星空が好き、猫も好き

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2018.01.04 Thursday

星野写真(60Da、100mm) ぎょしゃ座領域3

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「ぎょしゃ座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・Sh2-216 : 惑星状星雲?  ※ 星座としてはぎょしゃ座とペルセウス座にまたがっています
      ・Sh2-221 : 超新星残骸  ※ 星座としてはペルセウス座

      ・Sh2-217 : 散光星雲






      撮影日時 : 2017/12/21 00:35〜  300sec×22枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-6℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      追尾 : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw9.12 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
        ・FlatAidePro
        ・Nik Collection (Dfine 2)

      空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(B)  5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




    この領域はぎょしゃ座とペルセウス座の境界付近です。
    明るい星はぎょしゃ座の「カペラ」なので、場所は分かり易いと思います。

    この領域を追加したのは少し前のことなのですが、撮影時には主役が何なのかすっかり忘れていました。
    試写画像を見ても特に面白そうな天体は見られず、暗黒帯かなあと思っていました。

    実は主役にしようと思っていたのは2つの大きな星雲です。
    でも撮影してみたら、驚くほど淡くて、私の機材と腕では無謀以外の何ものでもありませんでした。
    この領域は無かったことにしようとも思ったのですが、ファインディングチャートとして残すことにします。


    「Sh2-216」は視直径が3度ほどもある古い惑星状星雲のようです。
    ほぼ円形をしているそうですが、私の写真では東側のリム部分が微かに写っているだけです。

    「Sh2-221」は超新星残骸のようで、約4度ほどの大きさがあるようです。
    しかし同じぎょしゃ座にある超新星残骸「Sh2-240」よりさらに淡いです。
    フィラメント状の構造は全く分かりません。


    その大きさだけから撮影してみたのですが、これらはナローでしかも露光時間を一桁長くしないと駄目なようですね。


     








    2017.12.29 Friday

    星野写真(60Da、100mm) おうし座領域4

    0

      60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
      メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


      この「おうし座領域4」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
        ・おうし座分子雲 : 分子雲,暗黒星雲






        撮影日時 : 2015/12/18 23:41〜  480sec×15枚
        撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-4℃

        撮影日時 : 2017/12/17 23:02〜  360sec×19枚
        撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-8℃

        カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
        フィルター : 無し
        レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
        追尾 : EM11(ノータッチ)
        処理
          ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
          ・CameraRaw9.12 : Raw現像
          ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
          ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
          ・FlatAidePro
          ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)

        空の暗さ(B)、透明度(BC)、フォーカス(AB) 5段階評価  2015/12/18
        空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(BC) 5段階評価  2017/12/17



      StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




      この領域は、プレアデス星団の東側で、ヒアデス星団の北側です。
      主役は「おうし座分子雲」です。
      おうし座分子雲はこの画角でも入りきらないほど広がっていますが、この辺りが最も濃いように思われます。

      分子雲という言葉は、私も使っていますが、よく見聞きするようになったのは最近のことですよね。
      星間雲,分子雲,星雲(輝線星雲,反射星雲),暗黒星雲(暗黒物質ではありませんよ!)と
      いろいろな言葉がありますが、私は次のように捉えています。
      素人なので勘違いしている部分があるかもしれませんが、、、。

      星間雲は原子や分子のガスや塵などが集まって雲のようになっているものです。
      その中で特に分子が主成分のものを分子雲と呼んでいるのだと思います。
      宇宙で最も多く存在している原子は水素ですから、この場合の分子は主に水素分子です。
      分子は原子同士が衝突して結合しないと出来ませんから、分子雲は星間雲の中でも濃い(密度が高い)と思われます。

      それらがどのように見える(どのように写る)かによって呼び方が違ってきます。
      近くに明るい星(恒星)があると、その星の光を反射して雲が輝きます。
      これを反射星雲と呼び、その光は連続スペクトルになります。
      その星(恒星)が高温の場合は、紫外線などのエネルギーの高い光によって、分子が壊されたり原子が
      電離したり励起したりします。
      この励起した原子は、原子特有の波長(エネルギー)の光(電磁波)を放出します。
      量子力学で習いますが、原子はとびとびのエネルギーしか持てないからです。
      水素原子が3番目に高いエネルギー順位から2番目に高いエネルギー順位に移るときに、656.3nmの赤い光を出します。
      これが有名なHα光です。
      順位の組み合わせに応じて波長(エネルギー)が決まるので、その光は輝線スペクトルになります。
      水素原子では可視光の領域で最も輝度が高いのが上記のHα光です。
      このように輝線スペクトルで輝いている星雲が輝線星雲で、写真ではほとんどが赤く写ります。

