星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
ときどき猫ブログや宇宙物理学のブログになります
星空や猫だけでなく、風景や草花などの写真を撮るのも好きです

<< July 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

2017.06.25 Sunday

星野写真(60Da、100mm) いて座領域4

0

    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「いて座領域4」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・M16(NGC6611) : 散光星雲(わし星雲) (星座としてはへび座に位置します)
      ・M17(NGC6618) : 散光星雲(オメガ星雲)
      ・M18(NGC6613) : 散開星団
      ・M24(NGC6603) : 散開星団
      ・Sh2-54 : 散光星雲 (星座としてはへび座に位置します)
      ・IC1287 : 散光星雲 (星座としてはへび座に位置します)
      ・IC1284 : 散光星雲(バンビの首飾り)
      ・B92,B93 : 暗黒星雲





      撮影日時 : 2017/05/30 01:23〜  180sec×30枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約+7℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      ガイド : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw9.9 : Raw現像
        ・FlatAide-Pro : スターシャープ処理
        ・StellaImage6.5 : 色彩調整
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

      空の暗さ(CD)、透明度(C)、フォーカス(B)  5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



    この領域は「バンビの横顔」の北側で、いて座,わし座,たて座の境界付近です。
    銀河(天の川)の濃い部分や複雑に入り組んだ暗黒帯の様子がとても面白いです。
    そして大きな散光星雲が点在していて、とても華やかです。
    全体写真では下側に「バンビの横顔」の一部が写っています。

    この場所では、南の低空の状態を考えると、できるだけ南中前に撮影したいです。
    そのために、より低空の「いて座領域3」を先に撮影し、続いて「いて座領域4」を撮影しました。
    しかし「いて座領域3」の構図をミスってしまったので、この領域も構図をミスってしまいました。
    上側にある「Sh2-54(散光星雲)」が切れてしまい、「IC1287(散光星雲)」は写野の外になってしまいました。
    やはり気持ちに余裕が無いと駄目ですね。

    「いて座領域3」と同じように仕上げていきましたが、明るさや色合いはどうしても違ってきてしまいました。
    カブリの影響の違いなどが要因でしょうか?
    参考までにヒストグラムを示します。
     



    M16、M17、M18 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        上側の赤い星雲が「わし星雲(M16)」で、散開星団と散光星雲が重なっています。
        拡大撮影すると、星の胞子である小さく丸い暗斑(グロビュール)や暗黒星雲が分かるそうです。
        ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した暗黒星雲の先端部分は「創造の柱」と呼ばれていています。
        なお、いっかくじゅう座とおおいぬ座の境界にあるIC2177も日本ではわし星雲と呼ばれています。
        でも海外では「Segull Nebula(かもめ星雲)」と呼ばれているのですよね。

        下側の赤い星雲が「オメガ星雲(M17)」です。
        名前の由来はギリシア文字のΩ(オメガ)に見えることからきているそうですが、そうは見えないです。
        その右側にも赤い星雲が写っています。

        オメガ星雲の下に見える散開星団がM18です。
        小さな散開星団で、天の川の中ということもあって目立たないですね。
     



    バンビの横顔 (ピクセル33%表示で切り抜き)

        いて座にある銀河(天の川)が非常に濃い部分は、昔から「スタークラウド」と呼ばれていました。
        最近は「バンビの横顔」と呼ばれています。
        ちょうど目に当たる部分に暗黒星雲があって、B92という番号が付いています。

        M24はこのスタークラウド全体を指すようで、実際には散開星団ではないようです。
        一方で、この中にあるNGC6603という星団をM24だとする意見もあるそうです。

        首に当たる部分はほんのりと赤っぽいですね。
        そして、その近くに赤い星雲と青い星雲があって、「バンビの首飾り」と呼ばれています。
        赤く光る星雲部分はIC1284、輝星を包むように青く輝く部分にはNGC6589の番号が付いています。

        「いて座領域3」と「いて座領域4」をモザイク合成したものから切り出しました。
     



    連続して撮影した「いて座領域3」と「いて座領域4」をモザイク合成してみました。
    同じように仕上げたつもりですが、明るさや色合いが少し違ってしまいました。
    でも、Photoshop の Photomerge が頑張ってくれました。

