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星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
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2014.12.29 Monday

肉眼でのフォーカス調整は諦めました

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    100mmレンズによる星野写真シリーズでは、以下のカメラとレンズを使っています。
      ・カメラ : CANON EOS 60Da
      ・レンズ : CANON EF100mm F2.8L MACRO IS USM

    このレンズはフォーカス調整がとてもシビアで「神の目」と「神の手」が必要だと感じています。
    悪戦苦闘した末に、今年の2月に写真のような「神の手」を入手しました。
      → 記事はこちら
     


    最初のうちはなかなか調子良かったのですが、そのうちに失敗作を量産するようになってしまいました。
    原因は(年による)目の衰えだと思っています。
    日によって、どうしてもフォーカスのピークが掴めないのです。

    このレンズとカメラの組み合わせでは、星像が最も小さくなったと感じた時には星の周囲に赤いフリンジが生じてしまいます。
    ピクセル200%で切り抜いた例を示しますが、左からR,G,B,Colorです。



    Rの星像が他より大きいので、星の周囲に赤いフリンジが生じてしまうのです。
    だから星像が最も小さくなったと感じたところから少しずらしてやるのですが、これがどうしても安定的にできないのです。
    なお、赤の写りが良くないノーマルカメラでは、これほどの赤いフリンジは生じないようです。


    という訳で、肉眼でのフォーカス調整は諦めて以下のような「神の目」を使うことにしました。
      ・リモートライブビュー(EOS Utilityの機能)
      ・ぴんたんさん作成の「PintAide」

    これは以前にも使っていたことがありました。  → 記事はこちら
    でも野外でPCを使うのが億劫で、そのうちに使わなくなってしまったのです。
    下の写真は、イメージを説明するための合成写真です。



    以前の使い方と異なる点は、1等星よりも明るい星を使うことです。
    フォーカスを大まかに合わせて、赤い矢印のボタンをクリックしていくと星がどんどん大きくなっていきます。
    その状態から、今度は青い矢印のボタンをクリックしていきます。
    星像が小さくなっていくと共に周囲に赤いフリンジが見えてきます。
    「PintAide」の数字が最少になったところでは、まだ赤いフリンジが残ります。
    さらに青い矢印のボタンを数回押していくと、数値はやや大きくなりますが赤いフリンジは見えなくなります。


    ぎょしゃ座のカペラを使って、数値が最少より0.2〜0.3ぐらい大きくなったところで撮影したものを下に示します。
    まだわずかに赤いフリンジが残っていますが、かなり良い状態です。




    おおいぬ座のシリウスを使って、同様に数値が最少より0.2〜0.3ぐらい大きくなったところで撮影したものを下に示します。
    赤いフリンジは全く無くなりましたが、ちょっとシャープさに欠けるようで、行き過ぎた気がします。




    赤いフリンジからさらに逃げるようにフォーカスをずらすと、逆に青いフリンジが生じてしまいます。




    まだ2晩しか実験をしていないのですが、どうも赤いフリンジが完全に消える一歩手前辺りが最適かなと感じています。
    でもこの判断はリモートライブビューではできないので、試写をしてその画像をじっくり見なければなりません。
    手間と時間はかかりますが、フォーカス調整がうまくいったときの画像は一味も二味も違います。
    まだまだ詰めなければならないことはいろいろありますが、再現性が高いことは本当に頼もしいです。
    なお、フォーカスリングが不用意に動いてしまわないようにマイクロフォーカスアジャスターは装着しています。


    最大の注意点は、フォーカス調整ができたら速やかにフォーカススイッチを「AF」から「MF」に戻すことです。
    リモートライブビューでのフォーカス調整は「AF」にする必要があるのですよね。
    インターバルタイマーを使って本番の撮影をするときに、「AF」のままだとせっかく調整したフォーカスが水の泡になってしまいます。
    これをやってしまうと、本当に泣きたくなりますよ。


     








    コメント

    おはようございます。

    いや〜ぁ!ゴッドタイミングで、ガス。グッドなんてもんじゃないです(笑)
    カメラレンズでのピントがイマイチわからず、夜も眠れず昼寝してました。
    師匠が仰る赤フリンジ。星像が一番小さい時がジャスピンだと思っているのに
    モワっと赤いのが出てきて悩んでいました。ハハッハハは!!
    光学的ジャスピンが必ずしもベストじゃないと言う風に理解してよろしいでしょうか?
    私は、理屈がわからないまま、この赤フリンジが目障りで前か後ろか不明ですが
    少しずらして撮影してました。
    当初、ピントエイドを使っていたのですが、赤を消すと数値が増え、精神的に
    気持ちが悪いので、今は使ってないです(笑)直焦撮影では使わせてもらってます。
    今も理屈がよくわかってないですが、師匠のこの記事のおかげで、
    安心してずらせます(笑)
    元々山口のじぃの感性はズレてる?って、ホットってください!ハッハハハは!!
    2014/12/29 7:25 AM by 山口のじぃ
    >山口のじぃ様、おはようございます。

