星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

2012.03.08 Thursday

ヘールボップ彗星の目次

0

    1996年から1997年にかけて、8ヶ月間に亘って追いかけたヘールボップ彗星の写真です。


    彗星の淡い尾を見るためには遠出しなければなりません。
    とは言っても移動できる距離には限りがあるので、主に八ヶ岳周辺に出かけました。

    1月から3月の中旬までは、彗星は明け方に見えたので、夜中過ぎに出かけて帰宅してすぐ会社に行くという日々が続きました。
    冬型の天気になることが多く、空の透明度も良く、彗星が成長していく様子を楽しめました。

    3月下旬になると、彗星は夕方の空に移りました。
    仕事の都合と天気と空の透明度との戦いです。
    また、夕方の彗星の撮影は時間との戦いでもあります。
    本当は夕焼けを背景に彗星を撮りたいのですが、赤道儀の極軸を合わせるのに忙しくて、それどころではありません。
    3/30は思い切って遠出し、雨上がりと強い風のために空の透明度がとても良くて、素晴らしい姿が見れました。

    この年の2月から4月の3ヶ月間は例年に無く晴天が多かったと思います。
    こんなに長期間肉眼で尾が見られる彗星には二度と巡り合えないでしょう。
    とても充実した日々を過ごせました。



     1996.10.16   24mm、85mm




     1997.01.19   24mm、85mm




     1997.02.01   24mm、85mm




     1997.02.07   24mm、85mm、200mm




     1997.02.14   24mm、85mm、MeadeLX200




     1997.02.20   24mm、85mm、200mm、MeadeLX200




     1997.02.27   24mm




     1997.03.02   24mm




     1997.03.05   24mm、85mm、200mm、MeadeLX200




     1997.03.08   24mm




     1997.03.09   24mm、200mm




     1997.03.12   24mm、85mm、200mm




     1997.03.18   24mm、85mm、200mm




     1997.03.24   24mm




     1997.03.30   24mm、35mm




     1997.03.30   24mm、50mm、200mm



     1997.04.01   24mm、35mm、MeadeLX200




     1997.04.10   24mm、35mm




     1997.04.10   50mm、200mm




     1997.04.26   24mm、35mm、50mm




     1997.05.01   24mm、35mm、50mm












    2012.03.08 Thursday

    ヘールボップ彗星 (1997.03.08)

    0

      15年前のヘールボップ彗星です。

      この日は、友人と合流して富士山方面に出かけました。

      富士サファリパークの近くの自衛隊演習場の隅に行ってみましたが、すじのような雲が流れて空の透明度も良くありません。
      この日は前線が通過したのですが、どうやら後続の前線の雲が通過しているようです。

      そこで、須走ふじあさみラインへ移動しました。
      途中まで行くとゲートがあって、そこから先には行けませんでした。
      視界は良くないですが、北東方向が少し開けています。
      相変わらず、すじのような雲が流れていますが、透明度はやや良かったです。


      24mm


        1997/03/08  4:58  FD24mm F1.4→2.0  露出2分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
        静岡県 須走  トリミング : 90%×90%

      薄雲を通しても彗星が見え、雲が切れると尾が良く見えました。
      日増しに明るく大きくなっていきます。

      我々以外にも彗星を見に来ている人がいました。
      Meadの望遠鏡を組み立てて見てもらいました。



      ヘールボップ彗星の一連のご紹介はこれで終了します。
      これ以降は昨年の3月から5月にかけてご紹介してあります。
      途中から始めたので、こんな形になってしまってすみません。
      そこで、目次のページを作りました。 → ヘールボップ彗星の目次のページ

      昨年の記事の写真も、大きく見れるようにしました。










      2012.03.05 Monday

      ヘールボップ彗星 (1997.03.05)

      0

        15年前のヘールボップ彗星です。

        移動性高気圧が張り出してきて快晴でした。
        いつもの高根町に3時過ぎに着きました。
        気温は−1℃程度でときどき強い風が吹いています。
        彗星の位置が北になってきて、北東方向のスキー場の明りが影響するようになってきました。

