2013.11.08 Friday
基本は大切ですよねえ。
基本(スタンダード)は大切だと思っています。
もちろん基本に縛られる必要はありませんが、正しい基本を身に付けた上で自分なりの味を出していきたいです。
と偉そうな事を書いてしまいましたが、これは自分への戒めなのです。
何の話かというと、「星空写真の画像処理」に関してです。
実は、星空写真の画像処理に関してはほとんど我流でやってきました。
やり始めたのは1997年の秋頃で、たくさん撮ったヘールボップ彗星の写真で遊び始めたのです。
当時は「電子暗室」などと呼ばれていましたねえ。
デジタルカメラに移行してからは、主に地上の風景を入れた「星景写真」を楽しんでいました。
でも最近になってカメラレンズによる「星野写真」を本格的にやり始めたのですが、画像処理をどうして良いのか悩んでいます。
もちろんいろいろな人のブログなどを読ませて頂いて勉強しています。
でもまだまだ試行錯誤が続いています。
「星景写真」は、Raw現像を含めて一応自分なりのやり方ができていますが、ときどきこれで良いのかなあと思うことがあります。
これは正しい基本が身に付いていないためだと思っています。
最近、一冊の本に出会いました。
西條さんが書かれた「Photoshop Elementsではじめる天体写真のレタッチテクニック」です。
これは「月刊天文ガイド」の2009年5月号から2010年10月号までに連載された記事を再編したものと思いますが、
じっくり読んでみて目からウロコなことが随分とありました。
はじめにの部分で西條さんも述べていますが、本書の対象としているのは以下です。
・初めて天文写真のレタッチに挑戦する人
・デジタルカメラと写真レンズで撮影した星空写真(星景写真や星野写真)
・JPEGで撮影したもの
・ツールはPhotoshop Elements
そして、西條さんは天体写真を修正したくなる理由を三つ挙げています。
・光害の影響を修正するため
・かすかな天体を見やすくするため
・自分が見て感じたイメージにより近づけるため
天文写真をやり始めた人にとっては、光害の影響のレタッチが主な目的になると書いています。
仰るとおりですねえ。
星空写真の画像処理に関する限りは、「Photoshop」でやっていることの大部分(もしかしたらほとんど)が「Photoshop Elements」でできるのですね。
もちろん、コマンドの細かい設定等が異なったりしていますが、かえって使いやすそうにも思えたりします。
初心者向けと言っていますが、これを全てマスターしたら中級者以上だと思います。
そんな内容を具体的に丁寧に説明されています。
処理の手順を1ステップ毎に示しているので、とても分かりやすいです。
内容が分からないと判断できないと考えて、目次の部分をお示しします。
関係者からご指摘があれば、すぐに削除致します。
私も自分の実体がばれないうちに、こっそりとマスターしようとしています。
目からうろこだったのは、
・「明るさ・コントラスト」を使ったコントラスト強調
・周辺減光補正機能(今まで使いかたがよく分からなかったのです)
・「Photomerge」を使った一括自動位置合わせ
・加算平均合成(半端な枚数の場合でもできます)
・移動量の大きな彗星の位置合わせ
すでにある程度の画像処理を経験済みの人にはもの足らない内容だと思われるかもしれませんが、
私にとってはとても有益な本だったのでご紹介させて頂きました。
タイトル。大賛成です。この本ポチります(笑)何の調べもせずにポチります。某ももんが師匠のおすすめなら間違いなし。
いやぁ、物は揃ったが、ってところで超タイムリー。もひとつおまけに、わたしはElementsなんですよね。だからステライメージ使用がメインでフォトショの解説記事はスルーしてました(笑)
「天体写真の」が良いですね。俄然やる気でてきました。タイムリーな情報ありがとうございます。