2019.06.16 Sunday
星野写真(60Da、100mm) へびつかい座領域6
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「へびつかい座領域6」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・暗黒星雲 (B : Barnard Catalogue)
・B44、B45、B51
以下のものは他の領域で詳細に扱っています。
・M4(NGC6127) : 球状星団 → さそり座領域1
・M19(NGC6273) : 球状星団 → へびつかい座領域4
・IC4603 : 散光星雲 → さそり座領域1
・IC4604 : 反射星雲 → さそり座領域1
・IC4605 : 反射星雲 → さそり座領域1
・IC4607 : 反射星雲 → さそり座領域1
撮影日時 : 2015/05/13 22:26〜 180sec×25枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて 気温は約+10℃
撮影日時 : 2019/05/29 23:33〜 180sec×30枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて 気温は約-6℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
赤道義 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw11.1 : Raw現像
・DSS : コンポジット
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩強調
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(D)、透明度(CD)、フォーカス(B) 5段階評価 2015/05/13
空の暗さ(D)、透明度(CD)、フォーカス(B) 5段階評価 2019/05/29
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
この領域は、アンタレス付近から左上に伸びる暗黒帯が主役です。
アンタレス付近を右下に配置して、カラフルさも狙った構図にしています。
南側の低空は明るくて、透明度もあまり良くなかったです。
カブリ補正はとても厄介でしたが、あまり無理をしなくてもカラフルな画像になりました。
カラフルな領域と暗黒帯の対比が何とも言えませんねえ。
2015年に撮影した画像も使って処理しました。
→ 2015年の撮影はこちら
それぞれをコンポジットしてグラデーションマスクを使ったかぶり補正を施してから、明るさを合わせてコンポジットしています。
それからは通常の処理で仕上げています。
それぞれの構図がずれていたので、長辺方向が約98%、短辺方向が約97%のトリミングになっています。
総露光時間が2倍ほどになって、その効果が出ている部分とそうでない部分があります。
空の状態があまり良くない状況で、単に総露光時間だけを伸ばしても期待したほどの効果はないということのようです。
下の画像は全体の色合いだけを調整しただけのものです。
光害カットフィルターを使わないで撮影するのはやはり無謀ですかね。