2017.11.06 Monday
星野写真(60Da、100mm) うお座領域1
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この 「うお座領域1」 には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・M74 (NGC628) : 渦巻き銀河
撮影日時 : 2014/10/24 22:02〜 300sec×16枚
撮影場所 : 長野県・蓼科にて 気温は約-2℃
撮影日時 : 2016/11/25 23:16〜 300sec×18枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-3℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
追尾 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw8.5 : Raw現像
・Deep Sky Stacker : コンポジット
・StellaImage6.5 : デジタル現像
・Photoshop 2020 : コントラスト調整、色合い調整、等々
・FlatAidePro : シェーディング補正
・StarNet++2
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(BC)、透明度(BC)、フォーカス(B) 5段階評価 2014/10/24
空の暗さ(C)、透明度(C)、フォーカス(B) 5段階評価 2016/11/25
StellaNavigator での写野 (恒星は10.0等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
”うお座” の星の並びはよく分からないので、”おひつじ座” の明るい星から辿っていきます。
でも最初に ”おひつじ座” の位置を間違えて、無駄に時間を費やしてしまったことがありました。
早く自動導入ができるようにしないといけませんね。
この領域は恒星以外の天体がほとんど無くて、ちょっと(かなり)寂しいです。
試写画像を裏面モニターで見ても、「M74」 は恒星ではなさそうですが渦巻銀河とは分かりませんでした。
2014年と2016年に撮影した画像を使って仕上げていますが、長辺方向は約96%,短辺方向は約96%のトリミングになっています。
総露光時間が170分になったので、背景はかなり滑らかになったと思います。
でも銀河がはっきりくっきりするわけではないですね。
銀河の色合いは、2014年のものは青白っぽく、2016年のものは赤っぽく写りました。
合成したので中間的な色合いになりましたが、どれが本当なのでしょう?
右端のやや下のあたりに、とても淡いですがもやもやしたものがあります。
こんなところにも分子雲があるのでしょうか?
それとも、単なるムラでしょうかね?
M74 (ピクセル100%表示で切り抜き)
無理を承知で100%表示で切り抜いてみました。
真上から渦巻きを眺める格好になる 「フェイスオン銀河」 です。
でもメシエ天体の中で最も暗い天体の一つと言われているそうです。
渦巻きの形はとてもきれいだそうですが、とても淡いですね。
それでも1本がぐるりと巻いた様子が何とか見てとれます。