星空が好き、猫も好き

星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

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2014.06.30 Monday

星野写真(60Da、100mm) いて座領域1

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。

    この「いて座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・M54(NGC6715) : 球状星団
      ・M69(NGC6637) : 球状星団
      ・M70(NGC6681) : 球状星団






      撮影日時 : 2014/06/02 01:56〜  240sec×11枚+60sec×8枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約13℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      追尾 : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw6 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : 色彩調整
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

      空の暗さ(C)、透明度(C)、フォーカス(C)  5段階評価


    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




    ここは「南斗六星(4つしか写っていませんが)」とそのすぐ南側の領域です。
    銀河(天の川)から外れかけていて、右上に少し濃い部分があるだけです。
    それでも微光星がびっしりですね。

    明るい星が少し滲んでいるので、薄雲の通過でもあったようです。
    薄明が始まるのが早いので、撮影時間が短くなってしまい、枚数が少なくなってしまいました。



    M54、M69、M70 (ピクセル50%表示で切り抜き)

         3つの球状星団はどれも小さくて、100mmレンズではとても辛い対象です。
         銀河(天の川)の濃い部分に位置していたら、紛れてしまって分からないでしょうね。

         「M54」は天の川銀河に属しているのではなくて、いて座矮小楕円銀河に属する星団だそうです。
         距離が遠いので、小さく見えているのですね。






    04:47 | 旧版 | comments(6) | - | - | - |







    2014.06.28 Saturday

    みずがき山自然公園での星空写真(続2)

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      6/1の晩に山梨県のみずがき山自然公園で撮影した星空写真です。



      夏の銀河(天の川)


        2014/06/01 23:36  EF15mm F2.8→5.6  追尾撮影(240秒)
        EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

      ”さそり” から ”夏の大三角” までを対角魚眼レンズで撮影しました。
      まずはディフュージョンフィルター無しバージョンです。
      微光星まで炙り出してみましたが、ちょっとやりすぎたかなあ?

      低空の色ムラをできるだけ除去しようとしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。
      この色ムラはいろんな要因が絡んでいるようです。



      夏の銀河(天の川)


        2014/06/01 23:45  EF15mm F2.8→5.6  追尾撮影(240秒)  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)
        EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

      ディフュージョンフィルター有りバージョンです。
      こちらのほうが肉眼で見た感じに近いのではないでしょうか。

      Photoshopとブラウザ(GoogleChrome)で画像の見え方が微妙に異なるのに気づきました。
      地上の風景部分を少し斜めから見たときに、ブラウザではざらついて見えるのですよね。
      この部分は完全には黒くつぶれていないので、ブラウザではそれが強調されて見えるようです。
      そこで、領域を選択して完全に黒くつぶしました。



      消えゆく天の川


        2014/06/02 03:06  EF24mm F1.4→3.2  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)  追尾撮影(60秒)
        EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

      すでに天文薄明が始まっています。

      星野写真の最後の撮影対象は時間が足りなくてドタバタしましたが、何とか撮り終えました。
      そんな余韻に浸りながら、だんだんと明るくなっていく時間帯に、ゆっくりと機材の片付けをします。
      きれいな星空に出会えて、撮影もうまくいった時は、満足感で一杯です。
      でもそうでなかった時は悔しさと疲労感で一杯です。
      この日は前者でした。











      2014.06.26 Thursday

      みずがき山自然公園での星空写真(続)

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        6/1の晩に山梨県のみずがき山自然公園で撮影した星空写真です。



        夏の銀河(天の川)


          2014/06/02 01:27  EF24mm F1.4→3.2  追尾撮影(90秒)  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)
          EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

        夜の時間が短いですねえ。
        あと1時間ちょっとで天文薄明が始まってしまいます。
        ”夏の銀河(天の川)” がたいぶ立ってきました。
        でもそうすると ”さそり” は寝てしまうのですよね。
        右端の明るい星は ”土星” なのですが、今年はどうしてもこれが入るように構図をとってしまいます。

