星空が好き、猫も好き

しばらく「宇宙物理学」のブログになります。
星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

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2019.03.25 Monday

星野写真(60Da、100mm) かみのけ座領域2

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「かみのけ座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・Mel.111 : 散開星団 γ星付近のとても大きな散開星団です
      ・NGC4565 : 渦巻銀河 (Caldwell Object C38)
      ・NGC4631 : 渦巻銀河 (クジラ銀河、Caldwell Object C32) ※ 星座はりょうけん座
      ・NGC4656 : 渦巻銀河? ※ 星座はりょうけん座

      ・NGC4395 : 渦巻銀河 ※ 星座はりょうけん座
      ・NGC4559 : 渦巻銀河 (Caldwell Object C36)






      撮影日時 : 2019/03/11 23:24〜  300sec×19コマ
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−2℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      赤道儀 : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw11.1 : Raw現像
        ・DSS : コンポジット
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩強調
        ・FlatAidePro : シェーディング補正
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
        ・Nik Collection (Dfine 2)
      空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(B) 5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



    この領域は大きな散開星団がポイントです。
    ”Mel.111” という番号が付いていて肉眼でも見えるので、以前はそれに拘って構図を決めていました。
    でも写野の上のほうにある銀河が端のほうになってしまうので、構図を少し北側にずらしてみました。
    うう〜ん、ちょっとずらしすぎましたかねえ。
    メシエ天体はありませんが、かみのけ座ということもあって、形に特徴のある銀河が散在して面白い領域です。


    最近は過去に撮影した画像も使って仕上げることが多いです。
    これは主に背景の荒れ(ざらつきや色ムラ)を低減するのに効果があると思っています。
    しかし今回は構図を少し変えたので、その手法が使えません。
    前から「私の画像処理は背景を荒らしているのでは?」と気になっていたので、その部分に気を付けて仕上げてみました。
    結果を見ると、どうもやはりそうだったようです。


    系外銀河はこの焦点距離では全くの力不足です。
    でも画像を拡大して見て、星々の間に星とは明らかに違うものを見つけたときはとても嬉しいものです。
    写野全体を見ながら処理していると、ついつい大きさや形が分かるような方向に進んでしまいます。
    そうすると、色合いなどのディテールをどんどん壊してしまいます。
    今回は、銀河の色合いなどが少しは表現できたかなと思っていますがどうでしょう?
    その反面、NGC4631のような淡い銀河のあぶり出しが物足りなくなりますが、仕方がないですね。



    NGC4565 (ピクセル67%表示で切り抜き)

        大きさは満月の半分くらいもあって比較的大きな銀河です。
        真横からみているために薄くしか見えず、エッジオンと呼ばれます。
        渦の中に濃い暗黒物質が見えるそうですが、私の写真では分かりません。
     



    NGC4631、NGC4656 (ピクセル67%表示で切り抜き)

        どちらの銀河もほぼ真横から見ていることになります。
        とても不思議な格好をしていますが、互いの強い重力の影響だそうです。

        NGC4631は「くじら銀河」と呼ばれていますが、そんなふうに見えますか?
     



    NGC4395 (ピクセル67%表示で切り抜き)

        ちょっと目に付いた銀河ですが、とても淡いですね。
     



    NGC4559 (ピクセル67%表示で切り抜き)

        これもちょっと目に付いた銀河です。
        調べてみたら、カルドウェル天体でした。
     


     








    2017.11.25 Saturday

    星野写真(60Da、100mm) ペルセウス座領域5

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「ペルセウス座領域5」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・NGC1333 : 散光星雲(反射星雲)
      ・NGC1499 : 散光星雲(カリフォルニア星雲)
      ・IC348 : 散光星雲

      ・NGC1514 : 惑星状星雲






      撮影日時 : 2017/11/15 22:12〜  360sec×23枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約3℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      ガイド : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw9.12 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
        ・FlatAidePro
        ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)
      空の暗さ(B)、透明度(B)、フォーカス(BC)  5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




    この領域の主役はカリフォルニア星雲ではなくて、下側の分子雲と暗黒星雲が入り乱れている部分です。
    そこには幾つかの星雲があります。
    なおカリフォルニア星雲を主役としたものは、縦構図でペルセウス座領域 (4)として撮影しています。