    この領域の主役は「バンビ」でしょうね。
    横顔だけを見ていると、とても可愛いです。
    でも首が細くて長いですね。
    そして胴体の下に短い脚がたくさんあるように見えるじゃないですか。
    私にはどうしても奇妙な生き物のように見えてなりません(笑)。




     








    2017.06.22 Thursday

    星野写真(60Da、100mm) いて座領域3

    0

      60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
      メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


      この「いて座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
        ・M8(NGC6523) : 散光星雲(干潟星雲)
        ・M20(NGC6514) : 散光星雲(三裂星雲)
        ・M21(NGC6531) : 散開星団
        ・M22(NGC6656) : 球状星団
        ・M23(NGC6494) : 散開星団
        ・M24(NGC6603) : 散開星団
        ・M25(IC4725) : 散開星団
        ・M28(NGC6626) : 球状星団
        ・IC1274 : 散光星雲(猫の手星雲)
        ・IC1284 : 散光星雲(バンビの首飾り)
        ・B92 : 暗黒星雲






        撮影日時 : 2017/05/29 23:50〜  180sec×29枚
        撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約+8℃
        カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
        フィルター : 無し
        レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
        ガイド : EM11(ノータッチ)
        処理
          ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
          ・CameraRaw9.9 : Raw現像
          ・FlatAide-Pro : スターシャープ処理
          ・StellaImage6.5 : 色彩調整
          ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

        空の暗さ(D)、透明度(C)、フォーカス(B)  5段階評価



      StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



      いて座は天の川銀河の中心方向に当たるので、とても華やかな領域です。
      メシエ天体が8個もあり、それ以外にも星雲や星団が散在しています。
      そして、それ以上に銀河(天の川)の濃い部分や複雑に入り組んだ暗黒帯の様子が面白いです。

      この日は初めは空の状態があまり良くなかったのですが、夜半少し前から徐々に良くなっていきました。
      南側はそれほど暗くないのですが、この辺りを撮影できるチャンスはあまりないので、撮影に踏み切りました。
      「いて座領域3」と「いて座領域4」は連続して撮影してパノラマ合成したいです。
      さらに、それぞれ最低でも90分は露光したいです。
      時間を計算したらギリギリじゃないですか!
      気持ちに余裕が無いので、構図をミスってしまいました。
      もう少し上側に向けて、バンビの横顔をちゃんと入れなければならなかったです。

      フォーカス調整は慎重に行ったつもりですが、赤いフリンジが少し発生してしまいました。
      今まではCameraRawでの現像時にフリンジ低減処理をしていました。
      でも星の色合いが乏しくなったり、星雲の色合いも薄くなったりして、副作用があるのですよね。
      そこで少し前に購入した「FlatAide-Pro」でR成分だけにスターシャープ機能を施してみました。
      効果の様子を見ながらパラメータを調整でき、かなり良い具合いにできたかなと思っています。

      銀河(天の川),散光星雲,暗黒星雲,球状星団や散開星団と
      性格の異なるものが混在しているので非常に厄介です。
      全体を見ながら仕上げていくと、天の川の明るい部分と暗黒帯の明るさ(暗さ)はこの程度が好みです。
      でも星雲や星団を切り出すと、背景が明るすぎるなあと感じてしまいます。
      天の川の濃い領域の色合いはいつも悩みますが、今回は黄色を少し抑えて赤みを少し加えています。
      そして暗黒帯は青みが強くなりがちなので、青みを抑えて赤みを加えています。
      感覚的には良い感じかなと思うのですが、ヒストグラムを見るともう少し抑えたほうが良かった気もします。
       

      処理の最初jは、カブリにより明るさや色合いの補正をします。
      でもこの領域のように天の川の中では、カブリの影響なのか実体なのか判断がつきません。
      写真星図などを参考にしていますが、補正しているつもりが作り込んでいる可能性も否定できません。

      赤い星雲の淡い部分がどうしても炙り出せません。
      干潟星雲(M8)の左側の猫の手星雲(IC1274)をもっとはっきり写したいです。
      これはカメラ(EOS 60Da)の性格なのか、ノーフィルターで撮影しているためなのか、、、。
      また三裂星雲(M20)の青い部分の表情がイマイチですね。
      まあ不満なところはたくさんありますが、今回は(も?)これで精一杯です。

      前回撮影したのは3年前です。  → こちら


      M8、M20、M21 (ピクセル50%表示で切り抜き)