        低空は空の透明度が良くないなあと感じたのですが、薄雲があったようですね。
        少しでも標高の高い場所に来て良かったです。
        ”バンビの横顔” がちょうど南の方向ですが、思ったよりも開けていますね。
        この方向がもう少し暗らかったらなあ。



        カシオペアからはくちょう


          2014/06/02 02:34  EF24mm F1.4→3.2  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)  追尾撮影(120秒)
          EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

        ”カシオペア” がだいぶ立ってきましたね。
        左端に見える明るい星は ”北極星” です。
        右下には ”アンドロメダ銀河” が見えています。
        ”カシオペア” の上には ”ケフェウス座” が見えています。
        地味な星座ですが、秋の銀河(天の川)に沿っていて星野写真には楽しい対象が点在しています。

        特に赤っぽい色ムラが目立ちますね。
        大気光だと思いますが、薄雲の影響もあったのかもしれません。



        昇ってきたペガススとアンドロメダ


          2014/06/02 02:45  EF24mm F1.4→2.8  追尾撮影(120秒)  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)
          EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

        そろそろ天文薄明が始まる頃です。
        秋の星座である ”ペガスス” と ”アンドロメダ” が昇ってきました。
        ”アンドロメダ銀河” も見えていますね。
        右のほうでは ”カシオペア” がそれを出迎えているようです。

        地上の風景は黒く潰れてしまいましたが、その向こうに星空が広がっている感じが少しは表現できたかなと思っています。
        なかなかきれいな星空だっただけに、赤や緑の色ムラがとても残念です。











        2014.06.25 Wednesday

        みずがき山自然公園での星空写真

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          新月期に入ったというのに曇りや雨ばかりですね。
          今年の梅雨は活発で長引きそうなので、次の新月期もどうなることやら、、、。

          最後に夜遊びに出かけたのは6/1の晩なのですが、もうずっと前のように感じます。
          そのみずがき山自然公園で撮影した星空写真がまだ少しあるので、ご紹介していきたいと思います。



          沈みゆくしし


            2014/06/01 22:20  EF24mm F1.4→3.2  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)  固定撮影(90秒)
            EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

          西の空で ”しし” が高度を下げていきます。
          この方向は地上の風景が単調なので、撮影中の「Nikon8cm」さんに前景になって頂きました。
          黙って撮影してごめんなさ〜い。

          西側は開けていることもあって、低空が明るいです。
          この日はとても霞んでいたので、夜空の色合いをかなり青っぽく仕上げました。



          夏の銀河(天の川)


            2014/06/01 23:10  EF24mm F1.4→3.2  追尾撮影(90秒)  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)
            EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

          ”夏の銀河(天の川)” が昇ってきました。
          超低空を除いては、星空の状態はこの季節としては結構良かったのではないでしょうか。
          1枚撮りですが、少しコントラスト強調処理をしたら ”夏の銀河(天の川)” がしっかり浮かび上がってきました。

          ”天の川” が見えると、何だかわくわくしてきますね。
          この星空を見て、この日の星野写真の撮影領域を少し変更しました。
          「いて座」だけを狙うことにしたのです。



          昇ってきた夏の大三角


            2014/06/02 00:19  EF24mm F1.4→3.2  Lee Soft-3 Filter(レンズの後ろ)  追尾撮影(120秒)
            EOS 5DMark2 RAW、ISO3200  山梨県・みずがき山自然公園にて

          ”夏の大三角” がだいぶ昇ってきました。
          この場所のこの方向はとてもきれいな星空です。

          最近は星景写真風の1枚撮りでも、星を鮮やかに表現するように仕上げることが多くなりました。
          星野写真を本格的にやるようになって、画像処理の引き出しが増えたせいだと思います。

          低空が赤や緑の色ムラが見られますが、大気光かもしれません。
          街灯りなどの影響がないと、大気光が写るのはあまり珍しいことではないのかもしれませんね。











          2014.06.24 Tuesday

          高幡不動尊の紫陽花(続)