      近くに明るい星(恒星)が無い場合には、星雲として輝かないので見えません。
      でも背後の星の光を遮ってしまうほど雲が濃い場合には、暗黒星雲として認識できます。
      背後に明るい星雲などがある場合は、馬頭星雲のようにもっとはっきり見えます。

      背後の星が透けて見えるような場合でも、最近のデジタルカメラと画像処理によって分子雲を
      浮かび上がらせることができるようになったのは驚きです。
      分子雲が薄い場合は色合いはほとんど無いようですが、比較的濃い場合は赤茶色のような色合いで
      仕上げている画像が多いですね。


      今回は2時間弱の露光をしましたが、空が少し明るく感じられ、フォーカス調整もうまく追い込めませんでした。
      星の瞬きがかなり大きくて、星像の大きさの見極めがしっかりできなかったのが原因です。

      そこで、2015年の撮影のものを含めて仕上げることにしました。
        → 2015年の撮影のものはこちら
      なお構図が少しずれていたために、横方向を1%ほど、縦方向を3%ほど、トリミングしています。

      2015年の撮影のものは分子雲がかなりざらついていたのですが、だいぶきれいになったと感じています。
      撮影日の異なる画像はざらつきの様子が異なるようで、それらを組み合わせると効果が大きいようです。
      それに気を良くして、前回よりもさらに炙り出してみました。


      同じ日に撮影したプレアデス星団がある「おうし座領域2」と繋げてみました。
      PhotoshopのPhotomergeで簡単に繋がりましたが、コントラストや色合いが揃っていませんね。
      モザイクを意識しないでそれぞれを仕上げたので当たり前ですが、、、。
      そこでそれぞれの背景の色合いを少し調整して繋げてみました。




       








      2017.12.26 Tuesday

      星野写真(60Da、100mm) おうし座領域2

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        60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
        メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


        この「おうし座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
          ・M45 : 散開星団 (プレアデス星団、すばる(和名))

          ・IC353 : 散光星雲
          ・IC359 : 反射星雲
          ・IC1435 : 反射星雲 (メローペ星雲)
          ・暗黒星雲(Bはバーナード・カタログ)






          撮影日時 : 2016/11/03 23:59〜  360sec×20枚
          撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約+3℃

          撮影日時 : 2017/12/17 20:38〜  360sec×21枚
          撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-8℃

          カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
          フィルター : 無し
          レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
          追尾 : EM11(ノータッチ)
          処理
            ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正<BR>
            ・CameraRaw9.12 : Raw現像
            ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
            ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
            ・FlatAidePro
            ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)

          空の暗さ(BC)、透明度(BC)、フォーカス(B) 5段階評価  2016/11/03
          空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(BC) 5段階評価  2017/12/17




        StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




        この領域は何と言っても ”プレアデス星団(すばる)” です。
        清少納言が「枕草子」で筆頭に挙げているくらいですからね。

        でも、おうし座分子雲のうねうねが面白いです。
        だからあえてM45を端に寄せて、分子雲を入れた構図にしてみました。
        左上の赤茶色の暗い雲のように写っているのが分子雲です。
        この画像にはその一部分しか写っていませんが、フィルム時代ではこんなものは見たこともなかったです。

        さらにこの領域は、全体に淡いもやもやしたものが見られます。
        これは星間雲なんでしょうね。
        その星間雲の濃い部分が分子雲となり、近くに明るい星があると散光星雲や反射星雲として輝くのでしょうね。


        時間帯は早かったものの撮影対象は天頂付近にあったので、夜空の状態は比較的良かったです。
        しかしフォーカス調整をしくじってしまって、赤いフリンジがだいぶ発生してしまいました。
        星の瞬きがかなり大きくて、星像の大きさの見極めがしっかりできなかったのが原因です。

        そこで、2016年の撮影のものを含めて仕上げることにしました。
          → 2016年撮影のものはこちら
        なお構図が少しずれていたために、横方向を2%ほど、縦方向を4%ほど、トリミングしています。

        総露光時間が4時間にもなったので、荒っぽい処理にもかなり耐えてくれたと感じています。
        分子雲やもやもは、さらつきを抑えながらもある程度は浮かび上がらせることができたのではないでしょうか?
        でも色合いはちょっと自信がありません。
        特に意識しないで仕上げていったら、こんな感じになったのですが、、、。
        あちこちに存在する淡いもやもやは場所によって色合いが違いますね。
        少し青っぽいものもあれば、少し赤っぽいものもあります。
        これは単なる色ムラではなくて実体だと思っているのですが、どうでしょう。

