2019.12.09 Monday
星野写真(60Da、100mm) うみへび座領域2
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この 「うみへび座領域2」 には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・M68 : 球状星団
・NGC4361 : 惑星状星雲 (からす座)
撮影日時 : 2015/03/15 00:11〜 180sec×20コマ
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-5℃
撮影日時 : 2019/03/08 01:04〜 240sec×28コマ
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−4℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
赤道儀 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw11.1 : Raw現像
・Deep Sky Stacker : コンポジット
・Photoshop 2020 : コントラスト調整、色合い調整、等々
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩強調
・FlatAidePro : シェーディング補正
・StarNet++2
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(DE)、透明度(D)、フォーカス(B) 5段階評価 2015/03/15
空の暗さ(D)、透明度(C)、フォーカス(C) 5段階評価 2019/03/08
StellaNavigator での写野 (恒星は10.0等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
この領域の主役は、球状星団 「M68」です。
”うみへび座” に位置していますが、”からす座” の下と言ったほうが分かりやすいです。
だからこのような構図にしてみました。
南側の低空なのでどうしても空が明るいです。
2019年の撮影では、4分露光で、ヒストグラムのピークが真ん中付近まで行ってしまいました。
対象が球状星団なので、1分露光のものも撮影しましたが、合成がどうもうまくいかなくてやめました。
2015年に撮影した画像と2019年に撮影した画像を使って処理しました。
それぞれの構図がずれていたので、長辺方向が約97%、短辺方向が約92%のトリミングになっています。
からす座の四角形の左上の星 (アルゴラブ) がぎりぎりになってしまったのが失敗でした。
小さい球状星団は苦手で、つぶつぶ感がどうしても表現できません。
まあ100mmレンズでは無理ですかね。
さらに惑星状星雲は小さくて、場所が確認できただけに終わってしまいました。
M68 (ピクセル67%表示で切り抜き)
系外銀河が多いこの領域で球状星団は珍しいです。
小さくてあまり明るくないので、試写画像をモニターで見ても球状星団とは分かりませんでした。
この焦点距離では、小さい球状星団は無理ですね。
NGC4361 (ピクセル67%表示で切り抜き)
ピクセル67%表示で切り出してもこの大きさですから、とても小さいですねえ。
でも惑星状星雲独特の色をしているので、恒星とは違うことだけは分かりますね。