星空が好き、猫も好き

しばらく「宇宙物理学」のブログになります。
星空がきれいな晩はどこかへ出かけたいなあ

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2016.09.22 Thursday

星野写真(60Da、100mm) カシオペア座領域2

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    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


    この「カシオペア座領域2」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
      ・M52(NGC7654) : 散開星団
      ・NGC7635 : 散光星雲 (バブル星雲、Caldwell Object C9)
      ・Sh2-155 : 散光星雲 (洞窟星雲(Cave Nebula)、Caldwell Object C11) ※ ケフェウス座
      ・Sh2-157 : 散光星雲 (クワガタ星雲)

      ・NGC7380 : 散光星雲 ※ ケフェウス座
      ・NGC7538 : 散光星雲
      ・NGC7789 : 散開星団






      撮影日時 : 2016/09/09 23:53〜  360sec×17枚
      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約+16℃
      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
      フィルター : 無し
      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
      追尾 : EM11(ノータッチ)
      処理
        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
        ・CameraRaw8.5 : Raw現像
        ・StellaImage6.5 : デジタル現像
        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

      空の暗さ(BC)、透明度(B)、フォーカス(AB)  5段階評価


    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



    この領域は ”カシオペア” と ”ケフェウス” の境界付近で、秋の銀河(天の川)に沿って切り出した構図になります。
    星がびっしりとちりばめられていて、その中に暗黒帯と赤い散光星雲が散在する様子はとてもカラフルです。
    メシエ天体として散開星団があり、カルドウェル天体として散光星雲が2つもあります。

    この領域の散光星雲は意外と淡いです。
    バブル星雲のバブルのすぐ近くの部分は比較的明るいのですが、
    それ以外は洞窟星雲もクワガタ星雲もそれほど明るくはありません。
    だから透明度の良い空でたっぷり露光してやりたいです。

    でも、この日は天気が安定しなくて、安定した晴れ間は1時間ほどしかありませんでした。
    その前後も含めて3時間ほど撮影して、雲の影響が少ない6枚も含めて17枚を使っています。
    地平高度がかなり高いこともあって、空の透明度は比較的良好でした。
    1枚当たりの露光時間は天気の状態を考えて短めにしたのですが、正解だったと思います。

    処理は非常に難航して何度もやり直しました。
    無数の星と淡い星雲の雲合わせですからねえ。
    そして全体の印象でうまくいったかなと思っても、星雲を切り出す段階で「こりゃ駄目だ!」となってしまうのです。
    結局、全体の印象を大事にして、星雲のあぶり出しはほどほどにして、星の仕上がりも大切にしました。
    不満な部分はたくさんありますが、今はこのあたりが精一杯です。

    銀河(天の川)の中と言っても、左下側と右上側とでは色合いがかなり違いますね。
    参考にできるような画像が見つからなかったので、この色合いは自信がありません。
    この領域の撮影は3度目なのですが、難易度は非常に高いと痛感しました。
      → 前回はこちら



    M52、NGC7635、NGC7538、Sh2-157 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        カシオペア座には散開星団が40以上もあるそうで、その中で最大級のものがこのM52です。
        その右下にある明るい星雲が「NGC7635(バブル星雲)」です。
        でも私の写真では、名前の由来は良く分かりませんね。
        もっと拡大撮影すると、綺麗なシャボン玉が浮かび上がってくるそうです。

        「Sh2-157」はクワガタ星雲と呼ばれています。
        淡い星雲ですが、何とかクワガタの頭と角が分かりますね。
        「NGC7538」は小さいですが比較的明るいです。
        そしてその上に淡くて大きな星雲が広がっていますね。
     



    Sh2-155(洞窟星雲) (ピクセル50%表示で切り抜き)

        左上の星雲が洞窟星雲と呼ばれている「Sh2-155」です。
        色合いがとてもきれいですが、思っていた以上に淡いです。
        輝線星雲の最も明るいカーブに隣接している東側の暗いラインが深い洞窟に見えるようです。