        M45を取り巻く星雲はちょっと不満が残っています。
        刷毛で掃いたようなスジ状の構造は潰れてしまっています。
        色合いはもう少し青みを強くしたかったのですが、うまく調整できませんでした。
        ところで、星にまとわりついている部分と大きくとりまいている部分とでは少し色合いが違うのですね。

        また今回はフォーカス調整がうまくできなかったこともあって、星の色合いがきれいに表現できませんでした。
        これは私の光学系や画像処理における永遠のテーマのように感じています。



        M45 (ピクセル50%表示で切り抜き)

            プレアデス星団は青白っぽい星雲に囲まれているように見えます。
            でも星団と星雲は関係がなくて、たまたま星雲がこの場所にあって照らされているだけらしいです。
            メローぺの周りの星雲はIC1435という番号が付いています。

            さらにその周りにはとても淡いもやもやが見えます。
            M45の左上の領域はやや青っぽく見えますが、右下の領域は少し赤みが感じられます。

            青白い色調の中で、オレンジ色の星がとても目立っていますね。
         


         








        2017.12.21 Thursday

        星野写真(60Da、100mm) ペガスス座領域2

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          60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
          メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


          この「ペガスス座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
            ・NGC7317-20 : 系外銀河(ステファンの五つ子)






            撮影日時 : 2017/12/17 18:07〜  300sec×24枚
            撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-5℃
            カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
            フィルター : 無し
            レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
            追尾 : EM11(ノータッチ)
            処理
              ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
              ・CameraRaw9.12 : Raw現像
              ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
              ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
              ・FlatAidePro
              ・Nik Collection (Dfine 2)
            空の暗さ(B)、透明度(BC)、フォーカス(B)  5段階評価



          StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




          この領域の主役は「ステファンの五つ子」と呼ばれている近接した5個の銀河です。
          写野の左下隅の明るい星はペガススの四辺形を形成する4つの星の一つで、これを目印として構図をとっています。


          秋の初めに撮影しようと思っていたのですが、12月の中旬になってしまいました。
          夕方の薄明終了直後からの撮影になりましたが、対象は天頂近くにあったので空の暗さはまあまあでした。

          銀河の大きさをよく調べずに撮影したのですが、「ステファンの五つ子」はとても小さいのですね。
          画像を100%等倍で表示させても、なかなか見つかりません。
          近くの「NGC7331」はよく分かるのですが、、、。
          星の並びから探っていくと、何やら少し赤っぽい塊りのようなものがありました。
          これがそうなのですね。
          100mmレンズの撮影対象として選んだのが大間違いでした(苦笑)。

          5つのうちの4つはコンパクト銀河群を形成していて、1つはたまたま同じ方向に見えているだけのようです。
          NGC番号は7317から7320で、7318がAとBに分かれています。

          近くの「NGC7331」もかなり赤っぽく写っていますが、これは本当の色合いなのでしょうか?
          周りの星は赤っぽくないので、フリンジの影響ではないと思います。



          NGC7317-20 (ステファンの五つ子)  (ピクセル100%表示で切り抜き)

              すぐに銀河と分かるのは「NGC7331」で、かなり赤っぽく写っています。
              その右下の少し赤っぽいもやもやした塊りのように見えるのが「ステファンの五つ子」です。
              個々の銀河はとても小さくて星とぼ区別が全くつきません。
              それらが銀河と分かるような焦点距離で撮影してみたいですね。
           


           








          2017.12.17 Sunday

          星野写真(60Da、100mm) ぎょしゃ座領域1

          0

                2017年12月に再処理しました。
                前のバージョンはこちら  → 2013/12/24 2014/12/18

            60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
            メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


            この「ぎょしゃ座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
              ・M36 : 散開星団
              ・M37 : 散開星団
              ・M38 : 散開星団
              ・IC405 : 散光星雲 (まがたま星雲、Sh2-229、Caldwell Object C31)
              ・IC410 : 散光星雲 (Sh2-236)
              ・IC417 : 散光星雲 (Sh2-234)

              ・Mel.31: 散開星団
              ・Sh2-230 : 散光星雲
              ・Sh2-235 : 散光星雲
              ・B 29 : 暗黒星雲






              撮影日時 : 2013/12/24 21:19〜  240sec×16枚
              撮影場所 : 山梨県・高根町  気温は約−7℃

              撮影日時 : 2014/12/18 23:29〜  240sec×23枚
              撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約-10℃

              カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
              フィルター : 無し
              レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
              追尾 : EM11(ノータッチ)
                ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
                ・FlatAidePro
                ・Nik Collection (Dfine 2)

