星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
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2019.01.11 Friday

星景写真の撮影方法を見直しています(改)

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        1/2に同じような記事を書きましたが、以下の点を見直して撮影し直しました。 → 1/2の記事
          ・フォーカスが少し甘かったので調整し直しました。
          ・星空部分はISO感度を落として、露光を控え目にしてみました。


    星景写真の撮影方法と仕上げ方に関しては、まだまだこれだというものが見つけられずにいます。

    数年前にたどり着いたひとつの方法は、以下のようなものです。
      ・地上風景部分と星空部分をそれぞれに適した条件で撮影する。
         ・地上風景部分は、ISO感度を低めにして数分間露光し、数枚をコンポジット(加算平均)する。
         ・星空部分は固定撮影で、ISO感度を高くして露光時間は20秒程度とする。
         ・星空部分の撮影では、ディフュージョンフィルターを使用する。
      ・それぞれを仕上げて、マスクを使って合成する。


    勿論この方法は万能ではありません。
    地上風景の様子によっては、全く太刀打ちできない場合もあります。

    また、いろいろな面で満足できるレベルのものでもありません。
    それでも自分では及第点には達しているかなと思ってはいますが、、、。


    星空部分を固定撮影しているのは、追尾撮影したときにマスクを使っての合成がうまくできないからです。
    一方で、固定撮影では星の流れが目立たないように露光時間を短く(20秒程度)しなければなりません。
    そうするとISO感度をかなり高くしなければならず、画質の低下が気になります。
    特に星の色合いが乏しくなっているのが不満でした。


    そこで、星空部分を固定撮影したものと、ポタ赤でちょっと追尾撮影したものを比べてみました。


    星空部分を固定撮影したもの
    E20190103_7515-7517.jpg

     2019/01/03 EF16-35 f2.8 (25mm)
     地上風景部分 : 20:21、ISO1000、F4.0、固定撮影(240秒)、2枚
     星空部分 : 20:19、ISO4000、F4.0、固定撮影(20秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置
     地上風景部分と星空部分は別処理してマスクを使って合成
     EOS 6D RAW  山梨県・みずがき湖にて



    星空部分をポタ赤でちょっと追尾撮影したもの
    E20190103_7516-7520.jpg

     星空部分 :20:31、 ISO2000、F4.0、追尾撮影(40秒)、Lee Soft-1 Filter をレンズの前に配置



    星空部分の画像のRaw現像

    撮影画像はAdobeのCameraRawでRaw現像しています。
    固定撮影の場合の主な現像条件を下に示します。
     
    FIG01.jpg


    星空部分の画像のレタッチ

    周辺減光はRaw現像時に補正していますが、さらにグラデーションマスクを使って整えています。
    また街明りなどで空の明るさや色合いに偏りが生じているので、同様に整えています。
    処理はPhotoshopで行っていますが、処理のレイヤーの例を示します。
     
    FIG02.jpg


    合成

    合成用のマスクは、地上風景用の画像から作っています。
    そのマスクを星空用の画像に適用して、地上風景用の画像に重ねます。
    その際に、地上風景と星空との境界付近の不自然さができるだけ小さくなるように、マスクを少しぼかしています。
     
    FIG03.jpg



    星空部分の比較

    星空を固定撮影したものと追尾撮影したものを比較してみます。
    元画像を50%にリサイズして切り出しています。
    画像は「Dfine2」でノイズ低減処理をする前のものです。

    FIG07.jpg

    FIG08.jpg

    20秒の固定撮影でも星の流れはあまり目立ちませんが、追尾撮影したほうがやはり綺麗ですね。

    追尾撮影したものは、ISO感度を4000から2000に下げているので、背景が少し綺麗になっています。
    でも星の色合いが乏しいのはあまり変わりませんでした。

    前回は星空に対してかなり露光オーバーになっているのかも、という懸念がありました。
    そこで今回はISO感度を落として露光を控え目にしてみました。
    でも結果はあまり変わらなかったので、これが要因ではなかったようです。

    このレンズは周辺部の星像や色合いなどはとても気に入っているのですが、周辺減光がかなり大きいのが不満です。
    でもいわゆる「出目金レンズ」でないので、フィルターをレンズ前面に着けることができます。
    私はこんな方法で「Leeのポリエステルフィルター」を装着しています。 → 記事はこちら

    ディフュージョンフィルターをレンズの前に装着すると、周辺部の明るい星はラグビーボールのように歪んでしまいます。
    今回の例題でもそれが少し見えていますが、レンズの焦点距離が短いほどより顕著になるようです。
    ディフュージョンフィルターをレンズの後ろに装着するとこの問題は回避できるのですが、夜の野外でレンズを外して付けたり外したりする勇気が私にはまだありません。



    地上風景と星空との境界付近の不自然さへの対処

    星空を本格的に追尾撮影した場合には、マスクを使った合成が私にはうまくできません。
    そこで40秒程度の追尾撮影ならどうなのかを見てしました。
    元画像を50%にリサイズして切り出しています。
    なお、マスクを使った合成では地上風景と星空との境界付近が不自然になりがちなので、マスクを少しぼかしています。

      A:地上風景用の画像
      B:それから作ったマスク
      C:固定撮影した星空部分と合成したもの(マスクはぼかしていない)
      D:マスクを少しぼかしたもの
      E:追尾撮影した星空部分と合成したもの(マスクは少しぼかしている)

    FIG06.jpg

    左側は、冬になって木々の葉が落ちて枝の隙間から向こうが見えるようになった部分です。
    合成時に最も悩まされる部分の一つですが、星空をちょっと追尾撮影したものでも、同程度に仕上げることができました。
    でも右側に示した部分は、追尾撮影してぶれた地上風景部分が隠しきれずに顔を出してしまっています。
    このあたりが、私がまだ悩んでいるところです。



    その他

    固定撮影では三脚にカメラを載せているだけなので、構図の微調整はそれほど億劫ではありません。
    でもポタ赤で追尾撮影する場合には、構図調整に制約が生じたり、億劫になることがあります。
    暗くて寒い野外では、気合いだけではなかなか克服できません。



    このような比較結果は、特に地上風景の様子によって違ってくると思います。
    今年もまだまだ試行錯誤が続きそうです。


     








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