          0

            昨日の続きで、
            一週間ほど前に見に行った高幡不動尊の紫陽花です。


            ここは「山アジサイ」の種類がとても多いです。
            でもちょっと見頃を過ぎてしまった花が多かったです。
            昨年と同じころに行ったのですが、今年は花が早かったようですね。




















            「ガクアジサイ」と「山アジサイ」の区別がよく分かりませんが、幾つかは前者で幾つかは後者のようですね。











            2014.06.23 Monday

            高幡不動尊の紫陽花

            0

              もう一週間ほど前になってしまいましたが、高幡不動尊の紫陽花を見にいきました。
              ここには「西洋アジサイ」と「山アジサイ」があります。

              「紫陽花(アジサイ)」は大きく分けて2種類ありますね。
                ・丸い玉状に花が付くもの
                ・周辺の花びらだけが開くもの

              前者の多くは後者から主に西洋で改良されたもので、「西洋アジサイ」と呼ばれています。
              後者はよく「ガクアジサイ」と呼ばれますが、それより小ぶりの「山アジサイ」と呼ばれるものがあるそうです。
              でも私には区別がつきません。



              まずは「西洋アジサイ」です。
              株が大きくて、しかも花のかたまりが大きいので、とても華やかですよね。






              この赤い花は一株だけでしたが、とても目立っていました。







              これは「西洋アジサイ」と「山アジサイ」が混ざっているようですね。



              続いて「山アジサイ」です。







              続きます。











              2014.06.22 Sunday

              撮らぬ狸の、、、

              0

                月が下弦を過ぎて、私の定義では新月期になりました。
                でも週間予報では全く駄目そうですね。
                まあ梅雨の季節ですからあまり期待はしませんが、せめて一晩でもすっきりと晴れて欲しいものです。
                今年の梅雨は長引きそうなので、もしかしたら次の新月期も怪しいですね。

                今年は、100mmレンズでの星野写真をメインに撮影しています。
                ここまではまあまあのペースで来ました。
                私の相性の良くない夏場の撮影が順調に進めば、だいぶ先が見えてくるのですが、、、。

                現時点での進捗状況を図にまとめてみました。

                  星野写真としての良し悪しをA〜Eでランク付けしています。
                  Aはピンク、Bはオレンジ、Cは緑、Dは青、Eは茶、未撮影は黒の枠

                  せめて全てを緑以上にしたいのですが、、、。




                今年中に全てを撮影するのはかなり難しいですね。
                そして、全てを緑以上にするには何年かかるのでしょう?
                それまで気力と体力がもつかなあ?











                2014.06.22 Sunday

                星野写真(60Da、100mm) いて座領域3

                0

                  60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                  メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。

                    画像を再処理して差し替えました。  → 前のバージョンはこちら


                  この「いて座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                    ・M8(NGC6523) : 散光星雲(干潟星雲)
                    ・M20(NGC6514) : 散光星雲(三裂星雲)
                    ・M21(NGC6531) : 散開星団
                    ・M22(NGC6656) : 球状星団
                    ・M23(NGC6494) : 散開星団
                    ・M24(NGC6603) : 散開星団
                    ・M25(IC4725) : 散開星団
                    ・M28(NGC6626) : 球状星団
                    ・IC1274 : 散光星雲(猫の手星雲)
                    ・IC1284 : 散光星雲(バンビの首飾り)
                    ・B92,B93 : 暗黒星雲<BR>






                    撮影日時 : 2014/06/01 23:40〜  240sec×15枚
                    撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約12℃
                    カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                    フィルター : 無し
                    レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                    ガイド : EM11(ノータッチ)
                    処理
                      ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                      ・CameraRaw6 : Raw現像
                      ・StellaImage6.5 : 色彩調整
                      ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                    空の暗さ(CD)、透明度(C)、フォーカス(C)  5段階評価


                  いて座は天の川銀河の中心方向に当たるので、とても華やかな領域です。
                  メシエ天体が8個もあり、それ以外にも星雲や星団が散在しています。
                  そして、それ以上に銀河(天の川)の濃い部分や複雑に入り組んだ暗黒帯の様子が面白いです。