    できれば10月の夜半過ぎに撮影したかったですね。
    でも空の透明度はまあまあ良くて地平高度も高かったので条件は良かったです。
    しかしフォーカス調整をミスってしまって、赤いフリンジを出してしまいました。
    星の揺らぎが大きくて、フォーカスのピークの判断が難しかったのが要因のひとつです。

    構図的には複数の対象を入れるのは面白いのですが、処理はとても厄介になります。
    淡い星雲や分子雲を炙り出そうとすると、明るいカリフォルニア星雲は処理が過剰になってしまいます。
    またフォーカスを追い込めなかったこともあって、処理を重ねるにつれて星像がどんんどん醜くなってしまいました。
    何度もやり直しましたが、最終的には淡い星雲の炙り出しはほどほどにしました。

    背景の色合いにもかなり悩みました。
    いつものようにやっていくと、青みが強く感じるのですよね。
    RGBの数値をチェックしてもそれほどでもないので、どうしてでしょう?
    これも何度もやり直しましたが、最終的には青みを抑えて赤みを少し加えました。

    この領域はどうも相性が悪いようで、何度撮影しても赤いフリンジを出してしまいます。
    これで最後にしようか、もう一度だけチャレンジしようか、悩んでいます。
      → 前回はこちら



    NGC1499(カリフォルニア星雲) (ピクセル33%表示で切り抜き)

        かなり大きくて明るい星雲です。
        アメリカのカリフォルニア半島に形が似ているそうですが、どうでしょう?
        Hα輝線で光っているので、色合い的には赤一辺倒です。
        左下の方向に淡い部分がかなり伸びています。
        右上の部分の周りには分子雲?がまとわりついています。
        分子雲?の一部が近くの明るい星に照らされて輝いているのが星雲の姿なのでしょう。
        NGCとICとで、同じ「1499と」いう番号が付いていますが、偶然でしょうか?
     



    IC348〜NGC1333 (ピクセル33%表示で切り抜き)

        切り出した領域は分子雲と暗黒星雲が入り乱れていますね。

        左寄りのところに明るい星が上下に並んでいます。
        「IC348」は、この付近の散開星団と青白っぽい反射星雲に付けられた番号のようです。
        その右側に暗い赤紫色の星雲がありますが、これには番号が無いのでしょうか?
        この星雲はとても淡くて、これ以上炙り出すのは諦めました。
        この赤紫色の星雲の上側を取り囲むように青っぽい星雲があるそうです。

        右寄りの小さな青白っぽい星雲が「NGC1333」です。
        この付近の分子雲はもっと下側まで広がっているようです。
     


     








    2017.10.29 Sunday

    星野写真(60Da、100mm) ケフェウス座領域3

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           2017年10月に再処理しました。 → 前のバージョンはこちら

      60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
      メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。

      この「ケフェウス座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
        ・NGC7822 : 散光星雲
        ・Ced 214 : 散光星雲
        ・Sh2-170 : 散光星雲  ※ 星座としてはカシオペア座






        撮影日時 : 2015/10/13 23:57〜  360sec×19枚
        撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約1℃
        カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
        フィルター : 無し
        レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
        ガイド : EM11(ノータッチ)
        処理
          ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
          ・CameraRaw8.5 : Raw現像
          ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
          ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
          ・FlatAidePro
          ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2)

        空の暗さ(BC)、透明度(AB)、フォーカス(AB)  5段階評価



      StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



      この領域はケフェウス座とカシオペア座の境界付近です。
      下側は秋の銀河(天の川)の端にあたるので、微光星がとても多いです。

      ここの目玉は3つの散光星雲で、ちょうどクエスチョンマークの形に見えます。
      全体としてはかなり大きいですね。

      空の透明度が比較的良かったこともあって、2時間近い露光をしました。
      この領域は初めて撮影しましたが、背景がとても複雑です。
      微光星からなる銀河の濃い部分,暗黒部分,そして薄いもやもや(ガス?)、が入り乱れています。
      これらは実体だと思いますが、一部はカブリ等に起因している可能性は否定できません。


