星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

<< September 2013 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

2013.09.29 Sunday

完全復活かな?

0

    一昨日出かけたばかりなのですが、また夜遊びに出かけてしまいました。
    私はどうもこのパターンが多いですね。
    ちょっとした事で行かなくなるとそれが続いてしまいますが、行きだすとばたばたと出かけます。

    昨日はちょっと期待薄の感じだったのですが、16時少し前のGPV予報でかなり良さそうな雰囲気になりました。
    来週の天気が駄目っぽいので、ここは出かけるっきゃないでしょ。

    先日よりも空の暗いところで行きたいです。
    星野写真も星景写真も撮りたいので、山梨県のみずがき湖にしました。
    19時少し前に着くと快晴で、夏から秋の天の川も結構良く見えます。

    週末で気候も良いので、駐車場には車中泊が多いかなと思ったら、やはりそうでした。
    着いたときにはすでに車は3台ほど停まっていて、それからもときどき車が入ってきます。
    結局、全部で6〜7台いたでしょうか?
    入ってきて、そのまま出て行ってしまう車もいました。


    今日のメインは60Daによる星野写真の再開です。
    問題点だったフォーカス合わせは、ノートPCでEOS-Utilityを立ち上げて、リモートライブビューで丹念に追い込みました。
    画像の詳細はまだチェックしていませんが、今までよりは良くなったと思っています(思いたいです)。

    駐車場やビジターセンターの裏手で星景写真も撮りました。
    場所的に夜空がそこそこ暗いのと、透明度も意外と良かったので、撮影していてとても楽しかったです。
    ポタ赤のセッティングに関して、一応の結論が出ました。

    北天ぐるぐるも撮ったのですが、ちょっとやらかしてしまいました。
    駐車場に入ってきた車に、思いっきり体とライトを当てられてしまったのですが、まあこれは想定内のことです。
    実はバッテリーを新しいのに交換するのを忘れてしまって、1時間分ほどしか撮れていないようです。


    月が昇ってきたので、1時頃に家路につきました。
    帰りの甲府盆地では雲が多かったので、場所の選択はラッキーだったのかもしれませんね。

    気温は14℃程度と、思ったよりも冷え込みませんでした。
    そのせいか、風があまりなかったにもかかわらず、レンズはほとんど曇らなかったです。



    昇ってきた冬の星座とお月様


      2013/09/29 00:57  EF24mm F1.4→3.5  固定撮影(300秒)  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)
      EOS 5DMark2 RAW、ISO1000  山梨県・みずがき湖にて

    最後に撮った写真です。
    オリオンの最後の星がなかなか昇ってこなくて、待っていたら月が顔を出しました。
    そこで月を木立で隠して撮っています。

    月で空が明るくなってきたので、かなりの露光オーバーになってしまいました。
    Raw現像時にかなり補正して誤魔化しましたが、勘が鈍っていますねえ。

    駐車場で撮影していますが、照明の明かりは自販機です。
    カラフルな明かりが点滅していましたが、アクセントになって良いかなと思っています。










    2013.09.28 Saturday

    久し振りに夜遊びしました

    0

      一昨日(9/26)はまだ半月ですが、夕方頃から天気が回復しそうなので、2ヵ月半ぶりに出かけることにしました。
      空の暗い海の口か蓼科あたりに行きたかったのですが、八ヶ岳に近いところは晴れない危険性があります。
      それに久し振りなので、高根町の農道でお気楽撮影を楽しむことにしました。

      中央道を走っていると、甲府盆地はまだ雲が多く、南アルプスや八ヶ岳は雲がかかっていました。
      高根町に18時半過ぎに着きましたが、まだ雲が多いです。
      中央道は強い風が吹いていましたが、ここはそれほどでもありません。


      金星が何とか見れました


        2013/09/26 18:44  EF50mm F1.4→4.0  固定撮影(10秒)
        EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・高根町にて

      16時少し前のGPV更新を見てから出かけることに決めたので、家を出たのは16時半頃になってしまいました。
      まだ空に明るさが残っているときに金星を撮りたいのですが、時間的にかなり厳しかったです。
      それでも何とか薄明が終わる前に着いたのですが、南アルプスには雲がかかっていて金星が見えません。
      残念無念と思っていたら、雲間に明るい輝きが、、、。
      急いで撮影の準備をして、何とかゲットできました。

      できればもっとISO感度を下げたいのですが、このレンズは少し絞らないと周辺減光がとても目立つのです。
      それに、星の流れが目立たないようにするために、このくらいの露光時間が限度なのですよね。
      だから、空がもっと明るいうちに撮影したかったのですが、今日はこれで良しとしましょう。


      やがて雲も少なくなってきました。
      夏から秋の銀河(天の川)は薄っすらと見えますが、空が明るいですねえ。
      まあ、ここはそんなに暗い場所じゃないし、時間もまだ早いし、空には水蒸気があるのかもしれません。