          下側の大きな赤い星雲が「干潟星雲(M8)」で、カメラのファインダーでもその存在が分かります。
          明るい散開星団が重なっていることもあって、とても華やかです。

          その左側に淡い星雲が広がっていて、左端の領域は「猫の手星雲」と呼ばれています。
          でも、さそり座のNGC6334も「猫の手星雲」と呼ばれているのですよねえ。
          この辺りの星雲はそれぞれに番号が付いていて、IC1274はそのひとつです

          右上の赤と青の星雲はM20で、双眼鏡でもその存在がよく分かります。
          下側の赤い輝線星雲は「三裂星雲」と呼ばれていて、その上に青い反射星雲があります。
          赤と青の対比がとてもきれいです。

          赤い星雲がかなりピンクっぽく写っていますが、これはカメラ(EOS 60Da)の性格でしょうかね。

          三裂星雲の左斜め上にある散開星団はM21です。
          小さな散開星団で、近くに明るい散光星雲があることもあって目立たないですね。
       



      M22、M28 (ピクセル50%表示で切り抜き)

          いて座には球状星団が数多くありますが、その中で最も大きくて立派なのが左側のM22です。
          このM22は全天で最初に発見された球状星団だそうです。
          球状星団を意識しないで画像処理をしているので、中心部は潰れてしまいました。
          それでも一目で球状星団だと分かるのは流石です。

          右側のM28はM22の3分の1ほどの小さな球状星団です。
          それでも銀河(天の川)に埋もれることなく、何とか球状星団だと分かります。

          なお、やや右寄りの下にあるのは恒星です。
       



      M23、M25 (ピクセル33%表示で切り抜き)

          左側のM23は満月ほどの大きさに広がっている大きな散開星団です。
          背景がやや暗いので、とても目立ちます。

          右側のM25も大きな散開星団ですが、かなり疎らですね。
          こちらは銀河(天の川)の明るい部分にあるので、埋もれてしまいそうです。
       



      連続して撮影した「いて座領域3」と「いて座領域4」をモザイク合成してみました。
      同じように仕上げたつもりですが、明るさや色合いが少し違ってしまいました。
      でも、Photoshop の Photomerge が頑張ってくれました。




       








      2017.06.15 Thursday

      星野写真(60Da、100mm) こと座領域2

      0

        60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
        メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


        この「こと座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
          ・M57(NGC6720) : 惑星状星雲 (リング星雲)






          撮影日時 : 2017/05/29 22:58〜  300sec×8枚
          撮影場所 : 山梨県・みずがき山  気温は約+7℃
          カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
          フィルター : 無し
          レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
          ガイド : EM11(ノータッチ)
          処理
            ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
            ・CameraRaw9.9 : Raw現像
            ・FlatAide : フラット処理
            ・FlatAide-Pro : スターシャープ処理
            ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
            ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

          空の暗さ(BC)、透明度(BC)、フォーカス(B)  5段階評価



        StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



        「こと座領域1」では、M57(リング星雲)とM56(球状星団)を入れる構図にしています。
        でもこと座の星の並びは特徴的なので、星座全体を入れる構図を別途用意してみました。
        M56は入りませんが、M57の位置が良く分かると思います。

        総露光時間がかなり短くなってしまいましたが、淡い星雲などが無いので何とかなったかなと思います。
        フォーカス調整は慎重に行ったつもりですが、赤いフリンジが少し発生してしまいました。
        今まではCameraRawでの現像時にフリンジ低減処理をしていました。
        でも星の色合いが乏しくなったり、星雲の色合いも薄くなったりして、副作用があるのですよね。
        そこで少し前に購入した「FlatAide-Pro」でR成分だけにスターシャープ機能を施してみました。
        効果の様子を見ながらパラメータを調整でき、かなり良い具合いにできたかなと思っています。
        これは良い武器が手に入りました。

        ここはM57を除けば星だけの領域です。
        天の川が近いので、思った以上に星(微光星)がたくさんありました。
        星の色合いを大事にしたかったので、コントラスト強調などはかなり控えめに仕上げました。
        星を表現するにはこのくらいが良いですね。
        星雲などがあると、ついついやり過ぎてしまって、いつも星が肥大化してしまいます。
        「ベガ」は青白さがきれいですね。
        そして中央やや下寄りにあるオレンジ色の星が目を引きます。
        これは見かけの二重星であるδ星に片割れで、赤色巨星のようです。



