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2011.11.14 Monday

CameraRawでのノイズ低減効果

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    CameraRawでのノイズ低減処理の効果を、ちょっと真面目に調べてみました。
    恥ずかしながら、今までちゃんと見比べたことがなくて、設定も適当でした。
    ただし、調査を前提に撮影した訳ではないので、適当な作例を題材にしただけです。


    作例の画像処理は全てCameraRawだけで行なっており、ノイズ低減は色合い調整やコントラスト強調等と同時に行なっています。
    そのノイズ低減に関する設定(parameter)を変えて、効果を見てみました。
    ここで、parameter=0はCameraRawでのノイズ低減処理を行っていないことを意味します。


    なお、カメラでのノイズ低減の設定は以下のようにしています。
      ・長秒時露光のノイズ低減はON
      ・高感度撮影時のノイズ低減は標準  (ただし、20Daはこの機能はありません。)
    また、撮影時の気温は、0℃〜2℃でした。


    (1) EOS KissX3 RAW、ISO800

    これは、先日ご紹介した ”二重星団” のコンポジット前の1枚です。
     

     2011/11/01 22:22  EF200mm F2.8→2.8  ガイド撮影(露出120秒)
     EOS KissX3 RAW、ISO800  山梨県 みずがき山自然公園にて



    CameraRawでパラメータを変えたときのノイズ低減効果を示します。
      ・輝度=parameter1、輝度のディテール=50、輝度のコントラスト=0
      ・カラー=parameter2、カラーのディテール=50
     

    もともとノイズ感の少ない画像なので、変化は大きくはありません。
    また、効果を強く設定しても、微光星が消えるといった弊害はほとんど見られません。
    なお、作例ではparameter=30で処理しています。



    (2) EOS KissX3 RAW、ISO1600

    これは、先日ご紹介した ”魔女の横顔星雲” のコンポジット前の1枚で、トリミングしていないものです。
     

     2011/11/02 00:24  EF200mm F2.8→2.8  ガイド撮影(露出120秒)
     EOS KissX3 RAW、ISO1600  山梨県 みずがき山自然公園にて



    CameraRawでパラメータを変えたときのノイズ低減効果を示します。
      ・輝度=parameter1、輝度のディテール=50、輝度のコントラスト=0
      ・カラー=parameter2、カラーのディテール=50
     

    ノイズ低減処理をしない画像を見て、ちょっとショックでした。
    強いコントラスト強調を行なっているせいもありますが、凄くざらざらしています。
    ISO800との差が非常に大きいのですが、それだけが要因かどうかは分かりません。

    それが、ノイズ低減処理で見事にきれいになっていきます。
    でも強く処理したものは、背景がのっぺりとした感じになってしまいます。
    ここでも微光星が消えるといった弊害はほとんど見られません。
    なお作例ではparameter=40で処理していますが、もう少し強くしてもよかったですかね。



    (3) EOS 5DMark2 RAW、ISO2500,3200

    EOS 5DMark2とEF24mmF1.4の組み合わせで星景写真を撮る場合、
    レンズの絞りは2.0で、ISO感度は2500で、20秒露光を標準としていました。

    しかし、もっとたっぷりと露光したくて、ISO感度を3200で撮影しました。
    その場合に気になるのがノイズ(ざらつき)がどうなるかです。

    そこで、ISO3200とISO2500で撮影したものを比較してみました。
    CameraRawでの処理パラメータは明るさ以外は同じに設定し、明るさがほぼ同じになるように調整しました。
    左がISO3200、右がISO2500で撮影したものです。
     
     2011/11/02 EF24mm F1.4→2.0  固定撮影(露出20秒)  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)
     EOS 5DMark2 RAW  山梨県 みずがき山自然公園にて



    ノイズの程度を比較して見ました。
    中央付近の等倍画像を示します。
    NR=ONでは、parameter=30で処理しています。
    NR=OFFは、CameraRawでのノイズ低減処理を行っていないものです。
     


    小三ツ星付近の等倍画像を示します。
     

    ノイズ低減処理をしない場合は、ISO3200はISO2500よりもザラザラ感がやや大きいですかね。
    でも気温が低いこともあって、あまり酷い状態ではありません。

    ノイズ低減処理をすると、ザラザラ感が殆ど無くなって、両者の違いが分からなくなりました。
    少なくとも0℃程度まで気温が下がれば、CameraRawでのノイズ低減処理を前提としてISO3200は十分に使えますね。
    色合いが少し異なって見えますが、明るさを調整することでコントラストが変わっているためだと思います。
    私はISO3200の色合いの方が好きです。



