星空が好き、猫も好き

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2017.12.29 Friday

星野写真(60Da、100mm) おうし座領域4

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「おうし座領域4」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・おうし座分子雲 : 分子雲,暗黒星雲






      撮影日時 : 2015/12/18 23:41〜  480sec×15枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-4℃

      撮影日時 : 2017/12/17 23:02〜  360sec×19枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-8℃

      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      追尾 : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw9.12 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
        ・FlatAidePro
        ・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)

      空の暗さ(B)、透明度(BC)、フォーカス(AB) 5段階評価  2015/12/18
      空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(BC) 5段階評価  2017/12/17



    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




    この領域は、プレアデス星団の東側で、ヒアデス星団の北側です。
    主役は「おうし座分子雲」です。
    おうし座分子雲はこの画角でも入りきらないほど広がっていますが、この辺りが最も濃いように思われます。

    分子雲という言葉は、私も使っていますが、よく見聞きするようになったのは最近のことですよね。
    星間雲,分子雲,星雲(輝線星雲,反射星雲),暗黒星雲(暗黒物質ではありませんよ!)と
    いろいろな言葉がありますが、私は次のように捉えています。
    素人なので勘違いしている部分があるかもしれませんが、、、。

    星間雲は原子や分子のガスや塵などが集まって雲のようになっているものです。
    その中で特に分子が主成分のものを分子雲と呼んでいるのだと思います。
    宇宙で最も多く存在している原子は水素ですから、この場合の分子は主に水素分子です。
    分子は原子同士が衝突して結合しないと出来ませんから、分子雲は星間雲の中でも濃い(密度が高い)と思われます。

    それらがどのように見える(どのように写る)かによって呼び方が違ってきます。
    近くに明るい星(恒星)があると、その星の光を反射して雲が輝きます。
    これを反射星雲と呼び、その光は連続スペクトルになります。
    その星(恒星)が高温の場合は、紫外線などのエネルギーの高い光によって、分子が壊されたり原子が
    電離したり励起したりします。
    この励起した原子は、原子特有の波長(エネルギー)の光(電磁波)を放出します。
    量子力学で習いますが、原子はとびとびのエネルギーしか持てないからです。
    水素原子が3番目に高いエネルギー順位から2番目に高いエネルギー順位に移るときに、656.3nmの赤い光を出します。
    これが有名なHα光です。
    順位の組み合わせに応じて波長(エネルギー)が決まるので、その光は輝線スペクトルになります。
    水素原子では可視光の領域で最も輝度が高いのが上記のHα光です。
    このように輝線スペクトルで輝いている星雲が輝線星雲で、写真ではほとんどが赤く写ります。

    近くに明るい星(恒星)が無い場合には、星雲として輝かないので見えません。
    でも背後の星の光を遮ってしまうほど雲が濃い場合には、暗黒星雲として認識できます。
    背後に明るい星雲などがある場合は、馬頭星雲のようにもっとはっきり見えます。

    背後の星が透けて見えるような場合でも、最近のデジタルカメラと画像処理によって分子雲を
    浮かび上がらせることができるようになったのは驚きです。
    分子雲が薄い場合は色合いはほとんど無いようですが、比較的濃い場合は赤茶色のような色合いで
    仕上げている画像が多いですね。


    今回は2時間弱の露光をしましたが、空が少し明るく感じられ、フォーカス調整もうまく追い込めませんでした。
    星の瞬きがかなり大きくて、星像の大きさの見極めがしっかりできなかったのが原因です。

    そこで、2015年の撮影のものを含めて仕上げることにしました。
      → 2015年の撮影のものはこちら
    なお構図が少しずれていたために、横方向を1%ほど、縦方向を3%ほど、トリミングしています。

    2015年の撮影のものは分子雲がかなりざらついていたのですが、だいぶきれいになったと感じています。
    撮影日の異なる画像はざらつきの様子が異なるようで、それらを組み合わせると効果が大きいようです。
    それに気を良くして、前回よりもさらに炙り出してみました。


    同じ日に撮影したプレアデス星団がある「おうし座領域2」と繋げてみました。
    PhotoshopのPhotomergeで簡単に繋がりましたが、コントラストや色合いが揃っていませんね。
    モザイクを意識しないでそれぞれを仕上げたので当たり前ですが、、、。
    そこでそれぞれの背景の色合いを少し調整して繋げてみました。




     








    コメント

    同じおうし座でもプレアデス星団などと違って、何か不気味なおどろおどろしさが伝わってきます。
    分子雲までが写せるようになったことは凄い技術進歩による成果だと思いますが、やはり近くの恒星に照らされて輝く星雲の方がいいなあ(笑)。
    2017/12/29 8:18 PM by 悠々遊
    >悠々遊さん、おはようございます。

    分子雲の色合いはどのように仕上げればよいのか分からないのですが、特に意識しないとこんな感じになってしまいます。
    やはり赤とか青とか黄が混ざっているほうがきれいですよね。

    このような分子雲がアマチュアでも写せるようになったのですから、デジタルカメラの潜在能力には驚かされるばかりですね。
    2017/12/30 5:34 AM by やまねももんが
    こんにちは。
    すばるからヒアデスにかけての分子雲は最近?良く撮られていますね。
    今までは意識していませんでしたが、宇宙空間には随分と星間物質が
    漂っているものですね。
    結局この分子雲は赤い星雲と同じものだと理解していいのでしょうか。
    いつか明るい星がここを通過する時、赤や青の星雲が出願するのでしょうね。
    2017/12/30 11:10 AM by ヤマボウシ
    >ヤマボウシさん、こんにちは。

    おうし座分子雲は、全天でもトップクラスに明るいのではないでしょうか?
    こんなものがアマチュアの機材で写せるのですから、フィルム時代からするとカルチャーショックですよね。

    赤い光を出している星雲は分子ではなくて主に原子で構成されていると思います。
    その雲が濃くなると分子が形成されていくのだと思います。
    まあ水素ということでは同じと言えば同じですね。
    分子雲のさらに濃い領域では恒星が誕生して周りの雲が輝きだすということもあるでしょうね。
    2017/12/30 11:35 AM by やまねももんが
    こんばんは!
    コメントはできませんでしたが、今年一年間
    いつもすばらしい写真で勉強させて頂きました
    来年もよろしくお願いします!
    いいお年であります様に・・・
    2017/12/30 8:03 PM by KAZU
    >KAZUさん、おはようございます。

    KAZUさんのブログはいつも拝見させて頂いていますが、最近の活動ぶりは目を見張るばかりです。
    来年もお互いに頑張りましょうね。
    今後もよろしくお願いします。
    2017/12/31 4:39 AM by やまねももんが

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