        M57 (ピクセル100%表示で切り抜き)

            とても小さいので、思い切ってピクセル100%で切り出してみました。
            それでも豆つぶのようですね(苦笑)。
            かろうじてリング状になっているのが分かるでしょうか?
            焦点距離が短いので面積当たりの輝度が高くなって、白飛びしそうです。
            惑星状星雲独特のきれいな色合いを追及するのは無理ですね。
         


         








        2017.06.07 Wednesday

        星野写真(60Da、100mm) おおかみ座領域1

        0

          60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
          メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


          この「おおかみ座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
            ・暗黒星雲 (B : Barnard Catalogue)
              ・B149、B228

            ・NGC5986 : 球状星団
            ・NGC6124 : 散開星団
            ・NGC6139 : 球状星団






            撮影日時 : 2017/05/20 23:29〜  180秒×30枚
            撮影場所 : 長野県・蓼科にて  気温は約+8℃
            カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
            フィルター : 無し
            レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
            追尾 : EM11(ノータッチ)
            処理
              ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
              ・CameraRaw9.9 : Raw現像
              ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
              ・FlatAide-Pro : スターシャープ
              ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

            空の暗さ(DE)、透明度(D)、フォーカス(B)  5段階評価



          StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




          おおかみ座と言われてすぐに場所が分かる人は凄いです。
          私はこの100mmレンズでの星野写真シリーズで、その存在を初めて知りました。
          さそり座のしっぽ部分の西側で、南中時でも地平高度はかなり低いです。

          この領域は目立った星雲星団はありませんが、暗黒帯の様子が面白いです。
          写野の左半分は天の川のもくもくした領域です。
          暗黒帯は中央付近から斜め四方に伸びているかのようです。
          右上に伸びているものは、暗黒帯というよりも濃い分子雲にように見えますね。
          少し明るい星がみんな青白いのも魅力的です。
          小さな球状星団が2つありますが、私の写真ではその色合いだけしか分からないですね。
          大きな散開星団がありますが、もっと北に位置していればメシエ番号が付いたのではないでしょうか。

          この日は残念ながら南側の空の透明度はあまり良くなかったです。
          日中に気温が30度近くまで上がったせいもあって、春霞のような空です。
          それでも標高が1750mあるので、露光時間を3分まで伸ばすことができたのは良かったです。
          23時半から1時半まで撮影しましたが、最後の5枚ほどは薄雲のために使えませんでした。

          前回もそうでしたが、低空の星野写真はカブリの偏り補正との戦いです。
            → 前回はこちら
          コントラスト強調を進めていくとまた目立ってくるので、その度に補正します。
          でも途中からムラをとっているのかムラを作り込んでいるのか分からなくなってしまいます。

          前回よりは1枚あたりの露光時間を延ばすことができたので、少しだけ色合いが豊かになったでしょうか?
          いつも思うのですが、何故こういう面白い領域は南の低空にあるのでしょうね?
          南の低空がすっきり澄み切った時にまた撮影したいですが、まあそんなチャンスは無いでしょうね。

          NGC6124(散開星団)の切り出し画像をご紹介したいのですが、星像が流れているので止めておきます。
          大気差の影響でしょうか?


          下の写真は撮影開始頃に広角レンズで撮影したものです。
          四角で示した領域が100mmレンズの写野です。




           








          2017.05.29 Monday

          星野写真(60Da、100mm) へびつかい座領域4

          0

            60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
            メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


            この「へびつかい座領域4」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
              ・M9(NGC6333) : 球状星団
              ・M19(NGC6273) : 球状星団
              ・S字状暗黒星雲(B72) : 暗黒星雲






              撮影日時 : 2017/04/30 01:37〜  180sec×37枚
              撮影場所 :  山梨県・みずがき湖にて  気温は約+2℃
              カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
              フィルター : 無し
              レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
              ガイド : EM11(ノータッチ)
              処理
                ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                ・CameraRaw6 : Raw現像
                ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                ・FlatAide-Pro : スターシャープ
                ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

              空の暗さ(D)、透明度(C)、フォーカス(C)  5段階評価



            StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



            この領域は ”へびつかい” の右足の部分で、”さそり座のアンタレス” の左上になります。
            球状星団が多くて、メシエ天体も2つあります。
            でも主役は、もくもくした夏の銀河(天の川)と複雑に入り組んでいる暗黒帯でしょう。

