そろそろ学園祭のシーズンですよね。
私もいろいろと思い出があります。
今日は、大学1年の時にプラネタリウム?を作ったことをお話させて頂きます。
学生時代は、もちろん天文のサークルに所属していました。
[プラネタリウムを作る? 本気ですか?]
当時の部長に、「学園祭でプラネタリウムをやるので手伝え」と言われました。
えっ! プラネタリウム? 作るんですか?
設計図を見せられて、話を聞くと、黒のラシャ紙で大きな半球状のドームを作って、星の位置に穴を開けるとのこと。
半球状のドームは、エンビのパイプの骨組みに固定するそうです。
こんなの本当に出来るのかな?と思いながらも、作業を始めました。
[紙切り、星のプロット、穴開け]
まずは紙の裁断です。
半球を12枚の紙で構成します。
星のプロットのし易さを優先させたので、星図と同じように天の北極を頂点とした葉っぱのような形を作ります。
複数のラシャ紙を張り合わせて作ったのは覚えていますが、どうやって形を決めたんだろうなあ?
次は星のプロットですが、星図を見ながら、目分量でやったと思います。
何等星までプロットしたんだろうか?
プロットが終わると穴開けです。
星の等級によって、ドリルの歯とか針とかを使いました。
部室の屋上で夜暗くなるまで、毎日こんな作業を続けました。
なんか部長と2人でやっていたような記憶しかありません。
でも最後のほうでは先輩たちが手伝ってくれて、帰りには晩ご飯をごちそうしてくれたことを覚えています。
[エンビのパイプが手に入らない]
先輩にくっついて、エンビのパイプを買いに行きました。
でもオイルショックの影響で石油製品が不足していて、なかなか手に入りません。
大学の周りの工務店などをまわって、なんとか数本ずつでも分けてもらいました。
[いよいよ組み立て → 夜中にはあきらめムード → 先輩の頑張り]
前日の午後から組み立て作業が始まりました。
まずは、教室の机や椅子を取り外して、広いスペースを作ります。
これが、なかなかの難作業です。
机や椅子は床にネジ留めされているのですが、ボルトは床に埋め込まれているのです。
これが、ちょっとしたことで床下に落ちてしまいます。
1つ落とすと数百円?要求されると脅かされました。
エンビのパイプで骨組みを作って、いよいよ星の穴が開いた紙をつなぎ合わせていきます。
両側から作業を進めて、天頂付近にたどり付いた時には、もう夜中近い時間でした。
でも最後が合わなくて、大きな隙間ができてしまいました。
ああ、だめだ! 疲れたなあ。
でも、ここで先輩たちが頑張ります。
今まで張り合わせた紙を剥がして、最初からやり直し始めました。
今度は天頂から張り合わせたんだと思います。
そしてついに完成しました。
中に入って見てみると、思っていた以上にきれいで、びっくりしました。
[説明は誰がやるの?]
作るのに精一杯で、説明のことまで考えていませんでした。
本当はできると思っていなかったのかもしれません。
ここで、Nさんが力を発揮します。
ギリシャ神話をまじえて説明の見本を示してくれました。
みんなはそれを真似して、説明の練習をします。
でも人によって、重点的に説明する星座が違います。
でも、まあいいかな。
[お客さんの反応]
お客さんも、思ったよりもきれいだと喜んでくれました。
ああ、よかった。
怒涛のように過ぎた1ヶ月あまりでした。