      ポタ赤はセットしましたが、結局は30秒程度の固定撮影で済ませました。
      久し振りの星空撮影は楽しいですね。
      カメラをあちこちに向けてパシャパシャと、後から振り返ると同じような写真ばかり撮っていました。

      20時半頃になって急に雲が多くなってしまいました。
      やはり奥のほうへ行かなくて正解でしたね。
      その後も雲が多くて、雲が少なくなってきた頃にはもう月の出の時間でした。


      記念撮影


        2013/09/26 23:14  EF24mm F1.4→4.0  固定撮影(30秒)
        EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・高根町にて

      22:40頃に半月近い月が東の空から昇ってきました。
      月夜の風景写真を撮っていたら、三脚と自分の影が長く伸びていたので、面白いなあと思ってこんな痕図で撮ってみました。

      この頃には雲もだいぶ少なくなってきたのですが、もっと早く晴れて欲しかったなあ。
      左側の田んぼは、手前はもう稲刈りが終わったようですね。

      ここに着いてしばらくの時間帯には、この農道を向こう側から車が2台も通っていきました。
      抜け道なのでしょうか?


      すっきりとは晴れませんでしたが、久し振りの星空撮影を楽しんで、23時半頃に家路につきました。
      気温はずっと10℃程度でしたが、22時頃には6℃程度まで下がり、それと共に夜露が付くようになりました。



      昨日のほうが天気は良かったのかもしれませんね。
      でも迷ったらGOですから。

      あまり良い写真は撮れませんでしたが、処理が出来たらご紹介したいと思っています。
      でも画像処理の感覚を忘れてしまったようで、、、。










      2013.09.27 Friday

      早朝の珍客

      0

        昨日の朝の5時過ぎのことです。
        窓のシャッターを上げたら、ガラス窓の外側に大きなカマキリがいるのに気が付きました。


        良く見ると、ガラス窓と網戸の間にいます。
        どうやって、そんなところへ入ったの?



        しばらく見ていたら、隙間から出ていきました。
        先日庭で睨まれたカマキリでしょうか?



        兄弟猫の兄の海(かい)がやってきました。
        立ち上がって手を伸ばしていますが、届きませんねえ。

        弟の空(くう)は寝ているのか、やってきません。
        この30分ほど前に起こされて、朝のごはんをやったのです。
        ふたりともぺろっと食べると、また寝てしまうのですよね。



        しばらくすると、海(かい)が窓際で落ち着かない様子です。
        外を見ると、仔猫がいました。


        カメラを持って外に見に行ったら、もういませんでした。
        でも振り返ると、なんと門の中にいました。
        あれ、どこにいたの?
        君、どこの子?

        白っぽくて、毛がふさふさした仔猫です。
        首輪をしているので飼い猫ですね。

        ちょっと近づいたら、走って行ってしまいました。










        2013.09.26 Thursday

        ポタ赤を前にして、ああでもないこうでもない

        0

          もうかれこれ2ヵ月半も夜遊びに出かけていません。
          画像処理の方法どころか、撮影方法も忘れかけています。
          そこで新月期を前にして、まずは機材のチェック等を始めました。

          まずはポタ赤です。
          最近は一枚撮りの星景写真でも、ポタ赤を使って60秒ほどたっぷりと露光することが多くなっています。
          現状のポタ赤はこちらの記事を見てください。  → 2013.01.03の記事

          大きな不満は無いのですが、一つ挙げるとすると、カメラを北側に向け難いことです。
          自由雲台が極軸と平行に取り付けてあるので、北側はカメラをあまり上向きにできないのですよね。

          少し前のことですが、温泉日和さんがタカハシのV金具を使って何とかしようという記事を書かれていました。
            → 温泉日和さんのブログ記事はこちら

          私はポタ赤を組み直した時に、ちょうどこのV金具が余ったのですよね。
          かなり時間が経ってしまいましたが、やってみました。


          今まで自由雲台を取り付けていた部分にV金具を取り付けて、その上に自由雲台を取り付けてみました。
          自由雲台がほぼ垂直に立ったので、これでカメラが向けられない方向は無くなるはずです。

          少しトップヘビーの度合いが増してしまいましたかね。
          そして相変わらずバランスが悪いですね。

          ポタ赤って、実際にカメラを搭載すると思った以上ににバランスに苦労します。
          しっかりした小型の赤道儀のほうが使い勝手はずっと良いですよ。
          でも星景写真では、これを持ってあちこち歩き回りたいので、できるだけ軽くしたいのです。



          横位置で、カメラを北側に向けた状態です。
          思った方向にちゃんと向けることができました。
          ファインダーが少し覗きづらいですが、まあなんとかなるでしょう。



          縦位置で、カメラを北側に向けた状態です。
          うわぁ、バランスが悪いなんてもんじゃないですね。
          今まではこの方向はカメラが向かなかったので未経験の世界です。

          でもまあ、蹴飛ばしたり強風が吹かなければ倒れることはないでしょ。
          なお、三脚の脚は三段をほぼ全部伸ばして使っています。
          このポタ赤は、荷重というか負荷はどの程度まで耐えられるのかなあ?
          まあタカハシだから大丈夫でしょうかね。

          こういう場面では、私は意外と大胆というか無神経なのですよ。



          縦構図でカメラを南側に向けた状態です。
          北側に向けた場合よりも、少しはバランスの悪さがマシになります。

          最近は星空写真を横位置よりも縦位置で撮ることが多くなっています。
          皆さんもいろいろと苦労なさっているのでしょうか?