              空の暗さ(CD)、透明度(C)、フォーカス(C) 5段階評価  2013/12/24
              空の暗さ(C)、透明度(BC)、フォーカス(BC) 5段階評価  2014/12/18




            StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




            ぎょしゃ座のこの領域は、複数の大きな散開星団と散光星雲が集まっていて、とても華やかです。
            散光星雲も、赤一辺倒でないのが良いですね。
            そして、星雲の周りのちょっと明るい星の色がとてもカラフルです。
            また銀河(天の川)の中なので、微光星がとても多く、暗黒星雲も点在しています。


            この領域は、今までに2回撮影しています(2013年と2014年)。
            そこで2回分の画像を全部使って処理をやり直してみました。
            すでにRaw現像してそれぞれコンポジットしてある画像をDSSでコンポジットしています。
            写野はずれていたので、合成後の写野は長辺が4%ほど、短辺が9%ほど狭くなっています。 

            総露光時間が伸びたので、背景や星雲の淡い部分は少し滑らかになりました。 
            でも2013年に撮影したものは空の状態が少し良くなかったので、全体的にはあまり変わりませんでした。 
            もう少し変わるかと思ったのですが、、、。
            そこで強調処理をもうひと押ししてしまいました。
             
            この領域はシアン系の色合いが強くて、どうも苦手です。
            そこで色相を調整して、少し赤みのある色合いに仕上げています。



            M37、M36、M38 (ピクセル33%で切り抜き)

                ぎょしゃ座の散開星団三兄弟で、双眼鏡でもよく見えます。
                並んでいる順に並べてみましたが、それぞれに特徴がありますね。
                M37だけは五角形の外で散光星雲の赤みのない領域にいます。
                散開星団を主体にするなら、背景はもう少し暗くしたほうが良いですね。
             



            IC405、IC410、IC417 (ピクセル33%で切り抜き)

                右側の大きな散光星雲が「まがたま星雲」と呼ばれている「IC405」です。
                赤一辺倒ではなくて、一番明るい領域には少し青っぽい部分も見られて、とても綺麗ですね。
                星雲のほぼ中央にある「ぎょしゃ座AE星」は通称「ランナウェイ・スター」とも呼ばれています。
                オリオン大星雲で生まれて飛び出してきた星で、
                たまたまIC405の中を通過中で星雲を輝かせているそうです。

                左側の散光星雲は「IC410」です。
                両者の間には少し明るい星が集まっていますが、
                これは散開星団で「Mel31」という番号が付いているようです。

                左寄りのピンクがかった小さな星雲が「IC417」です。
                この周りも星の色がきれいですね。

                M38の右側にある淡い星雲は「Sh2-230」だと思います。
             


             








            2017.12.06 Wednesday

            星野写真(60Da、100mm) おうし座領域3

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                  2017年12月に再処理しました。
                  前のバージョンはこちら  → 2014/01/04 2016/12/28


              60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
              メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


              この「おうし座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                ・Mel 25 : 散開星団(ヒアデス星団、Caldwell Object C41)
                ・NGC1647 :  散開星団
                ・HH102 : ハービッグ・ハロー天体






                撮影日時 : 2014/01/04 21:12〜  480sec×11枚
                撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約-4℃

                撮影日時 : 2016/12/28 22:22〜  360sec×24枚
                撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約-8℃

                カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                フィルター : 無し
                レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                追尾 : EM11(ノータッチ)
                処理
                  ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                  ・CameraRaw6 : Raw現像
                  ・StellaImage6.5 : Lab色彩調整
                  ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
                  ・FlatAidePro
                  ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)

                空の暗さ(B)、透明度(A)、フォーカス(B)  5段階評価  2014/01/04
                空の暗さ(BC)、透明度(BC)、フォーカス(B)  5段階評価  2016/12/28



              StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




              この領域の主役は ”ヒアデス星団” で、とても大きな散開星団です。
              肉眼でもV字型に星が並んでいるのが分かりますが、散開星団としては星は比較的まばらで、
              メシエ番号は付いていません。
              でも「Mel 25」という番号が付いていて、カルドウェル天体にも選ばれています。
              オレンジ色の星と青白い星が混ざっていますが、両方とも散開星団に含まれるのですかね?
              V字型の星の並びはオレンジ色の星で構成されているようですが、、、。
              なお、1等星の ”アルデバラン” はたまたま同じ方向に見えているだけだということです。

              そして写野全体にこげ茶色のもくもくした雲のようなものが見えていますが、これは分子雲です。
              「おうし座分子雲」と呼ばれる大きな分子雲のごく一部が写っているのです。
              このようにとても広がった天体は、カメラレンズ向きだと思っています。
              それにしても、最近のデジカメはフィルム時代では思ってもみなかったものが写りますね。