      星雲の一部は比較的明るいですが、多くの部分は淡いです。
      いつものようにコントラスト強調をしていっても、淡い部分がなかなか浮かび上がってくれません。
      結局、いつもより2ステップほどコントラスト強調を重ねました。
      星雲は何とか浮かび上がってきましたが、星の綺麗さがかなり犠牲になってしまいました。
      秋の銀河(天の川)は星がとてもきれいな領域なのですがねえ。

      星雲にとっては写野が広いので、背景とのバランスにはとても悩みます。
      星雲が良い感じに仕上がったかなと思っても、全体を見るとイマイチだなあとなってしまうのです。
      この複雑な背景のコントラストをどの程度に仕上げたら良いのだろう?
      薄いもやもや(ガス?)の色合いはどうしたら良いのだろう?
      参考になるような作例を探したのですが、この程度の写野の画像ってあまり無いのですよね。
      結局自分の好みで仕上げてみましたが、まだまだ納得できていません。



       クエスチョンマーク星雲 (ピクセル50%表示で切り抜き)

          3つの星雲をまとめて切り出しました。
          上側の大きな星雲がNGC7822で、一番明るい星雲がCed 214です。
          そして下側の小さな星雲がSh2-170です。
          3つともカタログ名が違うのが不思議ですねえ。

          私の写真では赤一辺倒になってしまいましたが、もっと複雑な色合いのようです。
          NGC7822に重なるように散開星団NGC7762があります。
       


       








      2017.10.25 Wednesday

      星野写真(60Da、100mm) カシオペア座領域2

      0

             2017年10月に再処理しました。 → 前のバージョンはこちら

        60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
        メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


        この「カシオペア座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
          ・M52(NGC7654) : 散開星団
          ・NGC7635 : 散光星雲 (バブル星雲、Caldwell Object C9)
          ・Sh2-155 : 散光星雲 (洞窟星雲(Cave Nebula)、Caldwell Object C11) ※ ケフェウス座
          ・Sh2-157 : 散光星雲 (クワガタ星雲)

          ・NGC7380 : 散光星雲 (鳳凰星雲) ※ ケフェウス座
          ・NGC7538 : 散光星雲
          ・NGC7789 : 散開星団






          撮影日時 : 2016/09/09 23:53〜  360sec×17枚
          撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約+16℃
          カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
          フィルター : 無し
          レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
          追尾 : EM11(ノータッチ)
          処理
            ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
            ・CameraRaw8.5 : Raw現像
            ・StellaImage6.5 : デジタル現像
            ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
            ・FlatAidePro

          空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(AB)  5段階評価



        StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



        この領域は ”カシオペア” と ”ケフェウス” の境界付近で、
        秋の銀河(天の川)に沿って切り出した構図になります。
        星がびっしりとちりばめられていて、その中に暗黒帯と赤い散光星雲が散在する様子はとてもカラフルです。
        メシエ天体として散開星団があり、カルドウェル天体として散光星雲が2つもあります。
        星野写真としてはもっと右寄りに構図をとったほうが面白いかなとも思いますが、
        大きな散開星団(NGC7789)を入れたかったのでこんな切り出し方にしてみました。

        この領域の散光星雲は意外と淡いです。
        バブル星雲のバブルのすぐ近くの部分は比較的明るいのですが、
        それ以外は洞窟星雲もクワガタ星雲もそれほど明るくはありません。
        だから透明度の良い空でたっぷり露光してやりたいです。

        でも、この日は天気が安定しなくて、安定した晴れ間は1時間ほどしかありませんでした。
        その前後も含めて3時間ほど撮影して、雲の影響が少ない6枚も含めて17枚を使っています。
        地平高度がかなり高いこともあって、空の透明度は比較的良好でした。
        1枚当たりの露光時間は天気の状態を考えて短めにしたのですが、正解だったと思います。


        処理は非常に難航して何度もやり直しました。
        なにしろ無数の星と淡い星雲の雲合わせですからねえ。
        全体の感じでうまくいったかなと思っても、
        星雲を切り出す段階で「こりゃ駄目だ!」となってしまうのです。
        ああでもないこうでもないといろいろやってみましたが、私にはこのあたりが精一杯です。
        もっともっと星を綺麗に仕上げたいのですが、、、。
        この領域の撮影は3度目なのですが、難易度は非常に高いと痛感しています。
          → 前回はこちら

