2015.11.30 Monday
星野写真(60Da、100mm) いっかくじゅう座領域2
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「いっかくじゅう座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・NGC2170 : 散光星雲
撮影日時 : 2015/11/16 01:50〜 360sec×22枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約3℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
ガイド : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw8.5 : Raw現像
・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
空の暗さ(B)、透明度(B)、フォーカス(B) 5段階評価
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
この領域は ”いっかくじゅう座” と ”オリオン座” の境界付近です。
散光星雲 NGC2170 付近が主役なのですが、オリオンのハイライト領域も入れてみました。
実は構図が傾いてしまって、主役付近が写野の端になってしまいました。
ボツにして再撮影しようかと思ったのですが、練習もかねて仕上げてみました。
それで初めて知ったのですが、主役のNGC2170はとても淡くて、その付近の散光星雲はかなり小さいのですね。
再撮影する気も失せてきたので、今回の撮影画像を本採用にしました。
空の透明度も比較的良く、たっぷり露光したので、派手目に仕上げました。
明るい散光星雲は処理が楽しいですね。
この日の最初に撮影した「とかげ座領域(1)のSh2-126」とは大違いです。
NGC2170をもっと炙り出そうとするとオリオン座領域が大変なことになりそうなのでやめました。
NGC2170 (ピクセル50%表示で切り抜き)
NGC2170は文字の左上に位置しているのですが、薄っすらとしか見えません。
色合いはマゼンタのようですが、こんなにも淡いとは思いませんでした。
ここは典型的な星生成領域だそうですね。
近くに小さな散光星雲がいくつかあります。
この付近は淡い分子雲があるようです。
少し明るい星は滲んだように写っているのは画像処理のせいでしょうか?
オリオン座のハイライト領域 (ピクセル33%表示で切り抜き)
オリオン座のハイライト領域を切り出してみました。
何度写しても、ここは楽しいですね。