        月齢24の月がありましたが、肉眼で尾が見えました。
        3度から5度程度の長さでしょうか。
        写真と比較すると、ダストの尾のようです。


        24mm


          1997/03/05  4:37  FD24mm F1.4→2.0  露出3分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
          山梨県 高根町  トリミング : 80%×90%

        広角レンズでも絵になるのですから凄い彗星です。
        イオンの尾は、写真では北アメリカ星雲まで達しています。
        2月中旬から同じような構図で撮っているので、彗星の移動と成長ぶりが良くわかります。



        85mm


          1997/03/05  4:47  FD85mm F1.2→2.0  露出5分  FUJI SuperG ACE 400  2枚をコンポジット
          山梨県 高根町  トリミング : 90%×90%

        長く伸びたイオンの尾の先に、北アメリカ星雲が写っています。
        彗星は夏の銀河の下を沿うように移動しているので、写野に星雲や星団がよく入ってきます。



        200mm


          1997/03/05  4:37  EF200mm F2.8→2.8  露出10分(ノータッチガイド)
          FUJI SuperG ACE 400  2枚をコンポジット  山梨県 高根町  トリミング : 76%×86%

        イオンの尾は10度以上の長さがあり、しかも頭部から広い角度で何本も出ています。
        ダストの尾もだいぶ成長してきました。
        頭部からのダストの伸び方は一様でなく、この様子はあまり変化がありません。



        MeadeLX200


          1997/03/05  4:40  MeadeLX200-20(F6.3) 直焦点  露出2分  FUJI SuperHG 1600
          山梨県 高根町  トリミング : 90%×90%

        望遠鏡で見ると、核がやや細長くて、片側半分(右側)にジェットが吹き出していて、そのまま尾となっていました。
        この写真でも、雰囲気だけは分かります。
        そんな様子が、望遠鏡を通して目で見えるのだから、凄い彗星です。










        2012.03.02 Friday

        ヘールボップ彗星 (1997 2/27、3/2)

        0

          15年前のヘールボップ彗星です。

          日々成長していく姿が見たくて、月が明るい夜でも出かけていました。
          月明かりでも、尾が写真に写せたり肉眼でも見えたのだから、凄い彗星だったのですね。
          またこんな大彗星がやってきて欲しいです。



          1997.02.27
          24mm


            1997/02/27  5:06  FD24mm F1.4→2.0  FUJI SuperG ACE 400  露出5分(ノータッチガイド)
            山梨県 高根町にて  トリミング : 80%×90%

          上の方の明るい星は ”こと座のベガ” で、真ん中で左寄りの明るい星は ”はくちょう座のデネブ” です。
          彗星はデネブの右下に見えていて、デネブよりも明るいですね。

          双葉SAまでは雲っていましたが、高根町に3時半頃に着くと晴れていました。
          月齢19の月が明るくて、透明度は良く分かりません。
          気温は−1℃で、この時期としては暖かいです。
          月明かりのためか、彗星は前回とあまり変わりがないように見えます。
          明け方に見える時期としては、今が地平高度が最も高いです。

          帰宅してカメラボックスを開けたら、カメラの裏ブタが少し開いていました。
          幸い、フィルムにはほとんど影響は無かったようで良かったです。



          1997.03.02
          24mm


            1997/03/02  4:46  FD24mm F1.4→2.0  FUJI SuperG ACE 400  露出4分(ノータッチガイド)
            山梨県 高根町にて  トリミング : 90%×90%

          はくちょう座の銀河(天の川)が、少し赤っぽく写っています。
          その下に、尾を伸ばした彗星が見えます。

          下弦の月がありますが、尾が肉眼で見えているようです。
          双眼鏡では核が目立ち、右側から右斜め上の方向にジェットのような明るい部分が見えます。
          そしてイオンの尾は幅が広く、上の方へまっすぐ伸びています。

