星空が好き、猫も好き

しばらく「宇宙物理学」のブログになります。
星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

<< September 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

<< 沈みゆく冬の星座たち | TOP | 星景写真とディフュージョンフィルター >>

2015.02.18 Wednesday

星野写真(60Da、100mm) おおぐま座領域1

0

    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「おおぐま座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・M81(NGC3031) : 系外銀河(渦巻銀河)
      ・M82(NGC3034) : 系外銀河(不規則銀河/棒渦巻銀河) スターバースト銀河






      撮影日時 : 2015/02/13 20:59〜  240sec×23コマ
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖  気温は約−8℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      ガイド : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw8.5 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

      空の暗さ(C)、透明度(BC)、フォーカス(AB)  5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



    M81とM82はずば抜けて明るいですが、それ以外にも形が何とか分かる系外銀河が幾つか写っています。
    でも「NGC2574」が切れてしまったのは残念です。

    ときどき雲が湧く不安定な天気だったので、1枚当たりの露光時間を短くして枚数を稼ぎました。
    でもそれが良くなかったのか、銀河の写りは前回のほうが良いように思えます。
    また前回は銀河の色が乏しくて白っぽいですが、今回はやや赤っぽくなりました。
      → 前回の撮影



    M81、M82 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        M81は大きな銀河なので、100mmレンズでも形や腕の様子がある程度は分かります。
        渦巻きがぐるっと周囲を巻いた姿が、とっても美しいですね。
        M82は中心部からすごい勢いでジェットが飛び出しているそうで、
        スターバースト銀河と呼ばれています。
        私の写真でも、雰囲気だけはわかるような気がします。
        その他にも2個ほど系外銀河が写っています。
     



    ステライメージでデジタル現像を終えて、フラットエイドでフラット補正をしようとしたときに
    「あれ、これ何だろう?」となりました。 
    星像消去画像を作ったところで、中央付近に大きく広がった淡い雲のようなものがあるのですよね。 
    もしやと思ってネットでこのあたりの画像を調べてみたら、どうも分子雲のようです。 
    そこでフラットエイドは使わずに、手作業でカブリ補正をしながらコントラスト強調を進めてみました。 
    雲のようなものが浮かび上がってきましたが、赤黒くて汚い感じです。 
    そこで少し戻って、RGB画像をLab画像に変換し、L画像だけをコントラスト強調しました。 
    赤みは抑えることができましたが、ざらつきは目をつむって下さい。 
    とても淡いので、露光時間も足りないし、私の処理技術でも無理です(涙)。 
    という訳で、今回は2つのバージョンを仕上げました。 
     
    この分子雲はとても大きく広がっていて、これでも全体が写し切れていないようです。 
    「大王イカ」と名付けた方がいるそうですね。 
     
    前回撮影したものにはそのかけらも見えないのですが、フラットエイドで消してしまったのかもしれませんね。 




     








    コメント

    こんにちは
    うわっ、これはお見事です。
    たしかに、この辺りにはあると聞いていましたが、これほどとは。
    雲の広域的な広がりと銀河の小ささ(?)が対比できて面白いですね。カメラレンズならではの表現だと思いました。
    2015/02/18 7:22 AM by 温泉日和
    おはよう御座います。
    −8℃で1時間半頑張っておられますね。
    いらちの私にはできないかな、でも綺麗な画像作ろうと思えば量より質にこだわる様見習います。
    2015/02/18 7:28 AM by 夕焼け熊五郎
    >温泉日和さん、こんにちは。

    ネットで検索してみると凄い画像がたくさんありますね。
    それと比べるととっても恥ずかしい画像なのですが、初めてということでお許しを。
    仰るように銀河との対比が面白いですね。
    両者をそれなりに仕上げることができたらなんて夢物語だと思いますが、いつかもっと露光して再チャレンジしてみたいです。
    2015/02/18 9:30 AM by やまねももんが
    >夕焼け熊五郎さん、おはようございます。

    1時間半も頑張っていたのは赤道義とカメラですよ。
    私は三脚とカメラを持って、星景写真を撮るためにうろうろしていました。
    と言うか、動いていないと寒さが我慢できなかったですね。
    2015/02/18 9:34 AM by やまねももんが
    分子雲は天の川近辺だけかと思っていましたが、この様子だと全天一面にあるのでしょうか。
    まあ、私には無縁の撮影対象ですが(笑)。
    2015/02/18 11:28 AM by 悠々遊
    >悠々遊さん、こんにちは。

