星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
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星空や猫だけでなく、風景や草花などの写真を撮るのも好きです

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2016.12.11 Sunday

星景写真における固定撮影と追尾撮影の比較

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    私の最近の星景写真は、星空部分と地上風景部分を別々に撮影・処理して、マスクを使って合成しています。

    合成が容易なことから、星空部分も固定撮影してきましたが、ISO感度や露光時間に制約が多いことも事実です。
    そこで思い切って星空部分をポタ赤で追尾撮影してみて、固定撮影のものと比較してみました。



    星空部分を固定撮影したもの


     2016/12/06 23:20  EF24mm F1.4
     地上風景部分 : ISO800、F2.8、固定撮影(240秒)
     星空部分 : ISO6400、F2.8、固定撮影(20秒)、cokin Diffuser Light Filter をレンズの前に配置
     地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
     EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて


    星空部分を固定撮影(20秒)したものです。
    この画像サイズだと分かりませんが、星は点像ではなくて少し流れています。
    と言っても、天の赤道からだいぶ離れているのでその程度は少ないです。



    星空部分を追尾撮影したもの


     2016/12/06 23:20  EF24mm F1.4
     地上風景部分 : ISO800、F2.8、固定撮影(240秒)
     星空部分 : ISO1600、F2.8、追尾撮影(120秒)、cokin Diffuser Light Filter をレンズの前に配置
     地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
     EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて


    星空部分を追尾撮影(120秒)したものです。
    コントラストや明るさや色合いは、固定撮影のものとできるだけ同じようにしています。
    なお、地上風景部分とマスクは、星空部分を固定撮影したものと共通です。

    星は点像になっています。
    ISO感度を低くしているので、拡大して見ると背景のざらつきは少ないです。
    でも一見して違いがほとんど分かりませんね。
    もっと違いがでると思っていたので、ちょっとびっくりです。



    星空部分を追尾撮影したもの


    そこで、星空部分を追尾撮影したものを少し強調処理してみました。
    ISO感度を低くしているので、ある程度は耐えられます。
    秋の銀河(天の川)やアンドロメダ銀河の淡い部分が浮かび上がってきましたね。
    せっかく追尾撮影したので、このくらいに仕上げるのが良いかなと感じています。



    星空部分を追尾撮影する場合でも、以下の場合にはマスクの作成と合成は特に難しいことはありません。
      ・地上風景と星空との境界が単純な場合
      ・撮影する方向が西の空や東の空の場合

    星空部分と地上風景部分の撮影の順番は以下のようにしています。
      ・西の空では星が沈んでいくので、星空部分の写真を先に撮影します。
      ・東の空では星が昇ってくるので、地上風景部分の写真を先に撮影します。


     








    2016.12.02 Friday

    星景写真でのフィルターを変えてみたのですが、、、

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      11/25の晩に山梨県のみずがき湖で撮影した星空写真です。


      女神像と昇ってきた冬の大三角


       2016/11/25 23:51  EF24mm F1.4
       地上風景部分 : ISO800、F2.8、固定撮影(300秒)
       星空部分 : ISO6400、F2.8、固定撮影(20秒)、cokin Diffuser Light Filter をレンズの前に配置
       地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
       トリミング : 97.5%×97.5%  EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて


      この日の星景写真のファーストショットです。
      昇ってきた ”冬の大三角” がちょうど良い高さになったので、女神像と一緒に撮りました。
      一部に前日に降った雪が残っているのですが、構図的にほんの僅かしか入れることができませんでした。

      この日はフィルターをちょっと変えてみました。
      そのためかどうかは分からないのですが、色合いを含めて星空の感じがどうもしっくりきません。
      コントラスト強調はしないで、あっさりと仕上げてみました。
      できればもうちょっとカラフルに仕上げたいですねえ。



      星景写真のフィルターとして、以前使っていた「cokin Diffuser Light」を使ってみました。
      Leeのポリエステルフィルターはかなり気に入っているのですが、
      キズが付きやすくて、最近は輝星にヒゲがでるのが気になっていたのです。
      まあキズが付くのは私の扱いが雑なせいですが、、、。
       