        銀河(天の川)の中と言っても、左下と右上とでは色合いがかなり違いますね。
        でも参考にできるような画像が見つからなかったので、この色合いは自信がありません。
        散光星雲の領域だけを見ていると、もう少し赤っぽく仕上げたくなります。
        でも左下の領域は、秋の銀河(天の川)の青っぽさを大事にしたいです。
        何度も揺れ動いて、結局は「二兎を追う者は一兎をも得ず」になってしまったような気もします。

        また画像全体の明るさをどの程度に設定するかはとても悩みますね。
        淡く広がっている星雲の様子を表現したいので、結果的にかなり明るく仕上げています。
        またコントラストが強くなりすぎないように、暗黒帯の暗さはほどほどにしました。

        再処理では星像にかなり気を使ったつもりです。
        でも、カラフルさとキラキラ感を大事にして、しかも煩くないようにすることはとても難しいですね。
        結果的には前のバージョンとあまり変わらないような気もしていますが、どうでしょう?



        M52、NGC7635、NGC7538、Sh2-157 (ピクセル50%表示で切り抜き)

            カシオペア座には散開星団が40以上もあるそうで、その中で最大級のものがこのM52です。
            その右下にある明るい星雲が「NGC7635(バブル星雲)」です。
            でも私の写真では、名前の由来は良く分かりませんね。
            もっと拡大撮影すると、綺麗なシャボン玉が浮かび上がってくるそうです。

            「Sh2-157」はクワガタ星雲と呼ばれています。
            淡い星雲ですが、何とかクワガタの頭と角が分かりますね。
            「NGC7538」は小さいですが比較的明るいです。
            そしてその上に淡くて大きな星雲が広がっていますね。
         



        Sh2-155(洞窟星雲) (ピクセル50%表示で切り抜き)

            左上の星雲が洞窟星雲と呼ばれている「Sh2-155」です。
            色合いがとてもきれいですが、思っていた以上に淡いです。
            輝線星雲の最も明るいカーブに隣接している東側の暗いラインが深い洞窟に見えるようです。

            右下の星雲は「Sh2-154」です。
         



        NGC7380 (ピクセル50%表示で切り抜き)

            散開星団と散光星雲が重なり合っていて、鳳凰星雲という名前があるようです。
            ハーシェルが見つけた時は、散開星団として記録されていたようです。 
         



        NGC7789 (ピクセル50%表示で切り抜き)

            散開星団としては、写真ではM52より立派に見えますね。
            彗星捜索などで有名な天文家であるレビーが
            大好きな10天体に選んだほどの散開星団だそうです。
            メシエ番号が付いていないのが不思議なくらいです。
         


         








        2017.06.07 Wednesday

        星野写真(60Da、100mm) おおかみ座領域1

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          60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
          メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


          この「おおかみ座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
            ・暗黒星雲 (B : Barnard Catalogue)
              ・B149、B228

            ・NGC5986 : 球状星団
            ・NGC6124 : 散開星団
            ・NGC6139 : 球状星団






            撮影日時 : 2017/05/20 23:29〜  180秒×30枚
            撮影場所 : 長野県・蓼科にて  気温は約+8℃
            カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
            フィルター : 無し
            レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
            追尾 : EM11(ノータッチ)
            処理
              ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
              ・CameraRaw9.9 : Raw現像
              ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
              ・FlatAide-Pro : スターシャープ
              ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

            空の暗さ(DE)、透明度(D)、フォーカス(B)  5段階評価



          StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




          おおかみ座と言われてすぐに場所が分かる人は凄いです。
          私はこの100mmレンズでの星野写真シリーズで、その存在を初めて知りました。
          さそり座のしっぽ部分の西側で、南中時でも地平高度はかなり低いです。

          この領域は目立った星雲星団はありませんが、暗黒帯の様子が面白いです。
          写野の左半分は天の川のもくもくした領域です。
          暗黒帯は中央付近から斜め四方に伸びているかのようです。
          右上に伸びているものは、暗黒帯というよりも濃い分子雲にように見えますね。
          少し明るい星がみんな青白いのも魅力的です。
          小さな球状星団が2つありますが、私の写真ではその色合いだけしか分からないですね。
          大きな散開星団がありますが、もっと北に位置していればメシエ番号が付いたのではないでしょうか。

