3/21の夕方に撮影したパンスターズ彗星(C/2011 L4)です。
赤道儀のトラブル対応のために、公開が1日遅くなってしまいました。
3/20の夜中に風向きが南寄りから北寄りに変わって、3/21の午前中はとてもきれいな青空でした。
でも午後になると風も収まって、だんだんと春霞の空になってしまいました。
天気の変化が半日ずれてくれれば、絶好の条件だったと思います。
ヘールボップ彗星のときも、4月はそんなことでやきもきしたのを思い出しました。
そして、天頂付近には半月過ぎの月がとても明るいです。
薄明中なので影響は少ないのではと思っていましたが、甘かったようです。
18:46 5DMark2 + 100mm
2013/03/21 18:46 EF100mm F2.8 Macro F2.8→4.0
追尾撮影(1.3秒) 4枚をコンポジット(加算平均)
EOS 5DMark2 RAW、ISO1000 山梨県・明野村にて
5日前と比べると、地平高度も高くなって、随分と右(北)へ移動しましたね。
でもこの日は、双眼鏡で見つけることはできませんでした。
この写真でも、微かにしか写っていません。
薄雲(春霞)のせいでしょうか? 月明かりのせいでしょうか? 彗星が暗くなってしまったのでしょうか?
18:54 60Da + 200mm
2013/03/21 18:54 EF200mm F2.8 Macro F2.8→4.0
追尾撮影(6.0秒) 8枚をコンポジット(加算平均)
EOS 60Da RAW、ISO1000 山梨県・明野村にて
双眼鏡で見つけられなくて、とても焦りました。
このカメラであちこち写して、18:48にやっと見つけました。
思っていたよりも地平高度が高かったです。
構図を調整してやっと撮影ができました。
写りがあまり良くないので、コントラスト強調は控えめにしてあります。
それでもトーンジャンプを起こしてしまっていますね。
あわよくばイオンテイルを写してやろうなんて考えていたのですが、写せただけで万々歳の状態になってしまいました。
夕方の彗星は難物だということを改めて思い知らされました。
尾の伸びている方向が少し右寄りになってきたのが分かりますね。
18:58 60Da + 200mm
2013/03/21 18:58 EF200mm F2.8 Macro F2.8→4.0
追尾撮影(10.0秒) 6枚をコンポジット(加算平均)
EOS 60Da RAW、ISO1000 山梨県・明野村にて
上の写真から4分後で、どんどんと高度を下げていきます。
それと共に空も暗くなっていきます。
薄雲(春霞)や月明かりが無ければ、写りは良くなっていくはずですが駄目でした。
それにしてもこの彗星は悪い条件ばかり重なりますね。
やっと地平高度が少し高くなってきたら、春霞に加えて月明かりです。
彗星以外に、普通の星もだいぶ写るようになりましたね。
昨日の記事に書いた赤道儀のトラブルは、設置の時点では気付きませんでした。
でも、いつになく追尾が不完全なので、コンポジットの際に調整しています。
気付いたのは片付けるときで、クランプを緩めても赤経軸がびくともしないので驚きました。
修理できて早く戻ってくるといいなあ。
この日は月が明るいので、風景の綺麗な場所で撮影しようと思いました。
あちこち走り回って、やっとこの場所を見つけたのです。
でも得意の?企画倒れになってしまったようです。
彗星の撮影準備が完了した後で、「5DMark2 + 100mm」でちょっと風景写真を撮ってみました。
でも日が沈んだ後なので、地上の景色はほとんどモノトーンの世界になっています。
八ヶ岳です。
南アルプスと北アルプス?
甲斐駒ケ岳だと思います。