          風はほとんど無く、気温は−6℃程度です。
          週末だからでしょうか?、北東と北のスキー場の明りが目立ちました。










          2012.02.20 Monday

          ヘールボップ彗星 (1997.02.20)

          0

            15年前のヘールボップ彗星です。
            この年は、2月も3月も天気が良い日が多くて、毎週のように(それ以上に)出かけていました。

            この日も、大陸の高気圧が移動性になりはじめて快晴でした。
            いつものように夜半過ぎに出かけて、高根町に3時半ごろ着きました。
            透明度がとっても良くて、はくちょう座からさそり座にかけての銀河が見えました。
            気温は5時で−8℃。
            5時ごろに、北東方向のスキー場の明りが明るいのに気づきました。


            24mm


              1997/02/20  5:03  FD24mm F1.4→2.0  露出4分(ノータッチガイド)  トリミング : 80%×90%
              FUJI SuperG ACE 400  山梨県・高根町にて

            彗星は白鳥座の下にいて、夏の大三角といびつな四角形を形成しています。
            すでに1等級の明るさです。
            双眼鏡で見ると核がキラキラと輝いているのが印象的でした。
            肉眼で尾が見えるような気がしますが、ダストの尾でしょうか?イオンの尾でしょうか?



            85mm


              1997/02/20  5:10  FD85mm F1.2→2.0  露出4分(ノータッチガイド)  トリミング : 90%×90%
              FUJI SuperG ACE 400  山梨県・高根町にて

            85mmレンズの写真では、イオンの尾は9度ほどの長さがあります。
            左上にはくちょう座 γ 星付近の散光星雲が写っています。



            200mm


              1997/02/20  4:59  EF200mm F2.8→2.8 露出7分(ノータッチガイド)  2枚をコンポジット
              トリミング : 76%×86%  FUJI SuperG ACE 400  山梨県・高根町にて

            前回(6日前)と比べて、ダストの尾が成長しているのが分かります。
            このレンズはピント合わせに苦労させられましたが、ようやくコツがわかってきました。
            (でもまだ少しピントが甘いのですね。)
            プラズマの尾の左側にある、やや星の集まったものは散開星団NGC6940です。



            MeadeLX200


              1997/02/20  4:46  MeadeLX200-20(F6.3) 直焦点  露出3分  トリミング : 80%×90%
              FUJI SuperHG 1600  山梨県・高根町にて

            シュミカセを組み立てているときに、架台と鏡筒が三脚の上から転がり落ちる事故が発生しました。
            しばらく何が起こったか分かりませんでした。
            あちこちキズだらけになってしまいましたが(私ではなく望遠鏡です)、一応動作はします。
            写真は前回と同じように撮影できたので、問題は無さそうですね。










            2012.02.14 Tuesday

            ヘールボップ彗星 (1997.02.14)

            0

              15年前のヘールボップ彗星です。

              この日は、大陸の高気圧が移動性になりはじめて快晴でした。
              夕食後に仮眠をして、夜半過ぎに出かけて、いつもの高根町には3時半ごろ着きました。
              透明度が良く、南東部の銀河がうっすら見えます。
              気温は−10℃以下です。

              ネガフィルム(FUJI SuperG ACE 400)を使い、EM10でノータッチガイドで撮影しています。



              24mm


                1997/02/14  5:02  FD24mm F1.4→2.0  露出4分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
                トリミング : 90%×90%  山梨県・高根町にて

              彗星は夏の大三角の下辺の真ん中あたりにいます。
              もう1等級でしょうか?
              とても明るくて、かなり大きいです。
              日に日に成長しているのがわかります。
              双眼鏡では、ダストの尾に加えて左側のイオンの尾が見えるようになりました。
              肉眼では尾が見えるような見えないような?



              24mm


                1997/02/14  5:11  FD24mm F1.4→2.0  露出4分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
                トリミング : 80%×90%  山梨県・高根町にて

              透明度が良くて、高度の低い銀河(天の川)がうっすらとですが確認できました。
              写真ではイオンの尾が長く伸びているのが分かります。
              北東方向のスキー場の明かりが気にならなくなったのですが、消えているのでしょうか?