                  南側は空がそれほど暗くなくて、低空の透明度もあまり良くなかったのですが、思ったよりもよく写ったと思っています。
                  でも画像処理がとても難しいですね。
                  銀河(天の川),散光星雲,暗黒星雲,球状星団や散開星団、と性格の異なるものが混在しているので非常に厄介です。
                  不満なところはたくさんありますが、今はこれで精一杯です。
                  この領域がサクサクと処理できたら楽しいでしょうね。



                  StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                  M8、M20、M21 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                       中央やや下の大きな赤い星雲が「干潟星雲(M8)」で、双眼鏡でもその存在がよく分かります。
                       明るい散開星団が重なっていることもあって、とても華やかです。

                       その左側に淡い星雲が広がっていて、左端の領域は「猫の手星雲」と呼ばれています。
                       でも、さそり座のNGC6334も「猫の手星雲」と呼ばれているのですよねえ。
                       この辺りの星雲はそれぞれに番号が付いていますが、青い部分を含む星雲はIC1274のようです

                       中央やや上の赤と青の星雲はM20で、これも双眼鏡でもその存在がよく分かります。
                       下側の赤い輝線星雲は「三裂星雲」と呼ばれていて、その上に青い反射星雲があります。
                       私の写真では三裂の様子は分かりませんね。

                       三裂星雲の左斜め上にある散開星団はM21です。
                       小さな散開星団で、近くに明るい散光星雲があることもあって目立たないですね。




                  バンビの横顔 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                       いて座にある銀河(天の川)が非常に濃い部分は、昔から「スタークラウド」と呼ばれていました。
                       最近は「バンビの横顔」と呼ばれています。
                       ちょうど目に当たる部分に暗黒星雲があって、B92という番号が付いています。

                       M24はこのスタークラウド全体を指すようで、実際には散開星団ではないようです。
                       一方で、この中にあるNGC6603という星団をM24だとする意見もあるそうです。

                       首に当たる部分はほんのりと赤っぽいですね。
                       そして、その近くに赤い星雲と青い星雲があって、「バンビの首飾り」と呼ばれています。
                       赤く光る星雲部分はIC1284、輝星を包むように青く輝く部分にはNGC6589の番号が
                       付いています。




                  M22、M28 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                       いて座には球状星団が数多くありますが、その中で最も大きくて立派なのがM22です。
                       このM22は全天で最初に発見された球状星団だそうです。
                       球状星団を意識しないで画像処理をしているので、中心部は潰れてしまいました。
                       それでも一目で球状星団だと分かるのは流石です。

                       M28はM22の3分の1ほどの小さな球状星団です。
                       それでも銀河(天の川)に埋もれることなく、球状星団だと分かるように写っています。




                  M23、M25 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                       M23は満月ほどの大きさに広がっている大きな散開星団です。
                       背景がやや暗いので、とても目立ちます。

                       M25も大きな散開星団ですが、かなり疎らですね。
                       こちらは銀河(天の川)の明るい部分にあるので、埋もれてしまいそうです。




                  連続して撮影した「いて座領域3」と「いて座領域4」をモザイク合成してみました。






                  06:27 | 旧版 | comments(4) | - | - | - |







                  2014.06.20 Friday

                  星野写真(60Da、100mm) いて座領域4

                  0

                    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。

                    この「いて座領域4」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                      ・M16(NGC6611) : 散光星雲(わし星雲) (星座としてはへび座に位置します)
                      ・M17(NGC6618) : 散光星雲(オメガ星雲)
                      ・M18(NGC6613) : 散開星団
                      ・Sh2-54 : 散光星雲  (星座としてはへび座に位置します)
                      ・IC1287 : 散光星雲  (星座としてはへび座に位置します)






                      撮影日時 : 2014/06/02 00:42〜  240sec×15枚
                      撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約12℃
                      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                      フィルター : 無し
                      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                      ガイド : EM11(ノータッチ)
                      処理
                        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                        ・CameraRaw6 : Raw現像
                        ・StellaImage6.5 : 色彩調整
                        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                      空の暗さ(C)、透明度(C)、フォーカス(C)  5段階評価


