2019.03.11 Monday
星野写真(60Da、100mm) ふたご座領域2
2019年3月に再処理しました。 → 前のバージョンはこちら
ゴールに向けて長いラストスパートをしていて、この再処理もその一貫です。
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「ふたご座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・NGC2392 : 惑星状星雲(エスキモー星雲、Caldwell Object C39)
撮影日時 : 2014/10/25 03:08〜 360sec×15枚
撮影場所 : 長野県・蓼科にて 気温は約-2℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
追尾 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw11.1 : Raw現像
・DSS : コンポジット
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩強調
・FlatAidePro : シェーディング補正
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(B) 5段階評価
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
この領域の目玉はエスキモー星雲なのですが、こんなに小さいとは思いませんでした。
名前は有名で、カルドウェル天体にも選ばれているほどなので、そこそこの大きさなのかと思っていました。
試写画像を裏面モニターで見てもそれらしき天体は見当たりません。
写野がずれているのかと何度も確認し直したほどです。
それでもフォーカス合わせがうまくいったので、何とか色合いだけでも表現できたように思っています。
この領域は、この星野写真シリーズから外そうかなあ?
それよりも写野中央付近のとても赤い星が目を引きますね。
2019年に処理をやり直しました。
星が煩わしくならないようにコントラスト強調などは控え目にしたつもりです。
でも見比べてみると、あまり変わらないような気もします。
画像の右寄りの領域の星が青っぽいのですが、冬の銀河(天の川)に近いせいでしょうか?
それともこの部分だけフォーカスがやや甘くなったのでしょうか?
写真星図を見るとやはり青っぽいので、実体だと判断しましたが、悩ましいですねえ。
NGC2392 (ピクセル100%表示で切り抜き)
無理を承知で100%表示で切り抜いてみました。
矢印の先の水色の天体がエスキモー星雲です。
とても小さくて、私の光学系では恒星と区別がつきません(涙)。
視直径は45秒ほどで、衝を迎えた木星と同じくらいの大きさだそうです。
辛うじて、その色合いが惑星状星雲の特徴を表していますかね。