星空が好き、猫も好き

しばらく「宇宙物理学」のブログになります。
星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

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2014.12.26 Friday

星野写真(60Da、100mm) カシオペア座領域3

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「カシオペア座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・NGC869,884 : 散開星団(二重星団、Caldwell Object C14)
      ・IC1805 : 散光星雲 (ハート星雲)
      ・IC1848 : 散光星雲 (ソウル星雲、胎児星雲)






      撮影日時 : 2014/12/18 20:42〜  240sec×24枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-8℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      追尾 : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw8.5 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

      空の暗さ(CD)、透明度(B)、フォーカス(B)  5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



    この領域には、大きな散開星団と散光星雲があります。
    散開星団は同じような明るさのものが2つ並んでいて、”二重星団” と呼ばれています。
    ペルセウス座に位置しますが、カシオペア座からたどったほうが探しやすいと思います。
    散光星雲も大きなものが2つ並んでいて ”ハート&ソウル” と呼ばれています。

    この散光星雲は存在だけなら簡単に写せますが、諧調豊かに仕上げようとすると案外と手強いです。
    光害カットフィルターを使って、撮影時点でコントラストの高い画像を得なければ駄目かもしれませんね。

    この領域は秋の銀河(天の川)の中なので、微光星がびっしりです。
    そして所々に暗黒帯がうねうねしています。
    左下の領域がちょっと茶色っぽいのですが、暗黒帯のような分子雲のような感じですね。



    二重星団 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        とても大きくて密集度も高い散開星団です。
        双眼鏡で見るととても綺麗ですよねえ。
        昔は恒星と思われていたようで、西側の星団にはh、東側にはχのバイエル符号が付けられていました。
        私はhχ(エイチ・カイ)という名前で教わりましたが、今はそう呼ばないのでしょうか?
        青い星に混ざってオレンジ色の星が点在しているのがきれいですよねえ。
        そして写真では、右斜め上の方向に並ぶ星の列が目立ちます。
     



    IC1805 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        大きな散光星雲で、その形から「ハート星雲」と呼ばれています。
        輪郭の部分が特に星雲として目立っているのですが、ちょっと面白いですね。
        ちょうど真ん中付近に散開星団があります。
        右上の特に明るい部分は「IC1795」という別の番号が付けられています。
     



    IC1848 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        これも大きな散光星雲で、その形から「Soul Nebula(胎児星雲)」と呼ばれています。
        赤一辺倒ではなくて青い成分もあるようですが、私の写真ではよく分かりませんね。
     



    前回(2014.09.23)はフォーカス合わせに失敗したので撮り直しました。
       → 前回のもの
    今度はフリンジ低減処理をしなくて済んだので、星の色が何とか表現できたかと思います。
    また前回の反省から、コントラスト強調をやり過ぎないように注意しました。
    でも前回よりも空が明るかったので、散光星雲にはちょっと辛かったようです。
    次のシーズンに夜半過ぎの暗い星空で再チャレンジしたいです。


     








    コメント

    二重星団は何度も撮っていますが、ハート星雲や胎児性運はハードルが高そうで、まだレンズを向けていません。
    ももんがさんのように繰返し撮影する事で、対象にあった撮影方法や処理を習得していくのが黄道なのでしょうね。
    来シーズントライしてみます。
    2014/12/26 7:44 AM by 悠々遊
    こんにちは、いつもながら素晴らしい画像みいってしまいます。ひとつ訪ねてもいいですか。
    私の場合60Dのノーマルにポタ赤ですが、6〜7分で枚数沢山と10分かけて枚数そこそこでは、やはり写り全然違いますか?やはりポタ赤で高望みしない方がいいかな。
    2014/12/26 8:04 AM by 夕焼け熊五郎
    >悠々遊さん、こんにちは。

    ハート星雲や胎児星雲はそれほど淡くないので大丈夫ですよ。
    是非狙ってみて下さい。
    なかなかこれはというものが撮れずに、何度も撮り直ししていて恥ずかしいです。
    私も来シーズンこそはと思っています。
    2014/12/26 8:32 AM by やまねももんが
    >夕焼け熊五郎さん、こんにちは。

    後処理のことを考えると、ヒストグラムのピークが横軸の真ん中あたりにくるのが良いと思います。
    明るいのを暗くするのは楽ですが、暗いのを明るくするのはいろいろと弊害が生じてしまうからです。
    露光時間は、空の明るさ,光学系のF値,ISO感度,公害カットフィルターの種類と有無、等に依存しますから一概に何分とは言えません。
    いずれにしても、たっぷり露光してあっさり処理するのが理想ではないでしょうか?
    でも追尾の関係で1枚当たりの露光時間を長くできない場合には、枚数で稼ぐのも手だと思います。
    ただし、その場合は後処理の技術により高いものが要求されると思いますよ。
    2014/12/26 8:43 AM by やまねももんが
    こんにちは
    100mmの画角に綺麗に収まってhχがアクセントになり構図のの参考にさせて頂きます。
    ヒストグラムの中央に置くことを意識していますが、相当明るくなり後の画像処理を考えると二の脚を踏んでしまうことが多いです。
    "明るいものを暗くするのは楽"の言葉を信じて次回は
    思い切り真ん中に来るくらい露出をかけてみます。

    2014/12/26 12:47 PM by テナー
    >テナーさん、こんにちは。

    はい、ハート&ソウルと二重星団がちょうどよい具合いに収まりました。
    星雲は露光オーバーかなと思うぐらいのほうが写りが良いですよ。
    でも散開星団はもっと露光を抑えたほうが良いでしょうね。
    一緒に撮るとこのあたりが厄介なのですが、星雲のほうを優先して撮っています。
    2014/12/26 1:26 PM by やまねももんが
    こんにちは。
    星が殆ど隙間なく、ビッシリと張り付いていますね。銀河ってすごい星数だと
    改めて思いました。「枚数で稼ぐと後処理の技術により高いものが要求される」
    これは、金言ですね。φ(.. ) メモメモ 
    ハート&ソウルは撮ったことがありませんが、頭の片隅に入れておこう(・・)
    2014/12/26 3:02 PM by ヤマボウシ
    >ヤマボウシさん、こんにちは。

    銀河(天の川)の中はいろんな天体があってとっても楽しいですが、この星をどう扱えばいいのか悩んでしまいます。
    微光星はマスクを作ってある程度は抑え込んでいるのですが、この処理が適当かどうかは自信がありません。
    星雲は処理前である程度の明るさがあると、無理な処理をしなくてもきれいに浮かび上がってくれます。
    この星雲はかなり大きいので、カメラレンズでないと入りきらないと思いますよ〜。
    2014/12/26 3:37 PM by やまねももんが
    枚数稼ぐと後処理に高度な技術ですか。。
    暗いところでじっくり撮ってみたいが。。
    私の場合はまずはフラット処理しなきゃですね。
    ハートもソウルも自然な感じでありながらしっかりてすね。
    2014/12/26 6:43 PM by びっけパパ
    >びっけパパさん、こんにちは。

    大雑把に言って、背景と星雲の明るさの差(比ではありません)が大きいほど処理が楽です。
    差が小さい場合には、それをきれいに炙り出すのはかなりの技術がいるのではないでしょうか。
    アンプノイズ(熱かぶり)が気になるカメラではダーク減算は必須でしょう。
    でもそうでない場合にはダーク減算よりもフラット補正の方が効果はずっと大きいですよ。
    でもまあ、楽しみながらやるのが一番ですけどね。
    2014/12/27 9:20 AM by やまねももんが

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