          これは先ほどのセッティングを反対側から見たものです。

          あれ?
          カメラの底部が右側になっていますねえ。
          5Dmark2では、周辺部の赤ムラ対策のために、カメラの底部が左側になるようにしているのです。
            → こちらの記事



          カメラの底部を左側にするために、L型ブラケットを使ったりしています。
          でもこの場合にそれをやると、こんな状態になってなってしまいます。



          素直にセッティングするとこうですよね。
          でもこの状態は極軸の回転方向に負荷がかかるような気がするのです。
          それに、あちこちのネジやクランプをしっかり締めておかないと、全体がぐるりんと回ってしまったりするのですよね。

          でも今のところ、これしか選択肢が無さそうですね。


          リハビリのつもりでポタ赤をいじくっていたのですが、逆に疲れてしまいました。
          後は現場で実際に使ってから、また考えましょう。

          早く晴れないかなあ?



          04:44 | 機材 | comments(14) | - | - | - |







          2013.09.25 Wednesday

          宇宙物理学  太陽の兄弟星

          0

            今日は、太陽の兄弟星に関する記事を集めてみました。





            NHKで「コズミック・フロント(太陽の兄弟星を探せ)」という番組が2013年7月11日に放送されたそうですね。
            私は残念ながら見逃してしまいました。

            これまで太陽は単独で誕生した"一人っ子星"と考えられてきたそうです。
            しかし最新の観測から、太陽も集団で生まれ、それゆえこの星空のどこかに兄弟星がある、と考える天文学者も少なくないそうです。

            番組で紹介された兄弟星を探す方法は、星表を丹念に調べて、以下の条件で候補を絞るというものだったようです。
               1. 星の成分(組成)
               2. 星の速度と方向
               3. 星の年齢
            そして、最終候補に残った恒星が次の3つだったそうです。
               ・HD175740  → こと座の5.5等ぐらいの星
               ・HD28676  → おうし座の7.1等ぐらいの星
               ・HD83423  → おおぐま座の8.81等ぐらいの星

            なおこのHDというのは「ヘンリー・ドレイパー・カタログ」のことで、肉眼で見える限界の約50分の1の明るさを持つ9等星までの恒星が収められているものです。



            日経サイエンスの2010年1月号に「太陽の兄弟星を探して」という記事があるそうです。  → こちら

            筆者は、Simon F. Portegies Zwartさんというオランダにあるライデン大学ライデン天文台の教授です。
            太陽が一人っ子であるという以前の考え方とは異なり、現在では多くの天文学者が太陽は1000個余りの兄弟星たちと一緒にほぼ同時期に生まれたと考えているそうです。
            さまざまなデータを組み合わせて太陽が生まれた星団がどんなものだったかを推定してきました。
            そして推定した特性に基づいて、星団のメンバーが銀河内でたどったとみられる軌道を計算し、これら太陽の兄弟星たちが現在どこにいるのかを探っています。
            兄弟星たちは散り散りになっていますが、恒星の軌道と太陽に似た化学組成を持つかどうかを調べれば素性がわかるはずです。
            2012年に欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げる予定の全天位置干渉天文衛星GAIA(ガイア)によって同定できるはずです。

            その後、どうなったのでしょうね。



            [運動星団]

            運動星団は星団の一種で、同じ分子雲からほぼ同時期に形成された恒星の集団です。
            空間的なまとまりを持った集団としては観測されず、固有運動,年齢,化学組成の共通性から初めて共通の起源を持つ恒星の集団として認知される場合に、この呼称が用いられるそうです。

            地球の最も近くにある運動星団は「おおぐま座運動星団」で、明るい星が多くて北斗七星のほとんどが含まれます。
            太陽はこの運動星団のはずれに位置していますが、年齢が約10倍も異なるのでメンバーではありません。
            たまたまこの運動星団の近くを移動しているだけのようです。



            [かつて太陽は連星だった!?]   ナショナルジオグラフィックニュース(2011.09.16)  → こちら

            国立天文台・太陽系外惑星探査プロジェクト室の田村元秀さんによると、
            太陽は今は単独の星ですが、昔はひょっとしたら連星だったかもしれないそうです。
            実は、宇宙にある恒星は、誕生の時点では半分以上、成熟した時点でも4分の1くらいが連星系をなしているのです。




