星空が好き、猫も好き

しばらく「宇宙物理学」のブログになります。
星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

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2017.10.25 Wednesday

星野写真(60Da、100mm) カシオペア座領域2

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         2017年10月に再処理しました。 → 前のバージョンはこちら

    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「カシオペア座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・M52(NGC7654) : 散開星団
      ・NGC7635 : 散光星雲 (バブル星雲、Caldwell Object C9)
      ・Sh2-155 : 散光星雲 (洞窟星雲(Cave Nebula)、Caldwell Object C11) ※ ケフェウス座
      ・Sh2-157 : 散光星雲 (クワガタ星雲)

      ・NGC7380 : 散光星雲 (鳳凰星雲) ※ ケフェウス座
      ・NGC7538 : 散光星雲
      ・NGC7789 : 散開星団






      撮影日時 : 2016/09/09 23:53〜  360sec×17枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約+16℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      追尾 : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw8.5 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
        ・FlatAidePro

      空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(AB)  5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



    この領域は ”カシオペア” と ”ケフェウス” の境界付近で、
    秋の銀河(天の川)に沿って切り出した構図になります。
    星がびっしりとちりばめられていて、その中に暗黒帯と赤い散光星雲が散在する様子はとてもカラフルです。
    メシエ天体として散開星団があり、カルドウェル天体として散光星雲が2つもあります。
    星野写真としてはもっと右寄りに構図をとったほうが面白いかなとも思いますが、
    大きな散開星団(NGC7789)を入れたかったのでこんな切り出し方にしてみました。

    この領域の散光星雲は意外と淡いです。
    バブル星雲のバブルのすぐ近くの部分は比較的明るいのですが、
    それ以外は洞窟星雲もクワガタ星雲もそれほど明るくはありません。
    だから透明度の良い空でたっぷり露光してやりたいです。

    でも、この日は天気が安定しなくて、安定した晴れ間は1時間ほどしかありませんでした。
    その前後も含めて3時間ほど撮影して、雲の影響が少ない6枚も含めて17枚を使っています。
    地平高度がかなり高いこともあって、空の透明度は比較的良好でした。
    1枚当たりの露光時間は天気の状態を考えて短めにしたのですが、正解だったと思います。


    処理は非常に難航して何度もやり直しました。
    なにしろ無数の星と淡い星雲の雲合わせですからねえ。
    全体の感じでうまくいったかなと思っても、
    星雲を切り出す段階で「こりゃ駄目だ!」となってしまうのです。
    ああでもないこうでもないといろいろやってみましたが、私にはこのあたりが精一杯です。
    もっともっと星を綺麗に仕上げたいのですが、、、。
    この領域の撮影は3度目なのですが、難易度は非常に高いと痛感しています。
      → 前回はこちら

    銀河(天の川)の中と言っても、左下と右上とでは色合いがかなり違いますね。
    でも参考にできるような画像が見つからなかったので、この色合いは自信がありません。
    散光星雲の領域だけを見ていると、もう少し赤っぽく仕上げたくなります。
    でも左下の領域は、秋の銀河(天の川)の青っぽさを大事にしたいです。
    何度も揺れ動いて、結局は「二兎を追う者は一兎をも得ず」になってしまったような気もします。

    また画像全体の明るさをどの程度に設定するかはとても悩みますね。
    淡く広がっている星雲の様子を表現したいので、結果的にかなり明るく仕上げています。
    またコントラストが強くなりすぎないように、暗黒帯の暗さはほどほどにしました。

    再処理では星像にかなり気を使ったつもりです。
    でも、カラフルさとキラキラ感を大事にして、しかも煩くないようにすることはとても難しいですね。
    結果的には前のバージョンとあまり変わらないような気もしていますが、どうでしょう?



