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2017.06.07 Wednesday

星野写真(60Da、100mm) おおかみ座領域1

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「おおかみ座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・暗黒星雲 (B : Barnard Catalogue)
        ・B149、B228

      ・NGC5986 : 球状星団
      ・NGC6124 : 散開星団
      ・NGC6139 : 球状星団







      撮影日時 : 2017/05/20 23:29〜  180秒×30枚
      撮影場所 : 長野県・蓼科にて  気温は約+8℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      追尾 : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw9.9 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
        ・FlatAide-Pro : スターシャープ
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

      空の暗さ(DE)、透明度(D)、フォーカス(B)  5段階評価


    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



    おおかみ座と言われてすぐに場所が分かる人は凄いです。
    私はこの100mmレンズでの星野写真シリーズで、その存在を初めて知りました。
    さそり座のしっぽ部分の西側で、南中時でも地平高度はかなり低いです。

    この領域は目立った星雲星団はありませんが、暗黒帯の様子が面白いです。
    写野の左半分は天の川のもくもくした領域です。
    暗黒帯は中央付近から斜め四方に伸びているかのようです。
    右上に伸びているものは、暗黒帯というよりも濃い分子雲にように見えますね。
    少し明るい星がみんな青白いのも魅力的です。
    小さな球状星団が2つありますが、私の写真ではその色合いだけしか分からないですね。
    大きな散開星団がありますが、もっと北に位置していればメシエ番号が付いたのではないでしょうか。

    この日は残念ながら南側の空の透明度はあまり良くなかったです。
    日中に気温が30度近くまで上がったせいもあって、春霞のような空です。
    それでも標高が1750mあるので、露光時間を3分まで伸ばすことができたのは良かったです。
    23時半から1時半まで撮影しましたが、最後の5枚ほどは薄雲のために使えませんでした。

    前回もそうでしたが、低空の星野写真はカブリの偏り補正との戦いです。
      → 前回はこちら
    コントラスト強調を進めていくとまた目立ってくるので、その度に補正します。
    でも途中からムラをとっているのかムラを作り込んでいるのか分からなくなってしまいます。

    前回よりは1枚あたりの露光時間を延ばすことができたので、少しだけ色合いが豊かになったでしょうか?
    いつも思うのですが、何故こういう面白い領域は南の低空にあるのでしょうね?
    南の低空がすっきり澄み切った時にまた撮影したいですが、まあそんなチャンスは無いでしょうね。

    NGC6124(散開星団)の切り出し画像をご紹介したいのですが、星像が流れているので止めておきます。
    大気差の影響でしょうか?


    下の写真は撮影開始頃に広角レンズで撮影したものです。
    四角で示した領域が100mmレンズの写野です。






    05:15 | 旧版 | comments(6) | - | - | - |







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