星空が好き、猫も好き

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2014.11.10 Monday

昨日の星景写真の処理に関して

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    今日は、昨日ご紹介した星景写真の処理に関してお話します。  → 昨日の記事

    処理は全て PhotoshopCC と CameraRaw8.5 で行っています。
    処理の全てをレイヤーとして下に示します。
     


    (1) Raw現像

    Raw現像は CameraRaw8.5 で行っています。
    画像を下に示しますが、この状態が今までの星景写真としてご紹介しているものです。
     

     

    (2) 偏り補正

    明るさや色合いの大まかな偏りをグラデーションマスクを使って補正します。
    例えばこのカメラでは左端がやや赤っぽくなるので、その赤みを抑えています。
    そして、右側の赤みを少し抑えて、上側を少し明るくしています。


    (3) コントラスト強調

    「明るさ・コントラスト」を使って少しコントラスト強調します。
    この時に下のようなマスクを使って、明るい星などがより飽和しないようにします。
    マスクの作り方はこちらの記事を参照して下さい。  → こちら
     

    処理後の画像を下に示します。
    普通にコントラスト強調を行うと、明るさだけでなくて色合いもコントラストが付きます。
    例えば、少し青っぽかった星空はより青っぽくなります。
    そこで、ここでは「レイヤーの描画モード」を「輝度」にして、それを避けています。
     


    (4) 地上部分の処理

    ここまでの処理を行った画像をレイヤーとして貼り付けて、スマートオブジェクトに変換します。
    これによって以下の処理のパラメータを何度も変えることができ、結果を見ながら微調整できます。

    まず元画像を使って、地上の風景部分が白くて星空部分が黒いマスクを作ります。
    このマスクの作り方は別途説明したいと思います。
    地上部分と星空部分の境界での不自然さを少しでも軽減させるために、マスクのぼかし量を変えてみました。
    その結果、この場合は5px程度が良かったです。
    ぼかし量はスマートフィルターの属性で指定できます。
     

    処理は CameraRaw8.5 で行いましたが、主なパラメータを下に示します。
    「シャドウ」で暗部を持ち上げて、「明瞭度」で中間調を広げています。
    また「ノイズ低減」は、「輝度」は30、「カラー」は15と、いつもよりは強めに設定しました。
     

    処理後の画像を下に示します。
     

    左下隅が赤紫色になっていますが、何でしょうね?
    この部分はグラデーションマスクを使って色合いを補正しました。


    (5) 星空の処理

    ここまでの処理を行った画像をレイヤーとして貼り付けて、スマートオブジェクトに変換します。

    地上部分の処理でのマスクを反転させたものをマスクとして使います。
    ここでも CameraRaw8.5 を使って処理を行いましたが、主なパラメータを下に示します。
     

    処理後の画像を下に示します。
     


    (6) 星空部分の追加処理

    低空部分の明るさと色合いを調整します。
    そのために、星空部分の処理で使ったマスクにグラデーションを掛け算して、下のようなマスクを作りました。
     


    (7) 星空部分の追加処理

    星空部分全体の色合いを調整します。
    星空部分の処理で使ったマスクを使って、「レベル調整」で色合いを整えて、「色相・彩度」で主にブルーの彩度を整えました。

    最近の私の星空写真はかなり青みが強かったのですが、今回はナチュラル仕様で仕上げました。
    それでもまだニュートラルグレーよりも少し青みが強いです。
    この日のように星空が澄んでいてきれいだと、どんな色合いにでも調整できるのですよねえ。


    (8) 輝点とゴミの処理

    地上の暗い部分を無理して明るくしているので、所々に輝点が目立ちました。
    これを「コピースタンプツール」を使って消します。
    さらにセンサー面にゴミがあったようで、星空部分に丸く暗い領域がありました。
    これを「楕円形選択ツール」を使って少し明るくして誤魔化しました。


    (9) 明るさ調整

    全体の明るさを整えて完成です。


     







    コメント

    色々やろうとするとPhotoshopなんですかね?
    SIも色々できるんでしょうけど、きっと使いこなせてないだけだろうなぁ。
    やっぱり画像処理にも手間隙かけていい作品になるんですね。
    この工程を見ていると、う〜ん自分の性格には向いてないのかも。。
    2014/11/10 8:16 AM by びっけパパ
    >びっけパパさん、こんにちは。

    確かに初めての人にはPhotoshopは障壁が高いかもしれませんね。
    でも天文写真以外の一般の写真にも使えるので、とても便利なツールですよ。
    天文写真は撮影よりも後処理のほうが時間も手間もかかるのが難点ですが、いろいろやっていて思わぬ発見をしたときは楽しいですよ。
    画像ファイルをレイヤーの形で保存しておくと、後から見て何をやったかが分かるし、パラメータ等を変更するのも容易です。
    ただしファイルサイズがかなり大きくなりますがね。
    2014/11/10 1:40 PM by やまねももんが
    こんにちは
    ひと手間どころか手間暇の段重ね。
    マスクのところで思わず『ここを』を押してしまい、アァー
    Photoshopは持ってなかった(._.)
    工程をここまで説明いただくと分かる方は当然参考になるのでしょうね。
    丁寧な撮影、丁寧な画像処理を肝に命じた次第です。
    2014/11/10 2:08 PM by テナー
    勉強になります!
    がんばってマスターするぞ!
    2014/11/10 4:35 PM by 阪神ファンいっこう
    >テナーさん、こんにちは。

    手順を書き出すとかなりの量になりますが、実際にやってみるとそうでもないのです。
    時に自分の気に入りように仕上がる場合は、楽しさのほうが勝りますからね。
    マスクの作り方(こちら)はPhotoshopの話になってしまいますが、天文写真では重宝しますよ。
    仰るように丁寧さは重要です。
    どこかで手を抜くと、それがしっかり反映してしまいますからね。
    2014/11/10 5:09 PM by やまねももんが
    >阪神ファンいっこうさん、こんにちは。

    Photoshopを使い慣れているいっこうさんなら、おちゃのこさいさいでしょ。
    今更ながらですが、画像処理って本当にマジックですね。
    2014/11/10 5:13 PM by やまねももんが
    こんにちは。
    なるほど、こういうふうに処理しているのですね。大まかな所はなんとなく分かりました。
    初心者でステライメージしか使ったことがない私には、消化不良ですが。(ゴロゴロ 苦笑)
    >「楕円形選択ツール」を使って少し明るくして誤魔化しました。
    おお、これは完全に理解できます。先ごろ球状星団の処理でフラット処理が面倒でやってしまいました(笑)
    2014/11/10 5:24 PM by ヤマボウシ
    >ヤマボウシさん、こんばんは。

    概略だけでも分かって頂ければ嬉しいです。
    センサーのゴミは結構気を付けているつもりですが、今回は全く気付きませんでした。
    ときどきこうやって誤魔化しています(苦笑)。
    2014/11/10 7:41 PM by やまねももんが

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