              85mm


                1997/02/14  5:17  FD85mm F1.2→2.0  露出5分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
                トリミング : 80%×90%  山梨県・高根町にて

              85mmレンズの写真では、イオンの尾は7度ほどの長さがあります。

              200mmの望遠レンズで撮影したものは、ピンボケでした。
              前回と結果が異なるのですが、気温の差が原因でしょうか?
              悔しいなあ。
              シュミカセの直焦点を含めて3台のカメラで撮影しているので、かなり忙しいです。



              MeadeLX200


                1997/02/14  4:44  MeadeLX200-20(F6.3) 直焦点  露出2分  トリミング : 80%×90%
                山梨県・高根町にて  FUJI SuperHG 1600

              彗星の頭部をシュミカセの直焦点で写したもので、双眼鏡ではちょうどこんな感じに見えます。

              シュミカセでの直焦点撮影をずっと試みてきたのですが、やっと写せるようになりました。
              ピント出しは、ピントチェックルーペを使って、何とかできるようになりました。
              カメラのファインダーを覗いても、暗くて写野領域の範囲が全く分からないので、前から豆電球で照らして確認しています。
              経緯台ですが追尾はできます。
              でも時間が長くなると星像が複数になってしまうので、露出は2分程度が限界のようです。
              もう少し露光時間を長くしたいのですが、星が踊ってしまいます。
              ASA1600(FUJI SuperHG 1600)のネガフィルムを使って、双眼鏡で見た感じの写真が撮れました。










              2012.02.07 Tuesday

              ヘールボップ彗星 (1997.02.07)

              0

                15年前のヘールボップ彗星です。

                先日、明け方のガラッド彗星を撮影しましたが、ヘールボップ彗星も明け方に撮影しました。
                撮影場所も近くです。
                地平高度はずっと低かったですが、明るさは比較にならないほどでした。

                撮影はネガフィルム(FUJI SuperG ACE 400)を使っています。


                24mm


                  1997/02/07  4:39  FD24mm F1.4→2.0  露出3分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
                   トリミング : 83%×83%  山梨県 大泉町にて

                彗星の地平高度が低くて、低空のもやと街明かりなどの影響が避けられません。
                いつもの場所では、八ヶ岳から東方向に雲が伸びていて、彗星の方向だけいつも雲がいる状態でした。
                そこで、場所を少し移動して道端で撮影することにしました。
                東側に空き地があり、北東方向の視界も悪くありません。(この後ここを利用することが多くなりました)。

                夏の大三角のうち、はくちょう座のデネブは雲にかくれてしまっています。



                85mm


                  1997/02/07  5:15  FD85mm F1.2→2.0  露出3分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
                   トリミング : 90%×90%  山梨県 大泉町にて

                中望遠レンズ(85mm)で撮影しています。
                はくちょう座γ星(2.2等)より明るいようです。
                尾は肉眼では見えませんが、双眼鏡では太い尾が良く見えます。 (ダストの尾が見えていると思います。)
                彗星は夏の銀河(天の川)の中にいるので、背景がもやもやしています。



                24mm


                  1997/02/07  5:21  FD24mm F1.4→2.0  露出2.5分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
                  トリミング : 83%×83%  山梨県 大泉町にて

                彗星の高度が高くなるにつれて、雲も無くなってきました。
                夏の銀河(天の川)もうっすらと写っています。
                1週間前と比べて、イオンの尾が伸びてきたような気がします。



                200mm


                  1997/02/07  4:51  EF200mm F2.8→2.8  露出5分(ノータッチガイド)  FUJI SuperG ACE 400
                  トリミング : 60%×90%  山梨県 大泉町にて

                彗星撮影のために、200mmの望遠レンズを買いました。
                まずは、ピント出しのテストです。
                ∞のマークより少し手前が良さそうですが、まだピンボケです。
                オートフォーカス用レンズは、ピント出しがとても厄介です。
                写真ではイオンの尾がはっきり写るようになってきました。