      これはPシリーズの角型フィルターです。
      Kenko Tokina のウェブを見たら、このシリーズの「cokin Diffuser Light」はもう無いようですね。
      フィルターホルダーの後ろにアダプターリングをはめ込んで、レンズの前面に取り付けることができます。

      星の滲みはヒゲも出なくて良い感じです。
      画像の周辺部でややラグビーボール状に歪みますが、まあ想定内ですね。
      気になるのは、画像の隅で周辺減光がとても大きいことです。
      レンズ前面とフィルターとが少し離れているせいなのか、フィルターに厚みがあるせいなのか?
      そのために少しトリミングしています。
      そして星空の色合いが微妙に気に入りません。
      まあこれはこの日の星空の状態のせいかもしれませんが、、、。
      さて、今後はどうしましょう。


       








      2016.10.16 Sunday

      光害カットフィルターの再考

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        100mmレンズによる星野写真シリーズでは、カメラは「EOS-60Da」を使い、光害カットフィルターは使わずに撮影しています。

        でもしばらく前から、赤い星雲の淡い部分の写りが悪いなあと感じていました。
        最初はカメラの特性や処理のせいだろうと思っていたのですが、、、。
        もしかして光害カットフィルターを使っていないせいでしょうか?

        そこで以前に撮影した画像を引っ張り出して検討してみました。
          ・フィルターは LPS-P2(FF)
          ・フラット補正やダーク減算は無し
          ・Raw現像 : CameraRaw8.5、プロファイルは CameraNeutral、色合い調整のみ


        フィルター無し  8分露光、2014/09/22、みずがき山自然公園にて


        フィルター有り(LPS-P2(FF))  8分露光、2013/09/28、みずがき湖にて


        撮影場所も撮影日も違うので厳密な比較はできませんが、今回の比較ではフィルターを使ったほうが明らかに赤い星雲のコントラストが高いように見えますね。
        実は星野写真シリーズを始める前にもちょっとした比較をしていました。 → こちらの記事
        その時はフィルターを使った場合の露光時間を2倍にしたのですが、2倍も必要ならフィルター無しでたっぶり露光したほうが良いと判断したのです。


        それでは次の3か所に関して詳細に比較してみましょう。
          A : 星雲の濃い部分
          B : 星雲の淡い部分
          C : 背景



        四角い部分(75×75)のヒストグラムを下に示します。
          ・上の段がフィルター無し、下の段がフィルター有り
          ・左からA,B,C



        背景(C)の色合いが同じになるように調整していますが、フィルターを使ったほうが赤い星雲の領域(A,B)は赤が強いですね。
        このRGBのバランスの差が星雲の領域の色合いの違いになっているのだと思います。


        赤い星雲の領域の明るさは、背景の明るさに赤い星雲自体の明るさが加わったものと考えられます。
        逆に言うと、赤い星雲の領域の明るさから背景の明るさを引き算してやれば、赤い星雲自体の明るさが分かるはずです。
        そこでR成分に関して、ヒストグラムの平均値を使って計算してみました。
          領域A(星雲の濃い部分)
            ・フィルター無し 164−122=42
            ・フィルター有り 138−73=65
          領域B(星雲の淡い部分)
            ・フィルター無し 143−122=21
            ・フィルター有り 106−73=33

        星雲の濃い部分でも淡い部分でも、星雲の明るさ(R成分)自体はフィルターを使ったほうが明るくなっているじゃないですか!
        これはどうしてでしょう?

         
        私はずっと以下のように考えていました。
         
        星空写真の明るさは次の3つの成分からなると考えられます。
          (1) 夜空の明るさ(主に地上の明りに起因する空の明るさ)
          (2) 星空(地球外)の背景の明るさ(星雲などに着目すると天の川などの明るさもこれに分類される)
          (3) 星雲自体の明るさ
        画像例での背景の明るさは(1)と(2)の和になると考えられます。

        光害カットフィルターを使うと、それぞれの明るさの一部がカットされます。
        カットされる程度は、光源のスペクトル(特に連続スペクトルと基線スペクトルの違い)とフィルターの特性で決まります。

        (1)の成分が効率良くカットされると、背景((1)と(2)の和)と星雲自体の明るさ(3)との比が大きくなるので、星雲のコントラストが高くなるのはよく分かります。
        でも、星雲自体の明るさ(3)はフィルターを使うことで減少することはあっても増大することはないと思うのですよね。

        でも画像例の結果を見ると、私はどこかで勘違いをしていたようです。
        どこが間違っているのかなあ?
        そして、これからの星野写真の撮影はどうしましょうかね。


         








        2016.08.11 Thursday

        20秒露光の画像にそこまでやるの?

