100mmレンズによる星野写真シリーズを完走するためには、南側の低空の撮影が鍵になります。
例えばケンタウルス座のω星団ですね。
南中高度は7度以下ですから、とにかく南側が開けてなければ駄目です。
しかし開けているということは、往々にして街明かりなどの影響が避けられません。
ときどき撮影に行く長野県・富士見町の井戸尻公園は、南南東方向にあるオレンジ色の照明がネックです。
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この周辺でもう少し良い場所はないですかねえ。
もう17年も前のことですが、同じ富士見町の小六でヘールボップ彗星を撮影したことを思い出しました。
という訳で、1/27の晩に行ってみました。
結果は、うう〜んという感じです。
この日は空の透明度があまり良くなかったのですが、それを差し引いても悪条件が多すぎます。
これだけ悪条件が重なっていると、逆に笑っちゃいますね。
でも折角行ったのですから、悪条件の方向を避けて星野写真を撮影してきました。
しかし笑ったせいか、構図決めに手間取ったり、薄雲にやられたり、機材は霜だらけになるなど、散々でした。
場所の様子と低空の様子をお見せします。
でも気が乗らなかったせいもあり、全方向をちゃんと撮影していないのですよね。
撮影条件は一部変えていますが、Raw現像は全て同じ条件で処理しました。
共通の撮影条件
・EF24mm F1.4→4.0 Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)
・ 固定撮影
・EOS 5DMark2 RAW、ISO3200
・23:00〜23:30
南西方向 120秒
井戸尻公園でネックとなったオレンジ色の照明からは少し距離が離れたので、その影響はやや減りました。
でも南側が思っていたよりも明るかったです。
この写真には南方向は入っておらず、左端よりもう少し左でした。 ← 肝心な部分が写っていなくてすみません。
木立の向こう側が明るいのですが、小淵沢の街明かりでしょうかね。
この日は空の透明度があまり良くなかったので、なおさら明るく感じました。
別の写真によると、南方向の稜線のすぐ上に見えている星は高度6度程度でした。
ω星団は高度が6.6度なので、ぎりぎり見える計算になります。
西南西方向 120秒
右端に見えているのは入笠山スキー場の照明です。
西北西の方向 90秒
正面に入笠山のスキー場が見えています。
この時期は全く駄目ですね。
北の方向 90秒
北側には思いも寄らぬものがありました。
中央道のオレンジ色の照明です。
この付近は高速道路の照明はほとんど無いのですが、よりによってこの場所にありました(涙)。
その右側に見える明かりは、富士見高原のスキー場の照明と思われます。
北東の方向 90秒
右端が少し赤っぽいのは、何かの施設の明かりでしょうね。
低空を雲がたなびいていました。