              この領域は今までに2回(2014年と2016年)撮影しています。
              2014年は今までで最高とも言えるほど非常に透明度が良い空でした。
              2016年は総露光時間を1.6倍ほど伸ばしましたが、その写りには及びませんでした。
              やはり星空写真では空の透明度の良し悪しが一番の要素ですね。

              2回分の画像を全部使って処理をやり直してみました。
              すでにRaw現像してそれぞれコンポジットしてある画像をDSSでコンポジットしています。
              写野はかなりずれていたので、合成後の写野は短辺が12%ほど、長辺が11%ほど狭くなってしまいました。 

              総露光時間が3.8時間ほどになったので、もくもくした分子雲がかなり滑らかになりました。
              もっと炙り出せそうな気もしますが、星像の肥大化が抑えられないので、この程度にしました。



              NGC1647 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                  V字型をしたヒアデス星団の前方に位置している散開星団です。
                  ヒアデス星団を写すと、ほとんどの場合にもれなく写ります。
                  星の色合いは青白いようです。
               



              HH102 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                  一番明るい星がヒアデス星団のε星です。
                  そこから左下に暗黒星雲(LDN1551)が伸びています。
                  そして、その先端付近に見える赤茶色の小さな天体がハービッグ・ハロー天体です。
                  生まれたばかりの若い恒星が放出するジェットが、
                  分子雲を励起して輝線星雲として観測されるそうです。
                  こんなものが望遠レンズで写るなんて本当に驚きです。
                  で、今回もこれを大事に仕上げたつもりです。
               


               








              2017.12.03 Sunday

              星野写真(60Da、100mm) オリオン座領域1

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                    2017年11月に再処理しました。
                    前のバージョンはこちら  → 2014/12/26


                60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                この「オリオン座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                  ・M42 : 散光星雲(オリオン大星雲、NGC1976)
                  ・M43 : 散光星雲(NGC1982)
                  ・M78 : 散光星雲(ウルトラマンの生まれ故郷、NGC2068)
                  ・NGC1973 : 散光星雲 (Running Man Nebula) 星雲の中にある散開星団はNGC1977
                  ・NGC2023 : 反射星雲
                  ・NGC2024 : 散光星雲 (燃える木星雲)
                  ・IC434 : 散光星雲
                  ・B33 : 暗黒星雲 (馬頭星雲)
                  ・Sh2-276 : 散光星雲 (バーナードループ)
                  ・LDN 1662 : 暗黒星雲






                  撮影日時 : 2014/01/02 20:59〜  360sec×12枚
                  撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−3℃

                  撮影日時 : 2014/12/26 22:29〜  360sec×18コマ
                  撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-8℃

                  カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                  フィルター : 無し
                  レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                  追尾 : EM11(ノータッチ)
                  処理
                    ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                    ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                    ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                    ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
                    ・FlatAidePro
                    ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)

                  空の暗さ(C)、透明度(B)、フォーカス(C)  5段階評価  2014/01/02
                  空の暗さ(CD)、透明度(C)、フォーカス(B)  5段階評価  2014/12/26



                StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



                全天で最も華やかとも言える領域です。
                バーナードループを入れるために、主役は少し右に寄ってもらっています。

                明るい星雲ももちろん楽しいですが、この領域は濃い分子雲が分布していてそちらも凄いです。
                私の写真で、赤茶色のもやもやしたものが分子雲です。
                ほとんど全ての星雲が繋がっていて、近くに明るい星があると明るい星雲として輝いているように思えます。


                この領域は、今までに2回撮影しています(2014年の1月と12月)。
                そこで2回分の画像を全部使って処理をやり直してみました。 
                すでにRaw現像してそれぞれコンポジットしてある画像をDSSでコンポジットしています。
                写野はずれていたので、合成後の写野は短辺,長辺共に3%ほど狭くなっています。

                分子雲を浮かび上がらせるために、少し(かなり?)強めのコントラスト強調を行いました。
                総露光時間が180分にもなったので、私の荒い処理にも画像は破綻せずに何とか耐えてくれたようです。
                でも星が肥大化してしまってお恥ずかしい限りです。
                6等程度の星まで明るい部分の周りにハローのようなものが出来てしまっています。
                元画像の段階で星の輝度が裾を引いていて、処理と共にそれが明るく広がってしまうのです。
                マスクの作り方を変えたりしていろいろやったのですが、うまくいきませんでした。
                空の透明度やフォーカスに問題があったのかもしれませんし、カメラを含めて光学系の特性なのかもしれません。