                2012.02.01 Wednesday

                ヘールボップ彗星 (1997.02.01)

                0

                  15年前のヘールボップ彗星です。

                  南岸を低気圧が通って八王子では20時から22時に雨が降りましたが、24時には快晴になりました。
                  まだ明け方でも月が沈みませんが、彗星の地平高度が高くなってきたので、出かけました。
                  2月から3月は彗星は明け方に見えたので、夜中過ぎに出かけて、帰宅してすぐ会社に行くという日々が続きます。

                  この年の1月の上旬に、赤道儀(タカハシのEM10)を購入したのですが、この日に初めて使いました。
                  メタル三脚はとても使いやすく、極軸望遠鏡も組み込まれているので、慣れると10分ほどでセッティングができそうだと感じました。


                  24mm


                    1997/02/01  5:28  FD24mm F1.4→2.0  露出2分(ノータッチガイド)  トリミング : 83%×83%
                    FUJI SuperG ACE 400  山梨県 高根町にて

                  彗星は4:30頃に昇って来ました。
                  下弦の月がかなり邪魔ですが、高度が増すにつれてしっかり見えてきました。
                  夏の大三角が見え、彗星はわし座のアルタイルの左斜め上にいます。
                  わし座のζ星(3等星)が肉眼では見えなかったので、それより明るいことになります。
                  双眼鏡ではダストの尾が見え、右上の方へ曲がっていました。

                  この場所は前回の帰りに見つけたもので、見晴らしがとても良いです。
                  彗星の高度は7度程度ですが、楽々見えます。
                  左の方が明るいのはスキー場(2ヶ所)の照明です。

                  写真を見直してみると、農道がまだ舗装されていませんね。


                  85mm


                    1997/02/01  4:34  FD85mm F1.2→2.0  露出2分(ノータッチガイド)  トリミング : 90%×90%
                    FUJI SuperG ACE 400  山梨県 高根町にて

                  昇ってきた直後の彗星です。
                  高度が非常に低いにもかかわらず、一目で彗星と分かりました。
                  中望遠レンズで撮影したものです。

                  気温は−7℃と冷え込みましたが、撮影している時は寒さはほとんど感じません。
                  薄明は5:10から始まりますが、5:30を過ぎても肉眼で見えていました。










                  2012.01.19 Thursday

                  ヘールボップ彗星 (1997.01.19)

                  0

                    ヘールボップ彗星は、もう15年も前のことなんですねえ。

                    撮影した月日と同じ日に、振り返ってご紹介しています。
                    今までに1996年の10/16と1997年の3/12から5/1までをご紹介してあります。
                    今後は1997年の1/19から3/8までをご紹介する予定です。


                    ヘールボップ彗星が大彗星になる前に赤道儀を購入することにしました。
                    タカハシのEM10とEM200で悩みましたが、EM200にすると乗鞍へ通うようになりそうなのでやめました。
                    メタル三脚は、スターベースで在庫の最後だと言われました。
                    望遠鏡はそのうちにと考えたのですが、そのうちにが今も続いています。

                    お店で、もうヘールボップ彗星が見えると聞いて、翌日に早速出かけました。



                    85mm


                      1997/01/19  5:15  FD85mm F1.2→2.0  露出2分(ノータッチガイド)  トリミング : 90%×90%
                      FUJI SuperG ACE 400  長野県 川上村

                    野辺山高原はべた曇りだったので川上村へ移動しました。
                    あちこち走り回って、東側が開けている道端で彗星が昇ってくるのを待ちました。
                    東側は何とか晴れていますが、西側から雲が流れてきます。
                    もうすぐ薄明が始まるのに、彗星は見えません。
                    もっと開けてないとだめなのかなあと思い始めたころ、山影から昇って来ました。
                    山の木々の間に姿を現わした時に、すぐに彗星とわかりました。