            [M67は太陽の生まれ故郷ではない?]   ナショナルジオグラフィック ニュース(2012.01.18)
                → こちら

            散開星団M67は、太陽の生まれ故郷として最も有力視されていたそうです。
            太陽からの距離も2900光年と比較的近く、星の温度や年齢や元素成分等が太陽とよく似ています。
            約45億年前、太陽と生まれたばかりの太陽系は、故郷の星団から押し出されたか、仲間の恒星から徐々に離れていったと考えられていました。
            しかし、新たなコンピューター・シミュレーションによれば、残念ながらその可能性は低いそうです。


              画像はカナダ・フランス・ハワイ・望遠鏡のウェブサイトからお借りしました。  → こちら










            2013.09.24 Tuesday

            秋の気配が感じられます

            0

              まだまだ日中は暑いですが、
              秋の彼岸も過ぎて、朝晩はだいぶ秋を感じられるようになりましたね。

              久し振りに庭の草花や虫などの写真を撮ってみました。



              「むらさきしきぶ」です。
              実がきれいな紫色になってきました。
              時期的には昨年とだいたい同じようです。




              ブルーベリーの葉が少し色付いてきました。
              「小さい秋、見つけた」というところでしょうか?


              以下には虫や爬虫類の写真がありますので、苦手な方は見ないで下さいね。









              家庭菜園のナスの葉にバッタがいました。
              いつも見かけるやつですが、何か変な格好じゃありませんか?




              カマキリを見つけました。
              写真を撮ろうとしたら、睨まれてしまいました。
              目が怖いですねえ。



              10センチ以上もある大きなカマキリです。
              お腹が少し大きいように見えます。
              そのうちにどこかで卵を産むのでしょうかね。




              夏に見かけたセミの抜け殻がまだ残っていました。




              ニホンヤモリでしょうね。
              枯葉を片付けていたら、石の隙間から飛び出してきました。
              体長は10センチ強です。
              しばらくじっとしていましたが、やがて元のところへ戻って行きました。



              05:03 | 庭の風景 | comments(14) | - | - | - |







              2013.09.23 Monday

              宇宙物理学  宇宙の一番星 (2)

              0

                今日は「はじまりの星」を探している谷口義明さんの話です。

                「はじまりの星」が発見されれば、次のような宇宙の謎に答えが出せると期待しているそうです。
                   ・宇宙はどのようにして生まれ、どのように進化してきたか?
                   ・星が生まれたのは奇跡だったのか、必然だったのか?
                   ・星が集まって形づくられる銀河はどうやって生まれるのか?
                   ・これから宇宙はどうなるのか?
                   ・私たちはどこから来たのか?
                科学的な疑問はもちろん、少し哲学的な疑問の答えにも、この星は深くかかわっているのですね。



                はじまりの星は、太陽よりも100万倍明るい「青い光」を放つ恒星と考えられているそうです。
                表面温度は数万度から数十万度だったと言われています。
                そして、大きさは少なくとも太陽の40倍、大きい場合は太陽の数100倍から1000倍だとされています。

                最も興味を持つ要素は、星の構成物質です。
                私たちの太陽は水素が70%、ヘリウムが28%、そして重元素が2%です。
                なお、天文学者は水素とヘリウムよりも重い元素のことを「重元素」と呼びます。
                これに対して、はじまりの星は重元素が一切含まれておらず、水素とヘリウムだけで構成された星なのです。

                なお、はじまりの星は実際に何個生まれたのかは誰にもわかりません。
                天文学の専門用語では、はじまりの星は「初代星」と呼ばれます。


                では実際に、どのように「はじまりの星」を探しているのでしょうか?
                それは宇宙が誕生してすぐの頃の星、つまりできるだけ遠くの星を探すのです。
                でも単独の星では暗くてとても見つからないだろうから、やはり銀河を探すのだそうです。
                年齢を重ねていない銀河は小さくて暗いだろうし、赤方偏移で波長が大きく伸びてしまって赤外線で観測しなければならないのですよね。

                地球からおよそ100億光年以上離れた場所を観測することを「深宇宙探査」といい、その計画は「ディープ・フィールド」と呼ばれます。
                深宇宙の観測に関しては、こちらの記事を参照して下さい。  → こちら
                いくつかの「ディープ・フィールド」を見て行きましょう。


                「すばる・ディープ・フィールド」  すばる、最も遠い銀河を発見(2003.03.19)


                  画像はすばる望遠鏡のウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                写真は「かみのけ座」の方角を特殊なフィルターを取り付けた広視野カメラで撮影したもので、満月がすっぽり入るほどの領域に銀河が10万個以上も写っています。
                この中から候補を絞り、続いて分光観測を行なって、およそ128億光年かなたにある銀河を見つけました。
                観測はのべ33日間に及んだそうですが、このときは残念ながらはじまりの星は発見できなかったそうです。