                撮影地は南側が少し明るいので、背景の明るさや色合いに偏りが生じてしまいます。
                特に縦構図の場合は、その影響を強く受けてしまいます。
                グラデーションマスクを使って背景の明るさやコントラストを補正していますが、なかなか満足いくようには出来ません。
                コントラスト強調処理を施すたびに偏りが見えてきて補正する、ということの繰り返しです。

                特に意識してやった訳ではないのですが、前のバージョンに比べてM42の赤さが控え目になりました。
                もう少し赤みが欲しいとも思いましたが、バーナードループなどがもう色飽和しそうなのですよねえ。
                また多段露光を行なっていないので、M42は白飛びしています。
                でもいろんな天体を一緒くたに撮影しているので、まあ良いかなと思っています。

                背景の明るさ(暗さ)をどの程度にするのが良いのでしょうね?
                分子雲を主役にするなら、もっと明るく仕上げた方が良さそうです。
                一方で明るい星雲を主役にするなら、この程度のほうが引き締まった感じがするのですよね。
                これはプリントアウトを前提にするかそうでないかにも因るのかもしれません。



                M42、M43、NGC1973、NGC1981 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                    切り出してしまうと、多段露光をしていないので恥ずかしい画像ですねえ(苦笑)。

                    「M42」は有名な「オリオン大星雲」です。
                    中心部はとても明るいので、白飛びしています。
                    周囲に淡くもやもやした分子雲が広がっていて、
                    その一部がM42として(明るい星によって)輝いているようです。
                    「M43」は鳥の頭のようにも見える星雲で、M42の一部のように見えますね。

                    その上にある青っぽい星雲が「NGC1973」です。
                    内部の少し赤っぽい部分が人が走っている姿のようにも見えるので、
                    「ランニングマン星雲」と呼ばれています。
                    私の画像ではちょっと分かり難いですね。
                 



                IC434、馬頭星雲、NGC2024 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                    「B33」は暗黒星雲で、その形から「馬頭星雲」と呼ばれています。
                    その背後にあって赤っぽく輝いているのが「IC434」という番号が付いている散光星雲です。
                    淡い部分はかなり広がっていて、M42などと一体になっているように見えます。
                    強いコントラスト強調をしているので、馬頭星雲が明るい星雲に食われて
                    形が歪んでしまったようです。

                    アルニタク(三ツ星の一番左側の星)の左側にある散光星雲が「NGC2024」で、
                    その姿から「燃える木星雲」と呼ばれています。

                    アルニラム(三ツ星の真ん中の星)の右側はちょっと面白そうな領域に思えます。
                    そこで、こんな風に切り出してみたのです。
                 



                M78 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                    「M78」はウルトラマンの故郷として有名ですね。
                    近くの明るい星の光を反射して輝いている散光星雲(反射星雲)です。
                    そのすぐ上にある似たような色合いの星雲は「NGC2071」です。
                    両方とも暗黒帯の中に浮かんでいるように見えます。

                    「バーナードループ」はオリオン座のほとんどを覆うほど大きな散光星雲で、
                    オリオン大星雲付近に中心を持つ円弧状の形をしています。
                    この切り出したあたりが最も濃い部分です。

                    バーナードループを挟んで左上に見える暗黒星雲には「LDN 1662」という番号が付いています。
                 


                 








                2017.11.27 Monday

                星野写真(60Da、100mm) ろ座領域3

                0

                  60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                  メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                  この「ろ座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                    ・NGC1360 : 惑星状星雲






                    撮影日時 : 2017/11/19 22:34〜  120sec×36枚
                    撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−3℃
                    カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                    フィルター : 無し
                    レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                    ガイド : EM11(ノータッチ)
                    処理
                      ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                      ・CameraRaw9: Raw現像
                      ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                      ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
                      ・FlatAidePro
                      ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)
                    空の暗さ(E-)、透明度(CD)、フォーカス(BC)  5段階評価



                  StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                  この領域は「エリダヌス座」と「ろ座」の境界付近です。
                  主役は「NGC1360」という番号が付いている惑星状星雲です。

                  その大きさに釣られて撮影してみましたが、大きいゆえに淡いですね。
                  でもコントラスト強調する前の段階でもその存在は分かりました。
                  星雲の淡さよりも、南中高度が30度に満たないことが手強いです。
                  天頂付近だと8分程度露光できるところが、2分ほどしか露光ができません。
                  南中をはさんで90分ほど撮影しましたが、薄雲によるロスが少しありました。

                  フォーカス調整はちょっとしくじって、青いフリンジを出してしまいました。
                  でも赤いフリンジよりはましなので、ボツにせずに仕上げてみました。

