空(くう)はキジトラの雄で、もうじき8歳になります。
6月の中旬頃から体調を崩していたのですが、ようやく元気を取り戻しました。
症状は嘔吐と下痢で、多いときは1日に3回から5回も吐いていました。
食も少し細くなって、体重が少し落ちました。
血液検査やエコー検査では、はっきりした原因は見つかりませんでした。
症状を抑える薬を注射してもらうと、数日は落ち着きます。
でも自宅で薬(錠剤)を飲ませても駄目なのですよね。
どうも腸の働きが弱っていて、薬がちゃんと吸収してくれないようです。
注射は効果があるのですが、空は病院へ連れていかれるのが大嫌いなのです。
病院から帰ってきても暫くは過呼吸になっているほどです。
ときどき凄く甘えてきて、側から離れないことがあります。
体調が悪くなってきたことを感じて、不安なのでしょうかね。
ひどく吐く前には、オウオウと鳴きながらあちこちをうろうろします。
最初に飼った猫(ごん太)もそうでしたが、これは見ていてとても辛いです。
なかなか体調が改善しないので、7月になって「ステロイド」を試してみることになりました。
注射のために1日置きに病院へ連れていったところ、体調が落ち着いてきました。
ステロイドが効いたので「好酸球性腸炎」が疑わしいそうです。
猫にはどうにも原因を絞りきれない胃腸の炎症が多くて、欧米では「猫のIBD」と呼ばれているそうです。
嘔吐も下痢も治まったので、ステロイドの投与を徐々に減らしていくフェーズに入りました。
まずは注射を1日置きから2日置きにして、次に量を半分にしていきました。
体調が安定しているので、注射から錠剤に切り替えました。
今は3日置きにして、量もさらに半分にしています。
うまくいけば、投薬はこのままフェーズアウトになります。
でも猫さんによっては最小限の投与を継続しないと駄目なケースもあるそうです。