                「ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド」  宇宙の一番星が見えてきた(2010.09)


                  画像はHUDFのウェブサイトからお借りしました。

                ハッブル宇宙望遠鏡の新しいカメラ「WFC3」による探査で、ろ座の方向の2.4分角×2.4分角の領域に、28.5等級までの銀河が約五千個検出されました。
                そのなかに131億光年彼方と思われる銀河が発見されましたが、それらは赤方偏移によって近赤外線でのみ見えるそうです。
                HSTでは詳細な分光観測ができないので、正確な距離を測定することができません。
                それらの銀河に関して、愛媛大学・宇宙進化研究センターとアリゾナ大学・宇宙物理学教室が詳細に調べて、宇宙で最初にできた星々(第一世代星)を含む可能性が高いことがわかったそうです。

                谷口義明さん(愛媛大学宇宙進化研究センター)が日本天文学会(2010年秋)で発表した試料が閲覧できます。
                  → PDFファイル

                このように130億光年よりも遠い銀河は、赤方偏移のために可視光で見ることができす、赤外線で探す必要があります。
                赤外線は大気によって吸収されてしまうことと、地上では望遠鏡や周辺装置自身が熱雑音の源と なってしまうので、宇宙望遠鏡のほうが適しているのです。



                「赤外線天文衛星「あかり」が捉えた宇宙最初の星の光」  → 詳細はJAXAのウェブサイト

                赤外線天文衛星「あかり」が波長1〜4ミクロンで空の明るさを観測し、既知の天体では説明できない大きな明るさのむら(揺らぎ)があることを見いだしました。
                これはビッグバンから約3億年後に宇宙で最初に生まれた星(第一世代の星)の集団に起因するものと考えられるそうです。



                はじまりの星の質量が太陽の100倍ほどで、1個しか生まれていない場合には、その等級は41.8等ほどだそうです。
                すばる望遠鏡の可視光帯での限界等級は約28等級、ハッブル宇宙望遠鏡では30等級なので、歯が立ちません。
                次世代の「ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡」と「30m望遠鏡(Thirty Meter Telescope=略してTMT)」の限界等級は約37等級だそうで、実現が待ち望まれます。



                遠方の星を観測する以外にも、はじまりの星を探す方法があるそうです。
                実は、近くの銀河の中にはじまりの星が混じっている可能性があるからです。
                もし質量が太陽の半分以下だった場合は、その星の寿命は200億年にもあるので、現在まで生き残っているかもしれないのです。
                うみへび座のしっぽの辺りで、重元素が0.001%程度しか含まれていない星が見つかっているのです。
                この星は質量が太陽より少し軽い程度で、地球からたった4000光年という近い場所に存在していたのです。
                微量といえども重元素が含まれているのでファーストスターとはいえませんが、その痕跡を深く残しているのは確かなのです。
                生まれた後に、重元素が混じった分子雲ガス内を通過するなどして、重元素を取り込んだ可能性もあるそうです。


                  画像はすばる望遠鏡のウェブサイトからお借りしました。  → こちら



                参考図書
                  ・宇宙の始まりの星はどこにあるのか (谷口義明さん、メディアファクトリー新書、2013年4月発行)
                  ・宇宙で最初の星はどうやって生まれたのか (吉田直紀さん、宝島新書、2011年10月発行)











                2013.09.22 Sunday

                宇宙物理学  宇宙の一番星 (1)

                0

                  宇宙で最初に誕生した星というのがあったはずですよね。
                  理論屋さんの吉田直紀さんは「最初の星」とか「ファーストスター」と呼んでいます。
                  観測屋さんの谷口義明さんは「はじまりの星」と呼んでいます。
                  私は「宇宙の一番星」と呼びたいなあ。


                  これは宇宙の初期で星が誕生している様子の想像図です。


                    画像はハッブルサイトからお借りしました。  → こちら



                  誕生直後は光に溢れていた宇宙も、膨張によってじきに真っ暗闇になってしまいます。
                  そして宇宙が始まってから数億年ぐらいが経つと、ファーストスターが誕生して再び宇宙は明るくなり始めます。
                  ダークマターや元素の分布にむらがあり、はじめから少しだけ濃いところでは1億年ぐらい、薄いところでは3億年以上かかったと考えられています。
                  ファーストスターはあちこちでポツポツと誕生しだしますが、1万光年立方の空間に1個程度と考えられているので、非常に疎らですね。


                  星は現在も生まれていますが、ファーストスターの誕生の様子はどう違うのでしょうか?
                  まず、ファーストスターを作る材料は水素元素とヘリウム元素とダークマターだけだということです。
                  そして、それらはとても均一に分布していて、濃いところと薄いところの差がとても小さかったことです。

                  だからまず、ダークマター同士が重力によって寄り集まらなければなりません。
                  どのくらいの量かと言えば、おおよそ太陽の100万倍ほどの質量だそうです。