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          昨日ご紹介した星景写真の星空部分の画像処理に関する話です。


          まず下の画像をご覧下さい。
          左側は従来の処理方法で仕上げたものです。
          この日は、夏の大三角付近はかなりきれいな星空でしたが、それより低空は透明度がイマイチでした。
          7/9に撮影したものと比較すると一目瞭然です。  → こちら

          そこで、星野写真の処理で使う手法を幾つか追加したのが右側です。



          僅か20秒の露光時間の画像にそこまでやるの?と自分自身でも思っています(苦笑)。
          しかし、いつもいつもきれいな星空に出会えるわけではなく、少しでもきれいに仕上げたいです。

          星景写真の手法としては賛否両論あるでしょうし、好き嫌いもあるでしょう。
          でもこういう手法もあるのだということを知っていて損はないと思います。



          それでは順を追って処理をご説明します。



          [Raw現像]

          まずRaw現像ですが、CameraRaw6.5で処理しています。
          ここでは、明るさと色合いを整えて、コントラストを少し付けています。

          下の画像の左側は初期設定のもので、右側は各パラメータ等を調整したものです。




          主な処理パラメータを下に示します。
          プロファイルは「Camera Neutral」を指定しています。





          [Raw現像後の処理フロー]

          Raw現像後は Photoshop で処理していますが、その処理フローを下に示します。
          主なステップは
            (1) カブリ等の補正
            (2) コントラスト強調
               (2-1) 部分的な処理
               (2-2) 全体的な処理
            (3) Stella Image によるLab色彩調整
            (4) 色合い調整

          今回新たに追加した処理は (2-1) と (3) です。





          [街明りによるカブリ等の補正]

          ここは南側に甲府盆地があるので、特に低空は星空の明るさや色合いが大きく影響を受けてしまいます。
          そして、その程度は空の透明度などにかなり依存します。
          一方で、建物の明りや街灯などに関しては、星空への影響は微々たるものだと感じています。

          そこで、街明りによるカブリ等をグラデーションマスクを使って補正します。
          補正と言っても多分に主観的な要素が大きく、意見が分かれるところだと思っています。

          下の画像の、左側が処理前で、右側が処理後です。





          [色相・彩度]

          星空の色合い調整は人によって好みがかなり違ってくるでしょう。
          私は「シアン」の色相を調整することが多いです。

          下の画像で、右側はシアンの色相を「+30」にしたものです。





          [部分的なコントラスト強調]

          天の川のもくもくした領域に関して、2ヶ所のヒストグラムを見てみます。
          ここで標準偏差に注目下さい。
          私はこの数値をコントラストの目安に使っています。
          低空では空の透明度がイマイチなためにコントラストが低下しているのが分かります。
          今回はその程度が大きいので、画像を見ても気付きますね。



          そこで、下に示すようなマスクを使って、低空のコントラストを高めてやります。
          このマスクは、通常の輝度マスクとグラデーションマスクの乗算で作ったものです。

          今回は下のようなパラメータで2回繰り返しました。
          1回目は輝度で、2回目は通常です。
          2回とも通常にすると、色のコントラストが付きすぎてしまうからです。
          これによって、下側の四角い領域の標準偏差は19.6まで高まりました。




          下の画像で、左側が処理前で、右側が処理後です。





          [全体的なコントラスト強調]

          続いて、輝度マスクを使って、全体にコントラスト強調を施します。

          下の画像で、左側が処理前で、右側が処理後に色合い調整したものです。
          コントラスト強調は色合いも強調されてしまうので、強くなりすぎた青みを抑えています。





          [Stella Image によるLab色彩調整]

