60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この 「ペルセウス座領域4」 には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・NGC1499 : 散光星雲 (カリフォリニア星雲)
・IC348 : 散光星雲 (反射星雲)
・NGC1514 : 惑星状星雲
・B1,B2,B4,B5 : 暗黒星雲
撮影日時 : 2014/12/22 22:32〜 360sec×13コマ
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-3℃
撮影日時 : 2023/09/25 02:39〜 360sec×10コマ
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約9℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
追尾 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw14.3 : Raw現像
・Deep Sky Stacker : コンポジット
・Photoshop 2020 : コントラスト調整、色合い調整、等々
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
・StarNet++2
・Nik Collection (Silver Efex Pro 2、Dfine 2)
空の暗さ(C)、透明度(BC)、フォーカス(B) 5段階評価 2014/12/22
空の暗さ(B)、透明度(B)、フォーカス(B) 5段階評価 2023/09/25
StellaNavigator での写野 (恒星は10.0等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
この領域の主役はもちろん 「カリフォリニア星雲」 ですが、分子雲がとてもうねうねしています。
私の画像では、薄い赤茶色に写っているのが分子雲です。
「おうし座分子雲」 の一部と思われます。
デジタルカメラの性能が向上して、こんなものまで写せるようになったのは驚きです。
でもとても淡いので、画像処理が難しいですね。
左上と右下の分子雲を両方共に入れたかったので、構図をあえて傾けました。
2014年と2023年に撮影した画像を使って仕上げていますが、長辺方向は約96%,短辺方向は約93%のトリミングになっています。
カリフォリニア星雲 (ピクセル25%表示で切り抜き)
とても大きな散光星雲です。
明るい部分の周りにも淡い部分が広がっていて、特に左下のほうに伸びていますね。
形がアメリカのカリフォルニア州に似ていることから、その名前が付けられています。
人間の眼では見ることが出来ませんが、Hαの波長領域が写るカメラではよく写ります。
IC348 (ピクセル50%表示で切り抜き)
中央左寄りの明るい星のすぐ下にあるのが 「IC348」 ですが、
散開星団と散光星雲(反射星雲)が重なっているようです。
とても小さいですね。
その右下に大きな散光星雲がありますが、かなり淡いです。
これを炙り出そうとしたので、画像が荒れてしまいました。
写野の外ですが、このもう少し右には 「NGC1333」 という反射星雲があります。
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