2019.06.26 Wednesday
星野写真(60Da、100mm) へびつかい座領域5
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「へびつかい座領域5」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・IC4756 : 散開星団
・NGC6633 : 散開星団
・Mel 186(ポニアトフスキーのおうし座) : 散開星団
撮影日時 : 2016/06/01 22:43〜 300sec×20枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて 気温は約+6℃
撮影日時 : 2019/06/05 23:00〜 300sec×18枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約+13℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
赤道義 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw11.1 : Raw現像
・DSS : コンポジット
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩強調
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(C)、透明度(BC)、フォーカス(B) 5段階評価 2015/03/12
空の暗さ(BC)、透明度(BC)、フォーカス(B) 5段階評価 2019/06/05
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
ここは「へびつかい座」と「へび座」の境界付近です。
天の川の端にあたり、左下は雲のようなもくもくと暗黒帯の世界ですが、右上は一面の微光星の世界です。
そしてあまり目立ちませんが大きな散開星団が3つあります。
そんなコントラストがちょっと面白いかなあと感じる領域です。
でも正直に言うと、赤い散光星雲などが無いので、色合い的にちょっと地味ですね。
午後は雷雨になり、夜になっても早い時間帯はあちことでピカピカと光っているような状態でした。
でもこれを撮影した頃には、空の状態がやっと安定してきました。
ファインダーではほとんど星が見えないので、構図決めに少し手間取ってしまいました。
2016年に撮影した画像も使って処理しました。
→ 2016年の撮影はこちら
それぞれをコンポジットしてグラデーションマスクを使ったかぶり補正を施してから、明るさを合わせてコンポジットしています。
それからは通常の処理で仕上げています。
どうしても構図がずれてしまうので、長辺方向が約99%、短辺方向が約96%のトリミングになっています。
異なる世界が隣接しているので、処理は意外と厄介です。
左下のモクモクした領域と右上の微光星の世界の明るさ(暗さ)の対比をどの程度にするかで悩みました。
今回は前回ほどコントラストをつけないで仕上げてみましたが、どうでしょう?
3つの散開星団がどれもカタログ名が違っているのが面白いですね。
「Mel 186」はとても大きな散開星団で、同じような明るさの5つの星がV字型に並んでいます。
「おうし座のヒアデス星団」の並びに似ていて、「ポニアトフスキーのおうし座」という名があります。