            この日は特に南側の空の透明度があまり良くなかったのですが、明け方になるにつれて少し改善していきました。
            そこでこの領域の撮影を強行したのですが、やはりもっと冷静な判断をすべきでした。
            カブリによる明るさや色合いのムラが酷くて、処理の大部分をその補正に費やす羽目になりました。
            写真星図を参考にしましたが、正直言って補正しているのか作り込んでいるのか分からなくなります。

            また慎重にフォーカス調整をしたつもりだったのですが、赤いフリンジがかなり出てしまいました。
            CameraRawのフリンジ低減機能を使って抑えたのですが、星の色合いが淡泊になってしまうのですよね。
            そこで「ぴんたんさんのFlatAide-Pro」のマニュアルに記載されていた方法を使ってみることにしました。
            RGBのRだけにスターシャープ機能を使うのです。
            やってみるとなかなか良い感じに補正ができました。

            それにしても、銀河(天の川)の境界付近はどう仕上げれば良いのかいつも悩みます。
            もくもくした領域とそうでない領域とを両立させることができないのですよね。
            だから、もうこの領域は封印しましょう(苦笑)。

            メシエ番号以外の球状星団もNGC番号を記入してみましたが、この領域は球状星団が多いですね。
            一方で散開星団がひとつも無いというのはちょっとびっくりです。
            前回は球状星団のために短時間露光の画像をブレンドしましたが、その効果は少しはあったようです。
              → 前回はこちら
            今回はすっかり忘れていました。



            M9 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                暗黒星雲の傍にあるのがM9です。
                この焦点距離では大きくない球状星団は無理ですね。
                つぶつぶ感が潰れてしまい、滲んだ恒星のように見えてしまいます。

                左上のNGC6356と下側のNGC6342も球状星団です。
             



            M19 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                右下にあるのがM19です。
                天の川の微光星に球状星団が埋もれてしまいそうですね。

                上側のNGC6284と左下のNGC6293も球状星団です。
             



            S字状暗黒星雲 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                形が特徴的なことから、よく知られている暗黒星雲です。
                暗黒星雲としてはバーナードカタログでB72という番号が付いています。
                この付近には暗黒星雲がたくさんあるのに、どうしてこれだけに名前が付いているのでしょう?
             


             








            2017.05.23 Tuesday

            星野写真(60Da、100mm) おおぐま座領域3

            0

              60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
              メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


              この「おおぐま座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                ・M51 : 渦巻銀河 (子持ち銀河) 星座としてはりょうけん座に位置します。
                ・M101 : 渦巻銀河 (回転花火銀河)

                ・NGC5377 : 銀河
                ・NGC5474 : 銀河






                撮影日時 : 2017/04/29 20:48〜  360sec×21枚
                撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約+5℃
                カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                フィルター : 無し
                レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                ガイド : EM11(ノータッチ)
                処理
                  ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                  ・CameraRaw9.9 : Raw現像
                  ・FlatAide : フラット補正
                  ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                  ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                空の暗さ(B)、透明度(BC)、フォーカス(B)  5段階評価



              StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



              2つの明るい星は北斗七星の一部なので、場所が分かり易いですね。
              この領域には大きくて写真写りの良い系外銀河が2つもあります。
              それ以外にも12等級より明るい銀河が幾つかあり、等倍で表示してみると小さな銀河がたくさん見つかります。

              前回の撮影では明るい2つの星が滲んでしまったので、薄雲の影響でもあったのかなと思っていました。
                → 前回の撮影はこちら
              そこで撮り直してみたのですが、今回も同様でした。
              どうもこれはフィルムでのイラジエーションみたいなもののようです。

              銀河の写りは正直言って前回のほうが良いですね。
              前回は2月の夜半後に撮影したので、空の状態が良かったのでしょう。
              今回は早い時間帯にもかかわらず空が暗かったので期待したのですが、、、。
              それでも今回のほうが良い点もあるのでリストには両方を掲載しておきます。
              空の透明度,暗さ,そしてフォーカスの追い込みと、なかなか全てが揃いませんね。



              M51 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                  子持ち銀河と呼ばれています。
                  大きな銀河の渦巻きの1本の先に、NGC5195と名付けられた小型の銀河がくっ付いています。
                  この様子は焦点距離の短いレンズでも結構よく分かります。
                  右上の方向に淡い部分が伸びていますね。
                  同じように仕上げたのですが、前回よりも赤っぽくなったのは何故でしょう?
               