          この日は残念ながら南側の空の透明度はあまり良くなかったです。
          日中に気温が30度近くまで上がったせいもあって、春霞のような空です。
          それでも標高が1750mあるので、露光時間を3分まで伸ばすことができたのは良かったです。
          23時半から1時半まで撮影しましたが、最後の5枚ほどは薄雲のために使えませんでした。

          前回もそうでしたが、低空の星野写真はカブリの偏り補正との戦いです。
            → 前回はこちら
          コントラスト強調を進めていくとまた目立ってくるので、その度に補正します。
          でも途中からムラをとっているのかムラを作り込んでいるのか分からなくなってしまいます。

          前回よりは1枚あたりの露光時間を延ばすことができたので、少しだけ色合いが豊かになったでしょうか?
          いつも思うのですが、何故こういう面白い領域は南の低空にあるのでしょうね?
          南の低空がすっきり澄み切った時にまた撮影したいですが、まあそんなチャンスは無いでしょうね。

          NGC6124(散開星団)の切り出し画像をご紹介したいのですが、星像が流れているので止めておきます。
          大気差の影響でしょうか?


          下の写真は撮影開始頃に広角レンズで撮影したものです。
          四角で示した領域が100mmレンズの写野です。




           








          2017.05.29 Monday

          星野写真(60Da、100mm) へびつかい座領域4

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            60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
            メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


            この「へびつかい座領域4」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
              ・M9(NGC6333) : 球状星団
              ・M19(NGC6273) : 球状星団
              ・S字状暗黒星雲(B72) : 暗黒星雲






              撮影日時 : 2017/04/30 01:37〜  180sec×37枚
              撮影場所 :  山梨県・みずがき湖にて  気温は約+2℃
              カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
              フィルター : 無し
              レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
              ガイド : EM11(ノータッチ)
              処理
                ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                ・CameraRaw6 : Raw現像
                ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                ・FlatAide-Pro : スターシャープ
                ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

              空の暗さ(D)、透明度(C)、フォーカス(C)  5段階評価



            StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



            この領域は ”へびつかい” の右足の部分で、”さそり座のアンタレス” の左上になります。
            球状星団が多くて、メシエ天体も2つあります。
            でも主役は、もくもくした夏の銀河(天の川)と複雑に入り組んでいる暗黒帯でしょう。

            この日は特に南側の空の透明度があまり良くなかったのですが、明け方になるにつれて少し改善していきました。
            そこでこの領域の撮影を強行したのですが、やはりもっと冷静な判断をすべきでした。
            カブリによる明るさや色合いのムラが酷くて、処理の大部分をその補正に費やす羽目になりました。
            写真星図を参考にしましたが、正直言って補正しているのか作り込んでいるのか分からなくなります。

            また慎重にフォーカス調整をしたつもりだったのですが、赤いフリンジがかなり出てしまいました。
            CameraRawのフリンジ低減機能を使って抑えたのですが、星の色合いが淡泊になってしまうのですよね。
            そこで「ぴんたんさんのFlatAide-Pro」のマニュアルに記載されていた方法を使ってみることにしました。
            RGBのRだけにスターシャープ機能を使うのです。
            やってみるとなかなか良い感じに補正ができました。

            それにしても、銀河(天の川)の境界付近はどう仕上げれば良いのかいつも悩みます。
            もくもくした領域とそうでない領域とを両立させることができないのですよね。
            だから、もうこの領域は封印しましょう(苦笑)。

            メシエ番号以外の球状星団もNGC番号を記入してみましたが、この領域は球状星団が多いですね。
            一方で散開星団がひとつも無いというのはちょっとびっくりです。
            前回は球状星団のために短時間露光の画像をブレンドしましたが、その効果は少しはあったようです。
              → 前回はこちら
            今回はすっかり忘れていました。



            M9 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                暗黒星雲の傍にあるのがM9です。
                この焦点距離では大きくない球状星団は無理ですね。
                つぶつぶ感が潰れてしまい、滲んだ恒星のように見えてしまいます。

                左上のNGC6356と下側のNGC6342も球状星団です。
             



            M19 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                右下にあるのがM19です。
                天の川の微光星に球状星団が埋もれてしまいそうですね。

                上側のNGC6284と左下のNGC6293も球状星団です。
             



            S字状暗黒星雲 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                形が特徴的なことから、よく知られている暗黒星雲です。
                暗黒星雲としてはバーナードカタログでB72という番号が付いています。
                この付近には暗黒星雲がたくさんあるのに、どうしてこれだけに名前が付いているのでしょう?
             