          以前から星景写真の星空は色が淡泊だなあと感じていました。
          撮影のISO感度が高いせいでしょうか?私の処理方法によるものでしょうか?
          そこで、Stella Image のLab色彩調整を使って色彩を少し強調してみました。
          パラメータは、R=G=Y=1.5、B=1.3 です。
          単純に彩度を高めるよりは、こちらのほうが自然だと感じています。

          下の画像で、左側が処理前で、右側が処理後です。





          それにしても、これが20秒露光の画像とは本当に驚くばかりです。
          いったいどれだけの情報量を隠し持っているのやら。


           








          2016.02.26 Friday

          星景写真の画像処理

          0

            2/24の記事の星景写真を例題として、具体的な処理方法をご説明します。
              → 2/24の記事はこちら

            処理に使用しているソフトは、以下の2つです。
              ・CameraRaw8.5
              ・Photosop CC

            CameraRaw は、Raw現像ソフトとして使い、また Photoshop から呼び出して使ったりもしています。



            [1] 地上風景用の画像

            地上風景用の画像は、ほとんどRaw現像のパラメータ調整だけで仕上げています。
              ・カメラプロファイルは「Camera Neutral」を使っています。
             

            左の画像は参考までに、CameraRaw初期設定で現像したものです。
            なお、ホワイトバランスはAUTOで撮影しています。

            右の画像が、下に示すパラメータで現像したものです。
              ・ハイライトをマイナスにして、星空の明るさを抑えています。
              ・シャドウをプラスにして、地上風景の暗い部分を明るく持ち上げています。
             


            そして、下に示すようなマスクを作成します。
            マスクの作り方に関しては、別記事を参照して下さい。  → こちら
             



            [2]星空用の画像

            まずRaw現像します。
              ・カメラプロファイルは「Camera Neutral」を使っています。
             

            左の画像は参考までに、CameraRaw初期設定で現像したものです。
            なお、ホワイトバランスはAUTOで撮影しています。

            右の画像が、下に示すパラメータで現像したものです。
            トーンカーブは2種類を組み合わせて使っています。
              ・あまり深く考えないで使っています(苦笑)。
              ・星空の背景が明るくならないようにして、星はくっきりさせているつもりです。
             


            Raw現像後は Photoshop で処理を行いますが、レイヤーを下に示します。
              ・明るさや色合いの偏り補正(グラデーションマスクを使用)
                 ・レンズの周辺減光,低空の明るさ,カブリ、等を補正します。
              ・コントラスト強調(マスクを使用) → 同時に明るさも調整
              ・色合い調整
             
             

            左の画像は、明るさや色合いの偏りを補正したものです。
            右の画像は、色相・彩度でシアンの色相を調整したものです。
              ・この例ではシアンの色相を+30にしています。
              ・これによって、緑を抑えて少し赤みのあるブルーにできるような気がしています。
              ・もちろん副作用もあるので、調整量は画像を見ながら決めています。

             

            左の画像が最終的なものです。
            星空部分の真ん中付近のヒストグラムを示してあります。
              ・明るさは55〜60ぐらいにしています。
              ・色合いは、この例では R〜50,G〜54,B〜63 で、最近はほぼこのような色合いに調整することが多いです。



            [3]画像の合成

            地上風景用の画像と星空用の画像を、マスクを使って合成します。
             

            地上風景用の画像は、マスクを使わないことが多いです。
            星空用の画像は、境界付近の不自然さができるだけ小さくなるようにマスクのぼかし量を調節します。

            最後に CameraRaw でノイズ低減処理を行い、スマートシャープで少しシャープ処理を行います。
             


             








            2016.02.25 Thursday

            星景写真の撮影と処理方法を振り返って

            0

              星景写真の撮影と処理方法に関して、今までの変遷を振り返ってみました。

              いつも目指していたのは、おもに以下の3点です。
                ・きれいであること
                ・はっきり、くっきりしていること
                ・適度にカラフルであること

              振り返ってみると、仕上げ方(明るさ,コントラスト,彩度)もその時々で違っていますね。
              一時期はかなりカラフル(ちょっとケバイ?)な方向に振れていましたね(苦笑)。



