星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
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2019.01.02 Wednesday

星景写真の撮影方法を見直しています

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    星景写真の撮影方法と仕上げ方に関しては、まだまだこれだというものが見つけられずにいます。

    数年前にたどり着いたひとつの方法は、以下のようなものです。
      ・地上風景部分と星空部分をそれぞれに適した条件で撮影する。
         ・地上風景部分は、ISO感度を低めにして数分間露光し、数枚をコンポジット(加算平均)する。
         ・星空部分は固定撮影で、ISO感度を高くして露光時間は20秒程度とする。
         ・星空部分の撮影では、ディフュージョンフィルターを使用する。
      ・それぞれを仕上げて、マスクを使って合成する。


    勿論この方法は万能ではありません。
    地上風景の様子によっては、全く太刀打ちできない場合もあります。

    また、いろいろな面で満足できるレベルのものでもありません。
    それでも自分では及第点には達しているかなと思ってはいますが、、、。


    星空部分を固定撮影しているのは、追尾撮影したときにマスクを使っての合成がうまくできないからです。
    一方で、固定撮影では星の流れが目立たないように露光時間を短く(20秒程度)しなければなりません。
    そうするとISO感度をかなり高くしなければならず、画質の低下が気になります。
    特に星の色合いが乏しくなっているのが不満でした。


    そこで、星空部分を固定撮影したものと、ポタ赤でちょっと追尾撮影したものを比べてみました。


    星空部分を固定撮影したもの


     2018/12/29 20:25  EF16-35 f2.8 (23mm)
     地上風景部分 : ISO1000、F3.2、固定撮影(240秒)、2枚
     星空部分 : ISO6400、F3.2、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
     地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
     EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて



    星空部分をポタ赤でちょっと追尾撮影したもの


     星空部分 : ISO4000、F4.0、追尾撮影(40秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置

     星空部分は、固定撮影の場合と露光条件が異なるので、明るさが同じになるように調整しました。



    星空部分の画像のRaw現像

    撮影画像はAdobeのCameraRawでRaw現像しています。
    固定撮影の場合の主な現像条件を下に示します。
     


    星空部分の画像のレタッチ

    周辺減光はRaw現像時に補正していますが、さらにグラデーションマスクを使って整えています。
    また街明りなどで空の明るさや色合いに偏りが生じているので、同様に整えています。
    処理はPhotoshopで行っていますが、処理のレイヤーの例を示します。
     


    合成

    合成用のマスクは、地上風景用の画像から作っています。
    そのマスクを星空用の画像に適用して、地上風景用の画像に重ねます。
    その際に、地上風景と星空との境界付近の不自然さができるだけ小さくなるように、マスクを少しぼかしています。
     



    星空部分の比較

    星空を固定撮影したものと追尾撮影したものを比較してみます。
    画像は「Dfine2」でノイズ低減処理をする前のものです。





    20秒の固定撮影でも星の流れはあまり目立ちませんが、追尾撮影すると星がちゃんと丸くて良いですね。

    追尾撮影したものは、ISO感度を6400から4000に下げているので、背景が少し綺麗になっています。
    でも星の色合いが乏しいのはあまり変わりませんでした。
    これは両方とも星に対してかなり露光オーバーになっているのかもしれません。
    背景の荒れを抑えるためにたっぷり露光して仕上げる時に暗くするという考えが間違っていたのかもしれません。
    これが後日検証してみたいと思います。

    レンズの絞りは、固定撮影ではF3.2で、追尾撮影ではF4.0です。
    絞ったほうが周辺減光が少ないのは実感できて、後処理での補正が少なくて済みました。

    このレンズは周辺部の星像や色合いなどはとても気に入っているのですが、周辺減光がかなり大きいのが不満です。
    でもいわゆる「出目金レンズ」でないので、フィルターをレンズ前面に着けることができます。
    私はこんな方法で「Leeのポリエステルフィルター」を装着しています。 → 記事はこちら
    本当はレンズの後ろに装着するのが良いのですが、夜の野外でレンズを外して付けたり外したりする勇気がありません。



