星空が好き、猫も好き

しばらく「宇宙物理学」のブログになります。
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2016.01.08 Friday

星野写真(60Da、100mm) ろ座領域1

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「ろ座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・Fomax Dwarf : ろ座矮小銀河
      ・NGC1097 : 棒渦巻銀河(Caldwell Object C67)






      撮影日時 : 2016/01/04 18:46〜  180sec×25枚
      撮影場所 : 長野県・富士見町にて  気温は約5℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      ガイド : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw8.5 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
        ・FlatAide : フラット補正
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

      空の暗さ(DE)、透明度(D)、フォーカス(B)  5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




    ろ座は明るい星が少なくて星の並びもよく分かりません。
    でも前回の撮影時に星図と双眼鏡で必死に探したので、今回は比較的短時間で構図を決められました。
    大まかな位置は、くじら座の頭の下あたりです。
    この領域の主役は ”ろ座矮小銀河” で、天の川銀河の伴銀河です。
    でもとってもとっても淡いです。

    前回(2015.11.15)は南の低空がかなり明るかったので、再チャレンジしました。  → 前回はこちら
    露光時間は前回が2分で今回は3分ですから、多少はマシです。
    しかし空の状態(透明度など)は前回のほうが良かった気がします。

    前回の経験があったので、カブリ補正はかなり慎重に進めました。
    明るさの偏りよりも色合いの偏りがとても厄介でした。
    グラデーションマスクを使って手作業で行い、最後の最後ににフラットエイドの手を借りました。
    コントラスト強調は主に輝度に対して行ったので、ほとんどモノクロの世界になってしまいましたね。
    前回よりもちょっとだけマシになったと思うのはひいき目でしょうか?



    Fomax Dwarf (ピクセル50%表示で切り抜き)

        ろ座矮小銀河は天の川銀河の伴銀河です。
        向こうからは天の川銀河がとても巨大に見えるのでしょうね。
        それにしても淡いですねえ。
        大きさは月の半分ぐらいはあるようです。
        大きな望遠鏡でも見えないようですが、球状星団は幾つか見えるそうです。
        この写真にも写っているかもしれませんが、天の川銀河内の恒星と区別がつきません。
     



    NGC1097 (ピクセル100%表示で切り抜き)

        カルドウェル天体だけあって、きれいな形をした銀河ですね。
        活動銀河の一種であるセイファート銀河だそうです。
        中心部に超大質量ブラックホールを抱えているのでしょうね。
        腕が綺麗で、近くに伴銀河も見られるそうです。
        右上に伸びた腕の中に輝点がありますが、これが伴銀河のようです。
     





    撮影時の空の状態はこんな感じでした。
     


    参考までにRaw現像してコンポジットだけ行った画像を下に示します。
    コントラスト強調等は一切行っていません。
    この時点では ”ろ座矮小銀河” は影も形も見えません。
    そして、こんなにカブリの偏りの大きな写真しか撮れない場所で撮影するのはやはり無謀(無茶)だと改めて痛感しました。
     


     








    コメント

    今回のほうが遥かによく分かりますよ伴銀河。
    今回もいい物を見せていただきました。
    最後の画像を見て、やまねももんがさんの処理技術の高さを改めて実感したしだいです。
    2016/01/08 3:20 PM by 悠々遊
    >悠々遊さん、こんにちは。

    そう言ってもらえると、独りよがりじゃなかったようで嬉しいです。
    こういうリカバリー技術ばかり身について、嬉しいやら悲しいやらです。
    一度でいいからカブリ補正が必要無いようなところで撮ってみたいですね。
    2016/01/08 3:40 PM by やまねももんが
    こんにちは。
    ろ座も矮小銀河も、初めて知りました。淡いのも神秘的でいいですね。
    向こうからは天の川というより、銀河として見えるのでしょうかね?
    確かに、処理しなくていいならそれに越したことはないですよね。
    しかし、カブリを感じさせないすご技ですね。
    2016/01/08 5:47 PM by ヤマボウシ
    こんばんは。

    ろ座矮小銀河、見たことがありません。
    15cm双眼鏡でも見えないのかな。
    南天の暗い場所で挑戦してみたいです。

    それにしても、撮影時の空の状態を拝見すると、かなりカブりそうですね。
    そんな画像からあれだけの描出ができるのはさすがです。
    南天低い対象は難しいですね。
    ろ座矮小銀河から見る天の川銀河、想像するとなんだかワクワクします。
    2016/01/08 6:32 PM by まっちゃん
    ステラナビを見て、この領域を対象にしようとするところが凄い。
    Fomax Dwarfなんて何処から見つけてくるんでしょう?
    少し左下にはなにやらウジャウジャ集まっているようにも見えますが、これらはいかがなもんなんでしょう。

    2016/01/08 6:41 PM by びっけパパ
    >ヤマボウシさん、おはようございます。

    星図を見ていたら、何やら大きな銀河があるのですよねえ。
    それで星野写真シリーズに追加したのですが、こんなに淡いとは知りませんでした。
    ちゃんと調べてから追加すべきでしたね(苦笑)。
    カブリ補正は地味で厄介な作業ですが、その後に楽しい事が待っていると自分を騙して頑張りました。
    2016/01/09 9:05 AM by やまねももんが
    >まっちゃんさん、おはようございます。

    これだけ淡いと見えないんじゃないですかねえ。
    でもまっちゃんさんの眼力なら試してみる価値はありそうですね。
    南東方向は小淵沢の街明りだと思うのですが、かなり酷い状態です。
    南方向はその影響は少なくなるのですが、国道沿いだと思われるオレンジ色の照明?の影響が避けられません。
    南側の低空に位置している対象は本当に厄介ですね。
    でもどうして面白そうなものがたくさんあるのでしょうね。
    2016/01/09 9:16 AM by やまねももんが
    >びっけパパさん、おはようございます。

    南側の低空の対象には本当に苦労させられます。
    この星空でよく写ったと自分でも驚いていますよ。
    これは写真星図で見つけたのですよ。
    星野写真と通常の星図が対になっているのですが、通常の星図のほうに大きな銀河の印があったのです。
    でも見直してみるとこの星野写真にも淡くしか写っていませんでした(笑)。
    少し左下に何か見えますか?
    2016/01/09 9:27 AM by やまねももんが

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