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2017.11.08 Wednesday

星野写真(60Da、100mm) とかげ座領域1

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        2017年11月に再処理しました。  → 前のバージョンはこちら

    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「とかげ座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・Sh2-126 : 散光星雲






      撮影日時 : 2015/11/15 19:53〜  360sec×19枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約8℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      ガイド : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw8.5 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
        ・FlatAidePro
        ・Nik Collection (Dfine 2)

      空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(B)  5段階評価



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



    とかげ座は明るい星が無くて、構図決めにとても苦労しました。
    11/12にチャレンジしたときには、あさっての方向を撮影していました(涙)。

    この領域の主役は「Sh2-126」なのですが、星図を見ていてその大きさにつられて星野写真リストに追加したのです。
    よく調べないで撮影に臨んだのですが、これって非常に淡いのですね。
    試写画像を見ても影も形もなく、星の並びを何度もチェックして構図を確認したほどです。
    自宅のPCで見ても、やはりそれらしきものは見えませんでした。
    でもカブリによる色ムラを補正するために彩度を思いっきり上げていくと、中央付近が赤くなってきました。
    これかなあ?
    とにかくその大きさにはびっくりしました。

    赤い星雲の左側には、淡いですが赤っぽいもやもやが広がっているように見えます。
    でもこれは実体ではなくて画像のムラなのかもしれません。
    さらに周囲には、あちこちに分子雲らしきものが見られます。
    全体的に星間ガスが複雑に分布していて、周囲の状況によって様々な表情を見せているのでしょうね。


    処理は非常に難航しました。
    星雲を浮かび上がらせようと無理をすると、背景や星雲はザラザラで、星はとても醜くなってしまいます。
    かと言って控え目に仕上げようとすると、星雲や分子雲がなかなか浮かび上がってこないのです。

    2年ほど経って改めて見直してみると、星像がぐちゃぐちゃであまりにも醜い状態になっていました。
    そこで星像にも気を配りながら処理をやり直してみることにしました。
    手を替え品を替えて何度もやってみたですが、やはり両立は無理でした。
    星雲や分子雲に関しては前バージョンのほうが気に入っています。
    いいとこ取りができればいいのですが、、、。

    それにしても赤い星雲と重なっている星はとても厄介ですね。
    どれもみんな赤いのですが、これって本当の色なんでしょうか?
    ベイヤー配列特有の色情報補間のせいではと疑っています。
    星雲を浮かび上がらせようとすると、それらの自己主張がとても強くて参ってしまいます。


    本来は9月頃に撮影する計画でしたが、いろいろあって遅くなってしまいました。
    空がまだ少し明るい時間帯の撮影でしたが、空の透明度の良さに助けられたようです。

    なお、構図的にはもう少し左側を入れたほうが良さそうですね。



    Sh2-126 (ピクセル33%表示で切り抜き)

        鷹の爪星雲とも呼ばれています。
        星雲の周辺には、とかげ座アソシエーションと呼ばれるまばらな星の集まりがあるそうです。

        こうして赤い部分を切り出してみるのも面白いですが、
        分子雲を含めて広く見ると何か翼を広げた飛翔体に見えてきませんか?
     





    参考までにコントラスト強調処理前の画像を下に示します。
    Raw現像してコンポジットして、明るさや色合いの偏りを除去した段階の画像です。
    グラデーションマスクを使った補正は30枚ほどのレイヤー使いました。
    通常はこの処理が最も厄介なのですが、今回はここからが悪路でした。




     








    コメント

    こんにちは。
    この星雲は初めてお目にかかりました。鷹の爪ですか。
    唐辛子じゃないですよね。獲物をつかむ鷹の足の様に見えます。
    しかし、グラデーションマスク30枚とは恐れいりました。
    その後更に難題が待っていたのですね。そのお陰で雰囲気が
    とても良く出来ていると思います。いいものを見せて頂きました。
    2017/11/08 5:42 PM by ヤマボウシ
    >ヤマボウシさん、こんばんは。

    ヤマボウシさんの仰るように、たぶん唐辛子ではなくて鳥の鷹だと思います。
    かなり大きい星雲ですが、とても淡くて手強いです。
    星雲や分子雲を炙り出すにはかなり強引な処理が必要になるので、その前段階のフラット補正が大切になると思っています。
    グラデーションマスクは線形よりも円形のほうが多かったですね。
    炙り出しの段階では何度も心が折れそうになりました。
    2017/11/08 6:19 PM by やまねももんが
    相変わらず私の600mm直焦撮影をあざ笑うかのよぉな、師匠の100mmシリーズ!
    ハハッハッハハハッハははは!
    星、特に微恒星がウットリで、ガス!ここまで星が綺麗だと、星雲なんか
    出てくる気があるなら出てもエェよッ!って感じですよねぇ!
    おまけにNik CollectionもDfine 2やなんて、ギラギラ専門の私なんかが
    絶対クリックしそぉにないお上品コマンドで、ガス!ハハッハはハッハハ!
    今、師匠のSh2-126画像をステナビにマッピングしたら、私の機材では・・・
    はみ出ましたぁ!ハッハハッハハッハハ!でも魅力的な星雲で、ガス!
    2017/11/08 8:39 PM by 山口のじぃ
    こんばんは
    見た事の無い星雲、デカイですね。
    まさに鳥の爪!
    元画像見ても、ウム!ウムという感じでこの元画像から
    炙り出すのは至難の技。
    NIkを導入しても難しいそうですね。
    と、いうよりももんがさんがNIkをお使いになるんですね。
    2017/11/08 11:22 PM by テナー
    >山口のじぃ様、おはようございます。

    100mmレンズシリーズは楽しくてなかなか終われません。
    次のステップへも考えていましたが、どうもこのままのようです。
    最近は星雲など以上に星の仕上がりが気になっています。
    Dfine 2はギラギラに仕上げた後で少し落ち着かせるのに良いですよ。
    効果が強い場合もあるのでパラメータをいじって塩梅を整えています。
    じぃ様は新兵器をゲットしたようで、あっと驚くような作品の連発を待っていますよ〜。
    2017/11/09 7:10 AM by やまねももんが
    >テナーさん、おはようございます。

    ええ、これはとっても大きくて、これより長い焦点距離ではモザイクが必要になると思います。
    元画像を見てしまうと、画像処理って本当にマジックではないかと思ってしまいますよね。
    NiKはちゃんと勉強していないので、手探りの状況で使っています。
    特にDfine 2のノイズ低減能力は素晴しいと感じています。
    2017/11/09 7:15 AM by やまねももんが

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