             








            2017.05.23 Tuesday

            星野写真(60Da、100mm) おおぐま座領域3

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              60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
              メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


              この「おおぐま座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                ・M51 : 渦巻銀河 (子持ち銀河) 星座としてはりょうけん座に位置します。
                ・M101 : 渦巻銀河 (回転花火銀河)

                ・NGC5377 : 銀河
                ・NGC5474 : 銀河






                撮影日時 : 2017/04/29 20:48〜  360sec×21枚
                撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約+5℃
                カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                フィルター : 無し
                レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                ガイド : EM11(ノータッチ)
                処理
                  ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                  ・CameraRaw9.9 : Raw現像
                  ・FlatAide : フラット補正
                  ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                  ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                空の暗さ(B)、透明度(BC)、フォーカス(B)  5段階評価



              StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



              2つの明るい星は北斗七星の一部なので、場所が分かり易いですね。
              この領域には大きくて写真写りの良い系外銀河が2つもあります。
              それ以外にも12等級より明るい銀河が幾つかあり、等倍で表示してみると小さな銀河がたくさん見つかります。

              前回の撮影では明るい2つの星が滲んでしまったので、薄雲の影響でもあったのかなと思っていました。
                → 前回の撮影はこちら
              そこで撮り直してみたのですが、今回も同様でした。
              どうもこれはフィルムでのイラジエーションみたいなもののようです。

              銀河の写りは正直言って前回のほうが良いですね。
              前回は2月の夜半後に撮影したので、空の状態が良かったのでしょう。
              今回は早い時間帯にもかかわらず空が暗かったので期待したのですが、、、。
              それでも今回のほうが良い点もあるのでリストには両方を掲載しておきます。
              空の透明度,暗さ,そしてフォーカスの追い込みと、なかなか全てが揃いませんね。



              M51 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                  子持ち銀河と呼ばれています。
                  大きな銀河の渦巻きの1本の先に、NGC5195と名付けられた小型の銀河がくっ付いています。
                  この様子は焦点距離の短いレンズでも結構よく分かります。
                  右上の方向に淡い部分が伸びていますね。
                  同じように仕上げたのですが、前回よりも赤っぽくなったのは何故でしょう?
               



              M101 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                  回転花火銀河と呼ばれています。
                  見かけの大きさは、M31やM33についで大きいものです。
                  真上から見ているので渦の様子が見やすくて、この焦点距離でも分かりますね。
                  腕の広がりが対象形でないのが面白いです。
               


               








              2017.05.11 Thursday

              星野写真(60Da、100mm) りゅう座領域3

              0

                60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                この「りゅう座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                  ・NGC4236 : 棒渦巻き銀河






                  撮影日時 : 2017/04/23 20:19〜  300sec×18枚
                  撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約+4℃
                  カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                  フィルター : 無し
                  レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                  追尾 : EM11(ノータッチ)
                  処理
                    ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                    ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                    ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                    ・FlatAide : フラット補正
                    ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                  空の暗さ(BC→B)、透明度(C→BC)、フォーカス(B)  5段階評価



                StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



                この領域は、りゅうのしっぽの先端部分で、北斗七星と北極星の間になります。
                主役は「NGC4236」という少し大きな棒渦巻き銀河です。

                最初は時間帯が早いこともあって、空も明るくて透明度もあまり良くありませんでした。
                でも途中で薄雲の通過があり、その後は空の暗さも透明度も少し良くなりました。

                思っていたよりもかなり淡いですが、試写画像を裏面モニターで見たときにその存在は何とか分かりました。
                NGC4236はM81やM82と共に「M81銀河団」を構成しているそうです。



                NGC4236 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                    かなり横から見えてる格好になっていることもあって、構造は不鮮明です。
                    私の写真では不規則銀河のように見えちゃいますね。
                    暗い銀河なこともあって、色合いが少しは表現できたかなと思っています。
                 


                 