              固定撮影、1枚撮り

                星景写真を始めた頃の非常にシンプルな撮影方法で、処理もあっさりと仕上げています。
                街灯の明りが適度だったので、あれこれやる必要性を感じませんでした。
                今でも非常に気に入っています。  



               2011/01/31 21:41  EOS 5DMark供 EF24mmF1.4L供F1.4→2.0)
               固定撮影(20秒) RAW、ISO2500  Lee Soft-2 Filter(レンズの後)  長野県 原村にて




              ポタ赤で追尾撮影、1枚撮り

                星をもっとはっきりくっきり写したくて、ポタ赤で1分程度の追尾撮影をしました。
                このくらいたっぷり露光すると、あっさり処理しても星空がきれいに仕上がりますね。
                地上風景はブレていますが、あまり気にしませんでした。



               2013/11/08 00:03  EF24mm F1.4→2.8  追尾撮影(60秒)  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)
               EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき湖にて




              1枚撮り、地上風景部分と星空部分はマスクを使って別処理

                撮影場所にもよりますが、月夜でなければ地上の風景は暗くてシルエット気味になってしまいます。
                それを明るく補正してやると、今度は星空(特に低空)が明るくなりすぎてしまいます。
                また色合いもそれぞれに適したように仕上げたいですよね。

                そこで、マスクを使って両者を別々に処理することにしました。
                この頃は両者の境界部分の不自然さが課題でした。



               2014/10/30 01:14  EF24mm F1.4→2.8  Lee Soft-2 Filter(レンズの後ろ)  追尾撮影(60秒)
               地上風景部分と星空部分はマスクを使って別処理
               EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき湖にて




              高ISO感度で固定撮影、地上風景部分と星空部分はマスクを使って別処理

                カメラを高ISO感度に強い6Dに変え、ISO6400で20秒の固定撮影にしました。
                地上風景部分と星空部分は、Raw現像後にマスクを使って別処理して仕上げるようにしました。
                20秒の露光では星の写り方がちょっと物足りないので、少しコントラスト強調処理を加えています。

                この頃はこの方法が楽しくて、仕上げがちょっとケバイですね(苦笑)。



               2014/11/18 23:11  EF24mm F1.4→2.5  Lee Soft-2 Filter(レンズの後ろ)  固定撮影(20秒)
               地上風景部分と星空部分はマスクを使って別処理
               EOS 6D RAW、ISO6400  山梨県・みずがき湖にて




              固定撮影、地上風景部分と星空部分は撮影も処理も別々にしてマスクを使って合成

                地上風景部分と星空部分は、撮影条件は同じですが、別々に撮影するようにしました。
                そしてRaw現像を含めてそれぞれを仕上げて、マスクを使って合成するようにしました。
                また地上風景部分は4枚をコンポジットしています。

                星空部分はグラデーションマスクを使って街明りなどによるカブリを積極的に補正するようになりました。



               2015/11/16 01:03  EF24mm F1.4→2.8  Lee Soft-1 Filter(レンズの後ろ)  固定撮影(20秒)
               連続して5枚を撮影、地上風景部分は最初の4枚をコンポジット、星空部分は最後の1枚を使用
               地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
               EOS 6D RAW、ISO6400  山梨県・みずがき湖にて




              地上風景部分はフィルター無し、星空部分はフィルター有り

                地上風景をもっとはっきりくっきりさせたくて、地上風景用にはフィルターを使わないようにしました。
                このために、星空用にはフィルターはレンズの前に配置するようになりました。
                こうすると写野の周辺では明るい星はラグビーボールのように歪んでしまうのですが、
                フィルター効果の弱いものを使えば気にならないことが分かりました。



               2015/12/16 22:12  EF24mm F1.4→2.8  固定撮影(20秒)
               地上風景部分は4枚をコンポジット、星空部分は1枚でLee Soft-1 Filterをレンズの前に配置
               地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
               EOS 6D RAW、ISO6400  山梨県・みずがき湖にて




              地上風景用と星空用で露光条件を変える

                印刷してみて気付いたのですが、今までの画像は地上風景の暗い部分は潰れていました。
                そこで地上風景用の撮影はISO感度を下げることにしました。
                これによって露光時間が長くなるので、とりあえず1枚撮りにしました。



