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2011.07.15 Friday

星景写真(ガイド撮影)の撮影と後処理方法

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    デジタルカメラを用いた星空写真の撮影方法と後処理に関してまとめてみました。

    今日は、星景写真(ガイド撮影)です。



    1.星景写真でガイド撮影は必要?

    固定撮影で露光時間を長くすると、日周運動によって星は点ではなくて線になってしまいます。
    レンズの焦点距離や星の位置によっても異なるのですが、大まかに言って、点に見えるようにするには露光時間を30秒以内にしたいです。

    暗くてきれいな星空が見える場所では、以下の式が適正な露光条件の目安かと思います。
        (ISO感度)×(露光時間(秒))/(F値×F値)〜12500

            ※ 最近は星をもっとくっきり写したくて、この数倍の露光をすることもあります。 (追記 2014.02.11)

    ISO感度として3200が実用的に使える場合でも、レンズのF値は2.8が必要です。
    ISO感度が1600の場合は、F値は2.0が必要です。
    ISO感度が800の場合は、F値は1.4が必要です。

    2004年から2007年頃は、デジタルカメラとして20Dと20Daを使っていました。
    これらのカメラでは、ISO感度の上限は1600でした。

    ISO1600のカメラでF2.8のレンズを使う場合では、適正な露光時間は60秒程度になります。
    幾つかの選択肢が考えられます。
        ・露光時間を30秒程度にして、画像処理で明るく補正する。
        ・星が短い線になるのを許容する。
        ・赤道儀でガイド撮影する。

    第1の選択肢の画像処理で無理に明るくする方法は、画像がノイジーになるのであまりお勧めできません。

    第2の選択肢(60秒の固定撮影)の例を示します。 (縮小表示と等倍表示)
        ・縮小表示では一見分かりませんね。
        ・ディフュージョンフィルターを使用しているので、より目立たなくなっているかもしれません。




      2005/11/30 21:36  EF16-35mm(16mm) F2.8→2.8  固定撮影(60秒) DIFFUSER-FILTER
      EOS 20Da RAW、ISO1600  瑞牆山自然公園



    第3の選択肢(60秒のガイド撮影)の例を示します。 (縮小表示と等倍表示)
        ・星は点像に写るのですが、地上の風景は日周運動で流れて、少しボケてしまいます。
        ・ISO感度を下げたほうがノイズの点で良いのですが、地上の風景のボケが増してしまいます。




      2006/04/21 22:59  EF16-35mm(16mm) F2.8→2.8  ガイド撮影(60秒) DIFFUSER-FILTER
      EOS 20Da RAW、ISO1600  山梨県 高根町


    当時は第3の選択肢を選んでいました。
    今なら、ツールで強力なノイズ低減処理ができるので、第1の選択肢を選ぶかもしれません。
    あるいは、第2の選択肢を選ぶかもしれません。

    もしも明るいレンズが無かったら、
    レンズのF値が4.0の場合は、(ISO1600のカメラでは)120秒の露光時間となり、迷わずに第3の選択肢を選ぶでしょう。



    2.赤道儀

    この用途に使うには、ポータブル赤道儀が最適です。
        ・軽量で、あちこち持ち運びが出来ないとダメです。
        ・主に広角レンズを使い、露光時間は長くても数分です。

    私はタカハシの「スカイポート」をベースに、以下のように組み上げています。
        ・三脚の雲台は、マンフロットの410(3軸の微動付きのもの)
           ・これで極軸合わせが非常に楽になります。
        ・V金具+スカイポート
        ・極軸望遠鏡
           ・視野の中心付近に北極星が入ればOKとします。
        ・カメラを搭載する自由雲台
     



    かなりトップヘビーで重心が中心よりずれているので、倒さないように気をつけています。
    縦構図の場合は、カメラを思った向きにセットしづらい事が多いです。



    3.カメラとレンズの設定等

    星景写真(1枚撮り)の場合と同じです。



    4.撮影例

    2004年から2007年頃は、デジタルカメラとして20Dと20Daを使っていました。
    これらのカメラはISO感度の上限が1600でしたので、F2.8のレンズを使って、星景写真でも赤道儀でガイド撮影していました。


    例1 : [ISO1600、F2.8、30秒、固定撮影]
        ・画像処理で明るさを補正してあります
        ・Raw現像をやり直して、CameraRaw6のノイズ低減処理でなかりノイズが目立たなくなっています。


      2005/05/04 01:27  EF15mm F2.8→2.8  固定撮影(30秒)  DIFFUSER-FILTER
      EOS 20D RAW、ISO1600  長野県 入笠山



    例2 : [ISO800、F2.8、120秒、ガイド撮影]
        ・星は点像に写るのですが、地上の風景は日周運動で流れて、少しボケてしまいます。
        ・ISO感度を下げたほうがノイズの点で良いのですが、地上の風景のボケが増してしまいます。


      2005/05/08 00:15  EF16-35mm(16mm) F2.8→2.8  ガイド撮影(120秒)  DIFFUSER-FILTER
      EOS 20D RAW、ISO800  長野県 入笠山



    例3 : [ISO1600、F2.8、60秒、ガイド撮影]
        ・当時はこのスタイルで星景写真を撮っていました。


      2005/11/08 23:27  EF16-35mm(16mm) F2.8→2.8  ガイド撮影(60秒)  DIFFUSER-FILTER
      EOS 20Da RAW、ISO1600  山梨県 高根町



    例4 : [ISO1600、F2.8、60秒、ガイド撮影]
        ・20Daはノイズがかなり低減されていて、ISO1600でもあまり不満はありませんでした。


      2005/11/30 22:35  EF16-35mm(17mm) F2.8→2.8  ガイド撮影(60秒) DIFFUSER-FILTER
      EOS 20Da RAW、ISO1600  瑞牆山自然公園


     








    コメント

    おはようございます。
    うちでは古いSP赤道儀を改造したポタ赤を使ってます。
    そういえば最近では星景用に露出時間を伸ばすことができる、0.5倍速でも駆動可能な赤道儀用のコントローラーがありますね。
    コントローラー自体はそれほど壊れるものでもないですけど、今、ポタ赤用に使っているものが壊れたら、購入を考えて見たいと思います。
    2011/07/15 8:11 AM by さとう
    >さとうさん、こんにちは。

    0.5倍速、ちょっと惹かれますね。
    スカイポートも私が買ってから少し経って、改良版で可能になったみたいです。

    デジカメの時代になって、ポータブル赤道儀がまたちょっと注目されているような気がしています。
    2011/07/15 8:34 AM by やまねももんが
    こんにちは
    私も0.5倍速にかなり興味があります。
    通常の1倍速コントローラーで、5秒電源ON、5秒電源OFF(ストップボタンがあればストップ)ではどうなんだろう?と前から考えていましたが、まだ実行した事はないです。
    2011/07/15 11:57 AM by かたくちいわし
    >かたくちいわしさん、こんにちは。

    それ、一時考えたことがあります。
    でも、コントローラとストップウォッチと懐中電灯と、少なくとも手が3本必要だなあと思って、今だに案のままです。
    2011/07/15 12:11 PM by やまねももんが

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