星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
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2015.05.04 Monday

星景写真でのマスクを使った合成の工夫

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    星景写真では、星空だけでなくて地上風景もはっきりくっきりさせたいです。
    そのために最近では、地上風景部分と星空部分を別処理してマスクを使って合成しています。
        → 方法はこちら

    でも葉の落ちた木々などに対しては、うまくマスクが作れません。
    そこでちょっと工夫してみました。

    昨日ご紹介したものを例にして説明してみます。  → 昨日の記事


    まず、完成画像と、合成に用いた2枚の画像を示します。

    完成画像

    地上風景用に仕上げた画像

    星空用に仕上げた画像

    地上風景用に仕上げた画像と星空用に仕上げた画像は、それほど大きく異なるわけではありません。
    明るさと色合いをそれぞれにチューニングした程度ですね。


    使用したマスク

    葉の落ちた木々の枝は、マスクを作るのがとても難しいです。
    太い枝の部分は何とか作れても、細い枝の部分はほとんど不可能です。
    そのようなマスクを使って合成すると、境界付近がとても変になってしまいます。

    そこで今までは、以下の点を調整しながらできるだけ不自然さが少なくなるようにしていました。
      ・背景をグレーで塗り潰して、その濃度を調整する。  → 下の合成レイヤーを参照して下さい。
      ・マスクのぼかし量を調整する。


    しかし今回はどうしてもうまくいかず、以下のような工夫をしてみました。
      ・地上風景用の画像にはマスクを適用しない。
      ・星空用の画像に適用したマスクのぼかしと濃度を調整する。

    合成のためのレイヤー、星空画像に適用したマスクのぼかしと濃度、を下に示します。
     



    木立の部分を切り出した画像を用いて、以下に順を追って説明していきます。


    A : 地上風景用に仕上げた画像
    B : 星空用に仕上げた画像
    C : 星空画像に適用したマスク (地上風景用のマスクは、これを白黒反転したものです)
    D : 合成の結果



    Cのマスクを見ると、それほどひどい出来とは思えませんが、
    Dを見て分かるように、細い枝の部分がとても不自然になってしまいました。



    E : 地上風景用画像にマスクを使わなかった場合
    F : 星空画像用のマスクにぼかし10を適用したもの
    G : それを使って合成した画像



    そこで地上風景用画像にはマスクを使わないで合成してみました。
    その結果がEですが、違和感が薄れてきました。
    さらに星空画像用のマスクをぼかしてみると、Gのように良い感じになりました。


    でも枝の間に見える星像が線になっていますよね。
    地上風景用の画像は連続して撮影した4枚をコンポジットしているために、星は流れているのです。
    そして、マスクをぼかしたためにそれが見えてきてしまったのです。

    そこで星空画像用のマスクの濃度を調整して、それが目立たないようにしてみました。

    H : 星空画像用マスクに濃度50を適用したもの
    I : それを使って合成した画像




    マスクを使って合成していると言いながら、2枚の画像をブレンドした訳です。
    そしてそのブレンドの程度が場所によって異なっているのです。
    星空部分は星空用に仕上げた画像がそのまま出ていますが、
    地上風景部分はそれ用に仕上げたものよりも暗くなっています。

    今回は対処療法的にパラメータを調整したので、ちょっと中途半端になってしまいましたね。
    でもくっきりとしたマスクでなくても、違和感をあまり感じないように合成できることが分かったのは大収穫です。

    もっと固定概念にとらわれずに、自由な発想でいろいろやってみたいです。


    このような合成は、マスクを作るのが難しいのでは?と思っている人が多いかもしれません。
    でもこのように「いい加減」なマスクでも違和感をあまり感じないように合成することができます。
    きっちり切り分けできなくても、ブレンドするという感覚でやってみてはどうでしょう。


     