        右下の星雲は「Sh2-154」のようです。
     



    NGC7380 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        散開星団と散光星雲が重なり合っていて、鳳凰星雲という名前があるようです。
        ハーシェルが見つけた時は、散開星団として記録されていたようです。 
        画像全体の印象で仕上げているので、明るくなってしまっています。
     



    NGC7789 (ピクセル50%表示で切り抜き)

        散開星団としては、写真ではM52より立派に見えますね。
        彗星捜索などで有名な天文家であるレビーが大好きな10天体に選んだほどの散開星団だそうです。
        メシエ番号が付いていないのが不思議なくらいです。
        これも画像全体の印象で仕上げているので、明るくなってしまっています。
     


     








    2016.09.16 Friday

    星野写真(60Da、100mm) みずがめ座領域3

    0

      60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
      メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


      この「みずがめ座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
        ・NGC7293 : 惑星状星雲(らせん状星雲、Caldwell Object C63)






        撮影日時 : 2016/08/31 22:50〜  240秒×25枚
        撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約9℃
        カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
        フィルター : 無し
        レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
        追尾 : EM11(ノータッチ)
        処理
          ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
          ・CameraRaw8.5 : Raw現像
          ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
          ・FlatAide : フラット補正
          ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

        空の暗さ(C)、透明度(C)、フォーカス(AB)  5段階評価



      StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




      この辺りの星座はほとんど馴染みが無いので、フォーマルハウトから辿っていきました。

      この領域の主役は、大きな惑星状星雲である「らせん状星雲」です。
      惑星状星雲としては異例の大きさですね。 
      試写画像を裏面モニターで見たところ、淡いですが存在はすぐに分かりました。 

      南側で地平高度がそれほど高くないこともあって、空はやや明るくて透明度もイマイチでした。
      そのためもあって、撮影枚数は多めにしています。
      前回はフォーカス調整に失敗してしまいましたが、今回はうまくいきました。
        → 前回はこちら
      コントラスト強調は控え目にして、星と惑星状星雲の色合いを大事に仕上げたつもりです。



      NGC7293 (ピクセル100%表示で切り抜き)

          惑星状星雲としては大きいとはいえ、やはり小さいので
          無理を承知で100%表示で切り抜いてみました。

          太陽系に最も近い惑星状星雲の1つなので、かなり大きく見えます。
          だいたい満月の半分くらいだそうです。
          色合いがとても綺麗で、中心部は神秘的なブルーで、その周りを淡い赤色の星雲が取り巻いています。
          左上側にもとても淡い星雲が広がっているように見えるような気が、、、。
       


       








      2016.06.23 Thursday

      星野写真(60Da、100mm) へびつかい座領域1

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        60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
        メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


        この「へびつかい座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
          ・M107(NGC6171) : 球状星団
          ・Sh2-27 : 散光星雲
          ・LBN30 : 散光星雲






          撮影日時 : 2016/06/05 22:26〜  300sec×20枚
          撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約+9℃
          カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
          フィルター : 無し
          レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
          追尾 : EM11(ノータッチ)
          処理
            ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
            ・CameraRaw8.5 : Raw現像
            ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
            ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

          空の暗さ(BC)、透明度(C)、フォーカス(B)  5段階評価



        StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




        この領域の主役はメシエ天体ではなくて、大きな散光星雲です。
        「Sh2-27」という星雲で、直径10度にも及び、写野の2/3ほどを占めています。
        そういえば、広角レンズなどでさそり座の上のほうがぼんやり赤く写るのがこれだったのですね。
        明るい右上の部分は「LBN30」という名前が付いています。
        また中央の大きな暗黒帯も目を引きますが、特に番号は無いようです。
        何だか空の裂け目のように見えますね。
        さらに左側の領域も色合いが一様ではなく、淡い分子雲のようなものが分布しているように思えます。
        天の川の端にあたることもあって、とても複雑な領域です。

