2014.03.31 Monday
星野写真(60Da、100mm) りょうけん座領域1
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「りょうけん座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・M63(NGC5055) : 渦巻銀河 (ひまわり銀河)
・M94(NGC4736) : 渦巻銀河/棒渦巻銀河
・NGC4490 : 渦巻銀河 (まゆ銀河) → りょうけん座領域 (2)
・NGC5005 : 渦巻銀河 (Caldwell Object C29)
りょうけん座のα星(コル・カロリ)は実視連星で、小さな望遠鏡で容易に分離して見ることができるそうです。
撮影日時 : 2014/03/23 20:30〜 360sec×10枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約4℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
ガイド : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw8.3 : Raw現像
・FlatAide : フラット補正
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
空の暗さ(B)、透明度(C)、フォーカス(B) 5段階評価
系外銀河は、この焦点距離では全くの力不足です。
だからディテール表現は諦めて、大きさや形を分かりやすくするような方向で画像処理をしました。
でもそれはちょっと言い訳で、銀河に対する画像処理がまだまだ試行錯誤が続いています。
淡い散光星雲と同じような画像処理をしていくと、明るい部分の諧調が無くなって白飛び状態になってしまうのですよね。
StellaNavigator での写野 (恒星は9.0等まで、星雲星団は11.5等までを表示)
M63 (ピクセル50%表示で切り抜き)
「ひまわり銀河」と呼ばれているとてもきれいな渦巻銀河なのですが、
私の写真ではほとんど分かりませんねえ。
M94 (ピクセル50%表示で切り抜き)
中心部とすぐ外側の腕は明るいのですが、その周りに広がっている円盤部分はとても淡いです。
私の写真では微かに写っているような気もするのですが、、、。
NGC5005 (ピクセル50%表示で切り抜き)
NGC5005はM63(ひまわり銀河)を小型にしたような姿だと言われています。
渦巻銀河NGC5033とは、互いに弱い重力的な影響を及ぼしあっているそうです。
NGC4490 (ピクセル50%表示で切り抜き)
蚕のまゆのようにみえることから「まゆ銀河」の愛称がついています。
すぐ上に見える小さな銀河が伴銀河「NGC4485」です。
相互作用によってNGC4490の腕が引き伸ばされてしまったそうです。