星空が好き、猫も好き

しばらく「宇宙物理学」のブログになります。
星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

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2011.05.02 Monday

シュワスマン・ワハマン第3彗星 (2006.05.01 05.03)

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    73P/Schwassmann-Wachmann彗星

    5年前のことです。

    シュワスマン・ワハマン第3彗星は、1930年に発見された公転周期が5.36年の彗星で、1995年に核が分裂して大バーストを起こしたそうです。
    それら分裂した多数の核が数珠繋ぎに並んで、2006年5月に地球へ大接近しました。
    最も明るい核がC核で、次に明るいのはB核です。


    2006.05.01

    地球との距離は0.13AU(天文単位)です。


     2006/5/1  00:19  EF100mm F2.8→2.8  ガイド撮影(120秒)  山梨県 高根町
     EOS 20Da RAW、ISO-800  2枚をコンポジット


    薄雲なのか黄砂なのか、とにかくひどい星空で、彗星が近づいていなければ出かけなかったでしょう。
    それでも、彗星は天頂付近にいるので、なんとか撮影できました。
    彗星が地球に近づいて見かけの間隔が開いてきたので、200mmの望遠レンズでは両方を一緒に撮影できなくなりました。



     2006/5/1  00:40  EF200mm F2.8→2.8  ガイド撮影(120秒)  山梨県 高根町
     EOS 20Da RAW、ISO-800  2枚をコンポジット  トリミング : 94%×94%


    一番明るいC核です。
    ダストリッチな彗星なようで、短周期彗星とは思えない姿です。
    でも双眼鏡(7×42)では、存在すら確認できませんでした。



     2006/5/1  01:09  EF200mm F2.8→2.8  ガイド撮影(120秒)  山梨県 高根町
     EOS 20Da RAW、ISO-800  2枚をコンポジット  トリミング : 94%×94%


    B核です。
    順調に明るく大きくなって、立派に尾をたなびかせています。

    ファインダーでは見えないし、近くに明るい星もないので、写野に入れるのに苦労しました。




    2006.05.03

    地球との距離は0.12AU(天文単位)です。


     2006/5/3 00:05  EF100mm F2.8→2.8  ガイド撮影(120秒)  長野県 富士見町
     EOS 20Da RAW、ISO-800  2枚をコンポジット


    今夜はきれいな星空なので、C核は双眼鏡(7×42)で確認できました。
    微かに尾も見えているような気がします。
    左側がC核、右側がB核です。
    B核はときどきバーストを起こして、C核よりも明るくなったりしたそうです。



     2006/05/03 00:33  EF200mm F2.8→2.8  ガイド撮影(120秒)  長野県 富士見町
     EOS 20Da RAW、ISO-800  トリミング : 94%×94%


    C核です。
    短周期彗星とは思えないような、立派なダストの尾です。
    でも核が崩壊しつつあって、ダストを大量に放出しているのかもしれません。



     2006/5/3 00:50  EF200mm F2.8→2.8  ガイド撮影(120秒)  長野県 富士見町
     EOS 20Da RAW、ISO-800  2枚をコンポジット  トリミング : 94%×94%


    B核です。
    なんだか核が長細くて、崩壊しているように思えます。




    上の画像を白黒反転させました。
    矢印のところのG核と思われるものが、少しは見やすくなったでしょうか?



    この後の連休明け以降は、ともかく晴れなくて、地球への最接近の様子は見れませんでした。

    その後、やはり彗星は崩壊したようです。




    NASAの赤外線天文衛星スピッツアーの画像



    NASAの赤外線天文衛星スピッツアーが、5月4日から6日にかけて撮影した画像です。

    とにかく凄い画像です。
    一番明るいのがC核で、二番目に明るいのがB核です。
    私の写真では、それぞれの中心部のごく一部しか写っていないということです。

    波長24umの赤外線で撮影しているので、太陽光に暖められたチリ、特に数mm程度のものがとてもよく写るのだそうです。
    分裂した大小さまざまな核が、それぞれ小さな彗星となり、次第に崩壊していきます。

    小さなチリは太陽風に押し流されてしまいますが、重いチリは彗星が通った軌道上に残ってダストトレイルを形成していきます。
    そんな過程が一目で分かる画像です。

    2022年には、このダストトレイルのすぐ近くを地球が横切るそうで、楽しみです。









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