        この日は、南の低空の状態が比較的良いように感じられたので思い切って撮影してみました。
        地平高度は30〜40度です。
        巨大な星雲の全貌がうっすらと浮かび上がってきましたが、やはり淡いですね。
        右側のやや濃い部分は何とか炙り出せたのですが、、、。
        前回よりはマシですが、フィルター無しでは無理(無謀)なような気がしてきました。
          → 前回はこちら
        元画像での星雲のコントラストを何とかしなければ炙り出しようがありませんよね。
        それに、どうも赤い星雲の淡い部分に関しては、このカメラは写りが良くないような気がしています。

        フォーカス調整はかなりうまくいったので、赤いフリンジの発生はほとんど抑えることができました。
        でも赤い星雲の領域の星はほとんどが赤っぽいです。
        これは実体なのでしょうか?それとも処理の過程でこうなってしまったのでしょうか?



        M107 (ピクセル50%表示で切り抜き)

            メシエ番号が付いていますが、暗くて小さな球状星団です。
            100mmレンズではお手上げです。
            淡い散光星雲主体で画像処理をしたので余計に厳しいですね。
         


         








        2016.06.12 Sunday

        星野写真(60Da、100mm) へびつかい座領域5

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          60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
          メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


          この「へびつかい座領域5」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
            ・IC4756 : 散開星団
            ・NGC6633 : 散開星団
            ・Mel 186(ポニアトフスキーのおうし座) : 散開星団






            撮影日時 : 2016/06/01 22:43〜  300sec×20枚
            撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約+6℃
            カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
            フィルター : 無し
            レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
            追尾 : EM11(ノータッチ)
            処理
              ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
              ・CameraRaw8.5 : Raw現像
              ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
              ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

            空の暗さ(BC)、透明度(C)、フォーカス(AB)  5段階評価



          StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



          ここは「へびつかい座」と「へび座」の境界付近です。
          天の川の端にあたり、左下は雲のようなもくもくと暗黒帯の世界ですが、右上は一面の微光星の世界です。
          そしてあまり目立ちませんが大きな散開星団が3つあります。
          そんなコントラストがちょっと面白いかなあと思っています。
          でも正直に言うと、赤い散光星雲などが無いので、色合い的にちょっと地味ですね(苦笑)。

          異なる世界が隣接しているので、処理は思った以上に厄介でした。
          左下を見ながらコントラスト強調を進めていくと、右上の微光星の世界が凄いことになってしまいます。
          でもフォーカス調整がかなりうまくいったので、何とか破綻までは行かずに済んだようです。
          天の川の中の星はどうも赤っぽく感じられるのですが、塵(ちり)などの影響でしょうか?

          3つの散開星団がどれもカタログ名が違っているのが面白いですね。
          「Mel 186」はとても大きな散開星団で、同じような明るさの5つの星がV字型に並んでいます。
          「おうし座のヒアデス星団」の並びに似ていて、「ポニアトフスキーのおうし座」という名があります。


           








          2016.05.26 Thursday

          星野写真(60Da、100mm) さそり座領域3

          0

            60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
            メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


            この「さそり座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
              ・M6(NGC6405) : 散開星団
              ・M7(NGC6475) : 散開星団
              ・NGC6334 : 散光星雲(出目金星雲、猫の足星雲)
              ・NGC6357 : 散光星雲(彼岸花星雲)






              撮影日時 : 2016/05/13 01:13〜  120sec×45枚
              撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約+4℃
              カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
              フィルター : 無し
              レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
              追尾 : EM11(ノータッチ)
              処理
                ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

              空の暗さ(E)、透明度(CD)、フォーカス(AB)  5段階評価




            StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)



            ”さそり座” のしっぽのすぐ上の領域で、下端にしっぽの先端の星が写っています。

            この領域の目玉は2つの散光星雲で、それぞれにニックネームが付いています。
            背後に暗黒帯がなかったら、天の川の星々に埋もれてしまうところでしたね。
            そして大きくて明るい散開星団が2つあり、一方は明るい銀河の中にあり、もう一方は暗黒帯の中にあります。
            それ以上に、天の川の雲のような濃い部分と複雑に入り組んだ暗黒帯の様子がとても面白いです。


