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2015.02.03 Tuesday

はっきりくっきりした星景写真を目指して (続々)

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    前記事の続きです。


    [マスクの作り方 ]

    地上風景と星空を分けるマスクを作ります。
    以前は、Photoshop の「色域指定」と「塗りつぶし」を使って作っていました。  → 記事はこちら
    でももっと手っ取り早い方法がありました。

    地上風景用に仕上げた画像に「明るさ・コントラスト」処理を施します。
    「従来方式を使用」にチェックを入れて思いっきり強調します。
     
     
    画像は下のようになります。
    ポイントは
      ・地上風景と星空の境界の星空側を白く飛ばす。
      ・それでいて、境界の地上側をできるだけ暗くする(色はあまり気にしない)。
     
     
    次に「イメージ」ー「色調補正」で、「白黒」処理を施します。
    ここでプリセットとして「ブラック(最大)」を選択すると、下のような画像になります。
     

    あとは、地上風景で白い部分を黒く塗りつぶし、星空の上のほうを白く塗りつぶします。
    これには「投げなわ」ツールなどを使います。
    これで下のようなマスクができました。
     



    [地上風景と星空の合成]

    地上風景画像に星空画像を重ねて、前者に地上風景部分が白いマスクを適用し、後者に星空画像に星空部分が白いマスクを適用します。
    でも下のように境界部分がおかしくなってしまいました。
     

    同じ部分の地上風景画像に用いたマスクを下に示します。
     

    鹿の角の部分は、マスクの白い領域が少し大きすぎて、明るい星空が出てしまったのですね。
    稜線の木々の部分も同様だと思いますが、もうちょっと複雑なような気もします。

    これらは諧調を持った元画像から白黒2値のマスクを作る時に、どの諧調で2諧調化するかが適切でなかったためです。
    でもその適切と思われる諧調は、場所によって違ってきそうです。
    そもそも少しボケた画像から白黒2値のマスクをきっちり作ろうとしたことに無理があったのかもしれません。

    そこであれこれ試行錯誤して、上記現象を目立たなくする次善策を考えました。
    まず地上風景画像の下にレイヤーを挿入し、それをグレーに塗りつぶします。
    そして上記現象が目立たなくなるように、グレーの明るさと、両方のマスクのぼかし量を調整します。
     

    この例ではグレーの明るさ(輝度)が70、地上風景のマスクのぼかし量が1.0、星空のマスクのぼかし量が20あたりが良さそうです。
    結果を下に示します。
     

    この3つのパラメータの最適値を選ぶのは試行錯誤になってしまいますが、いろいろやっているうちに勘どころみたいなものが掴めてきました。
    そして最適値は場所によって異なることも分かってきました。
    やはり稜線の木々がはっきり見えるようなケースは厄介ですね。

    でも、これだけできれば私的には満足できるレベルだと思っています。


     








    コメント

    おはようございます。
    いつも興味深く拝見させていただいております。
    こうやってハイクオリティーな写真が出来上がるのですね。ブラシを使わずに稜線の木の部分のマスク処理が出来るとはビックリです。
    私のほうは挫折の繰り返しです(笑)。
    2015/02/03 7:43 AM by フーマン(eos_eos)
    繊細の木の枝まで完璧に切り抜かれていますね。
    なんかすごい発明だなあと。

    以前困っておられたのは、もっとでっかい木でしたよね。
    これは低空で空が明るい部分に重なっているからコントラストがつけやすいのでしょうか。

    木がでかいと天頂の暗い部分にもかかってくるから、
    こういうった手法は使いにいくそうですね。
    2015/02/03 11:00 AM by ミッチー
    画像処理にかける手間と根気と情熱のどれも、いらちの私にはまね出来ないレベルです。
    撮った写真に対する愛情の深さがなせる業なのでしょうね。
    2015/02/03 11:53 AM by 悠々遊
    >フーマン(eos_eos)さん、こんにちは。

    これは苦し紛れに見つけた手法なんですよ。
    本当はもっと理詰めで検討しなければいけなくて、そうでないと人によって出来たり出来なかったりしてしまいますよね。
    でも最近は頭が固くなってきて、少し面倒なことがとっても億劫なんですよ。
    2015/02/03 2:00 PM by やまねももんが
    >ミッチーさん、こんにちは。

    これは苦肉の策で、発明なんかじゃないですよ〜。
    でも何とか誤魔化せる手法が見つかってほっとしています。

    はい、この例題では山の木などの地上風景とその背後の空の明るさの差が大きいのでうまくいったと思います。
    高い木を下から見上げたような場合には、枝の背後の空が暗いので難しいでしょうね。
    2015/02/03 2:07 PM by やまねももんが
    >悠々遊さん、こんにちは。

    いやいや、単に時間がたっぷりあるだけだと思いますよ。
    でも撮影した写真を綺麗な画像に仕上げたいという気持ちはいつも持っています。
    これが原動力なのですかね?
    2015/02/03 2:10 PM by やまねももんが
     なるほどなるほど。勉強になりますなぁ。
     いつも試行錯誤で同じ処理が2度とできないタイプなので、数字できちんと示していただけるのはすごく参考になります。
     空が明るい光害地だと、輝度の差がはっきりしているので、地上風景のマスク処理は逆に楽だったりします(笑。
    2015/02/03 10:10 PM by 阪神ファンいっこう
    おはようございます。
    今度のは全然違和感ないです。素晴らしい出来ですね。
    明暗の差が大きいから出来たということですが、
    違う場合どうなるかも見てみたいです。でも、
    色々大変だな〜。私は将来もここまで出来ないかも。
    2015/02/04 6:38 AM by ヤマボウシ
    >阪神ファンいっこうさん、おはようございます。

    いやあ、最後のパラメータ調整はかなり感覚的なものになってしまったので、私もやる度に違っていますよ(苦笑)。
    空が明るい光害地で撮った場合で、地上の風景がシルエットのようになっていると、マスクも楽に作れると思います。
    ちょっと遊んでみると楽しいですよ。
    2015/02/04 7:03 AM by やまねももんが
    >ヤマボウシさん、おはようございます。

    以前のは私も境界付近に少し違和感を感じていました。
    明暗差が小さくても境界ははっきりしている場合は何とかなると思います。
    でも明暗差が小さくて、しかも境界が複雑ではっきりしない場合はお手上げでしょうね。
    低空に明るく霞んだ山並みが見えるような場合は、やはりお手上げでした。
    2015/02/04 7:11 AM by やまねももんが
    こんにちは。
    とても綺麗な天体写真ですね。
    説明もわかりやすく素敵でした。

    地上に鹿の角が写っている写真ですが、どこの写真ですか?
    もしよろしければお願いします。
    2016/10/28 10:47 PM by マルコ
    >マルコさん、おはようございます。

    星景写真では星空部分と地上風景部分の明るさなどがなかなか両立しません。
    そこで、こんなふうにそれぞれを仕上げて、マスクを使って合成する方法で楽しんでいます。
    この写真は、山梨県北杜市のみずがき湖で撮ったものです。
    ビジターセンターの裏手に牡鹿像や女神像があり、それらを入れた星景写真をよく撮っています。
    2016/10/29 6:12 AM by やまねももんが

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