    分子雲は星間雲の濃い所だと思うので、天の川の方向が多いでしょうが、どの方向にもあるのだと思います。
    ただし天の川が濃い領域ではよく見えないでしょうね。
    しかしこんなものが普通のカメラで写るようになったとは驚きですね。
    最近はこのようなものが単なるムラなんだか実在なんだかとても悩ましいです。
    2015/02/18 12:43 PM by やまねももんが
    こんにちは
    これはすごいっ!! 巷で噂の分子雲がこんなにも見事にっ!!
    しかも主役の銀河のディテールも損なわれてませんね。
    素晴らしいです。
    それにしてもこの分子雲、かなり広がってるんですね。
    この分子雲を写すのがスタンダードにならないことを祈ります(笑)
    2015/02/18 2:03 PM by おりおん
    >おりおんさん、こんにちは。

    とても淡いものを無理やり浮かび上がらせたのでかなり荒れてしまいましたが、雰囲気だけは分かって頂けると思います。
    何度も処理をやり直しましたが、これ以上は私には無理ですね。
    仰るようにかなり広がっていて、100mmレンズでもその全貌は捉えきれていません。
    分子雲という言葉は不思議な魅力を持っているようで、こっちに走ってしまいかねませんね。
    でもあれも撮りたいこれも撮りたいという気持ちのほうが強いので大丈夫だと思います(笑)。
    2015/02/18 2:39 PM by やまねももんが
    こういう感じの分子雲とよばれているもの、あれはいったいどーやって出してるんだろう、
    って思ってましたが、なるほどLabにしてLだけ強調してみたのですか。
    うーん、なんてこった! ですよ(笑)
    しかし、ここまで来てこれが出せるっていうのは、
    素材からここまでを損なしで処理されているということなんじゃないですか。
    2015/02/18 9:34 PM by ミッチー
    こんばんは
    処理中に気がつくにはあまりにも淡い分子雲、これに気がつき炙り出す力を持つやまねももんがさんはやはり凄いの域。
    自分の画像処理も注意深く、丁寧な作業すれば何か出てくるかも。
    2015/02/18 10:43 PM by テナー
     いつかは分子雲! そう思ってはみたものの、そのいつかは絶対に来そうにありません。どのくらい来そうにないかというと、山口のじぃさまがまじめなブログを書くのと同じくらいの確立ですね(笑。
     100mmでのメシエ天体、だいぶ制覇したんじゃないですか?
    2015/02/18 11:35 PM by 阪神ファンいっこう
    >ミッチーさん、おはようございます。

    はい、最初はRGBのまま炙り出そうとしたのですが、色合いがとても汚くなってしまいました。
    そこでLabに変換してLだけコンラスト強調してみたのです。
    Labに変換しての処理はミッチーさんもなさってしますよね。
    私にとっては初めての処理でした。
    それにしても淡いですねえ。
    こういう淡いものを仕上げるには、また別の技が必要だと感じているのですが、それが何かはまだ分かりません。
    今回はフラット補正に気を付けなければならないと痛感しましたよ。
    2015/02/19 5:01 AM by やまねももんが
    >テナーさん、おはようございます。

    「いつもと何か違うな」という人間の感覚って、すごく鋭いですよね。
    でも多くの場合はそれが何か分からずに通り過ぎてしまいます。
    今回はたまたま気づくことができてラッキーでした。
    でもとても淡くて、あれこれやってみましたが、これで精一杯です。
    それにしても、最近のデジイチの潜在能力を改めて思い知らされました。
    気が付かないだけでいろいろ写っていると思いますよ〜。
    2015/02/19 5:09 AM by やまねももんが
    >阪神ファンいっこうさん、おはようございます。

    いやいや、最近のじぃ様のブログの写真は本気モード全開ですよ。
    だからそれほど確率は低くないと思っています。
    分子雲って不思議な魅力がありますね。
    写野の広いレンズにはもってこいの対象かもしれません。
    このシリーズ、撮り直しばかりでカメさんの歩みのようです。
    何とか今年中には完走したいと思っています。
    2015/02/19 5:17 AM by やまねももんが

    コメントする









    この記事のトラックバックURL

    トラックバック機能は終了しました。

    トラックバック

    ▲top