            地平高度が低いので空は明るくて透明度もよくありませんでした。
            2分の露光時間で、ヒストグラムのピークは左から1/3強のあたりに位置していました。
            せめて総露光時間を稼ぎたいと45枚撮影しました。

            空の透明度が悪いと、Rに比べてGやBのコントラストが低下してしまいます。
            そして、カブリによる偏りは明るさや色合いだけでなくてコントラストにも影響します。
            写真星図を参考にしながら、それらを補正したつもりですが、どこまで出来たかは怪しいですね。

            この領域は銀河(天の川)がとても濃くて、どういうふうに仕上げたら良いのかいつも悩みます。<
            色合いも場所によってかなり微妙で、青や緑が強いところも見られます。
            でもこれは偏り補正によって作りこんでしまった可能性も否定できません。
            また暗黒帯があまり暗くなって潰れてしまわないように仕上げています。

            今回は天の川の濃い部分と暗黒帯とのコントラストを表現しようと仕上げました。
            でもその結果、散光星雲と散開星団(特にM7)のディテールが犠牲になってしまったようです。
            それらは前回の方が良いですね。  → 前回はこちら
            元画像が良くないのについつい無理をしてしまうのですよねえ。



            M6 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                ちょうど暗黒帯の中に位置しているので、写真でもよく目立ちます。
                少し赤みのある星が1つありますが、これは星団に一員なのでしょうか?
                周囲に散開星団がたくさんあるのが分かりますね。
                またすぐ右側に淡いですが赤っぽい領域があります。
             



            M7 (ピクセル33%表示で切り抜き)

                大きくて明るい散開星団ですが、銀河の濃い部分に位置しているので、
                写真ではちょっと目立ちませんね。
                あまりにも明るいので、切り出した画像は明るさを抑えました。
                メシエ天体の中では最も南に位置するものだそうです。
                こうして拡大表示すると、処理の粗(あら)が目だって恥ずかしいですねえ。
             



            NGC6334、NGC6357 (ピクセル50%表示で切り抜き)

                上がNGC6357(彼岸花星雲)です。
                もっと淡い部分まで写ると、彼岸花の形に見えてくるのでしょうね。

                下がNGC6334(出目金星雲、猫の足星雲)です。
                猫の足とは肉球のことのようです。
                明るい部分は比較的良く写るのですが、淡い部分の写りが悪いです。
                空の透明度が足を引っ張っているのでしょうね。

                この付近は背後に暗黒帯があるのですが、さらに濃い暗黒星雲が点々とあるようです。
             


             








            2016.05.18 Wednesday

            星野写真(60Da、100mm) おおかみ座領域1

            0

              60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
              メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


              この「おおかみ座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                ・暗黒星雲 (B : Barnard Catalogue)
                  ・B149、B228

                ・NGC5986 : 球状星団
                ・NGC6124 : 散開星団
                ・NGC6139 : 球状星団






                撮影日時 : 2016/05/12 23:26〜  120sec×48枚
                撮影場所 : 山梨県・みずがき山自然公園にて  気温は約+4℃
                カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                フィルター : 無し
                レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                追尾 : EM11(ノータッチ)
                処理
                  ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                  ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                  ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                  ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                空の暗さ(E(-))、透明度(D)、フォーカス(AB)  5段階評価



              StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




              おおかみ座と言われてすぐに場所が分かる人は凄いです。
              私はこの100mmレンズでの星野写真シリーズで、その存在を初めて知りました。
              さそり座のしっぽ部分の西側で、南中時でも地平高度はかなり低いです。

              この領域は目立った星雲星団はありませんが、暗黒帯の様子が面白そうだったので狙ってみました。
              写野の左半分は天の川のもくもくした領域です。
              思った通りに暗黒帯の様子がとても面白く、真ん中から斜め四方に伸びているかのようです。
              右上に伸びているものは、暗黒帯というよりも濃い分子雲にように見えますね。
              少し明るい星がみんな青白いのも魅力的です。
              小さな球状星団が2つありますが、私の写真ではその色合いだけしか分からないですね。
              大きな散開星団がありますが、もっと北に位置していればメシエ番号が付いたのではないでしょうか。

