね。
                      地上風景だけが流れている写真や、星だけが流れている写真には、違和感を感じる人もいると思います。
                      でもフィルム時代はこういう撮影法しかなかったのですよ。




                      最初にも書きましたが、何を長所に感じて何を短所に感じるかは、人それぞれだと思います。
                      それぞれが良いなあと思う方法で楽しんで下さいね。


                       








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