2017.03.04 Saturday
星野写真(60Da、100mm) きりん座領域2
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「きりん座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・IC342 : 渦巻き銀河 (Caldwell Object C05)
・Kemble's cascade (Kemble 1) : 星並
撮影日時 : 2017/02/21 20:43〜 300sec×20枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−5℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
追尾 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw9.8 : Raw現像
・StellaImage6.5 : デジタル現像
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
・FlatAidePro
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(CD)、透明度(BC)、フォーカス(BC) 5段階評価
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
きりん座というのはほとんど馴染のない星座なので、カシオペアからたどっていきました。
時期的にはちょっと遅くて、夜空がまだ少し明るい時間帯の撮影になってしまいました。
この領域の主役は「IC342」という渦巻き銀河です。
渦巻きを真上から見た形の、いわゆるフェイスオン銀河です。
局部銀河群に最も近い銀河群の1つである「マフェイ銀河群」の中で最も明るい2つの銀河のうちの1つだそうです。
そしてもう1つちょっと面白いものがあります。
約2.5度の長さに7〜8等級の10数個の星がきれいに並んでいて、
Kemble’s cascade (ケンブルの滝) と呼ばれているものです。
これらの星々には特に関連はなくて偶然並んでいるだけのようですが、面白いですね
真ん中やや右寄りの星は随分と赤っぽいですね。
そして周囲には淡いですが赤っぽい星雲のようなものがあるようです。
さらに暗黒帯もありそうで、秋の銀河(天の川)に近いだけありますね。
この日は強風が吹き荒れていたせいか、星空が明るくて透明度もイマイチでした。
おまけにフォーカス調整もうまくいかずに、星のまわりに赤いフリンジが出てしまいました。
IC342 (ピクセル100%で切り抜き)
見かけの大きさはまあまあですが、腕はとても淡くて、しかも随分と赤っぽいですね。
私の写真では、何だか散光星雲にように見えてしまいます。
やはりピクセル100%での切り出しは見るに堪えられませんね(涙)。
Kemble's cascade (ピクセル33%で切り抜き)
右上から左下の方向に星が並んでいます。
元画像ではもっと目立っていたのですが、コントラスト強調していったら埋もれてしまいました。
左下にある星の塊りは散開星団「NGC1502」です。
宇宙の神秘です。
並んで見えるけど、それぞれ遠く離れてるんですもんね。