              昨年の撮影では、撮影を始めてすぐに雲に阻まれて、2分露光で9枚しか撮影できませんでした。
              今回も南の低空は明るくて、2分露光でヒストグラムのピークは真ん中近くまでいってしまいます。
              とにかく50枚近く撮影し、カブリの偏りを丁寧に?補正してから仕上げてみました。
              イメージが先行してしまってかなり強気の処理をしたので、画像がザラザラです(涙)。
              空が明るいと言うよりも、空の透明度が悪いのが原因ですね。
              でも私の撮影地では、この程度が精一杯です。


              下の写真は撮影開始頃に広角レンズで撮影したものです。
              四角で示した領域が100mmレンズの写野です。
               


               








              2016.04.27 Wednesday

              星野写真(60Da、100mm) おとめ座領域1

              0

                60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                この「おとめ座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                  ・M49 : 系外銀河(楕円銀河)
                  ・M61 : 系外銀河(渦巻き銀河)

                  ※ 他は「かみのけ座領域3」で説明しています。






                  撮影日時 : 2016/04/11 22:47〜  360sec×15枚
                  撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて 気温は約-2℃
                  カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                  フィルター : 無し
                  レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                  追尾 : EM11(ノータッチ)
                  処理
                    ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                    ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                    ・FlatAide : フラット補正
                    ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                    ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                  空の暗さ(B)、透明度(C)、フォーカス(BC)  5段階評価




                StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団はメシエ天体だけを表示)



                この領域の主役はM49とM61です。
                でもそれだけだと勿体無いので、
                (前回よりもさらに)写野を少し北側に向けて系外銀河がかたまっている部分を入れました。
                  → 前回はこちら
                この辺りは系外銀河がとても多いので、天体名の表示はメシエ天体だけにしています。

                この日は一時的に弱い冬型の気圧配置になって、4月としては透明度は結構良かったです。
                でも上空は強い風が吹いているのか、シーイングが悪くて星の揺らぎが大きかったです。
                そのためにフォーカス調整の判断が難しくて、結果的に赤いフリンジを発生させてしまいました。>
                Raw現像時にかなり低減させたので、星の色が淡泊になってしまったようです。



                M49 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                    おとめ座銀河団に属する銀河です。
                    メシエ天体の楕円銀河の中では最大と言われていますが、やはり楕円銀河は面白くないですね。
                    写真では淡い部分が大きく広がっているように見えますが、どうなのでしょう?

                    周りには系外銀河がたくさん写っているので、大きく切り出してみました。
                 



                M61 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                    おとめ座銀河団に属していますが、位置は南のはずれになります。
                    渦巻き銀河で、メシエ天体としては小さな銀河です。
                    フェイスオン銀河なので、右から上方向へ伸びている腕がなんとか写りました。
                 



                M84、M86、M87 (ピクセル67%表示で切り抜き)

                    M84とM86から始まる弓状の銀河の並びは、
                    マルカリアンの銀河鎖(Markarian's Chain)と呼ばれています。
                    M87は巨大な楕円銀河で、おとめ座銀河団の中心に位置しています。

                    この領域は「かみのけ座領域3」で撮影しているのですが、切り出してみました。
                 



                色ムラと横スジのようなノイズ?で処理はかなり難航しました。
                コンポジット後の画像をピクセル等倍で切り出したものを下に示します。
                ヒストグラムのピークは輝度で116だったので、それを95−125に切り詰めたものです。
                色ムラと、やや右下がりの横スジのようなノイズ?が分かると思います。
                これの原因は何なのでしょうね?
                ダークは温度差が2℃以内のものを使いまわしているのですが、毎回取得しないと駄目なのかなあ?
                 