                  計画では撮影時間はもっとたっぷりあったのですが、構図決めに時間を費やしてしまいました。
                  StellaNavigator(Ver9)では、写野の下側の左寄りのところに明るい星があることになっています。
                  これが見つからなかったのです。
                  どうやらこれはデータの間違いのようで、他の星の並びを頼りに構図決めをしました。



                  NGC1360 (ピクセル100%で切り抜き)

                      楕円形の青い星雲が惑星状星雲「NGC1360」です。
                      のっぺりしていますが、形といい色合いといい、ちょっと不思議な姿ですね。

                      左下隅に見えるのは渦巻き銀河「NGC1368」です。
                      上の端に見えるのは渦巻き銀河「NGC1371」です。
                      両方共に赤っぽく写っているのは低空だからでしょうか?
                   


                   








                  2017.11.25 Saturday

                  星野写真(60Da、100mm) ペルセウス座領域5

                  1

                  60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                  メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                  この「ペルセウス座領域5」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                    ・NGC1333 : 散光星雲(反射星雲)
                    ・NGC1499 : 散光星雲(カリフォルニア星雲)
                    ・IC348 : 散光星雲

                    ・NGC1514 : 惑星状星雲






                    撮影日時 : 2017/11/15 22:12〜  360sec×23枚
                    撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約3℃
                    カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                    フィルター : 無し
                    レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                    ガイド : EM11(ノータッチ)
                    処理
                      ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                      ・CameraRaw9.12 : Raw現像
                      ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                      ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
                      ・FlatAidePro
                      ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)
                    空の暗さ(B)、透明度(B)、フォーカス(BC)  5段階評価



                  StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                  この領域の主役はカリフォルニア星雲ではなくて、下側の分子雲と暗黒星雲が入り乱れている部分です。
                  そこには幾つかの星雲があります。
                  なおカリフォルニア星雲を主役としたものは、縦構図でペルセウス座領域 (4)として撮影しています。


                  できれば10月の夜半過ぎに撮影したかったですね。
                  でも空の透明度はまあまあ良くて地平高度も高かったので条件は良かったです。
                  しかしフォーカス調整をミスってしまって、赤いフリンジを出してしまいました。
                  星の揺らぎが大きくて、フォーカスのピークの判断が難しかったのが要因のひとつです。

                  構図的には複数の対象を入れるのは面白いのですが、処理はとても厄介になります。
                  淡い星雲や分子雲を炙り出そうとすると、明るいカリフォルニア星雲は処理が過剰になってしまいます。
                  またフォーカスを追い込めなかったこともあって、処理を重ねるにつれて星像がどんんどん醜くなってしまいました。
                  何度もやり直しましたが、最終的には淡い星雲の炙り出しはほどほどにしました。

                  背景の色合いにもかなり悩みました。
                  いつものようにやっていくと、青みが強く感じるのですよね。
                  RGBの数値をチェックしてもそれほどでもないので、どうしてでしょう?
                  これも何度もやり直しましたが、最終的には青みを抑えて赤みを少し加えました。

                  この領域はどうも相性が悪いようで、何度撮影しても赤いフリンジを出してしまいます。
                  これで最後にしようか、もう一度だけチャレンジしようか、悩んでいます。
                    → 前回はこちら



                  NGC1499(カリフォルニア星雲) (ピクセル33%表示で切り抜き)

                      かなり大きくて明るい星雲です。
                      アメリカのカリフォルニア半島に形が似ているそうですが、どうでしょう?
                      Hα輝線で光っているので、色合い的には赤一辺倒です。
                      左下の方向に淡い部分がかなり伸びています。
                      右上の部分の周りには分子雲?がまとわりついています。
                      分子雲?の一部が近くの明るい星に照らされて輝いているのが星雲の姿なのでしょう。
                      NGCとICとで、同じ「1499と」いう番号が付いていますが、偶然でしょうか?
                   