               2016/02/10 20:53  EF24mm F1.4
               地上風景部分 : ISO800、F2.8、固定撮影(120秒)
               星空部分 : ISO6400、F2.8、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filterをレンズの前に配置
               地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
               EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて



               








              2016.01.20 Wednesday

              星景写真におけるフィルターの選択

              0

                最近の私の星景写真は、地上風景はフィルター無し、星空はフィルター有り、で撮影して合成しています。
                両者はそれぞれ別々に処理して仕上げ、マスクを使って合成します。

                フィルターは「リー・ポリエステルフィルター」を使っています。
                写野の周辺部で明るい星がラグビーボールのように変形するのを避けるためには、レンズの後ろに配置するのが良いです。
                でもフィルター有無の両方を撮影するために、効果の比較的弱いフィルターを使って、レンズの前に配置しています。
                Raw現像のパラメータ選択等で星をはっきりくっきり仕上げて、フィルターの効果の弱さを補っています。

                今回、2種類のフィルターを使って比較してみました。
                  ・Lee Soft-1 Filter
                  ・Lee Soft-2 Filter

                なお、星をどの程度滲ませるのが良いかは、全くの好みの問題だと思っています。
                どれが良い悪いということではなくて、どれが好きかで選択するのが良いでしょう。



                [1] 例題1 冬の大三角

                  2016/01/13 22:42  EF24mm F1.4→2.8  固定撮影(20秒)
                  地上風景部分は4枚をコンポジット、星空部分は1枚
                  地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                  EOS 6D RAW、ISO6400  山梨県・みずがき湖にて



                Filter 無し


                Lee Soft-1 Filter


                Lee Soft-2 Filter



                例題1は、明るい星が多いケースとして選びました。
                参考までに、フィルター無しの場合も仕上げてみました。
                冬の大三角のように明るい星が多い場合は、私は「Soft-1」を選択しています。



                [2] 例題2 カシオペアとケフェウス、秋の銀河(天の川)

                  2016/01/13 21:24  EF24mm F1.4→2.8  固定撮影(20秒)
                  地上風景部分は4枚をコンポジット、星空部分は1枚で
                  地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                  EOS 6D RAW、ISO6400  山梨県・みずがき湖にて



                Filter 無し


                Lee Soft-1 Filter



                Lee Soft-2 Filter



                例題2は明るい星でも2等星程度のケースです。
                参考までに、フィルター無しの場合も仕上げてみました。
                星に関しては、「Soft-1」だとちょっと寂しい感じがします。
                でも秋の銀河(天の川)の描写はフィルター効果が弱いほうが良いと感じています。
                なかなか悩ましいですが、このケースでも私は「Soft-1」を選択してきました。


                 








                2015.12.22 Tuesday

                星景写真におけるフィルターをどうする?

                0

                  デジタルカメラで星景写真を撮ると、星はとてもシャープに写って星座の形などがほとんど分かりません。
                  そこでディフュージョン・フィルターを使って、星を少し滲ませてやります。

                  しかしディフュージョン・フィルターをレンズの前に配置すると、周辺部の明るい星がラグビーボールのような形に歪んでしまうことがあります。
                  これを回避するために、私は「リー・ポリエステルフィルター」を適当な大きさに切り抜いて、レンズの後ろに貼り付けています。


                  一方で、地上の風景はフィルターの効果によって少しぼやけてしまいますよね。
                  そこで試しに、地上風景にはフィルター無し、星空にはフィルター有り、をやってみました。
                  思い切ってレンズの前にフィルターを配置してみたところ、星の歪みが気にならないじゃないですか。
                  一番効果の弱いフィルターを使ったからでしょうかね。


                  牡鹿像と昇ってきた冬の大三角


                   2015/12/16 22:24  EF24mm F1.4→2.8  固定撮影(20秒)
                   地上風景部分は4枚をコンポジット、星空部分は1枚でLee Soft-1 Filterをレンズの前に配置
                   地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                   EOS 6D RAW、ISO6400  山梨県・みずがき湖にて