                    この領域は「バンビの横顔」の北側で、いて座,わし座,たて座の境界付近です。
                    全体写真では「バンビの横顔」の一部が写っています。

                    銀河(天の川)の濃い部分や複雑に入り組んだ暗黒帯の様子がとても面白いです。
                    そして大きな散光星雲が点在していて、とても華やかです。

                    「いて座領域(3)」に続いて撮影しました。
                    地平高度が少し高くなるので、こちらのほうが写りはいいだろうと思ったのですが、意外にもそうではなかったようです。
                    イメージが先行してしまうせいなのか、空の状態のせいなのか、画像処理は数倍も難航しました。
                    どうしても思うような色合いに仕上げることができません。



                    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                    M16、M17、M18 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                         上側の赤い星雲が「わし星雲(M16)」で、散開星団と散光星雲が重なっています。
                         拡大撮影すると、星の胞子と考えられている小さく丸い暗斑(グロビュール)や暗黒星雲が
                         分かるそうです。
                         ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した暗黒星雲の先端部分は「創造の柱」と呼ばれていています。
                         なお、いっかくじゅう座とおおいぬ座の境界にあるIC2177も日本ではわし星雲と呼ばれています。
                         でも海外では「Segull Nebula(かもめ星雲)」と呼ばれているのですよね。

                         下側の赤い星雲が「オメガ星雲(M17)」です。
                         名前の由来はギリシア文字のΩ(オメガ)に見えることからきているそうですが、
                         そうは見えませんよね。
                         その右側にも赤い星雲が写っています。

                         オメガ星雲の下に見える散開星団がM18です。
                         小さな散開星団で、近くに明るい散光星雲があることもあって目立たないですね。




                    Sh2-54、IC1287 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                         Sh2-54はわし星雲(M16)のすぐ北にある、淡くて大きな散光星雲です。
                         M16とSh2-54は一体のもので、M16はこのあたりのガスの一部分が明るく光っている
                         ものだそうです。

                         左上隅に見える青い星雲がIC1287です。
                         私の写真では明るい青い星のように見えますが、まわりに青い星雲が広がっているようです。





                    16:20 | 旧版 | comments(4) | - | - | - |







                    2014.06.19 Thursday

                    天の川領域の画像処理は難しい(続)

                    0

                      6/7に「天の川領域の画像処理は難しい」という記事を書きました。  → 記事はこちら

                      それからもずっと悪戦苦闘が続いています。
                      ああでもない、こうでもない、の繰り返しです。
                      何回か手直しすると元に戻ってしまう有様です。

                      結局、今回の元画像と今の私の画像処理ではこれ以上は無理そうです。
                      と思って数日前に「いて座領域3」を公開したのですが、性懲りもなくまた再処理してしまいました(苦笑)。

                      「いて座領域3」と「いて座領域4」をモザイクしたのが下の画像です。
                      もっと大きな画像でお見せしたいのですが、画像サイズの制約で駄目でした。
                      以前のよりは少しマシになったと自分では思っています。





                      全体画像で見ると、まあまあ良い感じなのですがねえ。
                      拡大して星雲を切り出すと、嫌になっちゃいます。
                      そもそも、それが無理な話なのかなあ?
                      でも原理的にそんなことはないと思うのですよね。


                      ところで、Photomergeで何回もモザイク合成してみて気付いたことがあります。
                      処理を変えた画像では合成後の画像サイズが全く同じになりませんね。
                      まあ0.1%以下の違いなのですが、、、。


                      さて、そろそろ次の新月期に突入する頃なのですが、これから梅雨本番のようですね。
                      この時期、どうしましょう?
                      画像の再処理でもしようかと思っていたのですが、今はちょっとウンザリです。

                      機材に関してテストしてみたいことがあるのですよねえ。
                      ちょっとで良いから晴れてくれないかなあ?











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