                 








                2016.03.10 Thursday

                星野写真(60Da、100mm) こぐま座領域1

                0

                  60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                  メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                  この「こぐま座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                    ・ポラリスフレア(polaris flare) : 分子雲
                    ・NGC188 : 散開星団 (Caldwell Object C1) ※ 星座はケフェウス座






                    撮影日時 : 2016/03/01 20:21〜  360sec×19枚
                    撮影場所 : 山梨県・みずがき湖にて  気温は約-7℃
                    カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                    フィルター : 無し
                    レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                    ガイド : EM11(ノータッチ)
                    処理
                      ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                      ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                      ・StellaImage6.5 : デジタル現像
                      ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                    空の暗さ(C)、透明度(C)、フォーカス(BC)  5段階評価



                  StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)




                  明るい星は ”北極星” で、左端の散開星団はNGC188です。
                  このNGC188はカルドウェル天体の一番手です。

                  この組み合わせは「ケフェウス座領域2」として撮影していましたが、
                  構図を変えて北極星付近の分子雲を主体として、「こぐま座領域1」としました。
                    → ケフェウス座領域2
                  NGC188も入れた構図にしたのですが、もっと右寄りにしたほうが良かったですね。

                  この高銀緯分子雲は北極星付近からおおぐま座の頭部(M81やM82のあたり)まで続いていて、
                  ”ポラリス・フレア” と呼ばれているそうです。
                  今回の写野ではもちろんその一部しか写っておらず、さらに最も濃い領域は右端の外側だったようです。
                  色合いはどちらかと言うと白っぽく見えるので、近くの星の光を反射しているように思えます。
                  でもRGBのR成分がやや強いので、水素原子が自ら光を放っている要素もありそうです。
                  右端の領域が赤みが少し強いですが、これはカブリの影響かもしれません。

                  とにかく淡くて淡くて、何度も諦めようかと思いました。
                  通常行っているコントラスト強調処理を3回ほど重ねて、やっとここまで浮かび上がってきました。
                  でも画像はザラザラで、星像も酷い状態です(涙)。
                  通常は気にならない程度のカブリの偏りも、これだけ強調するととんでもない状態になります。
                  グラデーションマスクを使って補正しますが、場合によっては逆に作り込んでしまうことになりかねません。
                  ネットに公開されている画像を参考にして、何度も何度もやり直しました。

                  このような対象を相手にするには、撮影から見直さないと駄目ですね。
                  単に撮影時間を長くするだけでは駄目なようで、おそらくもう二度と手を出さないと思います。

                  参考までに、カブリ補正をしてデジタル現像で諧調を切り詰めた状態の画像を示します。





                   








                  2016.02.23 Tuesday

                  星野写真(60Da、100mm) オリオン座領域3

                  0

                    60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                    メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。


                    この「オリオン座領域3」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                      ・Sh2-264 : 散光星雲(エンゼルフィッシュ星雲)
                          「エンゼルフィッシュ」と言うよりは「マンボウ」に見えます。
                      ・vdB 38 : 反射星雲(エンゼルフィッシュの餌)






                      撮影日時 : 2016/02/10 20:33〜  300sec×23枚
                      撮影場所 : 山梨県・みずがき湖 気温は約−7℃
                      カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                      フィルター : 無し
                      レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                      ガイド : EM11(ノータッチ)
                      処理
                        ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                        ・CameraRaw6 : Raw現像
                        ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                        ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々
                        ・FlatAidePro
                        ・Nik Collection (Dfine 2)

                      空の暗さ(CD)、透明度(BC)、フォーカス(B)  5段階評価



                    StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は12.0等までを表示)


                    ステラナビゲータでは、エンゼルフィッシュ星雲の最も濃い部分しか表示されないようです。
                    ここは「エンゼルフィッシュの背びれ」と呼ばれているところでしょうか?



