2015.10.27 Tuesday
星野写真(60Da、100mm) ケフェウス座領域4
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「ケフェウス座領域4」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・NGC7023 : 散光星雲(Caldwell Object C4、アイリス星雲)
・Sh2-129 : 散光星雲
・NGC6946 : 渦巻き銀河(Caldwell Object C12)
・NGC6939 : 散開星団
撮影日時 : 2015/10/13 21:57〜 360sec×19枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて 気温は約1℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
ガイド : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw8.5 : Raw現像
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
空の暗さ(BC)、透明度(AB)、フォーカス(AB) 5段階評価
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
”ケフェウス座” は写真的にはとても楽しい星座です。
五角形の星の並びが特徴的ですが、その右下あたりがこの領域です。
夜半前で夜空がまだやや明るいものの、撮影を始める少し前から透明度はかなりよくなってきました。
そこで、思い切ってかなりたっぷりと露光してみました。
あちこちに分子雲がうねうねとしていて、ちょっとびっくりです。
この領域の一番の目玉は ”アイリス星雲” です。
あまり大きくはありませんが、その色合いはとても綺麗です。
左下には大きな赤い星雲があり、少し暗いですが形のきれいな系外銀河もあります。
0℃近くまで冷え込んで、星野写真の撮影には良い季節になりました。
この程度なら体もまだ楽ですね。
NGC7023 (ピクセル50%表示で切り抜き)
アイリス星雲と呼ばれています。
形も色合いも、とても綺麗ですね。
この付近は分子雲がうねうねしているので、大きく切り出してみました。
アイリス星雲は分子雲の一部が星に照らされて輝いているのが分かりますね。
分子雲はもっと滑らかに仕上げたいですね。
そして星雲の色合いは紫を少し強くしすぎたですかね?
Sh2-129 (ピクセル50%表示で切り抜き)
大きな散光星雲ですが、やや淡いです。
濃い部分だけ見ると三日月状ですが、極めて淡い部分も含めると円盤状になりそうです。
中心にある明るい2つの星の色が対照的できれいですね。
ケフェウス座領域1にも写っています。
NGC6939、NGC6946 (ピクセル50%表示で切り抜き)
NGC6939は散開星団です。
その左斜め下にあるのが渦巻銀河NGC6946です。
腕が大きく開いた銀河を、ほぼ真上から見ていることになります。
拡大撮影すると、なかなか綺麗な銀河のようです。
美しい。私の255mmより背景の星空が綺麗ですね。
当然ですけど(^^;
NGC7023は、同じ場所の散開星団とする記述と、アイリス星雲と
するものと2つありますけどどっちが正解なんでしょう。