                    24mm


                      1997/01/19  5:31  FD24mm F1.4→2.0  露出2分(ノータッチガイド)  トリミング : 90%×90% 
                      FUJI SuperG ACE 400  長野県 川上村

                    2ヶ月ぶりですが、肉眼ですぐに分かるほどに明るくなっていました。
                    夏の大三角は、わし座のアルタイルだけが彗星の下の山かげに隠れています。
                    東側は何とか晴れていると思ったのですが、写真を見るとかなり雲が多いですねえ。
                    でも空の透明度は良くて、低空の彗星がはっきり分かりました。



                    85mm


                      1997/01/19  5:23  FD85mm F1.2→2.0  露出2.5分(ノータッチガイド)  トリミング : 90%×90%
                      FUJI SuperG ACE 400  長野県 川上村

                    中央の明るい星は、わし座ζ星(3.0等)です。
                    彗星の光度見積もりは結構難しく、点光源の恒星と違って大きさがあるので、写真ではかなり明るく感じてしまいます。
                    ダストの尾に加えて、プラズマの尾も写っているようです。
                    気温は−8℃で、先日の雪が所々に残っていました。











                    2011.10.16 Sunday

                    ヘールボップ彗星 (1996.10.16)

                    0

                      ヘールボップ彗星は、もう15年も前のことなんですねえ。

                      15年前のこの日、初めて双眼鏡で見ることができました。
                      思い起こせば、この日から8ヶ月間に亘ってヘール・ボップ彗星の追っかけが始まったのです。

                      この年の3月に、百武彗星がとんでもないモンスター彗星に変身して、すっかり天文少年?に戻ってしまった私でした。
                      そして、完全休止状態だった天文写真を再開したのです。
                      ハレー彗星以来ですから10年ぶりですね。

                      納戸の奥にあった高橋のH型赤道儀を引っ張り出して、
                      ハレー彗星の時に買った明るいレンズ等をカメラバックに入れて、、、。
                      このころのフィルムは、もっぱらネガの「FUJI SuperG ACE 400」でした。

                      まだ猫を飼っていなかったので、夜遊びは妻同伴でした。
                      車はセフィーロ(2代目のFF)で、夜ばかり走っていたような気がします。



                      24mm


                        1996/10/16  19:30  FD24mm F1.4→2.0  露出3分(ノータッチガイド)
                        FUJI SuperG ACE 400  山梨県 清里  トリミング : 90%×90%

                      清泉寮の近くの脇道で撮影しました。
                      光度上昇が思わしくなく、予想より1等ほど暗いようです。
                      双眼鏡では確認できましたが、肉眼では見えませんでした。

                      彗星は夏の銀河(天の川)の右側のへびつかい座にいます。
                      明るい星は木星(−2.2等)です。
                      木立が赤いのは近くを通った車のライトのためで、左側の斜め線は飛行機です。



                      85mm


                        1996/10/16  19:20  FD85mm F1.2→1.8  露出5分(ノータッチガイド)
                        FUJI SuperG ACE 400  山梨県 清里  トリミング : 90%×90%

                      85mmの中望遠レンズで撮影しました。
                      短いながらも尾が写っているので、やはり並の彗星ではないようです。

                      最近撮影したガラッド彗星よりも、ずっと明るくて、ダストの尾が伸びていますね。


                      実は、10/5に初めて写真に収めることができていました。
                      でも双眼鏡では確認できませんでした。


                      24mm


                        1996/10/05  19:00  FD24mm F1.4→2.0  露出3分(ノータッチガイド)
                        FUJI SuperG ACE 400  山梨県 清里 美ノ森駐車場  トリミング : 80%×90%

                      初めて撮影したヘール・ボップ彗星です。
                      雲が多くて彗星の場所が特定できなかったので、広角レンズで撮影しました。
                      存在だけはなんとか分かります。

                      これで、来年には肉眼彗星になるのでしょうか?
                      このころは、本当に心配していました。

                      美ノ森駐車場で撮影しましたが、ヘール・ボップ彗星を見に来ている人が他にもいました。











                      ▲top