                    エンゼルフィッシュ星雲は非常に淡くて、試写画像をカメラのモニターで見ても全く見えません。
                    でも幸いなことに非常に明るい2つの星があるので、構図は決めやすいです。
                    今回は、前回よりも少し下側が写るように構図を調整しました。
                    それにしてもとても大きくて、100mmレンズでもギリギリですね。

                    撮影が2月になってしまったので、時間帯がまだ早くて夜空が少し明るかったです。
                    無理を承知で露光時間を5分にしましたが、ヒストグラムのピークは真ん中よりやや右にいっています。

                    星雲の領域内のほとんどの恒星は、星の周囲が濃いオレンジ色になっています。
                    これはフォーカス調整がやや甘かったために、フリンジが強調されてしまったのかもしれません。

                    エンゼルフィッシュ星雲の右半分は、なんとか炙り出すことができtったと思います。
                    でも左半分は厳しいですね。
                    やはりHαフィルターを使った画像をR画像に使うというテクニックを使わないと歯が立たないようです。

                    エンゼルフィッシュ星雲の右側は、縁に沿って分子雲のようなものが見られます。
                    この辺りは前回よりも表現できたかなあと思っています。
                      → 前回の撮影はこちら

                    前回同等に、ベテルギウスの周りに大きくオレンジ色のハローが出来てしまいました。
                    光学系のどこで反射が起きているのですかね。
                    うまく消せないので、そのままにしてあります。
                    ちなみに、超新星爆発とは全く関係ありませんよ〜。



                    エンゼルフィッシュの背びれ (ピクセル33%で切り抜き)

                        一見のっぺりと見えるエンゼルフィッシュ星雲にも濃淡があります。
                        魚の背びれに当たる部分が最も濃いです。
                        そこで最近では「エンゼルフィッシュの背びれ」なんて呼ばれたりしています。
                        その中にかなり淡いですが、青っぽい星雲?があるような気がします。
                        背びれのすぐ上が暗いのは暗黒星雲があるためですが、私の画像では赤っぽくなってしまいました。
                     



                    vdB 38 (ピクセル33%で切り抜き)

                        エンゼルフィッシュの口元の下に青っぽい反射星雲があります。
                        これを最近では「エンゼルフィッシュの餌」と呼んでいるようです。
                        さらにその下には、もやもやと分子雲?が見えています。
                     



                    Cr.69 (ピクセル33%で切り抜き)

                        星雲の中心付近に少し明るい青白い星がいくつかあります。
                        星図にはこの付近に「Collinder 69 (CR 69)」という散開星団が記載されていますが、
                        これらの星でしょうか?
                     





                    参考までに、コントラスト強調等の処理をする前の画像です。
                      Raw現像で背景の色合いをグレーに調整しています。
                      グラデーションマスクを使ってカブリ補正をしています。
                      ヒストグラムのピークの輝度は145付近です。
                     


                    StellaImageのデジタル現像で諧調を切り出した画像です。
                    これから星雲のあぶり出しが始まります。
                     



                     








                    2016.02.20 Saturday

                    星野写真(60Da、100mm) いっかくじゅう座領域1

                    0

                      60Daと100mm中望遠レンズによる星野写真シリーズです。
                      メシエ天体(全て),カルドウェル天体(一部),その他の面白そうな散光星雲や暗黒星雲、が対象です。

                          先日公開したばかりですが、処理を少しやり直しました。
                          ばら星雲以外の赤い星雲をもっと炙り出したくて、、、。
                          目的はある程度達成できたと思いますが、星が煩くなってしまいました。

                            → 前回のバージョンはこちら


                      この「いっかくじゅう座領域1」には、以下の天体があります。 (※ 領域名は私が勝手に付けています。)
                        ・NGC2237 : 散光星雲 (ばら星雲、Caldwell Object C49,50) 星雲の中にある散開星団はNGC2244
                        ・NGC2264 : 散開星団+散光星雲 (クリスマスツリー星団、コーン星雲)
                        ・NGC2261 : 散光星雲 (ハッブルの変光星雲、Caldwell Object C46)
                        ・IC2169 : 反射星雲 (カタツムリ星雲)

                        ・Sh2-280 : 散光星雲
                        ・Sh2-282 : 散光星雲
                        ・Sh2-284 : 散光星雲






