2016.10.31 Monday
星野写真(60Da、100mm) さんかく座領域1
60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。
この「さんかく座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
・M33(NGC598) : 渦巻銀河
・NGC752 : 散開星団(Caldwell Object C28) (星座としてはアンドロメダ座に位置します)
撮影日時 : 2016/10/24 20:49〜 300sec×18枚
撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて 気温は約-2℃
カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
フィルター : 無し
レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
追尾 : EM11(ノータッチ)
処理
・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
・CameraRaw6 : Raw現像
・StellaImage6.5 : デジタル現像
・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
・FlatAidePro
・Nik Collection (Dfine 2)
空の暗さ(BC)、透明度(BC)、フォーカス(B) 5段階評価
StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)
この領域は何と言っても ”M33” ですね。
カルドウェル天体のC28を入れたかったので、縦構図にしています。
M33はとてもきれいな渦巻き銀河ですね。
地球から見ると、ほとんど回転軸のある方向から見ることになる典型的な「フェイスオン銀河」です。
天の川銀河やアンドロメダ銀河と共に「局部銀河群」を構成しています。
アンドロメダ銀河(M31)に続いて撮影しましたが、空の状態は少し良くなっていました。
→ M31はこちら
ほぼ同じように処理したので、比べてみるとそれぞれの特徴がよく分かるかと思います。
M31はバルジがとても大きくて、渦状椀部分に若い星が少ないそうで全体的に黄色(赤色)っぽいです。
一方で、M33はバルジがとてもコンパクトで、渦状椀部分は青っぽいです。
M33の色合いは前回よりも青みが弱くなりましたが、こちらのほうが自然でしょうかね?
→ 前回はこちら
一方で星は青み(シアン)がやや強くなったのが不思議です。
赤いフリンジをできるだけ出さないようにフォーカス調整したからでしょうか?
M33 (ピクセル50%表示で切り抜き)
地球に近いこともあって、大きいですね。
望遠鏡などでは意外と撮影しづらいのですが、
焦点距離の長くないカメラレンズでは結構良く写ります。
でも渦巻きの構造を鮮明に写し出すには、もっと長い焦点距離が必要のようです。
M33はM31と比べると、バルジがとてもコンパクトで渦状椀部分が青っぽいですね。
そしてこの画像では分かりませんが、赤っぽい領域が点在しているそうです。
NGC752 (ピクセル33%表示で切り抜き)
大きめで疎らな散開星団です。
どこからどこまでが散開星団なのでしょう?
カルドウェルさんが選んだ理由は何でしょうね。