                  拡大してみると地上風景はまだボケていますが、
                  無限遠にフォーカスを合わせているためと、高ISO感度で撮影しているためと思います。


                  地上風景用に仕上げた画像を下に示します。
                   


                  星空用に仕上げた画像を下に示します。
                   


                  両者を下のようなマスク(およびその反転)を使って合成しています。
                   


                  「リー・ポリエステルフィルター」は下のようなものです。
                  ポリエステルベースを素材にしたもので、100mm角のプラスチックマウントにセットされており、マウントの内側は87mm角です。
                  露光時間が短いので、これを手で持ってレンズの前に配置しています。
                  そのためにレンズフードが使えないのが難点ですかね。
                   



                  以前のスタイルの地上風景もフィルターを使ったものと比べてみましょう。


                  牡鹿像と昇ってきたオリオン


                   2015/11/15 22:33  EF24mm F1.4→2.8  Lee Soft-1 Filter(レンズの後ろ)  固定撮影(20秒)
                   連続して5枚を撮影、地上風景部分は最初の4枚をコンポジット、星空部分は最後の1枚を使用
                   地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
                   EOS 6D RAW、ISO6400  山梨県・みずがき湖にて


                  あれ?ほとんど差が分かりませんねえ。
                  頑張ったのにちょっと(かなり)残念です。

                  牡鹿像がくっきりしていないのは、無限遠にフォーカスを合わせているためでしょう。
                  そして山や手前の木々がシャープさに欠けるのは、やはり高ISO感度で撮影しているためのようです。

                  ISO感度を低くすると露光時間が長くなってしまうので、私の撮影スタイルにはちょっと合わないのですよねえ。
                  撮影スタイルというと大げさですが、冬場はシャッターが切れるのをずっと待っていると、寒くて耐えられないのです。


                   








                  2015.05.04 Monday

                  星景写真でのマスクを使った合成の工夫

                  0

                    星景写真では、星空だけでなくて地上風景もはっきりくっきりさせたいです。
                    そのために最近では、地上風景部分と星空部分を別処理してマスクを使って合成しています。
                        → 方法はこちら

                    でも葉の落ちた木々などに対しては、うまくマスクが作れません。
                    そこでちょっと工夫してみました。

                    昨日ご紹介したものを例にして説明してみます。  → 昨日の記事


                    まず、完成画像と、合成に用いた2枚の画像を示します。

                    完成画像

                    地上風景用に仕上げた画像

                    星空用に仕上げた画像

                    地上風景用に仕上げた画像と星空用に仕上げた画像は、それほど大きく異なるわけではありません。
                    明るさと色合いをそれぞれにチューニングした程度ですね。


                    使用したマスク

                    葉の落ちた木々の枝は、マスクを作るのがとても難しいです。
                    太い枝の部分は何とか作れても、細い枝の部分はほとんど不可能です。
                    そのようなマスクを使って合成すると、境界付近がとても変になってしまいます。

                    そこで今までは、以下の点を調整しながらできるだけ不自然さが少なくなるようにしていました。
                      ・背景をグレーで塗り潰して、その濃度を調整する。  → 下の合成レイヤーを参照して下さい。
                      ・マスクのぼかし量を調整する。


                    しかし今回はどうしてもうまくいかず、以下のような工夫をしてみました。
                      ・地上風景用の画像にはマスクを適用しない。
                      ・星空用の画像に適用したマスクのぼかしと濃度を調整する。

                    合成のためのレイヤー、星空画像に適用したマスクのぼかしと濃度、を下に示します。
                     



                    木立の部分を切り出した画像を用いて、以下に順を追って説明していきます。


                    A : 地上風景用に仕上げた画像
                    B : 星空用に仕上げた画像
                    C : 星空画像に適用したマスク (地上風景用のマスクは、これを白黒反転したものです)
                    D : 合成の結果



                    Cのマスクを見ると、それほどひどい出来とは思えませんが、
                    Dを見て分かるように、細い枝の部分がとても不自然になってしまいました。



                    E : 地上風景用画像にマスクを使わなかった場合
                    F : 星空画像用のマスクにぼかし10を適用したもの
                    G : それを使って合成した画像