                  ダークマターがある一定の質量の塊になると、そこへ水素元素やヘリウム元素のガスが集まってきます。
                  ガスが集まると重力によって圧縮されて高温になっていきます。
                  その熱を逃がして冷却してやらなければ、星が誕生するのに必要なほどの大きなガスの塊になりません。
                  水素元素とヘリウム元素だけで、効率よく分子ガス雲を冷やすことができたかどうかは、長らく議論の対象となっていた問題だそうです。

                  吉田直紀さんは次のように考えます。
                  高温になれば、水素元素が化学反応を起こして水素分子となります。
                  水素分子はまわりの水素元素やヘリウム元素と衝突し、エネルギーを光(電磁波)として放出することで周囲を冷やします。
                  冷えれば、よりいっそうの水素元素とヘリウム元素を集めることができるのです。

                  そうやって次第に凝縮していき、より濃密なガスの塊となり、星の種というか星の赤ちゃんのようなものが誕生します。
                  この星の赤ちゃんは、私たちの太陽の1/100程度の質量のものですが、明るさとしては実は太陽と同じぐらいだと考えられます。
                  しかし濃いガスの奥深くにあるため、外からは見えないでしょう。
                  それから1000年から1万年ぐらいの間に、太陽の30倍から100倍程度の質量に成長します。
                  やがて中心部で核融合反応が起きるようになり、ガスの塊は明るく光り輝きだして宇宙を照らす星となるのです。
                  このようにして完成したファーストスターの寿命は、200〜300万年ほどだと考えられています。


                  このストーリーが正しいかどうかを実際にコンピュータで再現してみて、星が誕生するのが確認できたそうです。
                  手法は「宇宙論的N体シミュレーション」と呼ばれていますが、簡単に言うと「広がる宇宙のつぶつぶたくさんシミュレーション」だそうです。

                  図は最初の星が誕生した頃のガスの分布の様子で、一辺がおよそ10万光年だそうです。
                  網目のような構造の節にあたるところ(図で中央やや下の黄色い部分)では分子ガス雲 という「星のゆりかご」がすでにできあがっています。


                    画像はIPMUのウェブサイトからお借りしました。  → こちら


                  詳しくはIPMUの吉田直紀さんの試料をご覧下さい。
                  PDF試料「ファースト・スター:宇宙の一番星の誕生 (謎の「暗黒時代」に育った星と光を初めて再現)」
                    → こちら


                  東進ハイスクールで、吉田直紀さんの記事を見つけました。  → こちら
                  若いですねえ。


                  私も若い頃に仕事でシミュレーション・プログラムを開発していたことがあります。
                  その頃は大型計算機を使っていたのですが、今は「PCクラスター」を使うそうです。



                  参考図書
                    ・宇宙の始まりの星はどこにあるのか (谷口義明さん、メディアファクトリー新書、2013年4月発行)
                    ・宇宙で最初の星はどうやって生まれたのか (吉田直紀さん、宝島新書、2011年10月発行)











                  2013.09.20 Friday

                  宇宙物理学  星の生まれる場所 (2)

                  0

                    星の生まれる場所といったら、前回の「オリオン星雲」と共に「わし星雲」が有名ですよね。

                    わし星雲(M16)は、へび座にある散開星団と散光星雲の複合した天体です。
                    小さな望遠鏡で見ると星の集団しか見えないので、メシエ番号は実は散開星団の方に付けられた番号なのです。
                    星団の背後には星間雲が広がっていて、星からの紫外線によって輝いています。
                    この散光星雲にはIC4703という番号が付けられています。


                    1995年からのハッブル宇宙望遠鏡の詳しい観測によって、この星雲の中の密度が高い部分(分子雲)から星が生まれるということがわかりました。

                    ハッブル宇宙望遠鏡の画像には、星雲中央に象の鼻のような柱状の構造の暗黒星雲が何本も写っています。
                    それは先にできた星からの強烈な紫外線によって、分子雲のとくに密度が濃いところ以外は吹き飛ばされたためだそうです。
                    暗黒星雲の柱の先端から、さらに細い分子雲が伸びており、その先端に生まれたばかりの星が隠されている様子もはっきりと捉えられました。
                    そして、この暗黒星雲は後に「創造の柱」(Pillars of Creation)と名付けられました。

                    このように、いったん星ができ始めると、それを契機としてさらに星ができて若い星の集団ができあがります。
                    このような星団を散開星団と呼びますが、いずれはお互いに離れ離れになってしまうのです。


                    お恥ずかしい話ですが、私は数年前まで、この「わし星雲」は大犬座にあるIC2177のことだと思っていました。
                    こちらは「かもめ星雲」と呼ばれることが多いようですね。

                    という事で、下に「わし星雲」の場所を示します。
                    8年前にリバーサルフィルムで撮影した夏の銀河(天の川)です。


                      2005/05/08 01:19  FD24mm F1.4→2.8  ガイド撮影(20分) DIFFUSER-FILTER(10分)
                      Canon T70  Kodak E200  トリミング : 90%×90%  長野県 入笠山にて