    M52、NGC7635、NGC7538、Sh2-157 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        カシオペア座には散開星団が40以上もあるそうで、その中で最大級のものがこのM52です。
        その右下にある明るい星雲が「NGC7635(バブル星雲)」です。
        でも私の写真では、名前の由来は良く分かりませんね。
        もっと拡大撮影すると、綺麗なシャボン玉が浮かび上がってくるそうです。

        「Sh2-157」はクワガタ星雲と呼ばれています。
        淡い星雲ですが、何とかクワガタの頭と角が分かりますね。
        「NGC7538」は小さいですが比較的明るいです。
        そしてその上に淡くて大きな星雲が広がっていますね。
     



    Sh2-155(洞窟星雲) (ピクセル50%表示で切り抜き)

        左上の星雲が洞窟星雲と呼ばれている「Sh2-155」です。
        色合いがとてもきれいですが、思っていた以上に淡いです。
        輝線星雲の最も明るいカーブに隣接している東側の暗いラインが深い洞窟に見えるようです。

        右下の星雲は「Sh2-154」です。
     



    NGC7380 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        散開星団と散光星雲が重なり合っていて、鳳凰星雲という名前があるようです。
        ハーシェルが見つけた時は、散開星団として記録されていたようです。 
     



    NGC7789 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        散開星団としては、写真ではM52より立派に見えますね。
        彗星捜索などで有名な天文家であるレビーが
        大好きな10天体に選んだほどの散開星団だそうです。
        メシエ番号が付いていないのが不思議なくらいです。
     


     








    コメント

    こんばんは
    久しぶりのブログアップですね。
    心配してましたよ!
    それにしてもももんがスタイルは健在ですね。
    盛り沢山の星雲星団の配置が一目瞭然ですが、全ての
    星雲星団をバランス良く処理するのは難しい事が
    内容から良く分かります。
    星野写真にチャレンジなんて考えてましたが敷居が
    高くなってしまいました。
    2017/10/25 10:31 PM by テナー
    やまねももんがさん、こんばんは

    両画像を交互に見比べて、若干赤を強められたのと、右下のカブリ(?)を抑えられたのかなと思いましたが、ちがっているでしょうか?

    どちらも違和感なく見ていましたが、今回の方が恒星の色がよりはっきりしているようにも感じました。
    2017/10/25 11:46 PM by 悠々遊
    >テナーさん、おはようございます。

    ご心配をおかけして申し訳ありません。
    何か気力が少し無くなってしまって、年ですかねえ(苦笑)。
    でもそろそろ復活しようと思います。
    まずは画像処理を思い出すために、以前のものを見直してみることにしました。
    でもやり直しても以前より良くなるとは限りませんから、無駄なあがきかもしれませんね。
    書店距離に応じてそれぞれに楽しさも難しさもあるのでしょうね。
    星野写真、是非チャレンジしてみて下さい。
    2017/10/26 6:13 AM by やまねももんが
    >悠々遊さん、おはようございます。

    概ねそんなところですね。
    星像が大きくならないようにできるだけ気を付けたので、結果的に赤い星雲が目立つようになったと思っています。
    右下は鳳凰星雲の明るさが飽和ぎみだったので補正しました。
    いつも思うのですが、画像処理ってあちらを立てればこちらが立たずで本当に難しいですね。
    2017/10/26 6:19 AM by やまねももんが
    こんばんわ。
    100mmだとたくさんの天体で見ごたえありますね。
    色のある星や星雲・暗黒領域まであるとなると、処理の大変さが伺えます。
    どこを強調したくてどこを抑えたいか・・・マスクの塩梅が大変そうです。
    でも、星の色が綺麗ですし微光星がこれだけあっても、うるさく感じません。
    微光星にもちゃんと、色があって心地よいです。
    色々写るっていうのも処理が難しいですよね。
    2017/10/27 12:23 AM by とも
    >ともさん、おはようございます。

    写野が広いといろんな種類の天体を一緒に写すことができます。
    とっても楽しいですが、一方で処理がとても厄介です。
    天体によって適切な処理が異なるので両立が難しくなるのですよね。
    最近では星の表情を大切にしようと思っているのですが、これがまた難しくてうまくできずにいます。
    でもある程度うまくいくととても嬉しくて、やはり趣味ですから楽しいのが一番ですね。
    2017/10/27 5:35 AM by やまねももんが

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