    地上風景と星空との境界付近の不自然さへの対処

    星空を本格的に追尾撮影した場合には、マスクを使った合成が私にはうまくできません。
    そこで40秒程度の追尾撮影ならどうなのかを見てしました。
    なお、マスクを使った合成では地上風景と星空との境界付近が不自然になりがちなので、マスクを少しぼかしています。

      A:地上風景用の画像
      B:それから作ったマスク
      C:固定撮影した星空部分と合成したもの(マスクはぼかしていない)
      D:マスクを少しぼかしたもの
      E:追尾撮影した星空部分と合成したもの(マスクは少しぼかしている)



    左側は、冬になって木々の葉が落ちて枝の隙間から向こうが見えるようになった部分です。
    合成時に最も悩まされる部分の一つですが、星空をちょっと追尾撮影したものでも、同程度に仕上げることができました。
    でも右側に示した部分は、追尾撮影してぶれた地上風景部分が隠しきれずに顔を出してしまっています。
    このあたりが、私がまだ悩んでいるところです。



    その他

    固定撮影では三脚にカメラを載せているだけなので、構図の微調整はそれほど億劫ではありません。
    でもポタ赤で追尾撮影する場合には、構図調整に制約が生じたり、億劫になることがあります。
    暗くて寒い野外では、気合いだけではなかなか克服できません。



    このような比較結果は、特に地上風景の様子によって違ってくると思います。
    今年もまだまだ試行錯誤が続きそうです。


     








    コメント

    年明け一回目からとても刺激的な内容で大喜びしています(笑)。
    私は星空画像はよりシンプルな手法にしたいと思っていたところで、固定撮影に立ち戻りつつ追尾撮影も一枚撮りで条件を変えて試してみたいと考えていました.

    昨年は色々と参考にさせていただきありがとうございました。
    今年もどうぞよろしくお願いします。
    2019/01/02 2:45 PM by フーマン
    >フーマンさん、こんにちは。

    備忘録として書いたのですが、喜んでもらえたら嬉しいです。
    撮影方法などはできればシンプルのほうが良いですよね。
    フィルターを付けたり外したりとか、ポタ赤の電源のオンオフなどは、忘れてしまってとんでもない組み合わせで撮影していることがありますよ。

    ブログをさぼっている間も、フーマンさんの写真にはいつも刺激を受けていました。
    こちらこそ、よろしくお願いします。
    2019/01/02 4:15 PM by やまねももんが
    思わず「過去の記事が出てしまったのか?」と感じましたが
    新年しょっぱなでこういう記事は、やまねももんがさんらしいなと。

    僕もこのごろは遠征地でも「星景を」ということがありますので
    ここに書いてあることが少しずつ「あるある!」なんて思うようになってます。

    「あとの合成処理を前提にした撮影」ってやってみることもありますが、
    だいたい失敗してます(笑)
    たぶん、撮影設定がそれに適していないからなんだろうなって思ってます。

    そんなわけで、スカイメモで「恒星時 50%追尾」を60秒ほど、
    というのが現状の理想です。

    でもまあ、かたわらで冷却CCDをぶんまわしていると、
    それすら面倒っていう(笑)
    だから、固定撮影で1発撮りは、「最強」!!
    2019/01/03 9:30 AM by ミッチー
    >ミッチーさん、こんにちは。

    たまには撮影条件などを検証してみる必要があるのではと思って、ちょっとやってみた次第です。
    だからあくまでも自分の備忘録です。
    もう少しあれこれ試してみる必要があるかなと思っています。

    固定撮影での1枚撮りは、私も理想だと思っています。
    F2.0ぐらいの明るいレンズが開放で使えて、10万ぐらいのISO感度が余裕で使えるカメラが出来たら、星景写真の世界が変わるでしょうね。
    でも苦労して仕上げる過程が必要なくなったら、ちょっとつまらなくなってしまう気もします。
    2019/01/03 10:07 AM by やまねももんが

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