    (4) EOS 20Da RAW、ISO800,1600

    EOS 20DaでF2.8のレンズを使う場合は、ISO1600で60秒露光を標準としています。
    ポタ赤に載せてガイド撮影しています。
    ISO値を半分にして露光時間を2倍にして、比較してみました。
    左がISO1600、右がISO800で撮影したものです。
     
     2011/11/02 01:03  EF15mm F2.8→2.8  ガイド撮影
     EOS 20Da RAW  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)  山梨県 みずがき山自然公園にて



    三ツ星と小三ツ星付近のピクセル等倍画像を下に示します。
    NR=ONではparameter=40で処理しています。
     

    ノイズ低減処理をしない場合は、ISO1600はISO800よりもザラザラ感がやや大きいです。
    でも気温が低いこともあって、ISO1600でもほぼ許容範囲です。

    ノイズ低減処理をすると、ザラザラ感がほとんど無くなって、両者の違いが分からなくなりました。
    このように、CameraRawを使うようになって、高ISO感度が積極的に使えるようになりました。

     








    コメント

     これはすごい!
     すごくよくわかります。仕上がりにこんなに差がなくて露光時間半分なら、高感度を使わない手はないですよね。CameraRawおそるんべしですね。
     それにしても、検証用も含め、カメラ2台をフル活用してずいぶんたくさんの写真を撮られたんですね。
     さすがですね。現場であたふたしている私には無理です。脱帽です。
    2011/11/14 10:18 AM by 阪神ファンいっこう
    こんにちは。
    どうしてもステライメージだけではザラザラの画像になってしまいお蔵入りしていた画像でCameraRawを取り入れて処理してみたら、良好な結果が得られました。
    CameraRawは凄いですね。
    2011/11/14 11:12 AM by さとう
    >阪神ファンいっこうさん、こんにちは。

    処理ツールもどんどん進歩しています。
    それに伴って、撮影条件等も考え直したほうが良いと思いました。

    この日は、22時頃から3時頃までずっと撮っていました。
    固定撮影は三脚にカメラを載せて撮るだけですし、
    ガイド撮影も赤道儀まかせのノータッチですから。
    快晴の綺麗な星空に出会えた時は、ついついあれもこれもと撮ってしまいます。
    2011/11/14 11:15 AM by やまねももんが
    >さとうさん、こんにちは。

    CameraRawのノイズ低減処理は凄いですよね。
    弊害もほとんど見られません。

    私は、以前はDPPでRaw現像して、PhotoShopでいろいろと処理していましたが、
    今ではほとんどCameraRawだけで処理するようになりました。
    でも、星景写真や星野写真はこれでも良いのですが、
    星雲星団はステライメージを勉強しなければいけないなあと感じています。
    2011/11/14 11:24 AM by やまねももんが
    こんにちは
    またまた意欲的な比較記事ですね。とても参考になります。
    魔女の横顔の拡大でわかりますが、あまりパラメータを強くすると、星のまわりにリングができて不自然な感じになってしまいますね。
    ノイズの程度や、レンズの焦点距離、その他色々でパラメータは色々試してみないといけないですね。

    ステライメージも欲しい、CameraRawも欲しい。
    流星群へのお願い事が増えました(^^;)
    2011/11/14 3:15 PM by かたくちいわし
    >かたくちいわしさん、こんにちは。

    恥ずかしながら、今まで比較してみたことが無かったのですよ。
    そこでちょっとやってみたら、面白い結果になったので、少しまとめてみたのです。

    欲しいものが増えてきて、通常の流星群では足らないですねえ(笑)。
    2011/11/14 3:31 PM by やまねももんが
    はじめまして
    星座を撮り始めて3ヶ月の若葉マークです
    CanonX4と60Dを使用してます
    ISO感度Raw撮影 勉強になりました
    2011/11/14 8:57 PM by Hiro555
    >Hiro555さん、おはようございます。

    記事がご参考になればうれしいです。
    撮られた写真を見せて頂きましたが、星空写真はきれいに撮れていますね。
    とてもまだ3ヵ月とは思えません。
    Rawで撮ると、処理に手間がかかりますが、細かい調整ができるので自分の好みに仕上げることが可能です。
    風景写真もたくさん撮られていて、楽しませて頂きました。
    2011/11/15 4:35 AM by やまねももんが
    こうやって比較して見せていただけると一目瞭然。すんごくありがたいです。ノイズを気にせずこれからは高感度でいけます。そのぶん時間短縮ができ光害地での撮影ではうれしいです!
    2011/11/15 6:11 AM by まるこう
    >まるこうさん、おはようござます。

    処理ツールに任せられる部分は任せて、他の部分に力を注いだほうが良いですよね。
    このあたりのバランスはまた変わっていくでしょうから、時々は検証することが必要だと感じています。
    2011/11/15 6:42 AM by やまねももんが

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