                2017.03.15 Wednesday

                星野写真(60Da、100mm) りゅう座領域1

                0

                  60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                  メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                  この「りゅう座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                    ・NGC5866(M102?) : 系外銀河(レンズ状銀河)

                    ・NGC5907 : 系外銀河(渦巻銀河)






                    撮影日時 :  2017/02/25 02:45〜  360sec×17枚
                    撮影場所 :  山梨県・みずがき湖にて  気温は約-6℃
                    カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                    フィルター : 無し
                    レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                    追尾 : EM11(ノータッチ)
                    処理
                      ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                      ・CameraRaw6 : Raw現像
                      ・FlatAide : フラット処理
                      ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                    空の暗さ(AB)、透明度(B)、フォーカス(BC)  5段階評価



                  StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                  ”りゅう座” は、”こぐま座” を取り囲むように位置しています。
                  大きな星座ですが、明るい星が少ないので馴染みが薄いですね。

                  星野写真シリーズにおいて、この領域を選んだのは「NGC5866」があるからです。
                  メシエ天体であるM102は、メシエカタログに載された位置に該当する天体が存在しません。
                  「NGC5866」は、この行方不明天体の候補の一つとして考えられています。
                  でも永遠に結論は出ないのでしょうね。

                  この日は肉眼では感じなかったのですが、夜空がとても暗かったようです。
                  6分露光でヒストグラムのピークが左から1/4を少し過ぎたあたりまでしかいきませんでした。
                  ノータッチの追尾なので6分露光としましたが、10分程度の露光に耐えられたと思います。
                  そんな好条件だったのに、フォーカス調整が追い込めずに赤いフリンジを発生させてしまいました。
                  これを除去する処理をしたので、星の色が淡泊になってしまっています。

                  前回と比べると総露光時間が2倍近くになっているので、はっきりくっきり調に仕上げてみました。
                    → 前回はこちら
                  個々の銀河の細かい様子は到底無理なので、大まかな様子と大きさが表現できれば良いと思っています。



                  NGC5866、NGC5907 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                      あまり明るくありませんが、3つの系外銀河が写っています。

                      NGC5866はM102の候補の一つとされているものです。
                      S0銀河(レンズ状銀河)に分類されていて、ちょっと特異な姿をしているそうです。

                      NGC5907は渦巻銀河を真横から見た、いわゆるエッジオン銀河です。
                      銀河中心部(バルジ)の膨らみが非常に小さいそうで、とても細く見えますね。

                   


                   








                  2017.02.18 Saturday

                  星野写真(60Da、100mm) きりん座領域3

                  0

                    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                    この「きりん座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                      ・NGC2403 : 渦巻き銀河 (Caldwell Object C07)






                      撮影日時 : 2017/02/04 01:44〜  360sec×17枚
                      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-8℃
                      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                      フィルター : 無し
                      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                      追尾 : EM11(ノータッチ)
                      処理
                        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                        ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                        ・DeepSkyStacker 3.3.2 : コンポジット
                        ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
                        ・FlatAidePro
                        ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)

                      空の暗さ(B)、透明度(B)、フォーカス(B)  5段階評価



                    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                    この領域は、きりん座とおおぐま座の境界付近で、左下の明るい星はおおぐまの口にあたる星です。
                    主役は「NGC2403」という比較的大きな渦巻き銀河です。

                    中心部の腕は比較的明るいものの、周辺部の腕はかなり淡いとのことで、たっぷり露光してみました。
                    試写画像を裏面モニターで見たときに、広がりを持った天体だということは一目で分かりました。
                    でも比較的大きいと言っても、系外銀河を100mmで狙うのはやはり無理がありますね。

                    この銀河は、エドウィン・ハッブルが宇宙膨張則 (ハッブルの法則) を発見したときに観測した銀河の一つだそうです。
                    また出典によっては棒渦巻銀河と分類しているものもあり、どうも渦巻銀河と棒渦巻銀河の中間の形状のようです。



                    NGC2403 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                        さんかく座の銀河M33と姿が似ているそうですが、私の写真ではよく分かりませんね。
                        広がりは表現できるのですが、腕の構造までは難しいです。
                        銀河中心核の両側に2つの恒星(私たちの天の川銀河の星です)が重なっているのが面白いです。
                     


                     








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