                        撮影日時 : 2016/02/08 21:51〜  360sec×20枚
                        撮影場所 : 山梨県・みずがき湖  気温は約−7℃
                        カメラ : EOS 60Da (ISO1600、RAW)
                        フィルター : 無し
                        レンズ : EF100mm F2.8 Macro (F4.0)
                        ガイド : EM11(ノータッチ)
                        処理
                          ・RAP2 : ダーク減算、フラット補正
                          ・CameraRaw8.5 : Raw現像
                          ・StellaImage6.5 : デジタル現像、Lab色彩調整
                          ・Photosop CC : コントラスト調整、色合い調整、等々

                        空の暗さ(C)、透明度(BC)、フォーカス(AB)  5段階評価



                      StellaNavigator での写野 (恒星は9.5等まで、星雲星団は制限無しで表示)



                      主役は何と言っても「ばら星雲」ですが、他にも主役級の星雲星団がたくさんあります。
                      上のほうには「クリスマスツリー星団やコーン星雲」を中心とする赤い星雲が大きく広がっています。
                      その右側の青い「カタツムリ星雲」も目を引きます。
                      それらとばら星雲との間に、淡いですが大きく円を描くように星雲があります。
                      そしてばら星雲に下側にも淡いですが星雲が3つも並んでいます。

                      今回は、そのバラ星雲の下側の3つの星雲も入れるように構図を変更しました。
                        → 前回はこちら

                      夜半前なので夜空がまだ少し明るかったですが、無理を承知で露光時間を伸ばしました。
                      処理前のヒストグラムの山は中央よりやや右側まで行っています。

                      この構図では、ばら星雲とその上の方に広がっている星雲との明るさの違いが大きくて処理が厄介です。
                      処理の最後の方で、ばら星雲にマスクをかけて淡い星雲を浮かび上がせました。
                      また星雲の中の星をできるだけ大切に扱いたかったので、フリンジ低減などの処理は行いませんでした。
                      そのため、星の色がちょっと煩いかもしれませんね。



                      ばら星雲 (ピクセル50%で切り抜き)

                          本当にバラの花のようで、とてもきれいな星雲ですね。
                          星雲の中に散開星団があるのも良いですね。
                          赤い星雲と一口に言っても、どのような色合いに仕上げたら良いのか悩みます。
                          最近は真っ赤よりはピンクっぽく仕上げている人が多いように感じます。
                       



                      クリスマスツリー星団、コーン星雲、ハッブルの変光星雲 (ピクセル50%で切り抜き)

                          この領域はとても大きな赤っぽい星雲が広がっています。
                          暗黒星雲と絡み合って、なかなか複雑な構造のようです。
                          個々の対象はかなり小さくて、100mmの望遠レンズではほとんど歯が立たちません。
                          クリスマスツリー星団は、どうやってもツリーには見えません。
                          コーン星雲とハッブルの変光星雲も、かろうじて形が分かる程度です。

                          前の処理バージョンと比べて、明るく浮かび上がらせたら、
                          色合いが少しピンクっぽく仕上げることができました。
                       



                      カタツムリ星雲 (ピクセル50%で切り抜き)

                          色合いがとてもきれいな星雲で、時計回りに90度回転させるとカタツムリの形になるようです。
                          星雲の番号をふってみましたが、ちょっと自信ないです。
                          殻の部分が「IC2169(IC447)」で、暗黒星雲が殻から出ている部分に当たり、
                          「NGC2245」と「NGC2247」が目のようです。

                          殻はなんとか分かりますが、そこから伸びている部分がとても淡いです。
                       





                      Sh2-280、Sh2-282、Sh2-284 (ピクセル33%で切り抜き)

                          バラ星雲の南側に3つの星雲が並んでいます。
                          シャープレスカタログ(Sh2)の番号が1つ置きなのが面白いです。
                          一番北側のSh2-280は「バラのつぼみ」と呼んでいる人がいますね。
                       


                       








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