2020.04.08 Wednesday
星野写真(60Da、100mm) おとめ座領域2
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「おとめ座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・M104(NGC4594) : 系外銀河(渦巻銀河) (ソンブレロ銀河)
・NGC4361 : 惑星状星雲
撮影日時 : 2015/02/21 01:58〜 240sec×23コマ
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−9℃
撮影日時 : 2020/03/24 23:23〜 180sec×30コマ
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−5℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
赤道儀 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw12.2 : Raw現像
・DSS : コンポジット
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩強調
・FlatAidePro : シェーディング補正
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(CD)、透明度(C)、フォーカス(B) 5段階評価 2015/02/21
空の暗さ(C)、透明度(C)、フォーカス(BC) 5段階評価 2020/03/24
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
主役はおとめ座のソンブレロ銀河ですが、からす座から辿ったほうが分かりやすいので、このような構図にしました。
そのお蔭で「NGC4361」というおまけが付いています。
でも構図決めを手動で行っているせいもあって、下側ぎりぎりになってしまいました。
南側で高度もそれほど高くないので、空はちょっと明るかったです。
しかも空の透明度もあまりよくありませんでした。
前回の撮影画像も使って処理しました。
→ 前回はこちら
2015年に撮影したもので、もう5年も前になるのですね。
それぞれをコンポジットしてグラデーションマスクを使ったかぶり補正を施してから、明るさを合わせてコンポジットしています。
それからは通常の処理で仕上げています。
傾きの違いが大きくて、長辺方向が約97%、短辺方向が約98%のトリミングになっています。
前回は強調処理をやりすぎたようなので、今回は少し控えめにしました。
その効果で、ソンブレロ銀河の暗黒帯も少しはわかるようになったと思います。
ただし、銀河がひと回りほど小さくなってしまいました、、、。
M104 (ピクセル67%表示で切り抜き)
独特の形をした銀河で、ソンブレロ(帽子)を横から見た姿に似ていることから愛称が付いています。
銀河面を横から見る格好になるので、銀河を横に走る暗黒帯がよく分かるそうです。
でも思っていたよりも小さくて、私の写真ではお馴染みの形がよく分かりませんね。
非常に大きなバルジを持つ渦巻銀河だと考えられてきましたが、
最近の観測からは楕円銀河の中に円盤が収まった複雑な構造を持っているそうです。
銀河を取り巻くように周囲が少し明るいのですが、これは実体でしょうか?
それともハレーションのような効果なのでしょうか?
NGC4361 (ピクセル67%表示で切り抜き)
とても小さいですが、惑星状星雲独特の色が分かりますね。
でも写野の端なので、レンズの収差等が見えて恥ずかしいです。