                    そこで地上風景用画像にはマスクを使わないで合成してみました。
                    その結果がEですが、違和感が薄れてきました。
                    さらに星空画像用のマスクをぼかしてみると、Gのように良い感じになりました。


                    でも枝の間に見える星像が線になっていますよね。
                    地上風景用の画像は連続して撮影した4枚をコンポジットしているために、星は流れているのです。
                    そして、マスクをぼかしたためにそれが見えてきてしまったのです。

                    そこで星空画像用のマスクの濃度を調整して、それが目立たないようにしてみました。

                    H : 星空画像用マスクに濃度50を適用したもの
                    I : それを使って合成した画像




                    マスクを使って合成していると言いながら、2枚の画像をブレンドした訳です。
                    そしてそのブレンドの程度が場所によって異なっているのです。
                    星空部分は星空用に仕上げた画像がそのまま出ていますが、
                    地上風景部分はそれ用に仕上げたものよりも暗くなっています。

                    今回は対処療法的にパラメータを調整したので、ちょっと中途半端になってしまいましたね。
                    でもくっきりとしたマスクでなくても、違和感をあまり感じないように合成できることが分かったのは大収穫です。

                    もっと固定概念にとらわれずに、自由な発想でいろいろやってみたいです。


                    このような合成は、マスクを作るのが難しいのでは?と思っている人が多いかもしれません。
                    でもこのように「いい加減」なマスクでも違和感をあまり感じないように合成することができます。
                    きっちり切り分けできなくても、ブレンドするという感覚でやってみてはどうでしょう。


                     








                    2015.02.19 Thursday

                    星景写真とディフュージョンフィルター

                    0

                      最近、以下のような撮影方法と処理方法で星景写真を仕上げています。
                        短時間(20秒)露光の固定撮影で5枚撮影します。
                        最初の4枚を地上風景用に仕上げて、コンポジット(加算平均)します。
                        最後の1枚を星空用に仕上げます。
                        そして両者をマスクを使って合成しています。

                      ディフュージョンフィルターとしてLEEのポリエステルフィルターを使っているのですが、
                      フィルター無し,ソフト1(Lee#1),ソフト2(Lee#2)を比較してみました。
                      ただし、いつもはレンズの後ろに配置しているのですが、今回はレンズの前に配置しています。

                      撮影条件
                        カメラ : EOD 6D RAW、ISO6400
                        レンズ : EF24mm F1.4→3.2
                        固定撮影(20秒)

                      なお、空の状態がイマイチで、色合いが思ったように調整できませんでした。
                      またディフュージョンフィルターを使うと明るさや色合いが少し変わるので、フィルター無しとできるだけ同じになるように補正しています。


                      フィルター無し


                      Lee#1


                      Lee#2




                      [地上の風景]

                      一部を50%表示で切り出したものを示します。
                       

                      フィルター無しでは、橋などの明るい部分ははっきりくっきり写っています。
                      でも暗い部分の木々などはそれほどくっきりとは写っていません。
                      これは高ISO感度(6400)で撮影しているためと思っています。
                      また風がとても強かったことも影響したかもしれません。
                      そして、橋の照明があっさりしずぎていて、色もよく分かりません。

                      Lee#1では、全体にやや柔らかい感じになりますが、ぼやけ方は思っていたほどではありませんでした。
                      でも橋の照明は程よくぼやけて色もある程度分かります。

                      Lee#2では、上記の傾向がさらに強くなります。
                      どうも明るいものほどぼやけ方が大きいように感じるのですが、もしかしたらこのフィルターの特性なのかもしれません。



                      [星]

                      カシオペアのWを50%表示で切り出したものを示します。
                       

                      フィルター無しでは、明るい星が目立たなくて寂しい感じがします。

                      Lee#1では、明るい星が滲みによって少し分かりやすくなります。
                      でもカシオペアのように二等星ではちょっと物足りないですかね。
                      なお、星像を見ると少し流れているので風でぶれたのかもしれません

                      Lee#2では、上記の効果がさらに強くなります。



                      私としては、星景写真にはディフュージョンフィルターはやはり使いたいです。
                      Lee#1とLee#2とどちらにするか悩みますが、Lee#1ですかねえ。


                       








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