2017.05.23 Tuesday
星野写真(60Da、100mm) おおぐま座領域3
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「おおぐま座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・M51 : 渦巻銀河 (子持ち銀河) 星座としてはりょうけん座に位置します。
・M101 : 渦巻銀河 (回転花火銀河)
・NGC5377 : 銀河
・NGC5474 : 銀河
撮影日時 : 2017/04/29 20:48〜 360sec×21枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約+5℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
ガイド : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw9.9 : Raw現像
・FlatAide : フラット補正
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
空の暗さ(B)、透明度(BC)、フォーカス(B) 5段階評価
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
2つの明るい星は北斗七星の一部なので、場所が分かり易いですね。
この領域には大きくて写真写りの良い系外銀河が2つもあります。
それ以外にも12等級より明るい銀河が幾つかあり、等倍で表示してみると小さな銀河がたくさん見つかります。
前回の撮影では明るい2つの星が滲んでしまったので、薄雲の影響でもあったのかなと思っていました。
→ 前回の撮影はこちら
そこで撮り直してみたのですが、今回も同様でした。
どうもこれはフィルムでのイラジエーションみたいなもののようです。
銀河の写りは正直言って前回のほうが良いですね。
前回は2月の夜半後に撮影したので、空の状態が良かったのでしょう。
今回は早い時間帯にもかかわらず空が暗かったので期待したのですが、、、。
それでも今回のほうが良い点もあるのでリストには両方を掲載しておきます。
空の透明度,暗さ,そしてフォーカスの追い込みと、なかなか全てが揃いませんね。
M51 (ピクセル67%表示で切り抜き)
子持ち銀河と呼ばれています。
大きな銀河の渦巻きの1本の先に、NGC5195と名付けられた小型の銀河がくっ付いています。
この様子は焦点距離の短いレンズでも結構よく分かります。
右上の方向に淡い部分が伸びていますね。
同じように仕上げたのですが、前回よりも赤っぽくなったのは何故でしょう?
M101 (ピクセル67%表示で切り抜き)
回転花火銀河と呼ばれています。
見かけの大きさは、M31やM33についで大きいものです。
真上から見ているので渦の様子が見やすくて、この焦点距離でも分かりますね。
腕の広がりが対象形でないのが面白いです。