                    今回も、いろいろなウェブサイトからお借りした画像をご紹介します。
                    オリジナルは大きな画像のことが多いので、是非そちらを見て頂きたいと思います。



                    わし星雲(Eagle Nebula)


                      画像はESO(欧州南天天文台)のウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                    2.2メートルの望遠鏡で撮影した三色合成モザイク画像だそうです。
                    中央には「創造の柱」も見え、それ以外にもいくつか星形成領域が見られます。

                    それにしても、とても美しい画像で見入ってしまいますね。



                    ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「創造の柱」


                      画像はハッブルサイト・ニュースリリースアーカイブからお借りしました。  → こちら

                    画像はハッブル宇宙望遠鏡広視野惑星カメラ2で1995年4月1日に撮影されたものです。
                    異なるタイプの原子からの発光を捉えた画像を合成してカラー画像としているようです。
                    赤はイオン化した硫黄原子からの発光、緑は水素原子からの発光、青は2重にイオン化した酸素原子からの発光です。




                      画像はハッブルサイト・ニュースリリースアーカイブからお借りしました。  → こちら

                    ハッブル宇宙望遠鏡に搭載された新しいカメラで撮影されたものです。
                    上部の青色は酸素原子からの光で、下部領域の赤色は水素原子からの光です。



                    わし星雲の「巨大な柱」は既に崩壊した?


                      画像は赤外線天文衛星スピッツァーのウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                    赤外線天文衛星スピッツァーによる「わし星雲」の観測から、ハッブル宇宙望遠鏡の画像で有名な暗黒星雲の柱が、実は今この瞬間には存在してないことが示唆された。
                    画像は複数の波長の赤外線で撮影したものを使った擬似カラー合成です。

                    緑色は比較的冷たいちりからの放射で、中央付近にはあの有名な3本柱も写っています。
                    一方で赤色は加熱されたちりからの放射ですが、球殻状に広がっていることがわかります。
                    この構造は爆発したばかりの超新星の周りに見える特徴的なもので、広がりゆく衝撃波によってガスが加熱されているのです。
                    超新星は、地球時刻では1000年か2000年前に観測されただろうと考えられるそうです。
                    現地では8000年か9000年前なので、今現在はあの柱も吹き飛ばされているかもしれません。










                    2013.09.19 Thursday

                    宇宙物理学  星の生まれる場所 (1)

                    0

                      オリオン星雲は、次から次へと星が生まれている場所です。

                      巨大な分子雲では全体が一度に縮むというより、端のほうがまず縮んで星ができ、その余波で隣接する部分が縮んで星ができというように、年代の違う星団が並ぶことがあります。
                      オリオン座のなかでは5つの星のグループが確認されているそうで、一番若い星団はいまだにオリオン星雲の奥深くにあって、互いにくっつくようにして赤外線で輝いているそうです。

                      一人前の星として輝きだすと強い紫外線が放出されます。
                      この光がときとして、後から生まれてくる星の誕生を妨げることもあるそうです。

                      それでも星はつぎつぎと生まれてグループをつくります。
                      オリオン星雲を照らしているのは、中央にある4つの明るい星(トラペジウム)を中心として約200万年前に誕生した2番目に若いグループです。
                      あとのグループは600万年前、800万年前、1200万年前につくられて、互いに隣接しあうように並んでいるそうです。

                      この「あとのグループ」がどれなのかを調べたのですが、残念ながらわかりませんでした。



                      肉眼で見えるオリオン星雲は、より巨大な分子雲のごく一部でしかありません。
                      その正体を見るには、赤外線や電波での観測が必要になります。


                      オリオン座には、「オリオンA分子雲」と「オリオンB分子雲」と呼ばれる太陽の10万倍もの質量を持つ巨大な分子雲があります。
                      「オリオンA分子雲」の北側の端には「オリオン星雲」が位置しており、「オリオンB分子雲」の南側の端には「馬頭星雲」が位置しています。


                      今日はいろいろなサイトからお借りした画像をご紹介します。
                      オリジナルは大きな画像が多いので、ぜひそちらでじっくりご覧下さい。


                      遠赤外線で見た「オリオンA分子雲」


                        画像はESA(欧州宇宙機関)のウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                      画像は時計方向に90度回転させています。
                      ESAのハーシェル宇宙天文台で撮影されたもので、中央部にオリオン星雲が見えます。
                      写野は1.3度×2.4度で、70ミクロン(青で表示),160ミクロン(緑で表示),250ミクロン(赤で表示)の擬似カラー画像です。



                      遠赤外線で見た「オリオンB分子雲」


                        画像はESA(欧州宇宙機関)のウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                      ESAのハーシェル宇宙展望台で撮影されたもので、右端に小さく「馬頭星雲」が見えるのがわかるでしょうか?
                      写野は4.5度x1.5度で、70ミクロン(青で表示),160ミクロン(緑で表示),250ミクロン(赤で表示)の擬似カラー画像です。