    レンズが完璧でどの波長でも焦点面が全く同じならばこんなに苦労しなくて済むのですよねえ。
    何のことはない、RGBで焦点面が微妙に異なっているわけです。
    星像が最も小さくなった時は、Gの星像が一番小さくなるようです。
    人間の眼はGの感度が最も高いので、まあリーズナブルと言えばそうなりますかね。
    5D2ではこれほどではないので、赤が良く写るカメラならではの悩みです。
    私も星像がやや大きい状態で撮影することには抵抗はありますが、画像処理がずっと楽なので割り切りました。
    安心して?ずらして下さい。
    2014/12/29 7:58 AM by やまねももんが
    やまねももんがさま おはよう御座います。
    先日は適切なアドバイス有難う御座いました。
    私の場合遠征前夜星座図で対象物探し適当に写しライブビューで確認ですのでピントいい加減です。パーティーノフマスクも使ってますが、老眼+乱視思った様には行きません、かと行ってリタイヤ生活、私だけ好きな趣味で、かみさんに小使いUPとはなかなかいいずらいです。いろんな便利な機材見るたびため息ついてます。
    2014/12/29 7:58 AM by 夕焼け熊五郎
    >夕焼け熊五郎さん、おはようございます。

    フォーカスの合わせ込みの必要性は、どの程度の画像処理をするかにも依存します。
    私も以前はあっさりと仕上げていたので、あまり気になりませんでした。
    これはフラット補正の必要性にも言えることです。
    でも強い処理をしようとすればするほど、フォーカスの甘さがネックになるのを痛感したのです。

    夕焼け熊五郎さんは天文写真を始められて間もないようですのでまだ無理かもしれませんが、早く自分ならではの方向性を見つけられると良いですね。
    人それぞれに、その人でなければ撮れないような星空写真があるはずです。
    それは場所だったり、構図だったり、絵作りだったり、いろんな可能性があると思います。
    2014/12/29 8:31 AM by やまねももんが
    こんにちは!
    今年も残す所 あと2日になりました
    来年もお互い健康に気をつけて 頑張りましょう
    フロントガラスの星が いい発想だと思いました
    よく 暗い中で写っていたものですね!

    写真はピントが命ですよね 私は普通の風景でも
    ライブビュ〜ビューフアインダーで慎重に合わせる
    様にしています。私も遠視で目が良く無くて
    ビューフアインダーを使う様になって かなり変わったと、思っています 思っているだけですが・・・笑

    来年もよろしくお願い致します

    2014/12/29 8:45 AM by KAZU
    >KAZUさん、こんにちは。

    はい、来年もがんばりましょうね。
    フロントガラスには意外と星がよく映りますよ。
    面白いので少し画像処理をしてはっきり浮かび上がらせてみました。

    仰るように、写真はピントが命です。
    特に星空写真はすごく目立ってしまいますよね。
    ちょっと悔しいですが、もう肉眼で判断するのは諦めました。
    その日の目の調子なのか、日によってばらつきがすごく大きいのですよ。

    私こそ、来年もよろしくお願いします。
    2014/12/29 9:05 AM by やまねももんが
    ピント合わせてAFのままインターバルタイマーで。。
    一気にテンション下がりますね。。
    汎用版のマイクロフォーカスアジャスター購入したんですが先日は四苦八苦。
    なるほど、この組み合わせでジャスピンですね。
    メモメモ。
    2014/12/29 12:03 PM by びっけパパ
    >びっけパパさん、こんにちは。

    AFのままで撮影しようとすると、撮影が始まらないので最初はあれ?どうした?となります。
    暫くして原因が分かると「オウマイゴッド!」となります。
    何度かやらかしましたよ(笑)。
    この方法は実際のところ面倒ですが、使えない画像を量産したくないですからね。
    2014/12/29 1:41 PM by やまねももんが
    おはようございます。
    これは、いわゆる色収差の問題でしょうか。カメラレンズではこの問題が大きくなるのですね。私の場合は直焦なので、TOAの恩恵が大きいのかもしれません。FS-60では悩まされていますが。元ハズレでしたらごめんなさい。
    >フォーカス調整がうまくいったときの画像は一味も二味も違います。
    >再現性が高いことは本当に頼もしいです。
    しみる言葉です。
    2014/12/30 7:36 AM by ヤマボウシ
    >ヤマボウシさん、おはようございます。

    はい、色収差の問題と言って良いと思います。
    フィルムの感光層に相当する部分が、CCDやCMOSセンサーは非常に薄いですよね。
    だからデジタルカメラでは焦点のちょっとしたずれがすぐに画像に表れてしまいます。
    さらに星は点光源で強い画像処理を施すので、メーカーにとっては厳しい要求だとは思います。
    2014/12/30 7:49 AM by やまねももんが

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