              M101 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                  回転花火銀河と呼ばれています。
                  見かけの大きさは、M31やM33についで大きいものです。
                  真上から見ているので渦の様子が見やすくて、この焦点距離でも分かりますね。
                  腕の広がりが対象形でないのが面白いです。
               


               








              2017.05.11 Thursday

              星野写真(60Da、100mm) りゅう座領域3

              0

                60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                この「りゅう座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                  ・NGC4236 : 棒渦巻き銀河






                  撮影日時 : 2017/04/23 20:19〜  300sec×18枚
                  撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約+4℃
                  カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                  フィルター : 無し
                  レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                  追尾 : EM11(ノータッチ)
                  処理
                    ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                    ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                    ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                    ・FlatAide : フラット補正
                    ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                  空の暗さ(BC→B)、透明度(C→BC)、フォーカス(B)  5段階評価



                StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



                この領域は、りゅうのしっぽの先端部分で、北斗七星と北極星の間になります。
                主役は「NGC4236」という少し大きな棒渦巻き銀河です。

                最初は時間帯が早いこともあって、空も明るくて透明度もあまり良くありませんでした。
                でも途中で薄雲の通過があり、その後は空の暗さも透明度も少し良くなりました。

                思っていたよりもかなり淡いですが、試写画像を裏面モニターで見たときにその存在は何とか分かりました。
                NGC4236はM81やM82と共に「M81銀河団」を構成しているそうです。



                NGC4236 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                    かなり横から見えてる格好になっていることもあって、構造は不鮮明です。
                    私の写真では不規則銀河のように見えちゃいますね。
                    暗い銀河なこともあって、色合いが少しは表現できたかなと思っています。
                 


                 








                2017.03.15 Wednesday

                星野写真(60Da、100mm) りゅう座領域1

                0

                  60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                  メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                  この「りゅう座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                    ・NGC5866(M102?) : 系外銀河(レンズ状銀河)

                    ・NGC5907 : 系外銀河(渦巻銀河)






                    撮影日時 :  2017/02/25 02:45〜  360sec×17枚
                    撮影場所 :  山梨県・みずがき湖にて  気温は約-6℃
                    カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                    フィルター : 無し
                    レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                    追尾 : EM11(ノータッチ)
                    処理
                      ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                      ・CameraRaw6 : Raw現像
                      ・FlatAide : フラット処理
                      ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                    空の暗さ(AB)、透明度(B)、フォーカス(BC)  5段階評価



                  StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                  ”りゅう座” は、”こぐま座” を取り囲むように位置しています。
                  大きな星座ですが、明るい星が少ないので馴染みが薄いですね。

                  星野写真シリーズにおいて、この領域を選んだのは「NGC5866」があるからです。
                  メシエ天体であるM102は、メシエカタログに載された位置に該当する天体が存在しません。
                  「NGC5866」は、この行方不明天体の候補の一つとして考えられています。
                  でも永遠に結論は出ないのでしょうね。

                  この日は肉眼では感じなかったのですが、夜空がとても暗かったようです。
                  6分露光でヒストグラムのピークが左から1/4を少し過ぎたあたりまでしかいきませんでした。
                  ノータッチの追尾なので6分露光としましたが、10分程度の露光に耐えられたと思います。
                  そんな好条件だったのに、フォーカス調整が追い込めずに赤いフリンジを発生させてしまいました。
                  これを除去する処理をしたので、星の色が淡泊になってしまっています。

                  前回と比べると総露光時間が2倍近くになっているので、はっきりくっきり調に仕上げてみました。
                    → 前回はこちら
                  個々の銀河の細かい様子は到底無理なので、大まかな様子と大きさが表現できれば良いと思っています。



                  NGC5866、NGC5907 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                      あまり明るくありませんが、3つの系外銀河が写っています。

                      NGC5866はM102の候補の一つとされているものです。
                      S0銀河(レンズ状銀河)に分類されていて、ちょっと特異な姿をしているそうです。

                      NGC5907は渦巻銀河を真横から見た、いわゆるエッジオン銀河です。
                      銀河中心部(バルジ)の膨らみが非常に小さいそうで、とても細く見えますね。

                   


                   








