星空が好き、猫も好き

しばらく「宇宙物理学」のブログになります。
星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

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2011.03.26 Saturday

百武彗星 (1996.03.26)

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    2週間が過ぎても、収まらない余震、予断を許さない原発の状況、計画停電等、落ち着かない日々が続いています。
    でも、被災地の皆さんを支援し、一日も早い復興へ向けて、心を一つにして行動することが求められていると思います。
    節約や節電に努め、冷静さを失わないで、日常生活を送ることが大切だと考えています。
    でもあまり萎縮しないことも必要かと思います。
     

    今日は、15年前の百武彗星の写真を紹介させて頂きます。


    百武彗星は地球に非常に近づいて、とても明るくなり、マスコミでも大きく取り上げられました。

    3/22には、夜空が明るい自宅でも ”うしかい座のアルクトゥルス” の近くにいる彗星が肉眼でも分かり、双眼鏡では短い尾も見えました。
    でも、太陽にそれほど近づくわけではないので、尾は発達しないだろうと高をくくっていました。
    また、学生時代以来ほとんど天文から遠ざかっていたこともあって、本気で見に行くことは考えていませんでした。

    しかし友人から 「凄い尾が見える」 というメールをもらって落ち着かなくなりました。
    会社の帰りにフィルムを買い、意を決して、八ヶ岳山麓を目指して中央高速を走りました。
    前年の12月に車を購入したばかりで、高速道は昼間に1回走っただけです。
    夜の高速道は初めてです。
    星見に適した場所をよく知らないので、とにかく「清里・美しの森駐車場」を目指し、なんとか22時過ぎに無事にたどり着くことができました。

    とにかく凄い彗星です。
    頭部はマイナス等級で、明るくて大きくて、エメラルドグリーンに輝いています。
    イオンの尾が棒のように見え、長さは20度以上あります。



     1996/03/26  時刻不明(22:30〜23:30)  FD24mm F1.4→1.4  固定撮影(露光時間は不明)
     FUJI SuperG ACE 400  トリミング : 90%×90%  山梨県 清里・美しの森


    地球最接近翌日のこの日は、北極星の10度ほど上に位置し、イオンの尾は ”北斗七星” を突き抜けて伸びています。
    この写真は肉眼で見たイメージにかなり近いと思います。
    美しの森駐車場から少し登った所で撮影しました。
    百武彗星を見に来た人たちが他にもたくさんいて歓声をあげていました。
    木々が赤っぽく写っているのは、坂を登ってくる車のライトに照らされたためです。

    急に出かけることにしたので、カメラと三脚しか持ってきていません。
    しかもブランクが長すぎて、適正な露出時間がわかりません。
    でもネガフィルムなので何とかなるだろうと、固定撮影しました。




     1996/03/26  時刻不明(22:30〜23:30)  FD85mm F1.2→1.2  固定撮影(露光時間は不明)
     FUJI SuperG ACE 400  2枚をコンポジット  トリミング : 60%×60%  山梨県 清里・美しの森


    85mmの中望遠レンズで撮影したものです。
    固定撮影のために露出時間を長くできなかったので、絞りを開放にして撮影しました。
    そのため画像がシャープではありませんが、固定撮影でこんな写真が撮れるとは驚きです。

    3/22から3/24頃にかけて、核の分裂によって彗星が非常に活発になったそうです。
    彗星は何が起こるか分かりません。
    そして、明るい場所で見る彗星と暗い場所で見る彗星は、全く別物だということを思い知らされました。




     1996/03/26  時刻不明(22:30〜23:30)  FD24mm F1.4→1.4  固定撮影(露光時間は不明)
     FUJI SuperG ACE 400  2枚をコンポジット  トリミング : 90%×90%  山梨県 清里・美しの森


    大きな頭部はエメラルドグリーンに輝き、真っ直ぐに伸びたプラズマの尾は ”北斗七星” に届こうとしているのが肉眼ではっきり見えました。
    その尾は写真ではさらに伸びて ”北斗七星” を貫いています。

    ウェスト彗星以来20年ぶりの大彗星は突然やって来ました。
    準備不足で固定撮影しかできませんでした。
    でも夜の中央高速を初めて走って、やっとたどり着いて見た感激は、一生忘れることはないでしょう。

    1時間ほどしたら雲が出てきたので帰りましたが、大満足です。
    前年に引っ越して車を購入したのですが、そうでなければ出かける手段は無かったのです。
    なんてラッキーなんでしょう。
    これで、すっかり天文少年(天文おじさん?)に戻ってしまいました。









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