                      近赤外線で見た「オリオン星雲」の中心部


                        画像はESO(欧州南天天文台)のウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                      可視光は星雲のガスやチリによりほとんど吸収されてしまうので、星雲の内部の様子を見ることができません。
                      これは、1.24ミクロン(青で表示),1.65ミクロン(緑で表示),2.16ミクロン(赤で表示)の擬似カラー画像です。
                      中心部に見られる特に明るい星々は、トラペジウムと呼ばれる有名な4重星です。
                      いずれも若い巨星で、これらの星から放射される強力な紫外線が星雲のガスを高エネルギー状態にさせ、星雲を輝かせています。
                      トラペジウムの付近には、狭い範囲に多数の若い星が集中し、「トラペジウム星団」を形成しています。
                      その右上に見えるオレンジ色の明るい星雲は、クラインマン・ロー星雲(KL星雲)です。



                      オリオン座大星雲の原始惑星系円盤  (1994.06.13)


                        画像はハッブルサイト・ニュースリリース・アーカイブからお借りしました。  → こちら

                      ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、オリオン星雲の中で生まれたばかりの星の周りの原始惑星系円盤です。
                      5つのうち4つは、形成された星はガスや塵に囲まれていてまだ見えていません。



                      オリオン星雲中心部の褐色矮星  (2000.08.24)


                        画像はハッブルサイト・ニュースリリース・アーカイブからお借りしました。  → こちら

                      写野はおよそ0.5度角です。
                      右はハッブル宇宙望遠鏡(HST)による近赤外線の画像ですが、「トラペジウム星団」に50個ほどの褐色矮星が見られます。
                      褐色矮星は、十分な質量に達しなかったために、星の中央で核融合反応が起こらず恒星として輝きを放つことができなかった天体です。
                      ほぼ赤外線のみで輝いていて、誕生から時間が経つにつれてだんだん冷えて暗くなっていきます。



                      超音速で飛び抜けるガスの塊とその航跡  (2007.03.22)


                        画像はジェミニ天文台のウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                      オリオン星雲(M42)の中を超音速で飛び抜けるガスの塊とその航跡を鮮明にとらえた画像です。
                      この塊はガスの中で音が伝わる速度の1000倍で移動しているそうです。
                      先端付近で青く輝いているのは、衝撃波によって摂氏約5000度に加熱された鉄の原子です。
                      水素を主成分とする星雲と飛び抜けるガスの塊りは激しく衝突しているため、先端付近では水素は分子として存在できません。
                      ガスの塊りが通り抜けた後は、星雲を構成する分子状態の水素が約2000度に暖められ、オレンジ色の航跡として見えているのです。



                      オリオン星雲の若い星を観測して惑星の誕生と進化に迫る (2010.04.01)


                        画像はNASA/JPLのニュース・アーカイブからお借りしました。  → こちら

                      NASAの赤外線天文衛星スピッツァーが撮影したオリオン星雲(M42)です。
                      冷却用の液体ヘリウムを使いきった後で、同じ領域を何度かに分けて繰り返し観測したそうです。
                      1500個もの若い星の光度変化を調べて、個々の星を取り巻くちりの円盤の変化を探り、惑星の誕生やその進化に迫るためです。
                      3.6ミクロン(青で表示),4.5ミクロン(オレンジ色で表示)の擬似カラー画像です。



                      質量の大きい星から放射された紫外線などが分子雲における星形成を誘発している  (2011.02.25)


                        画像は東京天文台のウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                      左はオリオン分子雲の赤外線画像で、右は野辺山45m電波望遠鏡で取得された一酸化炭素分子の観測結果です。
                      分子雲コアと周辺環境との関係を詳細に調べることで、大質量星から放射された紫外線などがオリオン座分子雲内での星形成を誘発している可能性があることがわかったそうです。



                      中間赤外線で見たオリオン星雲  (2011.04.18)


                        画像はSOFIA Science Centerのウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                      SOFIAは航空機を使って成層圏での赤外線観測を行なう天文台です。
                      右は、19.7ミクロン(緑色で表示),37.1ミクロン(赤で表示)の画像を組み合わせたものです。



                      オリオン星雲の手前にもう1つの大星団  (2012.11.13)


                        画像はCFH(カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡)のウェブサイトからお借りしました。  → こちら

                      欧州研究チームの観測により、オリオン星雲の手前側に大規模な星団が独立して存在していることがわかりました。
                      これらの星々は、いわゆる「小三ツ星」の1番下のι(イオタ)星、通称ハチサの周囲に群がっています。
                      「イオタ星星団」と名づけられたこの星団の星々は、星雲中心部にあるトラペジウム星団よりほんの少しだけ年齢が高いそうです。










                      ▲top