                  IC348〜NGC1333 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                      切り出した領域は分子雲と暗黒星雲が入り乱れていますね。

                      左寄りのところに明るい星が上下に並んでいます。
                      「IC348」は、この付近の散開星団と青白っぽい反射星雲に付けられた番号のようです。
                      その右側に暗い赤紫色の星雲がありますが、これには番号が無いのでしょうか?
                      この星雲はとても淡くて、これ以上炙り出すのは諦めました。
                      この赤紫色の星雲の上側を取り囲むように青っぽい星雲があるそうです。

                      右寄りの小さな青白っぽい星雲が「NGC1333」です。
                      この付近の分子雲はもっと下側まで広がっているようです。
                   


                   








                  2017.11.22 Wednesday

                  星野写真(60Da、100mm) オリオン座領域3

                  0

                    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                    この「オリオン座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                      ・Sh2-264 : 散光星雲(エンゼルフィッシュ星雲)
                          「エンゼルフィッシュ」と言うよりは「マンボウ」に見えます。
                      ・vdB 38 : 反射星雲(エンゼルフィッシュの餌)






                      撮影日時 : 2016/02/10 20:33〜  300sec×23枚
                      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖  気温は約−7℃

                      撮影日時 : 2017/11/16 00:54〜  360sec×26枚
                      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖  気温は約−1℃

                      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                      フィルター : 無し
                      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                      ガイド : EM11(ノータッチ)
                      処理
                        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                        ・CameraRaw9 : Raw現像
                        ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
                        ・FlatAidePro
                        ・Nik Collection (Dfine 2)

                      空の暗さ(CD)、透明度(BC)、フォーカス(B) 5段階評価  2016/02/10
                      空の暗さ(B)、透明度(B)、フォーカス(B) 5段階評価  2017/11/16




                    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



                    ステラナビゲータ(Ver9.2)では、エンゼルフィッシュ星雲の最も濃い部分しか表示されないようです。
                    ここは「エンゼルフィッシュの背びれ」と呼ばれているところでしょうか?

                    エンゼルフィッシュ星雲は非常に淡くて、試写画像をカメラのモニターで見ても殆ど分かりません。
                    でも幸いなことに非常に明るい2つの星があるので、構図は決めやすいです。
                    それにしてもとても大きくて、100mmレンズでもギリギリですね。


                    今回は夜半過ぎに撮影できたので、夜空の状態はかなり良かったです。
                    途中で薄雲の通過等があってロスしましたが、撮影を延長してたっぷり露光しました。

                    処理の途中で方針を変更して、2016年の撮影のものを含めて仕上げることにしました。
                      → 2016年の撮影はこちら
                    その効果のほどは明確ではありませんが、淡い部分のざらつき等はだいぶ改善したかなと思っています。

                    なお構図が少しずれていたために、横方向を3%ほど、縦方向を2%ほど、トリミングしています。


                    エンゼルフィッシュ星雲の右半分は、なんとか炙り出すことができたと思います。
                    でも左半分は厳しいですね。

                    エンゼルフィッシュ星雲の右側は、縁に沿って分子雲のようなものが見られます。
                    今回はこれがざらつかないように仕上げたつもりですが、ノイズリダクションをかけすぎた感もありますね。

                    一方で星雲の左側は縁に沿って少し暗いです。
                    単純にコントラスト強調をしていくと、この部分がどんどん暗くなってしまいます。
                    そこで処理を比較明で重ねることでそれを回避しました。

                    写野の左上隅は銀河(天の川)なので微光星がびっしりです。
                    星雲をあぶり出すことと、この部分の星が自己主張しすぎないようにすることも苦労しました。

                    いつもながらベテルギウスの周りに大きくオレンジ色のハローが出来てしまいました。
                    うまく消せないので、そのままにしてあります。
                    これをある人は「エンゼルフィッシュのフン」と呼びましたね。
                    ちなみに、超新星爆発とは全く関係ありませんよ〜。


                    エンゼルフィッシュの背びれ (ピクセル33%で切り抜き)

                        一見のっぺりと見えるエンゼルフィッシュ星雲にも濃淡があります。
                        魚の背びれに当たる部分が最も濃いです。
                        そこで最近では「エンゼルフィッシュの背びれ」なんて呼ばれたりしています。
                        その中にかなり淡いですが、青っぽい星雲?があるような気がします。
                        背びれのすぐ上が暗いのは暗黒星雲があるためですが、私の画像では赤っぽくなってしまいました。
                     



                    vdB 38 (ピクセル33%で切り抜き)

                        エンゼルフィッシュの口元の下に紫色?の反射星雲があります。
                        これを最近では「エンゼルフィッシュの餌」と呼んでいるようです。
                        さらにその下には、もやもやと分子雲?が見えています。
                     



                    Cr.69 (ピクセル33%で切り抜き)

                        星雲の中心付近に少し明るい青白い星がいくつかあります。
                        星図にはこの付近に「Collinder 69 (CR 69)」という散開星団が記載されていますが、
                        これらの星でしょうか?
                     



                    参考までに、下の画像はコントラスト強調等の処理をする前の状態です。
                      Raw現像で背景の色合いをグレーに調整しただけです。
                      ヒストグラムのピークの輝度は103付近です。
                     


                     








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