星空が好き、猫も好き

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2014.11.17 Monday

星景写真の写し方を見直しています

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    星景写真の写し方を見直しています。

    今までの撮影方法や条件は主に以下の通りです。
    星をはっきりくっきり写すことに重点を置いた条件で、ポタ赤で追尾しています。
      ・カメラ : フルサイズ機(EOS 5DMark供
      ・レンズ : 24mm(絞りはF2.8で使用)
      ・フィルター : ディフュージョンフィルター(Lee#2,3 レンズの後ろに配置)
      ・露光条件 : ISO3200、60秒

    これはこれで一応満足しているのですが、
    地上の風景を明るくしようと処理したらボケボケで酷い状態になっていることに気が付きました。
    今まではあまり明るくしなかったので目立たなかったのです。

    その要素と要因はいろいろ考えられます。
      ・ボケている。
        ・追尾しているので流れている。
        ・ディフュージョンフィルターを使っている。
      ・暗部の諧調や解像度が不足している。
        ・高ISO感度で撮影している。
        ・カメラの能力の限界
        ・かなり暗いのを無理やり明るくしている。



    (1) 追尾撮影と固定撮影の比較

    まず60秒の追尾の影響を調べてみました。
    下に追尾撮影したものと固定撮影したものを示します。
    元画像を長さで1/2にリサイズして一部を切り出しています。
    なお、両方ともLee#2のフィルターを使用しています。

      追尾撮影(60秒)

      固定撮影(60秒)

    これを撮影した日は風がとても強くて、固定撮影のものも木々がブレています。
    それでも追尾撮影したものと固定撮影したものの差は歴然です。
    ちょっと(かなり)甘く考えていました。

    地上風景の描写を大事にしたいなら、固定撮影でないと駄目ですねえ。
     

    (2) 固定撮影での露光時間

    でも固定撮影すると(当たり前ですが)星が流れてしまいます。
    この星の流れが気にならないようにするには、露光時間を短くする必要があります。
    で、実験してみました。
     

    元画像を長さで1/2にリサイズして一部を切り出しています。
    明るい星は ”わし座のアルタイル” で、赤緯は9度ほどなので、星の流れに関して最も厳しい条件です。

    どこまで星の流れを強要できるかは人によって異なるでしょうが、
    私は30秒がぎりぎりで、できれば20秒にしたいです。



    (3) 高ISO感度での撮影で画質はどうなるのか?

    単純に計算すると、露光時間を20秒にするにはISO感度を3倍の9600にしなければなりません。
    一般にISO感度を高くすると、解像度も諧調も低下し、ざらざらでノイズっぽい画像になります。

    で、実験してみました。

    5DMark兇肋鑞ISO感度は6400までなので、友人から6Dをお借りしました。
    こちらは常用ISO感度は12800まで使えます。
    なお、カメラ内部の各種ノイズ低減設定はオフにしています。
    また、撮影時の気温は3℃程度でした。

    Raw現像では色合いの調整と周辺減光の補正だけをして、コントラスト強調などは行っていません。
    下に画像全体を示しますが、元画像を長さで1/2にリサイズして一部を切り出しました。
     

    またRaw現像(CameraRaw8.5)でのノイズ低減をしたものとしないものを比較しました。
    ノイズ低減のパラメータを下に示します。
     

    なお、以下の点に注意して結果を見て下さい。
      ・撮影した日は風があったので、木々がブレています。
      ・Lee#2のフィルターを使用しています。
      ・フォーカスは両機で厳密に調整した訳ではありません。
         ・6DでAFで調整し、5DMark兇任呂修里泙淹箸い泙靴拭
         ・”こと座のベガ” 付近のピクセル等倍場像を下に示しますが、両機で差は無いように思われます。
     


    以下に両機での結果を示します。

      5DMark


      6D


    何とも悩ましい結果になりました。
      ・CameraRawでのノイズ低減処理は、解像度は低下するが効果が大きいので使いたい。
      ・ノイズ低減処理を前提にすると、5DMark兇任ISO1600-6400では有意差は小さい。
      ・ノイズ低減処理を前提にすると、6DでもISO1600-6400では有意差は小さい。
        ・しかしISO10000では画像がやや甘くなるのが分かる気がする。
      ・同じISO感度で比較すると、ノイズの様子は同程度だが、6Dのほうが解像度が高い。
        ・画像のディテールが崩れていないと言ったほうが適切かもしれない。



