2018.05.22 Tuesday
星野写真(60Da、100mm) うみへび座領域3
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「うみへび座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・M83 : 系外銀河(渦巻銀河、南の回転花火銀河)
撮影日時 : 2015/02/21 03:38〜 240sec×23コマ
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−9℃
撮影日時 : 2018/05/14 21:02〜 120sec×51コマ
撮影場所 : 山梨県・みずがき山 気温は約9℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
赤道儀 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw9: Raw現像
・DSS : コンポジット
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩強調
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
・FlatAidePro
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(D)、透明度(C)、フォーカス(B) 5段階評価 2015/02/21
空の暗さ(E)、透明度(D)、フォーカス(C) 5段階評価 2018/05/14
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
この領域の主役は「南の回転花火銀河(M83)」です。
でも、うみへび座とケンタウルス座の境に位置していて地平高度があまり高くなりません。
南中時の高度は約24度しかありません。
この日は晴れてはいるものの、透明度はイマイチで空が明るく感じられました。
撮影したのが夜半前だったことも影響したかと思います。
前回は春になる前の空の透明度が良い時期に撮影したのですよねえ。
その時と比べると、露光時間を半分にしなければならないほど空が明るかったです。
実を言うともっと高度の高い「おとめ座領域1」を撮影しようと思っていたのです。
でもどうしても構図を決めることができなくて急遽変更したのです。
空の状態が良くないとカブリ補正がとても厄介になります。
よほどボツにしようかと思ったのですが、2015年に撮影した画像も使って処理することにしました。
それぞれをコンポジットしてグラデーションマスクを使ったかぶり補正を施してから、明るさを合わせてコンポジットしています。それからは通常の処理で仕上げています。
それぞれの構図が少しずれていたので、縦横共に約94%のトリミングになっています。
”M83” の写りははっきり言って前回単独のほうが良いですね。
→ 前回はこちら
2回分のメリットは背景が少しだけきれいになったことでしょうか(涙)?
真ん中より少し上でやや右寄りのところに薄っすらと赤っぽい領域があるのですが何でしょう?
前回の画像では分からないのでムラでしょうか?
まあ前回はフラット補正の処理で消してしまったという可能性はありますが、、、。
M83 (ピクセル67%表示で切り抜き)
北の回転花火銀河(M101)と並んで、 「南の回転花火銀河」と呼ばれている大変美しい銀河です。
→ M101はこちら
ちょうどこちら側に銀河の面が向いているので、渦巻き の様子もよく分かります。
拡大撮影すると、渦巻きの腕に点々とHII領域が見られるそうです。
高度が低く尚且つ大気の状態が良くないと、後処理が大変ですね。
裏庭では木星が撮り頃を迎えていますが、高度の低い頃しか撮影できないので、シンチレーションの良し悪しをモロに受けてしまいます。
ところで・・・すみませんまた見つけてしまいました。
>>”M81” の写りははっきり言って前回単独のほうが良いですね。