                  2017.03.04 Saturday

                  星野写真(60Da、100mm) きりん座領域2

                  0

                    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                    この「きりん座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                      ・IC342 : 渦巻き銀河 (Caldwell Object C05)
                      ・Kemble's cascade (Kemble 1) : 星並






                     撮影日時 : 2017/02/21 20:43〜  300sec×20枚
                     撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−5℃
                     カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                     フィルター : 無し
                     レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                     追尾 : EM11(ノータッチ)
                     処理
                        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                        ・CameraRaw9.8 : Raw現像
                        ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                        ・FlatAide : フラット補正
                        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                     空の暗さ(CD)、透明度(BC)、フォーカス(BC)  5段階評価



                    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                    きりん座というのはほとんど馴染のない星座なので、カシオペアからたどっていきました。
                    時期的にはちょっと遅くて、夜空がまだ少し明るい時間帯の撮影になってしまいました。

                    この領域の主役は「IC342」という渦巻き銀河です。
                    渦巻きを真上から見た形の、いわゆるフェイスオン銀河です。
                    局部銀河群に最も近い銀河群の1つである「マフェイ銀河群」の中で最も明るい2つの銀河のうちの1つだそうです。

                    そしてもう1つちょっと面白いものがあります。
                    約2.5度の長さに7〜8等級の10数個の星がきれいに並んでいて、
                    Kemble’s cascade (ケンブルの滝) と呼ばれているものです。 
                    これらの星々には特に関連はなくて偶然並んでいるだけのようですが、面白いですね。 

                    真ん中やや右寄りの星は随分と赤っぽいですね。
                    そして周囲には淡いですが赤っぽい星雲のようなものがあるようです。
                    さらに暗黒帯もありそうで、秋の銀河(天の川)に近いだけありますね。

                    この日は強風が吹き荒れていたせいか、星空が明るくて透明度もイマイチでした。
                    おまけにフォーカス調整もうまくいかずに、星のまわりに赤いフリンジが出てしまいました。



                    IC342 (ピクセル100%で切り抜き)

                        見かけの大きさはまあまあですが、腕はとても淡くて、しかも随分と赤っぽいですね。
                        私の写真では、何だか散光星雲にように見えてしまいます。
                        やはりピクセル100%での切り出しは見るに堪えられませんね(涙)。
                     



                    Kemble's cascade (ピクセル33%で切り抜き)

                        右上から左下の方向に星が並んでいます。
                        元画像ではもっと目立っていたのですが、コントラスト強調していったら埋もれてしまいました。
                        左下にある星の塊りは散開星団「NGC1502」です。
                     


                     








                    2017.02.18 Saturday

                    星野写真(60Da、100mm) きりん座領域3

                    0

                      60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                      メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                      この「きりん座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                        ・NGC2403 : 渦巻き銀河 (Caldwell Object C07)






                        撮影日時 : 2017/02/04 01:44〜  360sec×17枚
                        撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-8℃
                        カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                        フィルター : 無し
                        レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                        追尾 : EM11(ノータッチ)
                        処理
                          ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                          ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                          ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                          ・FlatAide : フラット補正
                          ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                        空の暗さ(B)、透明度(B)、フォーカス(B)  5段階評価



                      StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                      この領域は、きりん座とおおぐま座の境界付近で、左下の明るい星はおおぐまの口にあたる星です。
                      主役は「NGC2403」という比較的大きな渦巻き銀河です。

                      中心部の腕は比較的明るいものの、周辺部の腕はかなり淡いとのことで、たっぷり露光してみました。
                      試写画像を裏面モニターで見たときに、広がりを持った天体だということは一目で分かりました。
                      でも比較的大きいと言っても、系外銀河を100mmで狙うのはやはり無理がありますね。

                      この銀河は、エドウィン・ハッブルが宇宙膨張則 (ハッブルの法則) を発見したときに観測した銀河の一つだそうです。
                      また出典によっては棒渦巻銀河と分類しているものもあり、どうも渦巻銀河と棒渦巻銀河の中間の形状のようです。



                      NGC2403 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                          さんかく座の銀河M33と姿が似ているそうですが、私の写真ではよく分かりませんね。
                          広がりは表現できるのですが、腕の構造までは難しいです。
                          銀河中心核の両側に2つの恒星(私たちの天の川銀河の星です)が重なっているのが面白いです。
                       


                       








                      ▲top