    もう少し続きます。


     







    コメント

    気にしなければ気にならない。
    気にし始めると気になってしょうがない。
    人間、満足できない生き物なんですね。
    ももんが師匠が行き着いた結果を参考にするだけで今の自分は満足できそうなので結果を期待しています(笑)
    2014/11/17 5:46 PM by びっけパパ
    >びっけパパさん、こんにちは。

    はい、これが私の性分(性格)のようで、自分でも困ったものだと思っています(苦笑)。
    でも多くの日本人が持っているこの部分が、技術立国日本を作り上げたのだと思っています。
    でも結果的には、それだけでは駄目だったのですよね。
    とんでもない結論に行きついたら、御免なさいね。
    2014/11/17 6:10 PM by やまねももんが
    はじめまして 星景歴約半年のeos_eosと申します。
    身近に星撮りさんがいない為、
    やまねももんがさんのブログを教本として
    利用させていただいてます。ありがとうございます。
    ポタ赤を所有していないので
    追尾撮影での風景描写とのバランスが気になって
    いました。
    今回の記事、これやっと思いコメントさせていただきました。
    次号、楽しみです。
    2014/11/17 6:21 PM by フーマン
    >フーマンさん、こんばんは。

    始めてから半年なのですか?
    ブログを拝見させて頂きましたが、きれいな写真を撮られているじゃないですか。
    星景写真はとても面白くて楽しいですよね。
    でもやればやるほど奥が深いのを実感しています。
    私の記事は独断と偏見に満ち満ちているので、全てを鵜呑みにしては駄目ですよ〜(笑)。
    納得できる部分だけを参考にして下さいね。
    2014/11/17 7:01 PM by やまねももんが
    経済を考えるなら「費用対効果を考える」とか「過剰品質にならないように」となるのでしょうが、趣味の世界では、あと少しで納得できそうとなると、そこに手間暇費用を惜しまない、となりがちですね。
    要はどこで妥協できるか。
    私はすぐに妥協しまくっていますが・・・。
    2014/11/17 9:51 PM by 悠々遊
    こんばんは
    星景写真って難しいですね。
    私も直焦点撮影の合間に「星景写真もどき」を撮ってますが、もう少しちゃんと撮りたいなと思っていたところです。
    とても参考になりました。

    いま、明るい広角短焦点が欲しくて困ってます(笑)
    2014/11/17 10:34 PM by おりおん
    >悠々遊さん、おはようございます。

    はい、仰る通りです。
    自分の人件費?で何とかなるのなら、惜しげもなく投入してしまいます。
    最初は60点ぐらいを目指すのですが、それが出来そうになると70点を目指そうとなり、さらに、、、。
    どこかで満足しないといけませんねえ(苦笑)。
    2014/11/18 4:22 AM by やまねももんが
    >おりおんさん、おはようございます。

    ええ、思っていた以上に奥が深いですね。
    でもどのジャンルでも、やっていくと同じようなものなのかもしれませんね。
    明るい広角レンズは星景写真や流星写真で良い仕事をしてくれますし、星野写真も面白いですよ。
    今はキヤノンよりもニコンのほうが評判が良いですね。
    2014/11/18 4:28 AM by やまねももんが
     やまねももんがさんの実験、比較画像がわかりやすくてすごく参考になります。理論的、というか、理系的で、文系脳の私は学ぶことがいっぱいです。
     こだわる、って大事ですよね。反省!
    2014/11/18 3:45 PM by 阪神ファンいっこう
    >阪神ファンいっこうさん、こんにちは。

    趣味は楽しくやらなきゃ駄目ですが、こだわりも必要だと思っています。
    でも私の場合はこだわり過ぎかもしれません(苦笑)。
    記事はできるだけ分かりやすく書いているつもりですが、変なところは指摘して下さいね。
    2014/11/19 9:36 AM by やまねももんが

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