星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ
ときどき猫ブログや宇宙物理学のブログになります
星空や猫だけでなく、風景や草花などの写真を撮るのも好きです

<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

<< ダークノイズに関して (4) 7℃での評価 | TOP | 金環日食、見れました >>

2012.05.20 Sunday

ダークノイズに関して (5) ISO感度と露光時間

0


    ダークノイズの観点からは、高ISO感度で露光時間が短いのと、低ISO感度で露光時間が長いのと、どちらが良いのでしょうか?

    ISO感度と露光時間の積を一定にして、両者のトレードオフの関係を調べてみました。

    機種はKissX3で、20℃での評価です。


    まず、1枚撮りで比較してみました。
      ・ISO400、600sec
      ・ISO800、300sec
      ・ISO1600、150sec
      ・ISO3200、75sec

    結果は、低ISO感度で露光時間が長いほうがダークノイズは少なかったです。


    次に、総露光時間が同じになるように複数枚撮影して、コンポジット(加算平均)してみました。
      ・ISO400、600sec、1枚
      ・ISO800、300sec、2枚
      ・ISO1600、150sec、4枚
      ・ISO3200、75sec、8枚

    考えていたようにはコンポジット(加算平均)の効果は出ませんでした。
    ISO3200、75sec、8枚でやっと効果が出て、標準偏差が小さくなりました。
    それでも、低ISO感度で露光時間が長いほうが良いという結果を逆転するまでには至りませんでした。
    ISO3200、75secの中央付近の等倍画像を示しますが、コンポジットによってランダムノイズ成分は低減しますが、固定パターンノイズ成分は残ってしまうのです。


    これらの結果は、機種や撮影条件によって変わることが予想されます。
    特にコンポジットの効果は、ランダムノイズ成分と固定パターンノイズ成分の比率によって変わると思います。
    なお、5DMark2での1枚撮りの実験は同じような結果になりました。



    1枚撮りの場合(KissX3)

    ISO400、600sec


    ISO800、300sec


    ISO1600、150sec


    ISO3200、75sec




    コンポジット(加算平均)した場合(KissX3)

    ISO400、600sec、1枚


    ISO800、300sec、2枚


    ISO1600、150sec、4枚


    ISO3200、75sec、8枚




    中央付近の等倍画像を下に示します。

    ISO3200、75sec、1枚


    ISO3200、75sec、8枚


     








    コメント

    今まで疑問だった事が一気に解決しました。やっぱり、低感度長時間露出のほうがノイズがが少ないのですね。でも、一晩でたくさん対象を撮影したいし。。どの辺で妥協するのかむずかしいところです。

    日食の後にX3の改造に取り掛かろうと思っていたところです。大変参考になりました。
    2012/05/20 9:58 AM by まるこう
    >まるこうさん、こんにちは。

    仰るとおりで、いざ撮影になるとあれも撮りたいこれも撮りたいとなりますよね。
    その判断基準みたいなものをお示しできればよかったのですが、、、。

    X3の改造って、フィルターを除去するのですか?
    それはとても楽しみです。
    2012/05/20 11:17 AM by やまねももんが
    こんばんは。
    経験則からそうかな〜とは思っていましたが、やはり低感度長時間露出のほうが少ないのですね。
    私もまるこうさんと同じで一晩で何対象も撮りたくなる派です。 わかっちゃいますが、どうしても高感度の魅力に囚われてしまいます。

    明日の天候はどうでしょうか。八王子は少し他の所より良さそうな。。。 コチラは雨かもしれません。

    意欲的な実験ありがとうございます。 推定は確信にかわりました。
    2012/05/20 11:10 PM by かたくちいわし
    >かたくちいわしさん、おはようございます。

    そうですよね。
    私も、あれもあこれも撮りたい性質です。

    少し前に起き出してきて、どうしようか迷っています。
    3時過ぎのGPV予報を見て決めようかなあ。
    2012/05/21 2:42 AM by やまねももんが
    こんにちは
    2012年の記事に、2015年にコメントします(笑。
    この一連の実験ですよ。今私が悩んでいたこと。
    お陰さまでスッキリしました。
    他の方のブログなどで、似たような実験や知恵袋なども参考にしてみると、やはり低感度長時間露光が良さそうですね。
    高感度短時間露光でもヒストグラムは太らせる(真ん中寄り)にできると思いますが、こちらの検証で頭がすっきりしました。
    この頃は星野写真をやっていなかったので印象も薄かったですが、今じっくり読んでいろいろ勉強になっています。
    同時に私の人生は決まりました。目指せ、星者写真でもたっぷり露光(笑。
    2015/05/24 9:47 AM by 温泉日和
    >温泉日和さん、こんにちは。

    カメラや温度などの撮影条件にも依りますが、ISO感度はあまり高く設定しないほうが有利がと思います。
    ここではダークノイズだけを検証していますが、対象の写りの良さ自体もそうですよね。
    でもいろいろな制約で1枚当たりの露光時間を長くできない場合は、ISO感度を高くして枚数を増やすという手段も良いと思います。
    2015/05/24 10:21 AM by やまねももんが

    コメントする









    この記事のトラックバックURL

    http://kai-kuu.jugem.jp/trackback/417

    トラックバック

    ▲top