    コメント

    おはようございます。
    的外れな事を言いそうですが、ご容赦を。
    「適度なぼかし」マスクを入れただけでも、見た目が良くなるという話ですね。
    2月の記事のマスクの作り方は、星空と風景の境界を白飛びさせる方法でしたね。
    なんとなく分かってきました。これはやっぱり慣れなんでしょうね。慣れるまでがなぁ。
    何枚ものグラデーションマスクを使っている話があったので、ものすごいことだなと
    思っていましたけど、やっぱりすごいことですね^^;
    2015/05/04 7:45 AM by ヤマボウシ
    こんにちは
    最近”なんちゃってマスク星景”にも挑戦している者です。私も、最初はキッチリマスクで失敗していました。
    いろいろ試してみてぼかしや濃淡を使った”ファジーマスク”の方が馴染むよような気がしていました。
    大先生の「いい加減」(ただし、先生の場合は”良い加減”のことだと理解)の言葉で裏付けできて良かったです。
    2015/05/04 7:47 AM by 温泉日和
    >ヤマボウシさん、おはようございます。

    もし完璧なマスクが作れるのなら、それをそのまま使うのが良いと思います。
    しかし不完全なマスクしか作れないのが実情なので、それをそのまま使うよりは、ぼかして使うほうが違和感を感じなくなるということです。
    仰るように慣れは必要だと思います。
    慣れてくると半分くらいはルーチンワーク的に処理できると感じています。
    あと半分はその写真に依存してパラメータなどを調整する必要がありますね。
    でもまずはやってみることをお勧めしますよ。
    意外と難しくないですよ。
    2015/05/04 8:09 AM by やまねももんが
    >温泉日和さん、おはようございます。

    はい、完璧なマスクを作ろうと考えないほうが良いですね。
    マスクの境界をぼかすということは、その部分は複数の画像をブレンドすることになり、しかもその塩梅が滑らかに変化するので違和感がすごく少ないです。
    私、意外?といい加減な性格ですよ〜。
    一緒に夜遊びしていて、そう感じませんか?
    2015/05/04 8:15 AM by やまねももんが
    おはよぉございますぅ。

    アッは〜ッ!またひとつ勉強させていただきました。あ〜ざ〜す!!
    いやぁ個人的にどぉしてもI can not.な事がありましてぇ、
    おかげ様でスッキリ解決で、ガスぅ。あ〜ざ〜す!
    グラデーションマスクを何とかひねくって、朝も早よからシコシコ。
    で、何気に師匠のブログに目が止まり、ハッハァ〜!
    「マスクをぼかす」目の前でリンゴが木から落ちましたぁ。ハッハハ!
    2015/05/04 8:58 AM by 山口のじぃ
    >山口のじぃ様、おはようございます。

    何が解決したのかなあ?
    リンゴが落ちるほどの大発見だったのですか?(笑)
    でもお役に立てたらうれしいですよ〜。
    原理原則は大切ですが、時には自由奔放な発想も必要だと思うのですよね。
    あくまでも趣味でやっていることですから。
    2015/05/04 9:29 AM by やまねももんが
    こんにちは。いつもブログ拝見させていただいています。ひとつ教えて下さい。マスクをかけているソフトは何をお使いなのでしょうか。
    2016/01/14 3:46 PM by みち
    >みちさん、こんにちは。

    星景写真は全ての処理をPhotoshopでやっています。
    画像レイヤにも処理コマンドのレイヤにもマスクを設定することができます。
    今回の場合だと、画像レイヤにマスクを設定し、作ったマスクをそこへコピペしています。
    2016/01/14 4:40 PM by やまねももんが
    ご回答ありがとうございます。私はLightroomを使っているのですがグレードアップ考えてみます。マスク処理が上達すると星景写真の幅が広がりますよね。
    2016/01/14 11:01 PM by みち
    >みちさん、おはようございます。

    星空写真は画像処理によって時には別物?というぐらいに生まれ変わりますよね。
    これには賛否両論あると思いますが、私ははっきりくっきりしたきれいな写真を目指しているので、今は積極的に行っています。
    仰るように写真を仕上げる方向の幅が広がると思いますので挑戦してみて下さい。
    2016/01/15 7:06 AM by やまねももんが

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